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小倉競輪

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レース展望

総決算のGⅠが開幕

  • 古性優作

  • 郡司浩平

21年もいよいよラストGⅠを迎える。競輪界最高峰のグランプリ出場権獲得を巡る争いもここがラスト。上位陣は例年以上にハイレベルな争いを繰り広げていて、まだまだ結末が見えない。6日間のサバイバルシリーズに生まれ変わった大会は今年も大きなドラマを生みそうだ。


主役は譲らない脇本雄

東京五輪が終わって、脇本雄太、新田祐大が帰ってきたことで競輪界の流れは一変した。タフに走り抜いて賞金ランクトップを独走する松浦悠士、松浦を追う郡司浩平が前半戦をリードしてきたが、今は“先行日本一”の名前をほしいままにする脇本を巡る争いとなっている。脇本はオリンピックから中ゼロ日で臨んだオールスターで準優勝。決勝で新田や好位確保の平原康多をシャットアウトし、古性優作をGⅠ初戴冠に導いた豪脚は他の追随を許さない。昨年の競輪祭は一走目に落車して欠場となったのでリベンジしたいところだし、競輪祭を制すればグランドスラムにも近付く。念願だった脇本との連係からタイトル制覇を果たした古性も進化を続ける。天性のダッシュ力、捌きを生かした位置取りからのタテ攻撃はより凄みを増してきているが、脇本とまたタッグを組めれば、番手で睨みを利かした上で抜け出しは十分。古性とともに昨年の競輪祭で決勝に勝ち上がって最後までグランプリ出場権を争った稲川翔ら近畿勢がV争いの中心的な存在となる。
 対するは、郡司浩平が軸の南関勢とみる。郡司自身、8月に競走を休んだ以外は順調そのもので、長い距離を踏むこともいとわない自力戦で結果を出しているが、深谷知広、松井宏佑という信頼して前を任せられる2人がいるのが大きい。現に昨年の競輪祭優勝は松井の番手からだったし、今年の全日本選抜の優勝は深谷を抜きには語れない。ラインがしっかり機能すれば、打倒脇本も叶えられる。また、落車禍に苦しんだ一年をいい形で締めたい和田健太郎や自在戦が冴える鈴木裕ら南関には他にも好脚がそろっている。

  • 松浦悠士

  • 新田祐大

  • 平原康多

松浦悠はここに照準!!

松浦悠士、清水裕友の黄金コンビに、小倉竜二、太田竜馬らの徳島コンビらも健在と、中四国勢は相変らず陣容豊富だ。秋を迎えて一息入った感がある松浦だが、修正能力の高さには誰よりも定評があるし、ナショナルチームの選手に並々ならない対抗心を持って対峙してこよう。先行も苦にしない自力選手でありながらヨコの動きもこなせる総合力の高さは競輪界トップ。盟友の清水も力強い動きを見せているので、いい形で本番を迎えられそうだ。このシリーズではどちらが前回りとなるかはまた話題となることだろう。
 新田、守澤太志、佐藤慎太郎とS班を3人擁する北日本勢。昨年に続き守澤、佐藤の安定感は特筆もので、勝機が巡れば逃がさない。新田は9月平塚記念で連日早めに主導権を取って駆ける積極策を披露するなど競輪の走りに合ってきた。新田の独特の仕掛けにも佐藤、守澤は慣れているので、互いの持ち味がかみ合えば優勝者を出せる。
 度重なる落車にもベストを尽くして立ち直ってくる平原康多という柱がある関東勢だが、吉田拓矢、眞杉匠、黒沢征治ら若手機動型の成長を受けて勢いがある地区だ。その象徴が高松宮記念杯で吉田との連係を実らせて頂点に立った宿口陽一。自力自在戦、番手戦とメンバーに応じて切り替えて対応する能力には誰よりも長けた平原が今度こそビッグ決勝で結果を出すか。

  • 山口拳矢

  • 山田英明

ニュースター・山口拳

浅井康太が孤軍奮闘している印象が強かった近年の中部だが、ニュースターが誕生した。共同通信社杯で史上最速のGⅡ制覇をやってのけた山口拳矢だ。自分の力量を最大限に生かせる大胆なレース運び、福井競輪場のバンクレコードを持つ高いトップスピードとキャリアの浅さを全く感じさせない。共同通信社杯の優勝で賞金ランキングでもグランプリ出場圏内に入ってさらに目が離せなくなった。
 地元九州地区は、山崎賢人がリードする。松井とともにナショナルチームAに所属し、3年後のパリ五輪出場を目指す山崎のダッシュ、スピードのキレは半端ない。グランプリ出場を最後に逃がした昨年の悔しさが忘れられない山田英明、成長著しい山田庸平の兄弟や、小倉の顔ともいえる園田匠も山崎と呼吸を合わせていければ一発ある。もちろん、中川誠一郎、北津留翼の爆発力も侮れない。

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注目選手

  • 杉森輝大

    茨城 ・103 期・S1

    杉森輝大

     9月までの3カ月でFⅠ戦を3V、共同通信社杯でビッグ初優参と今期に入っての充実ぶりには目を見張るものがある。これまで積み重ねたものの結果がようやく出て気持ちも高まろう。自力兼備だが、関東の機動型と組んだ時は最も力出せる。

    ■直近4ヶ月成績(*12/8現在)
    競走得点 BS 1着 2着 3着 着外
    112.16 1 8 3 4 10
  • 渡部幸訓

    福島 ・89 期・S1

    渡部幸訓

     今年に入りビッグの常連へとランクアップ。しかも、オールスターで準決勝に進出、共同通信社杯では3連対と好成績が続いているのだから頼もしい。差し脚のキレはS班級の選手と戦っても見劣りせず、位置があるレースは連候補から外せない。

    ■直近4ヶ月成績(*12/8現在)
    競走得点 BS 1着 2着 3着 着外
    113.84 0 5 5 4 5
  • 田中晴基

    千葉 ・90 期・S1

    田中晴基

     戦法を追い込み一本に固めたのが功を奏して8月小田原、9月向日町と記念を連続優参するなど勢いに乗ってきた。実はGⅠ経験も豊富な選手で、19年の松戸ダービーでは決勝にも乗っているほどだ。大舞台でも自分の持ち味をしっかり発揮する。

    ■直近4ヶ月成績(*12/8現在)
    競走得点 BS 1着 2着 3着 着外
    109.66 0 3 7 6 8
  • 町田太我

    広島 ・117 期・S2

    町田太我

     山口拳らとともに新時代をリードしていく機動型。まだレース運びが単調になるきらいがあり、そこを突かれるとモロさも露呈するが、スケールの大きい積極策に徹し、養成所時代にゴールデンキャップ3回の実力を発揮すると誰も寄せ付けない。

    ■直近4ヶ月成績(*12/8現在)
    競走得点 BS 1着 2着 3着 着外
    110.61 19 12 4 2 3