「第61回オールスター競輪(G1)」が昨年に続いて、いわき平競輪場で15日から開催される。輪界のトップ135人が、5日間に渡って繰り広げる熱い戦いは最後まで目が離せない。また、2、4日目には、ガールズケイリンコレクション「アルテミス賞」、「ガールズドリーム」が一発勝負で行われる。
全日本選抜で幕を開けたG1戦線も、ダービー、高松宮記念杯とすでに3つのタイトルホルダーの名前が刻まれた。近畿2段駆けを粉砕した新田祐大がグランプリ一番乗りを果たした。その勢いのまま昨年後半と同様に新田、渡邉一成がタイトル争いをリードすると思われたが、ダービー、高松宮記念杯を三谷竜生が連覇。3つのG1表彰台(9人)のうち7人が近畿ということを考えれば、近畿勢が大きな潮流をつくっているのは間違いなさそうだ。
そのなかでも脇本雄太を抜きに近畿勢は語れない。ナショナルチームに所属し、競輪の出場機会も限られている。今年ここまで出場したのは、わずかに5場所のみ。ダービー決勝では浅井康太、新田にレースをさせることなく、ラインの4車で上位を独占。高松宮記念杯も先行策から3番手以下をちぎって三谷とマッチレースを演じた。続く福井記念では野原雅也の番手で競り込まれた2日目を除いては、次元の違う走りでV。G1、3連覇がかかる三谷、獲得賞金でS班返り咲きを濃厚にしている村上義弘ら充実の布陣で、近畿勢が別線に立ちはだかる。