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いわき平競輪

IWAKI TAIRA KEIRIN

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出場選手インタビュー

  • 新田 祐大
    福島・90期・SS

     初のファン投票1位に輝いた一昨年から返り咲いた。今年は2度目の最多得票で、地元のオールスターを迎える。
    「競技と競輪。2つのことをやってのファン投票1位ですから。競輪での成績、走り方を認めてもらったんだと。それに東京五輪を目指すって言ってからの1位なんで、そこも応援してくれているんだと思います」
     ナショナルチームの活動で競輪の出場が制限されるなか、昨年のグランプリ以来となった2月の全日本選抜をV。年末のグランプリのチケットを誰よりも早くつかみ取った。
    「(レース間隔が)空いたからってマイナスにはならない。(走らないことで)対戦相手に恐怖心を植えつけることができていると思う。(オールスターは)5日間の長丁場。みなさんの声援が、僕のペダルを踏む一歩、一歩の力になっている」

  • 渡邊 一成
    福島・88期・SS

     2年連続で地元、平で開催されるオールスター。ディフェンディングチャンピオンとして臨む今大会は自身初となるファン投票ベストナインに選ばれた。
    「ずっとオリオン止まりで、ようやくドリームに乗れた。うれしいですね。でも、この結果で気持ちが入るとかはない。どのレースも1走に集中して、いいレースをしたい」
     今年も競技中心のスケジュールで、ここまで4戦しか走ってない。しかし、レース勘に不安がある分、持ち味の「タテ脚を生かす」ことに集中。見事にサマーナイトフェスティバルを制した。「力は徐々に上がってる。2年連続の地元だし、去年以上のレースができるように。自分も含め、北日本総力戦で盛り上げていきたい」。磨きをかけたスピードで、ムードも最高潮。新田祐大とWエースで地元タイトルを守り切る。

  • 平原 康多
    埼玉・87期・SS

    「最近は悔しい思いばかりしている」。直近4場所で優出は1回のみ。平原にとってはフラストレーションがたまる開催が続いているが、新車を投入した7月弥彦記念は決勝進出を逃したとはいえ、シリーズ3勝で確かな手応えもつかんだ。
    「決勝に乗れなかったけど、脚の状態は問題なかった。ここで見えてきたものもあるし、感じたことを練習に取り入れて、いい方向にいってくれれば」
     昨年の平オールスターは準決勝で落車失格している。「去年は武田(豊樹)さんと準決勝で落車して帰っている。その分も今年はしっかり力を出し切って優勝したいと思ってます。ファン投票で2位に選んでもらったんで、いいレースを見せたいですね」。オールスター初制覇で昨年のリベンジを果たす。

  • 深谷 知広
    愛知・96期・SS

     東京五輪を目指して、競技中心の日々を送っている。今年の前半戦は競輪で結果を残せなかったが、それでもファン投票は堂々の3位。8年連続でドリームレースに選出された。ファンは深谷の復活を待ち望んでいる。
    「こういう成績が悪い時にドリームレースに選んでもらえるというのは本当にうれしいです。まだ期待してもらえてる証しですね。感謝しています」
     7月松戸サマーナイトフェスティバルでは準優勝。ナショナルチームのブノワコーチの指導の下、確実に進化している。「練習の成果でトップスピードは上がっている。あとはしっかり結果として残せるように。力を出し切って期待以上のレースを見せたいと思います」。4年ぶりのG1制覇へ期待は高まるばかりだ。

  • 浅井 康太
    三重・90期・SS

     座骨の痛みからも解放された3月からは抜群の安定感。7月小松島記念でギックリ腰になってしまったが、「基礎からやり直して、きっかけを見つけられた」と続くサマーナイトフェスティバルでも優出。しっかり自分の体と向き合うことでアクシデントを乗り越えた。
     今年で7年連続となるドリームレーススタート。「今の成績で選んでもらってる。そこはしっかり受け止めて」と本番に向けて気持ちを入れ直す。「まずはグランプリユニフォーム、1番車として恥じない走りをすること。モチベーションを保ちつつ、結果も求めて走りたい」。
     ファンの期待を背に、狙うは7年ぶりのG1タイトル。サマーナイトフェスティバルから十分な準備期間はある。

  • 三谷 竜生
    奈良・101期・SS

     5月平塚の日本選手権、6月岸和田高松宮記念杯とG1連覇を達成。記念優勝も3回と今年の前半戦は完璧だった。
    「前半戦は成績もまとまってますし、いい感じで走れたと思います。調子はずっといいですし、練習もしっかりできている。最近は番手戦が多いけど、自分の中では自力という気持ちが強いです」
     7月サマーナイトフェスティバルは決勝進出を逃したが、状態面に不安はない。約1カ月の調整期間できっちり仕上げる。
    「サマーナイトが終わってからオールスターまで期間があるので、しっかり練習して迎えます。僕の中ではG1、3連覇というのはあんまり意識してないです。自分のやれることをしっかりやって、それで結果を出せればと思ってます」。気負わず自然体で大記録に挑む。

  • 武田 豊樹
    茨城・88期・SS

     昨年、当所オールスターでの落車で骨盤を骨折する大怪我を負った武田。約2カ月後の親王牌で復帰を果たしたが、「すぐに走ったけど、不甲斐ないところが続いた」と我慢の日々が続いた。それでも、気持ちを切らさずに戦い続け、宮杯では今年初のG1優出。不屈の精神力が風向きを変えた。
    「まず復帰して落車しないことが目標だった。骨盤骨折もあったし、宮杯で1年ぶりにG1の決勝に乗ったので、嬉しい部分がありました。やってきたことが結果に出ましたね」
     宮杯後も6月宇都宮記念を1118着や、7月福井記念を優出。「状態は悪くない。(好感触を)感じているので、結果を出すだけですね」。準備は整った。あとはタイトル戦線で花を咲かせるだけだ。

  • 村上 義弘
    京都・73期・S1

     練習中に鎖骨、ろっ骨を骨折する大怪我に見舞われた昨年は、ドリームに選出されたものの欠場を余儀なくされた。8年連続のグランプリ出場も逃し、今年はS級1班に身を置いている。それでもファンは村上義弘をドリームに選んだ。
    「今年はS級1班として走っているなかで、ドリームに選んでいただいた」
     ファンの思いに応えたい。その気持ちはデビューから変わらない。
    「ファンのみなさんの応援。その支えがあったからこそ、この歳になっても頑張れている。そこをしっかり意識して、オールスターまでになんとか仕上げられるように」
     小松島記念後に昨年から鎖骨に入っていたプレートを除去。昨年の因縁を振り払い、村上が2年ぶりにオールスターの舞台に立つ。

  • 新山 響平
    青森・107期・S1

     トントン拍子でS級上位に上がったが、そこからは足踏みが続いた。G1で惨敗するたびに練習を見直し、4月西武園記念で好感触を得た3・77のギアもダービーでは通用せず。「77の回転を92でも出せれば出力が上がる。練習もただやるだけじゃ意味がないのに気づいた。やり方、質で勝負できれば」。試行錯誤の時期を経て、ようやく目指すべき方向が見えてきた。
     迷いのなさは着実に結果に表れている。7月福井では優出こそ逃したが、シリーズ3連対。オールスター本番を前に気配は上々だ。
    「警戒されるなかでも、しっかり先行で結果を出したい。上位とも互角に戦えるトレーニングをして、ちょっとずつそれを成果として出せるようにしたいですね」

  • 山田 英明
    佐賀・89期・S1

     昨年のファン投票は26位。今年は2月全日本選抜で優出し、小松島、武雄とG3も連覇した。「このデキならオリオンは…」とひそかに期待していたが、フタを開ければ9位でドリームレースに選出。
    「ドリームはまさかでしたね。やってきたことが認められたのが一番うれしかった」。この結果には山田自身も感慨深げだ。
    「その分、プレッシャーもありますね。でも、いつもどおりの自分で。選ばれたのはそういう走りだと思うから」
     昨年のオールスターは準決勝で落車、失格。そこから調子を落としたが、「あの辺から変わりだしたし、今は去年よりレベルアップしたと言われる」と胸を張る。あとは気負わず、平常心で臨むこと。その先に悲願のタイトルが見えてくる。

  • 脇本 雄太
    福井・94期・S1

     今年前半の輪界で最も衝撃的だったのは、まさに脇本雄太の走りだった。平塚ダービーの決勝では、近畿3車を背負って別線を完封。宮杯は三谷竜のG1連覇に貢献し、自身も連続の表彰台に上がった。
     関東の中心を担う平原康からも、「今の競輪界は脇本の一強」と声が上がるほどだ。競技が多忙な中、スポット参戦となった7月福井記念でも、重圧を跳ね除けて優勝。「オールスターに向けたレースを頭に浮かべて」と自身の哲学を貫いて圧勝した。
     スピード、パワー、どれを取っても輪界ナンバーワンの機動型であることに間違いはない。「疲れがないと言えば嘘になる。その疲れを取ってから。そこを勝負できれば結果は出てくると思う」と話した福井記念のように、再び己との戦いを制すれば念願の初タイトルにも手が届く。

  • 太田 竜馬
    徳島・109期・S1

     今年も冬場は調子、成績を落としてしまった。それでも気温の上昇とともに、予定どおり成績も上昇。「練習では春ぐらいからよかったし、今が一番いい」の言葉どおり、サマーナイトフェスティバルでは積極的な仕掛けで見せ場を作った。
    「小松島記念から換えたフレームもいい。自分に合ってますね。今は調子もいいと思うので、オールスターもその流れで戦えたら」
     昨年のオールスターがビッグ初出場。いきなり準決勝に勝ち上がった衝撃のG1デビュー戦から1年がたち、今年はオリオン賞に選ばれた。
    「新人ブランドですね(笑)。今はビッグでも気負うことなく戦えてる気持ちはある。去年は逃げて準決勝まで行けたんで、今年は去年以上の結果を出したいですね」