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いわき平競輪

IWAKI TAIRA KEIRIN

13#

検車場レポート

  • 8/14 Tue.  (前検日)
  • 8/15 Wed.  (1日目)
  • 8/16 Thu.  (2日目)
  • 8/17 Fri.  (3日目)
  • 8/18 Sat.  (4日目)

1R

選手の写真です。
山崎賢人選手

 オープニングレースの1番車は山崎賢人(写真)だ。推薦により今回がビッグレース初出場。フレッシュな走りで存在感をアピールするか。


 「緊張はあまりしてない。(1R、1番車で)期待されてるんで頑張りたいと思う。調子も問題ないですね。平は初めて。イメージは武雄っぽいって聞いてきたので問題ないかな。結果も大事だけど、まずは自分のレースをしてからですね」


 井上昌己は6月久留米記念の二次予選以来で山崎との連係になる。


 「前回の弥彦記念では昔のフレームを使ったけど、合わなかったので今回は戻しました。練習でもやってたし、イケるでしょ。調子は悪くないので、あとは気持ちで。山崎君とは久留米以来。あのときより強くなってるだろうし、まずはしっかり付いて行きたい」


 川村晃司は7月に平競輪場で走ったばかり。中16日で再び平にやってきた。


 「平が連続ですね。普段はバンク中心にやるんだけど、今回は街道中心にやったんで感じは走ってみないとわからない。でも悪くはないと思います」


 

2R

選手の写真です。
吉田拓矢選手

 吉田拓矢(写真)は前回の松戸記念で2勝を挙げて決勝に進出。準決では武田豊樹が離れてしまうほどの力走だった。


 「前回の2日目からギアの組み合わせを変えてよくなりましたね。ここまではしっかりやってきたし、いいケアもできました。3着までに入らないと終わりなんでね。しっかりラインで決まるように頑張りたい」


 芦澤辰弘は前回の8月小松島で優勝するなどムードよくGIに乗り込んできた。


 「前回は鈴木竜士や金子(幸央)と若い子たちの成長を感じ取れたシリーズでした。FIとはいえメンバーもよくて、いろいろ勉強になりましたね。結果を出しても、まだまだ足りないなって部分は見えてくる。いまの拓矢は武田さんが離れちゃうくらいの強さなんで頑張って付いて行くことですね」


 柴崎淳は5月全プロ記念競輪あたりからやや調子落ちの印象だ。


 「原因はわかってるし、そこを修正できるようにやってきたつもり。きっかけをつかめるようにと、つねに思いながらやってます。平は優勝もしてるけど、風が一定じゃないのもあってあまりイメージがよくない感じですね。今回で好きになれるようにがんばります」


 

3R

選手の写真です。
小松崎大地選手

 小松崎大地(写真)は大事な地元GI戦を前に7月高知の決勝で落車。今回が復帰戦となるだけに状態が気がかりだ。


 「怪我はもう治ってるんで。あとは走ってみてですね。直前には支部合宿にも参加して練習の感じは悪くなかった」


 清水裕友は7月防府を欠場。中28日の配分間隔を経て今シリーズに臨む。


 「腰痛が出たので一本休みました。ケアしたんで大丈夫だと思うし、練習も大丈夫。ただ感じがよかったり悪かったりでしたね。暑さに弱いのか、キツかったです。ビッグレースでもまだ微妙。高松宮記念杯がよくなかったので、今回もサマーナイトフェスティバルぐらいできたら。平は初めてだけど、直線が長くて好きそうな気がします」


 岩津裕介は「調子がよくない」と、言いながらも7月弥彦記念で決勝3着と結果を残した。


 「弥彦は全体的によくないなって感じだったけど恵まれました。予想以上の成績でしたね。決勝は最後のコース取りもセンスがない。見て、素直に入ればよかった。ここまでも練習がメインですね。足りないところをやってきたけど、どこまで上がってるかはわからない。平は記念優勝もあるし、好きなバンクなんでそこはいいですね」


 

4R

選手の写真です。
松本貴治選手

 松本貴治(写真)は今回がビッグレース初参戦。S級上位選手を相手に、どんな走りを見せるのかに注目だ。


 「(ここまで中28日は)普通に空いただけ。追加も来たけど、レースはいいかと思って練習をしっかりして来ました。悪くないし、いい感じ。ビッグレースは初めて。結果もアピールも両方したいですね」


 渡部哲男が松本の番手回り。昨年大会の惨敗から練習、調整方法を見直し、再び成績を上げてきた。


 「1年前のことを思ったら違いますね。でも、まだムラがあるので、それを少しでもなくせるように。前回(8月立川FI)から間が空いてないので軽めの調整で。直前も忙しくて感触を確かめるというよりは時間を見つけて乗った感じ。でもそんなに悪くないと思う。松本の3番手はあるけど、番手は初めてです」


 8月松戸記念で3勝を挙げた近藤隆司が若い松本に襲いかかる。


 「(松戸は準決勝が)残念だったけど、非常にいい勉強になった。2日目に上手くいった分、油断したところもありますね。首を痛めてちょっと練習を休んだので走ってみないとってところはあるけど、GIなんで気合い入れて。絶好調とは言えないけど、前回よかったんで、周りに警戒してもらえたら。前々に踏んでいい流れを作れればいいですね」


 

5R

選手の写真です。
根田空史選手

 根田空史(写真)は7月小倉818着、8月松戸記念2992着と、ここ2場所成績の波が激しい。


 「夏バテですね。展開もあるけど、小倉から体調はよくなかった。松戸の準優も体調がよければって展開だったので。ここまでは疲れを取りながら。もう体は大丈夫だと思う。セッティングがあまり出てなかったので師匠(中村浩士)に見てもらって大幅に変えました。フレームの寸法的にここまでが限界だけど、乗り味は抜群によかった」


 松浦悠士は7月サマーナイトフェスティバルの決勝3着をはじめ、近況は安定している。


 「弥彦記念の準決勝(5着)はしょうがないというか、後輪がドリフトしたんで。今回は同じことが起こらないようにと思って車輪を新しくしてきました。ちょっと練習しすぎたんで、それがどうかな。たぶん大丈夫だと思うので、まず前検日に乗ってみて。やれることはやってきたんで、あとは力を出し切れるか。平は相性いいです」


 

6R

選手の写真です。
竹内雄作選手

 サマーナイトフェスティバル優出後は、岐阜、小倉のFIシリーズで4勝の固め打ちの竹内雄作(写真)だが、現状に満足することなく気を引き締める。


 「(坂本健太郎にまくられた小倉決勝は)あれがいまの力ですね。11秒台で上がれれば、着はもっと良かったと思う。(一次予選は)先行を頭に入れてやります。そこで残れないのは自分の脚ですから。(近況、力を出し切るレースが多くて)そういうことはプラスですけど、まだまだ足りない部分がある。それが(一次予選に)出ないように」


 牛山貴広は3場所前の小松島で通算2度目の記念制覇。その後は青森FIを914着、防府FIを728着と一息の成績も状態は悪くなさそうだ。


 「ここ2場所は自分でやることが多くて、その感覚が鈍って大敗もした。ただ、(人の)後ろを回っている時は悪くない。そのあとも引き続き感じは悪くないんで、なんとかしたいですね」


 

7R

選手の写真です。
山崎芳仁選手

 12年の前橋以来、3度目のオールスターVを地元で目論む山崎芳仁(写真)は、自力での戦いを選択して一次予選突破に集中する。


 「(前でやろうとしてくれた菊地)圭尚の気持ちはうれしいですけど、自分でやりたいんで。自力が出ないかもしれないけど、自分は自力が好きっていうのもある。練習はできたし、まずはしっかりとですね」


 函館FIを完全V、続く岐阜FIを123着と菊地圭尚は、直近の2場所で好成績を収めている。


 「FIですけどね、自分の脚の感じもいいし、自転車もマッチして充実している。前回の岐阜の決勝はいまをときめく南(潤)君と竹内(雄作)君の先行争いだった。いい位置を取ったけど、圧倒されてなにもできなかった。踏み出せなかったけど、脚は悪くなかった。そのあともいい状態はキープしていると思います」


 渡邉雄太は、今期一発目の高松FIの初日に落車のアクシデント。そこから1カ月以上空いて、今シリーズで復帰する。


 「(落車の怪我は)ちょっと痛かったけど、もう大丈夫です。擦過傷が治ってからは、2、3週間くらいですかね。練習はしっかりやっていた」


 

8R

選手の写真です。
郡司浩平選手

 郡司浩平(写真)は前回の大垣FIから3週間以上空いたゆとりのローテ。先日の川崎ナイターGIIIでは、トークショーでファンに仕上がりの良さをアピールした。


 「支部でも個人でも合宿に行った。(日にちが)空いてたんで、行ける時にと思って合宿に行った。充実してましたね。バンクでできないことやって、自分でも楽しみなくらいの仕上がりです。去年(のオールスター)は途中欠場したし、今回は万全な状態だと思う」


 前回の川崎FIの最終日で落車に見舞われた小川真太郎は、鎖骨骨折の大怪我を負って状態面に不安を残している。


 「初落車で初の鎖骨骨折ですね。(落車後は)10日くらい川崎にいて、帰ってから2、3日ですね。ワットバイクだけは乗ってきたんですけど、状態はフタを開けてみないとってところはあります。周りのみんなは仕上げてきているし、そのなかで自分はなにができるか」


 

9R

選手の写真です。
山中秀将選手

 山中秀将(写真)は前回の福井記念を6238着。それまで近況の決まり手はまくりのみだったが、2日目の二次予選では逃げて2着に粘り込んだ。


 「ここからならもつだろうなって、そこで仕掛けられている。そうやって(仕掛ける)距離が長くなれば、自分にとってもいいし相手は嫌でしょうね、前回の福井で逃げの決まり手がついて、久々だったんで自分としてはうれしい」


 デビュー2年で初のGI出場の機会を得た佐々木豪が、検車場のムードを感じ取りながら自転車を組み立てる。


 「上を目指している人しかいないし、(GIは)本当に楽しそうですね。(6月の)宇都宮記念では途中欠場をしたし疲労のピークだった。そのあとも疲れていた。(松戸記念を欠場して日にちが)空いてキツい筋トレみたいな練習もできた。まずは(一次予選で)勝ち上がれるように。一走でも多く走りたい」


 

10R

選手の写真です。
菅田壱道選手

 GI高松宮記念杯、GIIサマーナイトフェスティバルを含めて菅田壱道(写真)は、直近の5場所すべてで決勝に進んでいる。地元地区でのGIには、自ずと気合も入る。


 「福島の人ほどじゃないけど、地元地区で応援も多いし頑張りたい。GIはいつも頑張ってますけど。ここの合宿では雨が降っていたこともあるけど、1日、2日は思い切り乗れた。あとは疲れが抜けているかどうか。このあとの指定練習で感触が良ければいいですね」


 前回の松戸では久々に記念優出を遂げた松岡健介だが、慎重なコメントをする。


 「(松戸が)そんなに良くなかった。それで刺激と休みの両方を入れてきたけど、上積みがあるような感じはなかった。(松戸の決勝は中川)誠一郎が抜けていた。ああいう人と走ると自分の感覚がいいのか悪いのかわからなくなりますね」


 

11R

選手の写真です。
平原康多選手

 平原康多(写真)は前回の弥彦記念で優出を逃すも3勝をマーク。スピード競輪に対応するために方向性もはっきりしたようで、いつもの笑みを浮かべながら闘志を内に秘める。


 「(スピードに対応するために)トータルですね、そこがうまくいっている感じがする。弥彦(記念)に向けてというか、スピードを強化するっていうことで、いろいろと弥彦に向けてもやっていたんですけど、それがいい方向に向いていたんで、さらにそれに磨きをかけてきたような感じでトレーニングしてきました。自分もまだまだイケるっていう気持ちになる。負けて悔しい思いもあるけど、そのぶんを取り返す。戦うスタイルはいつも通り。臆せずに仕掛けたい」


 2年ぶり2度目のファン投票1位に返り咲いた新田祐大は、地元での開催を力に変えて渡邉一成と息を合わせる。


 「直前は、もうずっと練習ですね。これが終わった次の日の21日にアジア大会に出発するんですけど、それに向けてトレーニングしてました。(体調は)問題ないと思います。練習の内容とかはいまのナショナル体制になってからは、自分たちでは調整できなくなっている。そこで体調が万全か万全じゃないかは自分たちで決められない。ただ、唯一変えられるのは気持ちの部分だけで、そういう意味ではこのいわき平競輪場でのGIというのは非常に僕らにとってプラスになる」


 地元オールスター連覇に向けて、渡邉一成はただひたすら勝利を追い求める。


 「どんな形であれ勝つこと。それだけに意識を集中していく。練習の疲れで疲労困ぱいってわけじゃないし、移動疲れが取れればいいですね」


 九州でただひとりドリームに選ばれた山田英明が、ファンへの感謝を口にする。


 「オリオン賞にも出られたらいいなってくらいに思っていた。だからめっちゃうれしいし、名誉なことですね。本当にありがたいです。地元が暑かったんで、小倉に行ってスピード練習をしてきた。やるべきことはやってきた」


 

1R

選手の写真です。
井上昌己選手

 赤板ホームから前に出た山崎賢人が巧みなペース配分で主導権を握る。川村晃司の巻き返しをけん制した井上昌己(写真)がきっちりと山崎をとらえてオープニングレースを飾った。


 「賢人が強かった。普段先行しているからペースもよかった。最後も川村さんが来たからどうしようかと思ったら自分で踏み直していましたからね。あれがなくて4コーナーから踏み直されていたら抜けなかったかも。自分はちょっと重く感じたけど1着取れて心が軽くなりました(笑)」


 ビッグ初参戦の山崎賢人だったが、臆することなくレースの主導権を握って2着に粘った。


 「やっぱり(井上は)強いですね。最後抜かれてしまった。平は初めてだけどビジョンを見ながら落ち着いて駆けられたし走りやすいですね。直線の長さも気にならなかったですよ」


 前の落車を避けた近藤龍徳が3着で二次予選進出を決めた。


 「打鐘で山崎君に切られたからヤバいと思ったので邪魔しながら(岡本が)切れてよかった。冷静に判断できているし悪くないと思う」


 

2R

選手の写真です。
新井秀明選手

 赤板の2コーナーで桐山敬太郎が押さえて出ると、反応が遅れた吉田拓矢は内から進出するが柴崎淳にかぶって動けない。スローペースから桐山が先行の腹を固めて駆ける。3番手を確保した松川高大が、最終2センターから踏み込む。松川に乗った新井秀明(写真)は、中のコースを踏んで横一線のゴール勝負でわずかに抜け出した。


 「(松川は)後手を踏まないのはわかってた。(渡邉)晴智さんが張っていたけど、内に入るよりはと思ってあのコースになった。(松川に)申し訳なかったですね。1着も取れているし、自分は前回よりはいいですね」


 吉田拓矢が、外の柴崎を張りながら踏み勝ったのが最終バック。直線で外を強襲するも、自分だけの2着に反省しきり。


 「赤板のところで(反応が)遅れてしまった。あそこは遅れちゃいけないところ。脚の状態は悪くないですけど、自分だけになってしまって先輩(芦澤辰弘)に申し訳ないです」


 桐山の逃げを利した渡邉晴智は、ラインの力を強調する。


 「2車だけど桐山がよく行ってくれた。桐山のおかげだし、恵まれました」


 

3R

選手の写真です。
山田久徳選手

 打鐘前から中井太祐が叩いて出ると、下げた小松崎大地と追い上げた清水裕友で中団は併走になる。外併走からまくった清水は山田久徳(写真)のけん制を一気に乗り越えたが、離れた岩津裕介に代わって清水にスイッチした山田が鋭く伸びた。


 「走る前の中井君はいつもどおりの雰囲気だったけど、よく頑張ってくれた。近畿の後輩ですからね。(清水のまくりを)止めたかったけどスピードが違っていた。後ろが離れていたので、前へ踏ませてもらいました。清水君も踏み直していたけど、車の伸びはよかったし抜けているので状態はいいんじゃないかな」


 差された清水裕友だが力強いまくりで一次予選を突破した。


 「ちょっと重い感じがした。打鐘で踏み上げたときも、頭で考えて仕掛けている感じ。いいときは体が先に動くので。(番手でけん制した)山田さんの動きが逆に目標になった感じで仕掛けられたけど、車の伸びや切れは少し足りない。調子は何とも言えないけど、2日目が休みなので調整できれば大丈夫だと思う」

4R

選手の写真です。
渡部哲男選手

 青板前から動いた松本貴治は赤板前で誘導後位に入るが、そこを叩きに来た近藤隆司をホームから突っ張って主導権を握る。中団に下りた近藤を野原雅也がすくうが、稲川翔が続けず、そこからペースも上がったため追い上げも叶わない。4番手から野原がまくると、松本後位から野原に切り替えた渡部哲男(写真)が鋭くとらえた。


 「近畿が前受けだったので突っ張りも考えて早い動きだしになったんだと思う。もう半周遅くできればよかったけどね。松本がよく頑張ってくれたけど、自分だけになって、そこは反省ですね。恵まれた感はあるけど、悪くはないと思う」


 野原後位に入った近藤隆司が2着に食い込んだ。


 「押さえに来るのが早かったし、1回切ってと思ったら突っ張られたんで。あとはゴチャゴチャ。稲川君の追い上げもあるし、前に行こうとしたら野原君に踏まれた。最後は哲男さんも余裕ありそうで、ワンテンポ見た分、後ろ(五十嵐力)が4着になってしまったと思う。ゴチャゴチャになりながらも冷静に見れたのはよかったけどね」


 番手に敵が入る展開となった*野原雅也だったが何とか3着に粘って勝ち上がりを決めた。


 「(松本が近藤を突っ張った)あそこで反応が悪かったかな。しっかり(四国ラインに)ついて行けてれば稲川さんもついて来れたと思う。ジャンで近藤さんが後ろにいるのはわかったけど、そこからはタイミングを取ってまくりに行こうと。松本君が強くてなかなかまくり切れなかったですね」


 

5R

選手の写真です。
根田空史選手

 後ろ攻めから動いて鈴木竜士を受けた松浦悠士は絶好のポジションを確保したが、根田空史(写真)のスピードがそれを上回った。バックから仕掛けるとイエローラインのさらに外を豪快に突き抜けた。


 「本当は前を取りたくなかったけど仕方ないですよね。でも(師匠の)中村(浩士)さんにセッティングを見てもらってよくなりました。自分でも届かないかなって思ったけど最後まで伸びていった。道中でニュートラルに入るし、踏み込んでからも力みがない。まだこれで完成ではないけど今回は戦えそうです」


 山賀雅仁も根田のまくりを懸命に追い掛け千葉ワンツーが決まった。


 「本当に届くのかなって感じでしたよ。前もかかっていたし、自分もそうだけど根田君も届かないと思った。最後外に膨らんだからもしかしたら飛ぶかなって思って内を踏みました。前回の松戸でボスと走っていたけど同じくらい強かったですよ」


 松浦悠士は完璧なレース運びで勝ちパターンに持ち込んだが根田のスピードに屈した。


 「最終ホームで鈴木君が結構踏んで口が空いてしまった。でもそこからは慌てずに根田君に合わせて仕掛けようと思っていました。合わせ切れたと思ったんですけどね。完全に力負けです。でも後ろ攻めからレースを動かして、もう一度仕掛けて鈴木君をまくれているから悪くないと思います」


 

6R

選手の写真です。
竹内雄作選手

 前からの組み立てを強いられた竹内雄作(写真)は、ちゅうちょすることなく赤板でサッと下げて7番手からすかさず巻き返す。竹内ライン3番手の山内卓也は離れるも、竹内、志智俊夫で横山尚則を叩いて主導権を握る。打鐘の4コーナーから反撃に出た阿部拓真は3番手までで、岐阜両者のゴール勝負。竹内が志智を振り切り逃げ切った。


 「(前で)突っ張りも考えてたけど、甘い部分が出ました。1回、誘導をしっかりと切っておけば、流れが変わったかもしれない。あれで出るのに自分も脚を使ったし、後ろの人も付いてくるのがキツかったと思う。体が重かったんで、3日目の二次予選に向けて調整していきたい」


 ラインが2車になった志智俊夫は、真後ろにいる内、外の別線との間合いを計りながら2着に流れ込んだ。


 「(最終ホーム手前では)横山君が後ろにいたのは確認できました。まくりはキツいだろうし、後ろは内を狙ってるんだろうと。踏むタイミングをズラしたりして、入ってこられないようにした。(竹内)雄作は強いし、自分も緊張感があった」


 後方からの仕掛けになった阿部拓真は、逃げる竹内をのみ込めず3番手の坂本亮馬の横でストップ。最終1センターからの長い外併走をこらえて、3着で勝ち上がった。


 「先行している人が一番強い人なんで、へばりついてれば着はあるかなと。1回も風を切ってないし、竹内さんを相手にジャンで8番手はいただけない。反省点が多くて、素直には喜べない」


 

7R

選手の写真です。
金子貴志選手

 永井清史が主導権を握ると、渡邉雄太、山崎芳仁で激しい中団争いに。最終ホームで山崎が渡邉を締め込んだが、耐えた渡邉が1センターで山崎を持ち上げる。これで山崎は後退。永井の番手で絶好だった金子貴志(写真)はまくって来た渡邉をけん制しながら踏み込むと、好展開をきっちりとモノにした。


 「永井君は赤板前から仕掛けてグングン伸びていきましたね。前回に連係したときもだけど、ホントにいつも頑張ってくれる。僕はバンク改修が終わって使えるようになり、直前には高地トレーニングもできていい準備ができた」


 渡邉が外に浮くと、内から番手を上げた和田健太郎が直線外を伸びて2着に入った。


 「(渡邉)雄太のおかげ。一回押さえてから中団で併走をして、すごい勢いで(山崎を)外へ張ったからね。(内に入るのを)待たなければいけないのかもしれなかったけど…。最後は3コーナーで踏むこともできたけど、じっくり脚をためてと思って。コンディションは問題ないです」

8R

選手の写真です。
小原太樹選手

 中団から先に動いた鈴木庸之が小川真太郎を受けて7番手になってしまった郡司浩平だったが、打鐘過ぎ4コーナーから仕掛けて1センターではライン3車がきれいに出切る。これで番手絶好になった小原太樹(写真)がゴール前で郡司をとらえた。


 「郡司を信頼してるんで。7、8、9番手でも行ってくれればチャンスはあると思ってた。駆け出しのスピードもいいんで行っちゃうなと思ったから、あとは自分が離れないようにだけ。自分が離れちゃうと伊勢崎さんにまで迷惑がかかるから。ラインで決まってよかった。調子もいいと思います」


 郡司浩平は早めの仕掛けでラインを上位独占に導いた。


 「スタートで前になったから早めに整えて詰まったら行く。そこで行けたんでよかったですね。ジャンのところで(小川)真太郎がフカして、そこからペースに入れたんで僕も落ち着いて行けた。出切るまではいい感じだったけど、ちょっと重かったですね。でもワンツースリーで最高です」


 3番手の伊勢崎彰大もきっちりと3着に続いた。


 「浩平さまさま。全部やってくれましたね。ワンツースリーも浩平だからできた。最後は抜きに行って内を来られてもと思って3着キープになってしまったけどね」


 

9R

選手の写真です。
岡村潤選手

 正攻法から引いて態勢を整えた早坂秀悟が打鐘前から先行態勢に入った佐々木豪を力ずくで叩いて主導権を奪う。別線の叩き合いを見極めた山中秀将は残り1周手前から早めの巻き返し。最終2コーナーで早坂ラインを飲み込むと、車間を空けて後方をけん制した岡村潤(写真)が直線で抜け出し久々の白星をゲットした。


 「ホームの踏み出しがキツかったですね。でも後ろに萩原さんがついていたし離れないように必死でした。最後は外(を踏んできた小倉)も見えていたのでちょっと早いけど踏ませてもらいました。落車明けで直前のイメージは悪かったけど、アップ中から徐々によくなってきた」


 2着には岡村を追走した萩原孝之が入線。最終ホームで一瞬、口が空いてしまったが、何とかリカバリーに成功した。


 「あそこはヤバかったですね。でも何とかついていけて。余裕はなかったけど決まってよかった。今日は付いていっただけですけど、状態は悪くないと思います」


 ゴール前で失速して3着に沈んだ山中秀将だが、ラインで上位独占の結果に表情は明るい。


 「お客さんには迷惑を掛けてしまったけど、自分からレースを動かしてラインで決められているので。前のレースで郡司(浩平)もいいレースをしていたし、自分も3人で決められてよかった。フレームを戻して初速はよくなったし、あとは後半ですね。でも1日休んで疲れが取れれば二次予選はもっとよくなると思う」

10R

選手の写真です。
菅田壱道選手

 菅田壱道(写真)が切った上を取鳥雄吾が赤板の2コーナーで押さえて先行態勢を取る。打鐘手前で外併走から山本伸一が仕掛けると、取鳥もペース上げて突っ張る。両者での先行争いを単騎の小嶋敬二がまくりでのみ込む。山本の余力を見極めて、松岡健介が小嶋に切り替える。小嶋、松岡を追った菅田は、直線で外を踏んで前の2人をとらえた。


 「小嶋さんは順番が来たら絶対に仕掛けると思っていた。スイッチしたけど、松岡さんが(切り替えて)番手に入りそうだった。それで無理をしないで、自分は1車引いた。最善は尽くしたけど、やっぱり成田(和也)さんとワンツーしないと。そこが反省点ですね。ただ、判断も脚の感じもいい」


 切り替えて小嶋を追った松岡健介は、最終4コーナーからとらえに行くが後ろの菅田に交わされ2着。


 「(山本は)もったいなかった。すんなり行けば(取鳥も)出させてくれたと思う。(切り替えてからは)小嶋さんも2コーナーで伸びてたんですけど、自分は変なタイミングで行ってしまった。内容はどうあれ、勝ち上がれたのはよかった」


 一瞬、松岡の外に浮きかけた菅田を待った成田和也は、懸命に追い込むも3着まで。


 「3着で(勝ち上がり)ギリギリでしたね。自分はあんなもんだし、普通ですよ。最後の伸びですか? そこも自分としては悪くない。落車の影響もないです」


 

11R

選手の写真です。
渡邉一成選手

 後ろ攻めから動いた三谷竜生が赤板前で誘導後位に入るが、6番手の新田祐大、8番手の深谷知広が互いをけん制し合って動かない。打鐘から誘導員を下ろして主導権を握った三谷がかかり切って、新田、深谷はともに巻き返し不発に。2コーナー、3番手から仕掛けた平原康多が前団を飲み込むと、続いた武田豊樹がゴール前で逆転した。


 「平原がタイミングをずらされててどうかなと思ったけど強かった。(前回の松戸記念で落車し)格上の選手が相手で不安やいい緊張感はあるけど、平原を全面信用して。仕事をしっかりやってチャンスがあれば1着取りに行くつもりだった。もっと余裕を持ちたいけど、後続も力のある選手ばかりでキツかったね」


 武田に差されはしたが、平原康多のまくりも力強かった。


 「誘導が残ってるし三谷はものすごくかかるんだろうなと思った。あとは新田や深谷に先に行かれてかぶる前に力勝負に行った。行ってダメならダメと思ってた。ワンツーでよかったです」


 まくり不発に終わった新田の後ろから内に切り込んだ渡邉一成(写真)が最後は外に持ち出して3着に食い込んだ。


 「後ろが深谷で前は山田さんで新田も難しかった。プレッシャーもあったと思うし、あれは僕でもキツいと思う。先に入んないと浅井(康太)が来るなと思って入らせてもらった。あの動きで3着に入れたのは自分のなかで収穫です」


 単騎の山田英明は関東コンビを追う形から4着に。


 「(どの位置にするかは)場所と雰囲気で。前の動きと後ろの気配(を気にするの)で口が空いてしまったので甘いですね。単騎だったし、その辺が難しい。でも、いい経験になりました。そこで毎回戦えるようにですね」


 

1R

選手の写真です。
柴崎淳選手

 赤板の2コーナーで踏み込んだ伊藤裕貴が、主導権を握る。押さえられた佐々木豪は中部3車に続いた単騎の内藤宣彦まで出させて中団まで下げる。すかさず巻き返した横山尚則の反撃を柴崎淳(写真)がけん制して阻む。懸命に逃げる伊藤も最終3コーナーを過ぎた辺りでいっぱい。番手の柴崎が早めの追い込みで抜け出した。


 「(伊藤)裕貴と固めてくれた(山内)卓也さんのおかげですね。3番(佐々木)に粘られるかと思った。そのあとは裕貴も(最終)3コーナーから風を受けてキツそうだった。それで踏んだけど、自分の感じはわからない」


 三重コンビに付けて中部ラインの3番手を固めた山内卓也がきっちり流れ込んで2着。柴崎の気持ちをくみながら振り返る。


 「(前の2人が)いいように走ってくれた。裕貴とも(柴崎)淳とも何回も連係しているから、この辺で(仕掛けて)行くだろうなっていうのもわかっていた。あの展開じゃ、あとは横山君しかカマシしてくるのはいないですしね。淳は迷うと思うけどけど、もう(踏んで)行かないと。あれは番手まくりって感じじゃないし、あれで(別線に)行かれてもね」


 

2R

選手の写真です。
牛山貴広選手

 前受けから中団へ下げた山本伸一に赤板からフタをした鈴木竜士は2コーナーから踏み上げて打鐘から主導権を握る。最終2コーナーで3番手の河野通孝が巻き返してきた山本をブロックすると、坂本亮馬がインをすくう。山本マークの川村晃司も自力に転じたが3コーナーで一杯に。同型を完封した鈴木を絶好の番手回りから牛山貴広(写真)が差し切った。


 「竜士がホントに強かった。(脚が)ビリビリしましたよ。一応は最終バックで車間を空けてけん制したけど、まくられるような感じじゃなかった」


 3着の結果に少し悔しそうな表情を見せる鈴木竜士だが、レース内容には納得の様子。


 「最終日まで走りたいからね(笑)。最後はタレちゃいました。でも、2日間は力を出し切る競走はできている。スピード競輪に対応するために、自分の中でいろいろと考えて練習しているけど、やはり実戦で先行しないと真の力は付かないので。今期は特にそこを意識している」


 最終バックから狭いコースを突いた湊聖二が2着に突っ込んだ。


 「やったほうだと思うけど、前(牛山)が内、外を見て明らかに残しにかけていたので、1着まで欲しかった。2日間ともに目一杯ハンドルを投げているんだけど。でも、この2着はバーディーですよ(笑)」


 

3R

選手の写真です。
渡邉雄太選手

 初日で勝ち上がりを逃してしまった渡邉雄太(写真)だったが、気持ちを入れ直して2日目は打鐘先行。ラインで上位独占とはならなかったが、力強く押し切った。


 「今日は先行って決めてたんで押し切れてよかったです。初日が残念だったけど、調子も大丈夫ですね」


 松川高大に追い上げられ8番手になってしまった鈴木庸之だったが2センターから外に持ち出して2着に強襲した。


 「ジャンで岡本(総)君が上を走ってたので、差し込んだときに締められてバック踏んだところを松川君に来られた。平原(康多)さんに『3コーナー過ぎに行けば、ここは届く』って言われてたので最悪それでもと思ってました。あれで行かせてもらったからには1着取りたかった。思い切りハンドル投げたけど届かなかったですね」


 

4R

選手の写真です。
小倉竜二選手

 赤板ホームで誘導員を下ろした桐山敬太郎がイエローライン付近まで上がって後続をけん制すると、1センターから取鳥雄吾が内をすくって先頭に立つ。一度ペースを落として打鐘過ぎ4コーナーからピッチを上げる取鳥に桐山が2コーナーまくりで襲いかかるが、これを番手の小倉竜二(写真)が好ブロック。直線鋭く抜け出した。


 「ちょっと甘かったね。もう少し引き付けて一発で仕留められれば高原(仁志)と決まったかも。ちょっと焦って一発目に持って行くのが早かった。ジャンのところ(取鳥の判断)はよかったね。桐山君はローリング(先行)だから駆けるとしても空けるからね」


 桐山が止められると見るや内に下りて小倉に乗り換えた内藤秀久が2着に食い込んだ。


 「(桐山は)スンナリ中団を取れたけど、前もかかっていたからキツかったと思う。それでも仕掛けてくれたおかげですね。昨日はノーチャンスだったけど、前回の最終日に自分で動いて1着を取れているし上向いていると思う」


 逃げた取鳥雄吾は3着に踏ん張った。


 「めっちゃキツかったです。久々にモガいたからしんどかった。(打鐘前に)内が空かなかったらヤバかったけど空いてくれたのでよかったです」


 

5R

選手の写真です。
山崎芳仁選手

 赤板で飛び出した永井清史が主導権を握るが、なかなかペースは上がらない。一本棒の7番手に置かれた小松崎大地が、タイミングを逃さず打鐘の3コーナーから仕掛ける。永井を叩いて小松崎の先行、地元の3車が出切る。小松崎の番手で絶好の展開になった山崎芳仁(写真)が、しっかりと勝ち切った。


 「(小松崎は)いいところで行ったし、全然残る感じだった。ただ、パッと見たら(後ろが)踏んできてたんで、後輪で振った。初日がちょっとあれだったけど、それでもやるべきことはやっている」


 地元3番手の伏見俊昭が、直線で山崎に迫るも半車身差の2着。


 「(小松崎)大地がよく行ってくれた。あそこ(7番手)で構えたら危なかったと思います。山崎君とワンツーが決まったのは、本当に久しぶりですね」


 最終バック過ぎに7番手の小川真太郎が外を踏むと、池田憲昭は中のコースを伸びた。


 「勝手にあそこが空いてくれましたね。もうちょっと余裕が欲しいけど、伸びました。(伏見を)食って2着まではいきたかった」


 

6R

選手の写真です。
神山拓弥選手

 打鐘過ぎ4コーナーから松本貴治がカマしてライン3車で出切ったが、そこを2コーナー、8番手から杉森輝大がまくる。直線で四国勢に並びかけると、続いた神山拓弥(写真)が抜け出した。


 「今日は全て杉森さんのおかげ。すごいスピードでまくってくれた。そこに尽きます」


 好回転で前団に迫った杉森輝大だったが、ゴール前で濱田浩司と接触して失速。惜しくも4着に敗れた。


 「前受けは作戦。このメンバーならゴチャ付きそうなので、一回は下げても巻き返せるだろうと。初日の感じもよかったので。最後の接触がなければ、神山君といい勝負はできたはず」


 

7R

選手の写真です。
東口善朋選手

 中団を狙って赤板ホームから飯野祐太、田中晴基が動くが、打鐘前から田中が切ったうえを石塚輪太郎が叩いて主導権を握る。石塚がペースに持ち込むと、後方になった飯野、中川誠一郎のまくりは不発。4番手から田中がまくりで迫るが、石塚マークの東口善朋(写真)が好展開を生かした。


 「かかってたんで来にくいスピードでしたね。自分も待って待って田中君が来たのを確認して踏みました。ワンツーがよかったけど、3着に残ってくれたので。本当は初日走りたかった。コンディションを整えるのが難しかったけど、気持ちで走れたと思う」


 中団を占めた田中晴基が2センターからのまくり追い込みで東口に迫った。


 「石塚君が強かったんで、たぶん後ろは来ないなと思った。そこからは落ち着いてビジョンを見ながら。3コーナー上ったときにヤベー、合っちゃったと思ったけどね。(今回から新車)初の競走で練習のときより硬い感じがした。いい感じのズレですね」


 逃げた石塚輪太郎が3着に粘って二次予選に勝ち上がった。


 「僕は初日(1走目)が勝負駆けなんで。(前半戦で)逃げが決まってなかったんで、ジャンで飯野さんが来たら出させることも考えたけど、一本棒だったし(打鐘の)4コーナーが来たんで全開で踏みました。初日、上がれたのは大きいですね。宮杯が二次予選止まりだったので、今回はリベンジしたい」


 

8R

選手の写真です。
天田裕輝選手

 赤板ホームで7番手に下げた南潤が2コーナーから強引に仕掛けるが、番手の椎木尾拓哉が離れてしまい番手には松岡貴久がスッポリ。そこを1センターから仕掛けた和田真久留が飲み込むと、南関勢の仕掛けに続いた天田裕輝(写真)が外を鋭く突き抜けた。


 「脚的にも上がってきているし、流れを見ながら仕掛けられるようになってきた。今日は展開が向いたけどしっかりモノにできたので。欲を言えばもう少し自分からレースを動かせるくらいになればいいんでしょうけど、そうなるにはもっと強くないと」


 芦澤大輔がきっちりと続いて関東ワンツーを決めた。


 「天田君の内かなって思ったけど白戸(淳太郎)さんとアンコになりそうだったので外にしました。その辺も余裕があったし、だいぶ(状態は)いいと思う。天田君が自信を持って仕掛けてくれたおかげですね」


 関東コンビの強襲に屈した和田真久留だが、先まくりで3着に粘り二次予選へと勝ち上がった。


 「ジャンから南君が仕掛けているのにホームから巻き返すのって勇気がいりますよ。でもあそこで行かないとないと思ったので。2コーナーのあおりがヤバかったけど、諦めずに踏んでよかった。状態的には前回の弥彦よりもいいし、攻めるレースを続けていきたい」

9R

選手の写真です。
鈴木美教選手

 打鐘で出た石井貴子を太田りゆが押さえにかかって、その上を尾崎睦が叩いて最終ホームで主導権を握る。2番手に鈴木美教が続くが内に石井、太田もいて隊列が短くなる。最後方に置かれていた長澤彩だったが、2コーナー手前から外を踏み込む。合わせて2番手からアクションを起こした鈴木を長澤がスピードの違いでとらえて一発勝負を制した。


 「正直、優勝できるイメージはなかったです。とりあえず自分の力を出せたらなって考えていた。去年(のアルテミス賞)は優勝を狙いすぎて失敗したんで、あんまり狙いすぎないようにと思っていた。仕掛けたら思ったより進んだ。変な力みもなくスッと進んだんで、自分でもビックリしました。体の使い方の部分で、いい筋肉があんまり使えてなかった。最近になってやっと感じが良くなって、それをこのレースで出せてよかった」


 「大事に大事にいったのが…」とは、人気を背負っていた鈴木美教(写真)。逃げた尾崎の後ろの好ポジションを確保したが、長澤のまくりへの対応が遅れた。


 「あぁ、悔しい。組み立ては悪くなかったと思うんですけど。尾崎さんが行って、2番手を取れていい感じだった。ただ、内も外もいて…。長澤さんが来る前に踏んでたら(優勝が)あったと思う」


 併走もあったが周回中から終始、鈴木をマークするような形になった小林莉子が3着に入った。


 「展開と位置は良かった。(最終)3コーナーの入り口で(長澤に)切り替えられなかったのが、自分の課題なんですかね」


 

10R

選手の写真です。
古性優作選手

 前受けから中団に下げた古性優作(写真)は関東勢の上昇に合わせて赤板ホームから動くと、中団4番手を確保する。1センターからのまくりに木暮安由は番手まくりで応戦。直線まで続いたサイドバイサイドの争いを制した古性が1着選手のみが勝ち上がれる「シャイニングスター賞」へ駒を進めた。


 「前受けは想定外でしたね。セオリーどおりなら後方になってしまうので臨機応変にいかないといけないと思いました。(関東に2段駆けをされたら)しんどいと思ったので遅ければ、それ(分断)も考えていました。でもあの位置ならいけると思って引きました。まくりに行くタイミングでパッとひらめいた乗り方にしたけど悪くなかったですね。本当はバックを取るくらいのタイミングでいければよかったけど少し遅くなってしまった。でもしっかりと仕掛けられて(稲垣と)ゴール前勝負ができているので」


 古性に続いた稲垣裕之が2着に入線。反省点を挙げながらレースを振り返った。


 「余裕はありましたけど、佐藤さんが内にいて3コーナーで締めて回れなかったですね。そこがちょっと甘かったし反省点ですね。道中も余裕はありましたし、古性君も(1着権利を)意識せずに仕掛けてくれたので。しっかり反省点を修正して3日目頑張ります」


 絶好展開に思われた木暮安由であったが古性に飲み込まれ3着に敗れた。


 「吉澤君はかかっていましたよ。でも古性君が来て結果的に番手まくりをする形になってしまった。でも飲み込まれてしまったので力負けですよね。また吉澤君と連係するときはしっかりと援護したい」


 

11R

選手の写真です。
新山響平選手

 後ろ攻めの太田竜馬の上昇が遅いと見るや、赤板1センターから新山響平が踏み上げて打鐘前から先行態勢に。中団には太田、前受けから8番手に下げた脇本雄太は最終ホームから巻き返すが、合わせて太田も1センターからまくって出る。新山マークの諸橋愛が2センターで太田をけん制すると、あおりを受けた脇本のスピードも鈍る。好ブロックを見せた諸橋が直線鋭く抜け出し、ラインで上位独占を決めた。


 「バックでは行かれそうな雰囲気だったけど、うまく頭が入ってよかった。うまいことやれました。ラインで決まったんでよかった。ツキがあるね。我慢した分、やっと出てきた。結果が出てよかったです。新山が頑張ってくれました」


 諸橋の援護があったとはいえ、新山響平(写真)はこのメンバーで2着に逃げ粘った。


 「もう突っ張ろうと思った。奇跡ですね。後ろのおかげです。ちょっと出来すぎですね。ゴール前は脚がいっぱいで残ったか残ってないかもわからなかった。いっぱいで横も見れなかったです」


 ライン3番手の神山雄一郎がきっちりと続いて3着に。3日目の「シャイニングスター賞」へ勝ち上がりを決めた。


 「新山が強い。それに諸橋のブロックで自分たちが単独になったのも大きい。新山は先行選手だから主導権(を取る)って形だったんだと思う。俺は任せてたんで。(諸橋のけん制で内が空いて)迷ったけど待ってよかった」


 人気の脇本雄太は太田のあおりを受ける不運もあって7着に敗れた。


 「赤板のあとに押さえに来られたことがなかったので。(それでも下げて)いかに俺がひよってるかわかった。クランクを全換えして新品にします」


 

1R

選手の写真です。
稲川翔選手

 山本伸一が押さえた上を佐々木豪が赤板の2コーナーで勢いよく出て先行策。すかさず巻き返した早坂秀悟は5番手で止まって、山本が3番手を手に入れる。最終2コーナー手前からまくった山本が中四国コンビをとらえて、番手の稲川翔(写真)が差し切った。2カ月半以上の長期欠場明けでの白星を山本に感謝する。


 「ありがたいですね、(山本)伸一さんがいいキッカケをつくってくれました。正直、1着を取れる状態では…、と思いながらも。しっかり1着を狙ってはいた。状態は見てもらった通りですし、腐らずにやっていきます」


 「展開が向いた感じですね」とは、3番手からのまくりで近畿ワンツーをメイクした山本伸一


 「脚の感じも悪くないんで、悲観することはない。あとはしっかり組み立てたりして、総合力でやっていかないと勝てない。そこをもっと詰めていかないといけない」


 

2R

選手の写真です。
橋本強選手

 桐山敬太郎が赤板過ぎに誘導員の後ろに収まり一本棒となったが、中団の中井太祐が伊藤裕貴を警戒しながら打鐘から一気に叩いて出る。後方に置かれた伊藤だったが4コーナーから力ずくの巻き返しに出ると、番手の橋本強(写真)が桐山のまくりをけん制しながら抜け出して白星をゲットした。


 「今日は車番的に後ろ構えしかないと思っていたので。(伊藤は)かかっていたし強かったですよ。自分も桐山さんを見る余裕もあったし脚的には問題ない。初日は頑張れたけど、2日目がよくなかったので消化不良ですね」


 後方から巻き返した桐山敬太郎だったが橋本のけん制にはばまれて3着まで。


 「いつもどおり打鐘前に一回は先頭に立ってから考えようと。風は強かったけど脚がないだけ。仕方ないですね。また頑張ります」


 4着に沈んだ伊藤裕貴だが2日目、3日目としっかりレースを作った。


 「いい感じで行けましたけど、出切っていっぱい。4コーナーからの向かい風で止まってしまった。でも思いどおりにレースは作れたので、気持ちよく帰ります」

3R

選手の写真です。
長島大介選手

 7番手に置かれた中川誠一郎はこの日もまくり届かず。逃げる横山尚則の番手を回った長島大介(写真)が好展開を生かした。


 「横山君が全部やってくれたのに、僕に残す技術がなかった。余裕はあったので、まだ残せたかな。そこは反省点です。永澤(剛)さんや椎木尾(拓哉)さんが止まったのは見えたけど、中川さんが来るって怖さがあった。脚は問題ないので、あとは番手の技術ですね」


 中川のスピードをもらった池田良が中バンクを伸びて2着に強襲した。


 「外は無理ですね。誠一郎さんのスピードをもらって、その勢いを殺さず行けました」


 

4R

選手の写真です。
松岡貴久選手

 松岡貴久が南潤にフタをした状態で赤板を通過。南が後方へ下げると飯野祐太が前団を叩くが、間髪入れずに南がカマして先頭へ。離れながらも南を追った三谷将太だったが、追いつくことはできず。この動きに乗った松岡貴久(写真)がバックから踏み上げて南を飲み込んだ。


 「南君の初手が想定外の位置だったので、周回中に組み立てを考えた。抜群というわけじゃないけど、南君のカマシを追ってまくれたのはよかったかなと。番手(三谷)が離れてくれたことが大きいけどね。最近は大塚さんと連係が決まっていなかったのでホッとしました(笑)」


 松岡マークの大塚健一郎が2着に続き九州でワンツー決着。


 「あいつ(松岡)が全てやってくれた。自分で組み立ててまくっているからね。(最近の連係が決まっていなかったことについて)僕はそんなこと思っていなかったけどね。九州で長年に渡り自力で戦ってくれている選手に基本的に言うことはない」


 一方、南潤は茫然自失といった表情でローラー室へ。「出切ってからかからなかった…」と言葉少なにレースを振り返った。


 

5R

選手の写真です。
中村浩士選手

 スピードに乗せて打鐘で出た清水裕友が主導権を奪取したが、最終ホームで野原雅也が叩いて逃げる。松岡健介は遅れながらも野原に続いて、東口善朋は離れる。3番手には清水が飛び付く。後方からまくった郡司浩平は3コーナーでいっぱい。中村浩士(写真)は内を進出すると、成田和也が松岡を張って空いたコースを突き抜けた。


 「郡司が仕掛けてくれたおかげ。あれがなければ、自分はなにもなかった。郡司の仕掛けに乗れたおかげで、スピードにも乗れた。ラッキーパンチ、恵まれました。根田(空史)とやってきたスピード練習の効果が出た」


 タッグを組んだ吉澤純平が、最終バック手前で車体故障。成田和也はインから押し上げて、4コーナーで松岡を張って追い込んだ。


 「(吉澤が)車体故障したんで、もう自分で行くしかないと。内を(中村に)行かれちゃったけど、その前のところは(コースが)空いて良かった。余裕があるわけでもないし、たまたまですよ」


 東口が連結を外してラインが2車になった松岡健介は、後続との間合いを計りながら別線をけん制するも最後は成田に入られた。


 「(野原)雅也の気持ちが強かった。5番手で様子を見るかなって思ったけど、一定のピッチになっているところを行ってくれた。さすがですね。(最終)2コーナーで結構、流れたんで、雅也と決められるかなと…。自分も大きくもっていくと、(中村)浩士さん、成田君もいるんで」


 

6R

選手の写真です。
深谷知広選手

 赤板ホームで誘導員を下ろした田中晴基が叩きに来た山崎賢人の番手で粘る形に。松浦悠士が打鐘で切ると、深谷知広が2センターから一気のカマシに出る。番手の吉田敏洋は深谷に続けず。松浦が離れながらも深谷を追いかけるが追いつかない。最後までセーフティーリードを保った深谷知広(写真)が力強く押し切った。


 「いいタイミングで行けたし、今の脚質をしっかり出せたと思う。ただちょっと末が甘い。疲れが残っていたけど1日休めて食事とアップで修正できたと思う。準決勝を勝ち上がるにはもう一枚上のスピードが欲しいし調整したい」


 最終2センターで3名が落車。2コーナーから仕掛けていた山崎賢人はこの落車の外を乗り越えて2着で準決勝進出を決めた。


 「飛び付きは頭にあったけど…。(松浦が叩きに来ることが頭になく)あのままペースで駆けられると思っていました。焦ってしまったし、まだまだ甘いですね。園田さんに迷惑をかけてしまった」


 山崎と連係を外してしまった園田匠だったが、内から落車を避けると松浦との僅差の3着争いを制した。


 「情けないというか最低の最低。粘られるのは頭にあったけどハグれてしまった。どうにかコースが空いてくれ、空いてくれって思ったけど最後までなかなか空いてくれず…。踏み切れずに終わったので。でも脚の感触は悪くないし運もある」


 

7R

選手の写真です。
浅井康太選手

 後ろ攻めだった原田研太朗の上昇には続かず、松谷秀幸が切ったうえを最終ホーム手前から竹内雄作が一気に叩く。3番手の近藤龍徳が離れてしまい、3番手以降を大きく離して竹内が逃げると番手の浅井康太(写真)がゴール寸前きっちりととらえた。


 「雄作がすごい落ち着いたレースをしてくれた。僕もついて行けて、踏んだ感触もすごくよかったので。欠点を見つけられたのが大きいですね。(ウォーミングアップの)ローラーを降りる5分前に気づいて、それを実践したらすごい楽について行けた。サマーナイトでも雄作についた感触。雄作も(今回のほうが)よかっただろうけど、それ以上に自分がよかった。しっかり4日目につなげたい」


 技ありのレースを見せた竹内雄作が2着に逃げ粘った。


 「松谷さんも狙ってる感じだし、落ち着いて自分のタイミングで行かせてもらった。ワンツーはうれしいけど、(3番手の近藤と)ラインで決めるなら早めに駆けるのもひとつだったかな。状態は悪くないと思う。初日に距離踏んで、3日目は距離を踏んでない。準決勝もどういう状態になっても踏めるように準備したい」


 バックからまくった原田研太朗は前に追いつくことはできなかったが、3着で準決勝進出を決めた。


 「最初で脚を削られましたね。でも、強かった竹内さんが。自分だけ脚使った感じで、ホームでも遅れてしまった。悪いなりにも3着なのでよかった。初日(1走目)に何もできなかったんで、動いてから考えようと思ったけど(渡部哲男と)どっちかが3着しかない展開になってしまった。切り替えて頑張ります」


 

8R

選手の写真です。
菅田壱道選手

 赤板ホームで近藤隆司が誘導員を下ろすと、下げた5番手から踏み上げた太田竜馬が打鐘で主導権を握る。3番手に追い上げた三谷竜生がバックからまくるが香川雄介のけん制もあって伸び切れず。2コーナー、8番手から仕掛けていた菅田壱道(写真)がその外を鮮やかに突き抜けた。


 「作戦どおりでした。三谷君は早めに巻き返して、外併走でへばり付くタイプ。そういう流れと思っていたので、一回は下げてもチャンスはあるなと。そこからはまくれるかなので。今は流れがよくてビッグレースで勝ち上がれているけど、トップクラスとの力量差はまだまだある。でも、気持ちも身体も乗っていると思うので、準決勝も気負わずに頑張りたい」


 菅田マークの菊地圭尚が2着をキープ。久しぶりにGIの準決勝進出を決めた。


 「壱道のおかげ。恵まれました。(前が)どこで仕掛けるかわからなくて突っ掛かる感じになったけど、きちんと形になったのでよかった。勝ち上がれているけど、自分のなかではもうひと伸び欲しい感じ」


 

9R

選手の写真です。
脇本雄太選手

 脇本雄太(写真)を後方に置いて、5番手の吉田拓矢が赤板の2コーナーから全開で踏んで主導権を握る。しかしながら、関東勢を追った脇本が力任せに吉田を叩いて逃げる。稲垣裕之は脇本の加速に離れながら追うが、吉田に絡まれてさらに車間が空く。最終バックですでに2番手以下を大きくちぎった脇本は、セーフティーリードを保ったまま余裕のゴールで人気に応えた。


 「(吉田が)踏んでいるところですけど、無理やりですね。あそこが勝負なんで。稲垣さんも付いていたし(オリオン賞の)失敗を踏まえて。気持ちを入れ直さないといけないと。それができたんで良かったと思います」


 脇本ラインを追うように最終ホーム手前から踏んだ山中秀将が、関東勢、稲垣をとらえる。脇本は遥か遠くも、千葉コンビは2、3着で準決に進出。山中のまくりをゴール寸前で交わした和田健太郎が2着に上がった。


 「(脇本がかなり前にいたんで)1着はちょっと無理でしたね。(準決の)権利取りの2、3着。結果ワンツーじゃないけど、(このメンバーなら)ワンツーくらいの価値はある。いつもながら山中がいい動きをしてくれた。後ろが(離れて)空いていたのがわかった。でも、気を抜かずにと。自分の(車券を買ってくれている)お客さんのために頑張りました」


 脇本に土をつけることはできなかった山中秀将だが、俊敏な立ち回りと好判断が光った。


 「最近、ワッキー(脇本)と何回も(対戦して)走っている。だから、単調なレースをしたら、どうにもならないだろうと。ジャンの動きがすべてと思っていた。(吉田)拓矢ががワッキーに合わせてあれだけ踏んでくれたんで、僕に展開が向いた。(あおりがあって)フワッとしたけど、すぐに判断できたんでよかった」


 

10R

選手の写真です。
新田祐大選手

 石塚輪太郎の上昇に前受けの根田空史は7番手まで車を下げたが、打鐘前2コーナーから踏み上げると一気に前団を叩いて主導権を奪う。人気の新田祐大(写真)は8番手。根田のかかりがよく、2コーナーまくりの石塚は不発。代わって前に踏んだ村上博幸は萩原孝之とからんで外に膨らむ。2センターから踏み込んだ新田もこのあおりを受けるが、構わず外を踏むとゴール寸前で内の3車を飲み込んだ。


 「ああいう展開になると思っていましたけど、先に切るか付いていくかで考えてしまい結果的にあの位置になってしまった。なんとか最後は届きましたけど、自分だけになってしまったので。もう少し早めか遅めだったらよかったかもしれない。疲れのせいなのかちょっとよくないですね。準決勝はもっと豪快に仕掛けたい」


 根田マークから抜け出した渡邉晴智が3選手で横一線の2着争いを制した。


 「根田が強かった。ラインのおかげで勝ち上がれました。必死過ぎて抜いたかは分からなかったけど、あの根田君を抜けているし最近のなかでもいいと思う」


 井上昌己マークから内、外に俊敏なコース取りを見せた新井秀明が最内の根田をわずかに交わして3着に。


 「必死だったからわからなかったけど3着か4着かなって。初日も伸びているし状態は悪くないと思います。GIの準決勝は2度目ですね。デキ過ぎですけど次も頑張りたい」 


 

11R

選手の写真です。
村上義弘選手

 後ろ攻めの古性優作は青板前から上昇すると前受けの平原康多にフタをする。このラインに続いた新山響平は打鐘前2コーナーから踏み込むと一気に主導権を奪う。空いた車間を詰めて古性がまくるが伸び切れず。新山マークの渡邉一成が2センターから早めに踏み込んで「シャイニングスター賞」を制した。


 「響平は出てからもいいかかりだったし、僕じゃなければゴール前まで持ってた。僕の技術不足。でも僕も脚を削られてたし、先に踏んだほうが着がいいかなと。本当に響平が強かったし、準決勝もしっかりつくだけ。1着はうれしいですし、地元戦なんでなにがなんでもって思いです」


 前々に攻めた古性の動きに乗った村上義弘(写真)が直線外に持ち出して渡邉に迫った。


 「優作が走りやすいように僕はしっかりついてただけ。優作が全部組み立ててくれて最後仕掛けてくれたんで2着に。(古性が)もうその位置、その位置で判断してくれた」


 平原マークの武田豊樹は2センターから内に切り込むと3着に突っ込んだ。


 「康多はこのスピードでも、もしかしたら行っちゃうのかと思って構えてました。新山が強かったですね。山おろしみたいな感じで駆けたんで平原もキツかったんじゃないですか」


 好位確保から先まくりを打った古性優作だったが、ハイペースで駆ける新山の前に車は出なかった。


 「試してみたい戦法があったけど、単調なセオリーどおりのレースになってしまった。追いついた勢いで思い切り行ったけど2ミリぐらいしか出なかった(苦笑)」


 バック6番手に置かれた平原康多は「仕方ないですね。前を取らされて難しかった。すごいレースでキツかった」とレースを振り返った。


 

1R

選手の写真です。
大槻寛徳選手

 赤板過ぎに山本伸一が前団を押さえると中団に飯野祐太、7番手に小嶋敬二で一本棒。打鐘、最終ホームと隊列は変わらず、番手の椎木尾拓哉は車間を切る。飯野が最終バック過ぎから仕掛けたが、椎木尾のけん制もあり外へ浮く。これで近畿で決着を見るかに、2センターから内に切り込んだ大槻寛徳(写真)が山本、椎木尾の中を割った。


 「調子としては直前に落車がありイマイチ。でも、最後に1着を取れると気持ち的にも全然違う。(飯野が)2コーナーで仕掛けなかったし、3コーナーから前二人は外を踏んで内がガラ空きになったので申し訳なかったけど踏ませてもらった」


 赤板から2周を逃げた山本伸一。8分の1輪差で2着になったが、レース内容には満足している様子だ。


 「3走目でようやく自分のやりたい競走ができた。今シリーズで自分の課題がハッキリわかったので強化していきたい。かかりも悪くなかったしペースで駆けられた」

2R

選手の写真です。
橋本強選手

 赤板過ぎに出た松本貴治は、別線の動向をうかがいながら落ち着いてペースを緩める。5番手の稲川翔が奇襲で叩きに出るが、松本が対応して主導権をキープ。快調に駆けた松本を番手の橋本強(写真)が、きっちり交わした。


 「(稲川)翔も自力っていうコメントをしているから、(仕掛けて)来ますよね。追い込みのイメージだけど、あそこに(松本は)しっかり対応したし先行の技術も上がっている。頼もしいですね。(1、2走は)ダメだったけど、自分の脚は仕上がっている」


 四国ラインを上位独占に導いた松本貴治は、今シリーズ3走がすべて先行策。2着に粘り込んだが、課題をあげて先を見据える。


 「濱田(浩司)さんにセッティングをみてもらって、1、2走に比べたら良かった。ただ、まだうまく回せていないところもある。(叩きに来たのが)自力の人だったら出られてしまってたかもしれないし、完全にいい感じではない」


 

3R

選手の写真です。
山崎芳仁選手

 地元の山崎芳仁(写真)が2日目に続き白星を挙げた。後ろ攻めを選択すると赤板から上昇して、茨城コンビと中四国勢を受けて5番手を確保。鈴木竜士と柴崎淳の踏み合いを見極め、先まくりを放った池田良の動きを見ながら後方から鋭いまくりで前団を飲み込んだ。


 「本当は前から2番目か3番目が欲しかったけど、後ろなら後ろで1回押さえてから下手に動かずに脚をためようと。脚の感じは悪くないですね。流れに対応できているしいいと思います」


 2着には鈴木をリードして池田を張りながら抜け出した牛山貴広が入線した。


 「ヤバかったですね。(打鐘からホームの)ダッシュがすごくて…。離れちゃいけないから必死でした。最後はちょっと早いかなって思ったけど踏みました」


 着外にこそ沈んだ鈴木竜士だが連日、積極的なレースで見せ場を作っている。


 「(柴崎を)見てから合わせて踏みました。焦って踏んでも最後まで持たないのでその辺は冷静に。でもバックからキツくていっぱいでした。最後までタレないように、タレないようにって思いながら踏みました。確定板には乗りたかったですね。レースは作れているけど1着が遠い。まだGIで1着がないのでそろそろ勝ちたい」

4R

選手の写真です。
神山拓弥選手

 後ろ攻めの渡邉雄太をけん制しながら中団の松岡貴久が打鐘で飛び出すが、そこを強引に渡邉も叩きに行く。渡邉は出切ったが、番手の内藤秀久を大塚健一郎が大きくけん制。これで2番手以降が離れると2コーナーから鈴木庸之がまくり、続いた神山拓弥(写真)がゴール前でとらえた。


 「大塚さんがついてるし、松岡さんも前々に行くだろうと思ってた。そのとおりの展開になりましたね。あとはノブ(鈴木)さんがやってくれたんで。連勝はたまたま。連日、前のおかげです」


 2着の鈴木庸之も笑顔でレースを振り返る。


 「簡単に切らせてドンは嫌なんで一度突っ張って。下から飛びつくのも脚を使いましたね。ホームで大塚さんが乱してくれたんで展開もよくなったので、海老根(恵太)さんを目がけて行きました」


 周回中からこのラインを追ってた池田憲昭が3着に流れ込んだ。


 「貴久も大塚さんがついてるから結構踏む。(貴久が)飛びつけずの一本棒なら前に行こうと思ったけど、ゴチャつけば(鈴木が)行くんだろうなと思ってた。少しずつよくなってる。前回からなんとなく周回中から楽ですね」


 

5R

選手の写真です。
山田久徳選手

 打鐘前から石塚輪太郎がフカすと、最終ホームから巻き返す郡司浩平に合わせて山田久徳(写真)が番手まくり。外でへばり付く郡司をどかした稲垣裕之も続いて近畿ワンツーを決めた。


 「石塚君が頑張ってくれたけど、最終ホームで車が伸びていく感じがなかったし、郡司君も仕掛けてきたので前へ踏ませてもらった。付いてくれた稲垣さんをかぶらせたくなかったので。ワンツーが決まってよかったです」


  稲垣裕之はゴール前で山田に詰め寄ったが逆転はならず。


 「(まくりを仕掛けた)郡司君が降りてきて腰に当たってきたりで難しいレースだった。とりあえずワンツーでよかったけど。鍛え直してまた特別競輪で活躍できるように頑張ります」


 郡司浩平は最終ホームから果敢に巻き返したが、山田に合わされ3コーナーで力尽きた。


 「何度か仕掛けるポイントはあったけど、太田(竜馬)君がこなかったですね。あのタイミングで行かないとかぶる可能性があると思った。山田君は自力がある選手なので、結果的に合わせられたのは仕方がない。今回は仕上がっているとは言えないけど、力勝負はやれているので悔いはない」


 

6R

選手の写真です。
山賀雅仁選手

 前受けを強いられた吉田拓矢は7番手まで下げて、打鐘手前から巻き返して清水裕友に襲い掛かる。村上博幸のけん制を乗り越えた吉田を先行策の清水が自ら張って、吉田は大きく外に膨れる。もつれた前団を見極めた松谷秀幸が、最終2コーナーからまくりを打つ。続いた山賀雅仁(写真)が差し切って、3月の当所FI以来となる勝ち星を飾った。


 「自分じゃ行けないですね、よくあそこを(松谷は)巻き返してくれた。伊勢崎(彰大)さんにも(番手を)回してもらっていい着を取らせてもらった。(3日目が落車で)転べばキツいのは当たり前。少しでもいい状態にもってこれるように、部品を交換したりしました。調子自体うんと悪いわけではない」


 「ちょっと良くない感じがします」とは、まくりでラインの山賀とワンツーも首をかしげる松谷秀幸


 「清水君が粘るのかなっていうのがあった。(吉田を)出させるんなら、その勢いで自分が行っちゃおうと。前回の落車がトラウマみたいになってて、上体が(最終)1コーナーから2コーナーで上がっちゃってた。(自力での戦いに)壁を感じますね」


 「前輪が当たってコケるかと思った」とは、弾かれた吉田のあおりで態勢を崩した吉澤純平。立て直しての3着を苦笑いで振り返る。


 

7R

選手の写真です。
近藤隆司選手

 正攻法から6番手まで下げた根田空史が打鐘前から一気のスパート。踏み出しで口が空きながらも追走した近藤隆司(写真)が大きく車間を空けて根田を援護から直線鋭く差し切った。


 「ジャンのスピードがヤバくて離れてしまったけど、(4コーナーの)下りで追いつけた。その後は車間を空けるくらいしかできないから空けられるだけ空けて。後ろに木暮君がいたことに気づいたのは3コーナーだったので、ちょっと遅めに踏み込んだけど根田君もタレてきていて危ないところでした。何とかワンツーを決められてよかったです」


 別線を完封する逃げを打った根田空史も納得の表情だ。


 「ジャンは全開で踏んでいませんよ(笑)。(近藤が)離れたら困るから、ついてきていることを確認しながら踏みました。やっぱりセッティングを変えて力みがなくなったからコーナーもうまく回せている。風もなくて軽かったし走りやすかった」


 千葉勢を追走したが仕掛け切れずに終わった木暮安由。3着には入ったが表情は硬い。


 「根田君のデキがいいからね。あの位置かなって。車の出が悪いからあの形に。悪い時は悪いなりに考えて走るしかない」


 

8R

選手の写真です。
三谷竜生選手

 野原雅也は赤板ホームから誘導員を下ろして先行態勢に。打鐘過ぎ3コーナーから和田真久留が早めの仕掛けに出るが、野原もペースを上げていたため三谷竜生(写真)のけん制でいっぱいに。中団の松浦悠士が内から上昇を図るが三谷が番手まくりで対応して佐藤慎太郎とワンツーを決めた。


 「野原君が頑張ってくれた。野原君もしっかり駆けてたし、和田君は止められると思った。でも、そこから他の動きもあったんで番手から行かせてもらいました。慎太郎さんとワンツーでよかったです」


 続いた佐藤慎太郎は近畿勢の固い結束力を褒めちぎった。


 「近畿の先輩方の姿を見て若手が育ってるよね。たいしたもんだね。竜生がやってるのを見てるから、俺もやってやろうって気持ちがいいね。俺は松浦が内に来て締めてからの追走だったので抜くタイミングがズレた。無理して中割られたら最悪だし、(結果も1番人気の)オッズどおりということで」


 松浦マークの香川雄介が3着に。「何も言うことはない。(松浦に)ついて行って回してただけ。戻ってきたね」と肩甲骨骨折から復帰後初の入着に笑顔を見せた。


 

9R

選手の写真です。
石井寛子選手

 児玉碧衣が悲願のビッグレース初制覇。打鐘から奥井迪が先手を奪ったが、山原さくらも最終ホームから猛然と巻き返して3コーナーまで激しい主導権争い。2センターで内が空き、奥井の後位から石井寛子が抜け出すが、2コーナー、5番手からまくった児玉が最後は山降ろしを使って大外を突き抜けた。


 「やっとですね(笑)。打鐘前から動く人はいるだろうなとは思っていた。作戦はホームガマシだったけど、早い段階から動きがあったので、緩んだタイミングを逃さないようにと。それが2コーナーからになりました。車間を切って冷静に仕掛けられたし、踏み出しもよかったのでそのまま踏めば勝てるかなって。寛子さんが内を抜け出してきたのは見えたけど、コーナーを我慢できれば外を伸びてくれるので。ファンの方にたくさんの票を入れて頂いたので優勝して恩返しがしたかった。今回だけではなく、今後も大きいレースで勝てるように。次の目標はガールズグランプリで優勝したい」


 打鐘過ぎの併走から最後方に車を下げた石井貴子は児玉のまくりを好追。直線外に持ち出したが逆転はならなかった。


 「みんなが踏み出すタイミングで(自分が)下げたんで1センターくらいはめちゃくちゃキツかったです。そこで(脚を)使って削られました。児玉選手のまくりにスイッチして差せるかなと思ったけど、追走いっぱいでした」


 前々に踏んで奥井後位を確保した石井寛子(写真)だったが、山原の仕掛けでかぶってしまう。バックで一瞬空いた内を踏み込んだが、最後は児玉のスピードに屈した。


 「組み立ては完璧だったし、あとは隙ができたら行くだけ。碧衣ちゃん強いですね。行きたいところはあの辺だったけど、外に道がなかなか見つからなかったので。もう少し早く行ければ、もう少し勝負できた。(バンクの)下からはやっぱり重いですね。でも調子も上がって来たので、次に生かせるかな」


 奥井と壮絶な踏み合いを演じた山原さくら。結果こそ7着だが、次に向けて手ごたえはあったようだ。


 「またいつもの7着だけど、脚自体は上がってきてる。まだまだいいレースをしていけそうかな。(結果が)7着なんで、アレだけど(苦笑)。気持ち的にも落ち着いて走れたし、先につながる。気持ち的には楽しみだなと思ってる」

10R

選手の写真です。
渡邉一成選手

 深谷知広を内に封じ込めて、新山響平は赤板の1センターから仕掛ける。前の古性優作も合わせて踏み込むが、新山が主導権を奪って渡邉一成(写真)まで出切る。古性は3番手に飛び付いて、浮いた菊地圭尚と松岡健介が4番手で絡む。6番手からまくった山中秀将が迫ってくると、逃げる新山との車間を空けた渡邉一は詰める勢いで最終3コーナー過ぎから踏み上げる。古性の追撃を振り切った渡邉一が、シャイニングスター賞に続く連勝で決勝に進んだ。


 「もう連日、新山君のいいレースのおかげですね。古性君が粘る雰囲気があったんですけど、そこはなんと切り抜けられた。ただ、その後ろで(菊地)圭尚さんをどかしていた。それで終始、後ろに古性君がいるプレッシャーはあった。山中君のまくりも来ていたし、(古性が後ろにいて)余裕をもてなくて(番手から踏むのに)我慢しきれなかった。(決勝に乗って)これでまずは本当の勝負の舞台に立てたと思う」


 「(渡邉)一成さんのところにいけたら一番理想だった」とは、結果的に北日本3番手に飛び付いて分断した古性優作。渡邉一を8分の1輪差まで追い詰めての2着を振り返る。


 「(渡邉一に)車輪が掛かってたけど、そのまま差しても(打鐘の)4コーナーで加速して遅れると思った。それで圭尚さんのところになっちゃいました。(3番手奪取から)一成さんよりも先に仕掛けようと思ってたけど、全然休まらなかった。ペダルが三角に回ってしまった。(3日目の)疲れがまだ残ってますね。しっかりリカバリーして、(決勝に)気持ちを切り替える」


 8番手まくりの深谷に乗った浅井康太は、深谷の余力を確かめて最終3コーナー過ぎからコースを縫って伸びた。


 「深谷の踏み出しとまくりのスピードに、自分のフォームをチェックしながら(最終)バックは付いてた。余裕はありました」


 先行策で深谷を不発に追いやった新山響平は、渡邉一に絶好の展開をメイク。しかしながら、絡まれた菊地を気遣い反省する。


 「あれでも粘られてしまうんですね。もっと脚をつけないと…。調子は悪くないんで、最終日もしっかり逃げます」

11R

選手の写真です。
脇本雄太選手

 脇本雄太(写真)が張り巡らされた別線の包囲網を見事に突破。打鐘前2コーナーから踏み上げると、合わせて踏み込む原田研太朗や3番手の平原康多らを力ずくで飲み込みそのまま1周半以上を踏み切った。


 「打鐘の2コーナーから全開ですよ。ハンドルの動きで休んでいるよう見えたかもしれないですけど、ずっと踏みっぱなしでキツかった。最後タレてしまっているしセッティングがまだ出ていない。もう少し煮詰めます」


 離れながらも脇本を追いかける村上義弘の後ろには原田が入ったが、内を侵入した平原にはじかれ大きく外へ。3コーナーから仕掛けた菅田壱道にスピードをもらった中村浩士がぽっかり空いた中バンクを鋭く伸びた。


 「ためて、ためて最後ひと勝負。あとはコースがどうなのかなって感じでした。(平原、原田の接触で)バリンって言ってたし、郡司(浩平につけた二次予選)と同じようなレースでしたね。初日だけ踏めないで終わったけど、トレーニングがかみ合ってきてますね」


 脇本マークの村上義弘は離れながらも懸命に追い掛け、3着に踏みとどまった。


 「脇本君がいい流れを作ってくれたけど脚力不足。人気にもなっていたし2着までには入らないと。せっかくドリームレースにも選ばれたのに本当に不甲斐ない」


 まくり不発の菅田壱道は悔しそうにレースを振り返る。


 「最後はハラケン(原田)のあおりを食ったおかげ。それもまくり追い込みだから。2コーナーから仕掛けてれば(決勝進出も)あったかも。やっぱり目指すところはあそこ(脇本)。あそこにしっかり対処しないと」


 

12R

選手の写真です。
竹内雄作選手

 山崎賢人にフタされた竹内雄作(写真)は赤板ホームで8番手に下げる。山崎はしきりに竹内の動きを確認しながら打鐘前から踏み上げるが、2コーナー山おろしで竹内も仕掛けて、この両者で踏み合いに。踏み遅れた山田英明が武田豊樹を締め込んで中団確保にいくと武田、新田祐大ら大量5名が落車。内から盛り返した山崎が前に出て、番手に入った竹内は2コーナーから番手まくり。アクシデントこそあったが、打鐘からの激しい踏み合いを制して決勝進出を決めた。


 「風がなくてめちゃくちゃ軽かったです。落車はあったけど、落ち着いて走ろうと思った。いつも番手にはまっても合わされるんだけど、準決勝は気持ちで乗り越えられた。金子さんと一緒に(決勝に)乗れたんでよかったです。出は悪かったけど、苦手なまくりにしては粘れたと思う。(失格した昨年のオールスターからGI決勝がなく)この1年間は自分の実力だと思う。勝ち上がれたんで恩返しがしたい」


 2位には山田が入線したが、審議の結果失格に。竹内マークの金子貴志が繰り上がって中部ワンツーとなった。


 「若い2人がすごいっすね。結果的にいい展開になりましたけど、雄作は行く気満々だった。半分出切ってたけど、また山崎君も生き返って来たので。雄作を(山崎後位に)入れるのにだいぶ詰まったんで危ないなと思ったし、前もかかってたのでなかなかでした。(一時調子を落としたが)練習してればチャンスがくるかなと思ってたし、しといてよかった。直前の高地トレーニングにも(佐藤)慎太郎や三谷(竜生)が来ていい雰囲気だったし、7月からはバンクも使えるようになって常に思ったように練習できるようになった」


 逃げた山崎賢人が3着。GI初出場で初優出を決めた。


 「竹内さんを出させないつもりだったけど、ちょっと踏むのが遅かったですね。くるタイミングは見えてたので、やっぱり遅かった。(アクシデントもあって)素直に喜べないところはあるし、力不足を感じますね。準決勝は雰囲気が全然違ったし、決勝はもっとなんでしょうね。ラッキーで乗れたんで、力を出し切れるように。みんな強い人ばかりなので、しっかり行くだけです」