しずおか競輪

SHIZUOKA KEIRIN

38#


12月27日

検車場レポート

1R


栗山俊介選手

 栗山俊介(写真)は勝ち星から遠ざかっているが、状態面に不安はない。準地元と言えるバンクでモチベーションは高い。

 「高校卒業まで静岡に住んでました。ここは地元のつもりです。ここまでけっこう空いていたので、練習はできたし、感じも悪くない。自分のレースをして、しっかりラインで決まるように」

 三谷将太は12月小倉FIで優勝。続く同月伊東記念でも優出と乗れている。

 「伊東記念でちょっと鎖骨がおかしくなって、終わってから熱が出た。今回は体がちょっとダメかもしれない。奈良記念を走れないことが本当にショックで心も痛い。でも、(三谷)竜生がグランプリを走るし、弟の1個前のレース(最終日の決勝)を走れるように。初日は2着権利で厳しいけど、栗山が勝てるように走ってくれればいい」

2R


藤田勝也選手

 藤田勝也(写真)は11月の地元和歌山FIで2度目のS級優勝を飾った。続く12月高松FIは大敗を喫しただけに気を引き締める。

 「地元で優勝できたけど、そのあとに叩いてしまった。最近は特になにも変えてないんですけど、人の後ろを回ることも増えたし、流れに乗ってなんでやるようになりました。ただ前回は(最終)バックを取る気持ちが強くて、中途半端になってしまった。和歌山記念も控えているので、つながるような走りをしたいですね」

 菅原裕太は補充出走の12月伊東記念で2連対を果たしたが、直後の四日市FIは精彩を欠いた。

 「中1日で伊東を走って、それから中2日で四日市だったので疲れがありました。初日は久々に先行してキツかったです。今回も中4日なので軽く練習してきました。地元なんで気持ちでカバーして走ります」

3R


河端朋之選手

 ナショナルチームで活動している河端朋之(写真)は10月前橋寛仁親王牌以来、約2カ月半ぶりの登場だ。

 「合宿に行ったり、大会に参加してました。練習自体はめちゃくちゃやってます。先月の26、27日くらいから今月の24日までアメリカのマイアミで合宿してました。すごいキツい練習でした。時差ボケはまだ少しあるんですが、日に日によくなると思います。今回はちょっと違う緊張感があるんですが、しっかり自力で力を出し切りたいと思います」

 飯田憲司は12月伊東記念でボロボロの成績に終わった。その悔しさをここにぶつける。

 「伊東記念は不甲斐なかったです。気持ちが空回りしてました。今回はそこを踏まえて、いつも通りやってきました。調子もだいぶよくなってます。グランプリの前座ですけど、地元でお客さんもたくさん入るので頑張りたいですね。展開に応じてしっかり走ります」

4R


堀内俊介選手

 堀内俊介(写真)は今年の後半戦に入って大敗が目立っている。それでも予選クラスでは脚力上位の存在。取りこぼせない。

 「6月くらいからずっと感触がよくないです。乗り方を前乗りにしたら、自分に合ってなかったみたいで修正しています。しっかり練習して、状態は少しずつ上がっていると思います。今年は満足のいく結果を残せなかったので、来年こそはと思っている。来年につながる走りをしたいですね」

 宇佐見裕輝はカマシ、まくりのスピードが冴えている。

 「復帰戦の(12月)広島記念で1着が取れたし、感触は悪くないですね。前回の久留米の成績はあんまりよくなかったけど、終わってから練習もしっかりできたし、変わらず悪くない状態だと思います。これからはなんでもできるような選手になりたいですね」

5R


櫻井正孝選手

 櫻井正孝(写真)は、前々回の広島記念5582着のあとの平塚FIを127着。平塚の準決、決勝では先行策で果敢に風を切った。

 「決勝は松谷(秀幸)さんを逃がして、俺がまくるっていう絵図(作戦)は見えてこなかった。それでやることをやってだったんで、前回は(感じが)良かった。軟らかいフレームに前回から換えたっていうのもあると思います。パワー系の数値でもいいのが出ているけど、前に使ってヤツに戻して得るものがありました。だから今回も自信をもってやれる」

 今期S級初体験の末木浩二は、コンスタントに白星を挙げたものの大敗も多く競走得点が伸び悩んだ。

 「S級だとやっぱり気持ちに余裕がない。焦っちゃって自分のペースで駆けられてない。ムラがありますよね。自分のペースで駆けている時は残れているんです…。デビューからずっとひとりで練習をしてたんですけど、最近は師匠(志村太賀)に誘っていただき一緒に練習をしている。学ぶことも多いです」

6R


岩本俊介選手

 前回の伊東記念で一、二次予選を連勝の岩本俊介(写真)は、組み立てに変化が見られた。カマシ一辺倒からの脱却に踏み出した。

 「自分の戦法がシンプルでだいぶ対策を練られていた。それでいろいろやってみようっていうのが、うまくはまっただけ。でも(十八番のカマシ、まくりを)さく裂させる時もある。追加は前回の伊東が終ってから2日後くらいですかね。いい感じだと思います」

 佐々木孝司は前回の佐世保記念3492着から中2日の強行ローテ。追加配分で今年ラストを迎える。

 「1日休んできたんで、疲れは大丈夫。あとはやるだけです。(前回も)動けているんで悪くない。あとは(仕掛ける)タイミグ。出し切れれば、(結果は)いいと思います」

7R


雨谷一樹選手

 脇本雄太らと同様にナショナルチームのトレーニングでアメリカから24日に帰国した雨谷一樹(写真)は、1カ月以上ぶりの実戦。

 「24日に帰国して、2日間休んだ。競輪が久しぶりなんで、その辺が心配ですけど、脚的には問題ない。暖かいところにいたんで、体は動くと思います。あとは(時差で)夕方あたりが眠くなるんで…」

 前回の高松FIは789着といいところがなかった西村光太だが、変わり身はありそうだ。

 「体に力が入らなくて、前回は全然ダメだった。その辺を考えて練習をしてきました。(下岡優季とは連係が)3、4回あるし、レースも見ている。脚質は真逆ですけど、しっかり付いていってですね。ラインを大事にして、小さいことでも、しっかりやって積み重ねていきたい」

8R


松川高大選手

 3場所前の川崎FIの決勝でフレームを換えていきなりV奪取と結果を出した松川高大(写真)だが、その後は試行錯誤が続いてる。

 「(前々回の途中欠場の)四日市はものもらいみたいになってしまって、視界が悪かったのもあって欠場させてもらった。川崎から換えたフレームがまだしっくりきてないんで、走りながらいじっていかないと。それがもっと良くなってくれば、また違ってくると思うんですけど」

 「気合入れていきます」とは、来期にA級陥落が待っている大石崇晴。S級の舞台で苦戦を強いられる場面も多かったが、積極的な走りを貫いたことは大きく評価できる。

 「(S級で)今年1年走って不甲斐ない結果に終わってしまった。ヤンググランプリに出られなかったのも悔しいけど、それが自分のいまの実力ですね。このシリーズを頑張って、来年につなげていきたい」

 

9R


福田知也選手

 前回の平塚FIで今年2度目の優勝を飾った福田知也(写真)が、初日は地元の簗田一輝とタッグを組む。

 「(優勝は)ラインのおかげです。ようやく自分の判断もしっかりできているかなっていうのもあるけど、まだまだっていうところもある。あとはひとつ、ひとつのレースでの雰囲気だったりとかでやっていきたい。(簗田には)全然、お任せで好きにしてもらって、イケると思う。自分は疲れもないし問題ない」

 才迫開は前々回の伊東記念で3日目、最終日を連勝も、続く四日市FIが877着…。

 「伊東の3日目、最終日も自分で動いてっていうわけじゃなくて、溜めて溜めての一発だった。僕だけが脚を使ってなかっただけなんで。(四日市は)弱気なところもあったし、今回はちょっとでも仕掛けられるようにしたい」

10R


渡邉雄太選手

 渡邉雄太(写真)は、前回の地元、伊東で2度目の記念制覇。2日目から3連勝と勢いに乗ってのホームバンクシリーズだが、例によって淡々としたもの。

 「状態は前回と変わらずですかね。そのあとに疲れも出なかったし、ここもしっかりと頑張るだけですよ」

 渡邉雄、渡邉晴智の師弟コンビの3番手を固めるのは岡村潤

 「(渡邉)晴智さんはマーク選手としてやってきたことがあるし、自分は晴智さんみたいに競って上がってきたわけじゃない。(渡邉)雄太とは師弟っていうのも。自分は、そんなに変わらずいつもの練習をやってきました。急な追加だった前回の伊東の前検日よりは、全然いいと思います」

 関東勢は横山尚則が迷うことなくラインの先頭。金子哲大、神山拓弥を引き連れて、別線に立ち向かう。

 「(グランプリシリーズは)初めてなんで楽しみです。お客さんも多いですし、それに見合った走りができるように。しっかりトレーニングをしてきたんで、自信をもって静岡に来ました。(前々回、前回の)取手と伊東はたまたま後ろを回ることがあったけど、まだまだ前を走りたい気持ちあるんで頑張ります」

11R


児玉碧衣選手

 ガールズのトップ7選手による頂上決戦だ。人気を集めるのは児玉碧衣(写真)だろう。8月平ドリームレース、11月小倉ガールズグランプリトライアルAでビッグレースを連覇。圧巻のパフォーマンスを披露している。

 「やっぱりオールスターを獲れて、そこから自信がつきました。自分なら勝てると思って冷静に走れています。ここに向けてしっかり練習もできて、いままでで一番いい状態かもしれないです。行けるタイミングでしっかり仕掛けたいですね」

 石井寛子は今年の優勝回数17回と抜群の勝負強さを発揮している。グランプリ連覇へ、しっかり準備してきた。

 「今年は満足の年でした。連覇を意識すると緊張するので、平常心でいきたいと思います。いつも通り自在に。どうやったら勝てるかをよく考えて走ります」

 鈴木美教は完璧な状態に仕上げて、地元の大一番に挑む。

 「いまはリラックスしているんですが、これから緊張してくると思います。ここに向けての1カ月は前半は追い込んで練習して、前夜祭が終わってから少しずつ調整してます。仕上がりには納得してます。地元の声援が力になるし、自在になんでもやって優勝を狙います」

 

 

≪2日目「ヤンググランプリ2018(GII)」≫

 西日本の選手一色となった今年のヤンググランプリ。主役の座に最も近いのは山崎賢人だろう。8月オールスター、9月共同通信社杯でビッグ連続優出するなど大きく飛躍した1年だった。直前の地元佐世保記念は準決で落車したが、大きなダメージはなかった。

 「地元記念は情けなかったです。準決は特にですね。怪我は擦過傷くらいだったので最終日も走ろうと。2着かと思ったら同着だったんでよかったです。ルーキーチャンピオンはダメだったので、今回は成長した姿を見せられるように。レースのイメージはなんとなくできているけど、もう少し考えないとダメですね」

 徳島コンビは太田竜馬が前回り。昨年のヤンググランプリはあと一歩のところで優勝を逃している。

 「去年は悔しかったというか、あそこまでいけるとは思ってなかった。あとちょっとでしたね。前回の高知はちょっと重かったんですが、調子は悪くないと思います。普通よりちょっといいくらいですね。あとは展開ですね。自力で優勝できるように頑張ります」

 愛媛勢は3車で結束。佐々木豪が番手を回る。12月平FIでは準Vと大一番を前に調子を上げてきた。

 「シューズやセッティングを換えてだいぶ調子を落としたんですけど、修正できたと思います。平の感触はよかったし、練習での動きもよかったです。愛媛のお客さんが3人で並ぶことを望んでいると思うし、望んでいる形で並んで優勝できるのが一番いいですね」

 

 

≪最終日「KEIRINグランプリ2018(GP)」≫

 新田祐大は、ナショナルチームでの活動で8月平のオールスターでの落車から実戦が遠ざかっている。直近はアメリカでのチーム合宿に励んできた。

 「平のあとの(競技の)アジアゲームでケイリン2位、チームスプリント3位と最高の結果ではなかったけど、落車を感じさせない結果を出すことができた。今年1年(ナショナルチームの)トレーニングをしてきて、僕はまだ結果が出せてないけど、戦っているなかで手応えをつかんでいる。いままでとは違う世界で戦える感覚がある。(グランプリは)単騎っていうこともあるけど、競技に比べたら(レースの流れは)読みやすい。だから、しっかり優勝のイメージをもってやりたい」

 今年の輪界をけん引した脇本雄太も、アメリカ帰りで時差ボケ対策して最終日の大一番に臨む。

 「(体は)さすがにしんどいですね。時差が14時間あるので、時差調整をうまくするしかない。初日、2日目と走らないにしても、(ナショナルチームの)トレーニングがある。それに(競技では来月の)アジア選手権が目標。そのなかでグランプリもしっかり頑張らないと」

 5年連続10回目のグランプリ出場の武田豊樹は、骨盤骨折の大怪我を負った昨年を引き合いに出して口を開く。

 「昨年は骨盤骨折があったんで、それから比べると自分のなかではいいです。それでも自分のミスでの落車もあったり、年齢的にも苦しかった。昔は当たり前に(グランプリに)乗ってた時もあったけど、本当に厳しかった。ここまでたどり着くのが大変だった」

 

12月28日

検車場レポート

1R


新山将史選手

 打鐘で主導権を握った鈴木雄一朗を、最終1センターで栗山俊介が力任せにねじ伏せる。三谷将太が続いて、3番手は角令央奈と関貴之でもつれる。じっくりと脚を溜めていた新山将史(写真)が、まくりで前団をとらえた。

 「展開に恵まれました。もうちょっと早めに(仕掛けて)行ければ良かった。後ろに迷惑を掛けちゃいました。風がキツかったんで、栗山さんも楽じゃなかったと思う。そうじゃなかったら、自分は届いてたかどうか」

 別線を引きつけてから踏んだ三谷将太は、新山に屈するも2着はキープした。

 「ちょっと(栗山が)らしくなかった。寒さですかね。モタっとしたところもあったし、最後はタレてた。それでも残せなかったのは自分の実力。力不足です」

 

2R


古屋琢晶選手

 赤板の2コーナーで誘導員を降ろして前に出た藤田勝也を菅原裕太が打鐘過ぎに押さえて先行態勢を取る。中団に追い上げた古屋琢晶(写真)を藤田が2センターでけん制するが、バランスを崩して落車。前田拓也も乗り上げてしまう。菅原が駆けて中団に古屋の態勢で最終ホーム、バックを通過。3コーナーからまくり追い込んだ古屋が前団の3車をのみ込んだ。

 「(打鐘の)4コーナーからカマしてラインで決めたかったけど、接触してバランスを崩した。それで気持ちを切り替えてああなった。余裕があったので、前(菅原)とのタイミングをズラして3コーナーからいきました。自分のレースをやろうと思って、その結果での1着はうれしいですね」

 打鐘から果敢に先行した菅原裕太は3着で準決進出を逃した。

 「落車があったことはわからなかった。藤田さんがいると思ったので、ペースは落とせなかったです。ただ、バックは風が強くて重いので、スピードを落とすと乗り越えられないかもしれないので、どちらが良かったのは微妙ですね」

 

3R


河端朋之選手

 打鐘の3コーナーで飯田憲司が先頭に立つが、河端朋之がすぐさま襲い掛かる。スピードの違いで叩き切った河端に離れ気味だった三宅達也が追いついて、山口貴弘まで出切る。河端ライン3車で別線を大きく引き離して直線。番手の三宅が抜け出して1着も、反省しきりで振り返る。

 「バタヤン(河端)対策はしてきたし、行くだろうなってところでもあったんだけど…。バタヤンはあれで8割、俺は120パーセントですから。あのダッシュはすごい、世界(レベル)ですね。(直線は)誰も来ないと思ったら、山口君が。(河端とワンツーできなかったのは)僕の脚と腕のなさ」

 河端朋之(写真)は、4走すべてがシンガリだった10月の寛仁親王牌以来の実戦。ナショナルチームでのトレーニングで磨かれた抜群のダッシュ力を披露したが、直線で失速した。

 「踏み出した感じとかは良かったけど、最後はスカスカした。久しぶり(の実戦)にしては、(踏む距離が)長かったのかな。最終4コーナーからの風も強かったんでキツかった。それでも前回と比べれば、体の調子は全然いい。あとはレースで走ってみないとわからないところもあるんで、(セッティングを)調整してみます」

 

4R


宇佐見裕輝選手

 今泉薫が打鐘から逃げて、中団の4番手を宇佐見裕輝と堀内俊介で取り合う。前受けから後方まで下げた長尾拳太は4コーナーから反撃。バック前に今泉を抜き去るが、外併走の態勢から宇佐見が好回転でまくり上げる。これに乗る形になった堀内が外を鋭く伸び切った。

 「全体的に踏み遅れてますね。2着上がりで慎重になって、仕掛けが遅れました。前回が重くて、そこからやり直したので、少しはマシになってます。前回がひどい中で1着が取れたので、気持ち的に楽になりました」

 まくった宇佐見裕輝(写真)は2着。初日予選の厳しい勝ち上がりを突破した。

 「長尾君は後ろになったら行くと思っていたし、展開が見えてました。来た瞬間に動いて反応はできたと思います。2センター、4コーナーでしっかり踏めれば最低でも2(着)には入れるかなって。静岡は相性がいいので。2着権利で上がれたんでよかったです」

 

5R


竹内智彦選手

 スタートでけん制が入り関東勢が前受けに。後ろ攻めから上昇した野村典嗣が打鐘手前で誘導の後ろに収まると、中団まで追い上げた櫻井正孝が末木浩二ラインにフタをする形から最終ホーム前に踏み上げる。2コーナーからまくり上げた末木を櫻井が3コーナーで自ら外を張って抵抗したが止めきれず、竹内智彦(写真)が空いた内を一気に抜け出した。

 「俺がもって行こうと思ったら自分でもっていくから。あれじゃなにもできない。仕方ないですよね。自分は10月の松戸(での千葉)記念くらいから腰が良くなってきて、脚の可動域も上がってきて全然違いますね」

 櫻井のけん制を乗り越えた末木浩二が2着に入った。

 「櫻井さんにフタをされたけど、意外と早めに叩いてくれたので展開が向きました。車の出も良かったですね。平塚の前に師匠(志村太賀)と練習できたのが良かったと思う。前回も日に日に良くなっていったので」

 

6R


阿部力也選手

 打鐘で出た岩本俊介後位に山下一輝が飛び付くと、成松春樹が叩いて駆ける。九州勢に乗った佐々木孝司が、その上をまくって北日本コンビのゴール勝負。番手の阿部力也(写真)がきっちり交わして1着。

 「前(佐々木)が強かっただけですよ。僕は付いていっただけで、最後は早めに抜きにいったけど車が出なかった。それでケツを上げて慌てて差しにいった感じですね。もう少しシュッと車が出て欲しかった」

 人気を背負っていた岩本俊介は、最終3コーナーから踏んで3着がやっと。

 「中団を取る組み立てでその通りにはできたけど、山下君を押さえるタイミングが遅かったし、かなり脚を使わされた。組み立てがまだまだ甘いです。戦法の幅を広げるために勉強中です。(人気に応えられず)すみません」

 

7R


本多哲也選手

 市橋司優人が切ったところを下岡優季が踏み込んで先行策に出ると、中団外併走から雨谷一樹が仕掛けて下岡をのみ込む。しかしながら、市橋がまくりを打って、雨谷には苦しい流れ。最終バック手前から外を踏んだ本多哲也(写真)が、まくりで勝ち星をつかんだ。

 「展開が向いた。運がいいですね。一発(を狙って)だったんで、先行はしたくなかった。ただ、いつものヤバいパターンかと思ったけど、(まくり切って)行けたんで良かった。(来期のS級のために競走得点を)上げるしかない。2日目も欲を出して頑張ります」

 雨谷を抜かりなく追走した尾崎剛が、展開を生かして2着に追い込んだ。

 「前(雨谷)も踏み直して、市橋君も止まってたんでいいかなと思った。だけど、外にもっていって波をつくった方が良かったのかな…。本多君は脚が残ってましたね。市橋君が止まって、前(自分のライン)で決まったかなと思ったけど」

 

8R


中野彰人選手

 打鐘前に飛び出した小林則之に大石崇晴がすかさず襲いかかる。最終ホームで大石が小林を叩いて主導権。後方となった松川高大は1センターからジワジワとまくり上げるが、絶好の番手回りを生かした中野彰人(写真)が鋭く抜け出した。

 「前のおかげです。距離が長くても行ってくれたし、強かったです。自分は余裕がなくて、最後も早く抜きすぎました。自分だけになってしまって申し訳ないです」

 後方からまくった人気の松川高大は2着まで。

 「踏み合って(大石が)出たところを行こうと思ってました。タイミングはバッチリだったと思います。2場所前から新車で、その感じがイマイチなんです。また調整します」

 

9R


佐野梅一選手

 近畿3車を才迫開が受けて中団をキープ。人気の南関勢は後方に置かれる。逃げる石口慶多の掛かりが良く、才迫も前団との車間を大きく空けて簗田一輝にとっては苦しい流れ。番手の佐野梅一(写真)が直線で抜け出して通算400勝のメモリアルを飾った。

 「すごい勢いで(石口が)行ったから(打鐘過ぎの)2センターはヒヤヒヤしましたよ。(最終)バックで気配がなかったから、ワンツーが決まるかなって思った。最後は状況がわからなくて、簗田君が(中団に)降りた勢いで来るかなと思ったけど来ませんでしたね。せめて後ろとワンツーを決めたかった。年内に(400勝)を決めたかった。でも、時間が掛かってしまった。次は500勝を目指して頑張ります」

 簗田に合わせるように車間を詰めながらまくった才迫開が2着。

 「やっぱり簗田君が気になって。中団を取るにも自分が踏むと早く態勢が整ってしまうと思って、踏まないようにしたら空き過ぎてしまった。でも、空いたおかげで、簗田君を合わせられたのかなってと思う。S級点が掛かっていたから、これでなんとかなりました」

 

10R


竹内雄作選手

 竹内雄作にフタをした渡邉雄太が、赤板の2コーナー手前から再度踏み込んで主導権。7番手に置かれた竹内だったが、打鐘の3コーナーから仕掛けると好リズムでスピードに乗せて前団に迫る。和田圭は付け切れず、橋本強との2車の竹内が流れるように渡邉雄をとらえて主導権を奪う。渡邉雄のまくりをきっちり止めた橋本が、竹内をわずかに差し切った。

 「竹内君が掛かってたんで、(渡邉雄を)止められた。竹内君が強かったですね。和田君が離れてるのはわからなかったけど。後方のまくりが浮いてたんで、あとは渡邉(雄)君だなって。うまく止められた。(2日目のヤンググランプリに出場する同県の後輩の)お手本になったらいいですけど」

 「ここ最近のなかでは抜群じゃないですか」とは、上々の滑り出しの竹内雄作(写真)。手応えありの表情は、2日目以降も期待が膨らむ。

 「ちょっと力んだところもあって、(橋本に)抜かれちゃいましたけど。自分としては抜群だったと思います」

 渡邉雄のまくりが阻まれると、渡邉晴智がインを突くが橋本に締められて万事休す。地元ライン3番手の岡村潤は、中のコースを踏んで3着に追い込んだ。

 「(渡邉雄のまくりが止まっても渡邉)晴智さんがすぐに行ってくれたんで、勢いをもらえた。ただ、自分が行く時(渡邉)雄太に当たっちゃったんで、悪いことをした。感じは良かったし、前回の伊東よりも進んでいると思う。それなりに仕上がってるんじゃないかと」

 

11R


石井貴子選手

 ガールズのトップ7選手による頂上決戦を制したのは児玉碧衣だった。レースは最終ホームを迎えてもけん制状態が続いて誰も仕掛けない。1コーナーで2番手にいた高木真備が踏み込んで主導権を取る。5番手の児玉が2コーナーから豪快にまくって完勝。ガールズグランプリ初制覇で、初の賞金女王の座に就いた。

 「いままでにない喜びがすごくこみ上げてきて、すごい本当にうれしかったです。静岡のお客さんは声援も多いし、お客さんも多いしすごい力になりました。(レースは)多分、我慢比べになるだろうなっていうのは思ってて。梅川(風子)さんがずっと後ろを見てるので。誰かが発進したら、その勢いをもらってっていう感じに考えてて。そしたら(高木)真備さんが先に動いたので。で、梅川さんも真備さんを追うのに必死だったから、その間に駆けちゃおうって思って。スピードもうまく乗ってたし。4コーナー回ったくらいには優勝は決まったなというふうには思いました。(来年は)タイトルを全部獲るつもりで、もっと強くなって。自分の得意なカマシで、逃げて優勝できるように、もっと磨いていきたいなと思います」

 初手から児玉の後ろにいた石井貴子(写真)が児玉を懸命に追いかけて2着に入った。

 「大きな舞台で外枠が多かったんですが、今回は4番車なのでチャンスがあると思ってました。児玉さんの脚が一番あるのは誰もが認めるところだし、その後ろで勝負しようと考えてました。思ったより仕掛けが遅くなって、児玉さんが仕掛けた時に、尾崎(睦)さんとも併走になってしまったので、最後に差しにいくことができなかった。悔しいですね」

 スローペースにしびれを切らした高木真備は思い切って先行したが、3着に残るのが精いっぱいだった。

 「もっとみんな早めに来ると思ってました。ああなるとは思ってなかった。もう行きたいなって思って行ったけど、もうちょっと待ってもよかったかもしれない。1着以外は全部、一緒なんですが、自分で行っての結果なんで悔いはないです」

 史上初のガールズグランプリ連覇に挑んだ石井寛子は、絶好展開をモノにできなかった。

 「真備ちゃんが行ってくれて、バックでもしかしたらと思ったんですけどね。そしたら意外に脚がキツかったです。車間を切っていたけど詰まらなかった。いつも通りの差し脚を発揮できなかったです。自分の力不足を痛感しました」

 

 

≪2日目「ヤンググランプリ2018(GII)」≫

 南潤は後半戦に入って成績が伸び悩んでいる。7月岐阜FIから5カ月以上、決勝に乗れていない。

 「新人訓練で落車してからフレームを換えたり、いろいろやっているんですけど、ずっと決勝に乗れてない。今年はGIで活躍できなかったので、来年は上で活躍したいですね。体は問題ないと思います。単騎なんで位置が大切。変に後ろに回されるよりも前々にいきます」

 島川将貴は11月小松島FIでオール連対のV。同県同期の太田の番手でGII奪取をもくろむ。

 「小松島のあとは肉離れで欠場して、前半はケアを中心に、後半の2週間はしっかり練習できました。状態は大丈夫だと思います。僕は番手なんで付いていけるかどうかですね。付いていってゴール前勝負したいですね」

 竹内翼は調子、成績とも上昇カーブを描いている。ここは後輩の佐伯辰哉の前でラストチャンスにかける。

 「調子がいいほうが前でっていう話で、僕が前になりました。佐伯君は後ろで仕事ができるタイプなんで、しっかり仕事をしてもらいます。広島記念を走って、そのあともしっかりレースができている。去年のヤンググランプリは単騎が7人いたけど、今年はラインができているし、ちゃんとしたレースになりそうですね。自力で力を出し切ります」

 

 

≪最終日「KEIRINグランプリ2018(GP)」≫

 怪我に泣かされた昨年だったが、今年は獲得賞金で村上義弘がグランプリに返り咲き11回目の出場を果たした。

 「去年は1年間で延べ27、28本の骨折があって、さすがにこたえた。とにかく自分のコンディションを日々整えて、いろんな課題を持ちながらやってきた。年齢的なもので落ちていく部分と強化していく部分。それですごくトレーニングが難しかった。(近畿の並びに関しては)誰かに我慢させる必要もないし、自分が我慢する必要もない。みんなが納得する形でと思っていた。それで自然に収まった気がする。(近畿4人の)みんながお互いの持ち場をしっかり強い気持ちで守っていくっていうのが、ベストだろうと思っている。僕は11回目だけど、これが最後になるかもしれない。だから、妥協するつもりはない」

 過去2回同様に兄の義弘とのグランプリとなる村上博幸は、初日全レース終了後に行われた指定練習で汗を流し口を開く。

 「偉そうなことは言えないけど、(グランプリは)3回目っていうことで多少なりとも流れがわかっている。もう出られるっていう喜びは終わってるんで気合も入っている。自分が脚力的に一番劣ると思うんで、気持ちだけは強くもっておかんと」

 最後のグランプリシートに滑り込んだ清水裕友は、初出場に加えて静岡も初体験。それでも舞い上がることなく、独特の雰囲気を味わっている。

 「レースプランは正直、まったくない。悔いの残らないように、どこかで仕掛けたい。考えてもしょうがないですから。(グランプリ出場が決まってから)ここまで特別なことはやってない。いつも通り(練習を)やってきました。それで(体調も)問題ない」

 

12月29日

検車場レポート

5R


國村洋選手

 凍てつく風が吹きつけるなか、後ろ攻めを選択した栗山俊介が中団に位置した小林則之にフタをする形から、打鐘で先頭に立って果敢に主導権を握る。4番手を確保していた吉松直人がまくり出るも、笠松信幸がけん制。そのまま直線で抜け出しにかかった笠松が1着かに、3番手の國村洋(写真)が鋭く突き抜けた。

 「栗山君も頑張ってくれたし、笠松君も止めてくれて。自分も内を締めながらだったしみんなラインの仕事をした結果、決まって良かった。何度か試している新しいシューズに換えたけど、初めて差し込めた。感覚はまだ良くないけど、結果が出たので。最終日はもう少し修正してもう一発狙いたい」

 連日、果敢に攻めている栗山俊介だが、末を欠いて初日に続き3着。

 「ホームの向かい風もキツいけど、(ホーム以外も)ずっと向かっている感じですね。初日よりも寒いしキツかった。でも、自分の仕事はできているし、もう1日頑張りたい」

 

6R


三ツ石康洋選手

 後ろ攻めから上昇した大石崇晴が打鐘前に出る。菅原裕太は3番手に収まり、前受けの河端朋之は6番手まで下げる。最終ホーム手前から河端が巻き返すと、中団で外へ張り波を作る菅原を乗り越え、バックでは大石を飲み込む。機動型同士の力勝負は制した河端だったが、直線で失速。番手から三ツ石康洋(写真)が抜け出した。

 「(河端は)ラインのために走ってくれるのでありがたいよ。シッティング(座った態勢)のままでノーモーションに近い状態で加速するので、タイミングを合わせるのが難しい。なんとか付いていけた感じかな。最後はタレたけど、強い風のなかだから仕方ないと思う。僕は高橋(大作)さんと白岩(大助)さんが見えたので、抜かれないように踏み込んだ」

 2着にはレース巧者の高橋大作が、菅原を目標に突っ込んだ。

 「(菅原との連係について)東の競輪場で南関の選手と連係は少ないし、彼の地元だから好きに走ってもらえれば。河端君を後ろに置かないと話にはならないし、だいたいはイメージ通り。僕は河端君のラインをけん制できるタイミングにならなくて、菅原君が室井(健一)さんを張ってくれた」

 

7R


岩本俊介選手

 中部ラインが押さえて出ると、九州コンビ、吉永和生が切り替えて、打鐘の3コーナーで岩本俊介(写真)は一本棒の7番手まで下げる。先行態勢を取っていた長尾拳太は、岩本の反撃に合わせてフルダッシュ。佐藤壮は付け切れず、前団をとらえた岩本を長尾が追いかける。空いた車間を長尾が詰めるが、二の足で岩本が押し切った。

 「(番手の佐藤が離れて)味方がなぁ…、2分戦だったんで難しかった。(スタートを我慢しても)おそらく前受けになると思ったんで、ああなりました。踏んだタイミングはジャストで悪くなかった。ただ、久々のカマシでどうかなって。タイミングが取れるかなっていうのがあったけど、全然、体が覚えていた。出切れるのがわかったあとは、ペースでした。(佐藤)壮と山信田(学)さんと決まらなかったのがね」

 ゴール前で長尾を交わした西村光太が2着に上がった。

 「長尾が後ろからしっかり駆けたいって言ってくれたし、本当に頑張ってくれた。2周も行ってくれてるんでね。(岩本の後ろは)離れてくると思っていた。最後は1着まで突き抜けたかと思ったんですけど」

 

8R


和田圭選手

 赤板の2コーナーから果敢に飛び出した才迫開に対し、中団外併走となった金子哲大は打鐘の2センターから反撃に出る。両者の踏み合いを堀内俊介がまくってバックで先頭に立つが、このラインを追いかけた北日本コンビが外を強襲。和田圭(写真)が激しい直線の攻防を制した。

 「展開は後ろになってしまったんで、そこだけですね。最初、内にいこうと思ったけど、尾崎(剛)さんのコースでいけなくて、それが逆によかった。外は間に合わないと思ったんですが、思ったよりも伸びました」

 新山将史は流れに応じた冷静な立ち回りで2着に入り、久しぶりの決勝進出を果たした。

 「後手を踏まないように、位置を取って、あとは流れでどこまで前にいけるかだと思ってました。本当は金子さんにスイッチしたかったけど、堀内さんにスイッチするのが精いっぱいでした。トレーナーと内転筋のトレーニングをやって、今回はその効果が出ていると思います」

 

9R


竹内雄作選手

 前団との車間を大きく空けた横山尚則がけん制するが、竹内雄作(写真)は赤板2コーナーから迷うことなく山降ろしで踏み込む。合わせてペースを上げた佐々木孝司をパワーでねじ伏せて竹内雄の先行。番手の三谷将太は直線で伸びを欠き、直線でも踏ん張った竹内雄が逃げ切った。

 「(佐々木に抵抗されたが)出切れると思って、ペースで踏みました。ワンテンポ遅かったけど余裕はあった。もう少し自分が掛かっていれば、ラインで決められたと思う。そこは反省点ですけど、最後まで踏めました」

 最終バックでは9番手に置かれた神山拓弥だったが、横山のまくりに乗ってコースを縫い2着に追い込んだ。

 「横山も外に浮いちゃったから。自分は余裕があったし、竹内(智彦)さんに踏まれる前に踏もうと思いました。吸い込まれる感じで車は出た。あとちょっとで1着でしたね」

 佐々木が叩かれると竹内智彦は、竹内雄ラインに切り替える。直線は竹内雄と三谷の間を踏んで3着。

 「ずっと余裕はあったし、風は気にならなかった。骨盤まわりを意識して、いい感じで踏めている。神山に外を踏まれたから、自分はあそこしかないですよね」

 

10R


岡村潤選手

 渡邉雄太に併せ込んでフタをした末木浩二が、赤板の2コーナーから再び踏み込むが前受けの宇佐見裕輝が突っ張る。渡邉雄太は視界が開けた打鐘手前で反撃。スピードに乗せた渡邉が楽に出切って主導権を奪う。番手の岡村潤(写真)は最終1センターから車間を空け始め、別線のまくりに備える。いったん中団まで追い上げた松川高大、末木のまくりは不発で、地元両者のゴール勝負。岡村が計ったように渡邉を交わした。

 「(渡邉)雄太はいいところで行けてるし、(最終)1コーナーでも余裕がある感じだった。僕はどうやっても残さなきゃいけないんで、空けられるだけ車間を切ってと。雄太を抜けたのはマグレですけどね。前回(伊東記念)は追加だったんで、気持ちの面でも難しかった。ここは本当のホーム(バンク)だし、(決勝も)盛り上げて地元の誰かが優勝できれば。ワンツースリーがいいですね」

 「思ったのとは違ったけど、ちょうどいいところで踏めている」とは、渡邉雄太。前受けの宇佐見が突っ張る流れは想定外も、勝負どころを逃さず反応よく仕掛けた動きが光っていた。

 「(前のラインの)スピードをもらってだったけど、動けているんで調子はいいと思う。初日はちょっと(仕掛ける)タイミングをミスったんで、決勝はしっかりと。地元でワンツースリーを決められるように」

 地元コンビの3番手を選択した佐野梅一が、食らいついて優出を果たした。

 「3番手でビリビリしたけど、(打鐘の)2センターくらいで楽になりました。(出切ってからは)あとはとにかくちゃんと内を締めてと。今年は後半になってから自転車がマッチして、自分でもいい感じだった」

 

11R


南潤選手

 ヤンググランプリは3車で結束した愛媛勢が主導権を握ると、南潤の反撃に合わせて佐々木豪が番手まくりを放つ。スイッチした南も追い込みにかかるが、後方からコースを縫うように踏み上げた太田竜馬が激しい直線の攻防を制した。

 「去年の経験から、絶対にもつれて脚がたまっている人が優勝するかなと思っていたので。内も絶対に空くから、落ち着いて脚を溜めて走りました。想定通りにレースが動いたかなと思います。内まくりみたいな感じで、ちょっと合わされたかなって感じもあったんですけど、最後踏み勝てたんでよかったです。最後の最後でいい形で締めくくれました。(来年は)まだまだ力不足ですけど、選手としてグランプリを目指すことは当然だと思うので、頑張ります」

 南潤(写真)は単騎でも位置取りにこだわった組み立て。前々に踏んで懸命に追い込んだが、あと一歩のところで優勝を逃した。

 「(最終)3コーナーではもらったと思ったんですけどね。気持ち的には余裕があったんですが、脚が残ってなかったです。外併走のイメージはしていたけどホームでもバックでも脚を使っているぶん、進まなかった。門田(凌)さんが付いてなくて、ホームで(3番手に)入ってしまったのが…。そこが負けですね。負けると気合が入るので、課題は来年に残して、しっかり練習します」

 番手まくりの佐々木豪は3着。絶好の展開をモノにできず、悔しさを隠せない。

 「松本(貴治)さんがあれだけ行ってくれたのに、勝てなかったのは恥ずかしいし、本当に悔しいですね。本当は(番手から)出たくなかったんですが、(南)潤が前々に踏んでいたので、出ないと厳しいと思った。ジャンから振ったり慣れないことをしていたので、脚にくるんだなって。四国から優勝が出たのはうれしいけど、愛媛から出せなくて申し訳ないです」

 人気を集めた山崎賢人は、再三のブロックを受けて力を発揮できなかった。

 「位置は取れたらいいなというくらいで、しっかり仕掛けようと思ってました。(佐伯辰哉のブロックが)すごかったですね。でも、あれを乗り越えないと。すべてが後手、後手になってしまいました」

 

 

≪最終日「KEIRINグランプリ2018(GP)」≫

 連覇で3度目のグランプリ制覇に挑む浅井康太は、前々回の競輪祭で久々のGI制覇を遂げると続くホームの四日市記念でも優勝。これ以上ないステップで大一番を迎える。

 「番手でもいいし、3番手、4番手でも、9番手でもチャンスがあると思う。あとはそこを見逃さない(で仕掛ける)か、待てるか。それがどこなのかをレースで探す。グランプリは人生の通過点だし、人として成長をさせてくれる場所。グランプリに出て獲れてなかったら、こういう考えにはならなかったんじゃないかと。だから、ありがたい。今年は自分の思い通りに体が動かせているし、トレーニングも充実している。(グランプリ出場)8回目にしてやっと戦える状態ができたって思える。そこが(いままでのグランプリと)一番違う」

 グランプリ出場9回目の平原康多だが、過去の8回では08年の2着が最高成績。今年は脇本雄太を先頭にまとめる強力近畿勢がいるからこそ、平原は目を輝かせる。

 「いままで走ったグランプリのなかでは、一番厳しいんじゃないですか。それが逆にやりがいを感じる。できることをやっていきたいし、発展途上ですけど、いまのしっかり出したい。ここが(選手人生の)ゴールじゃないけど、来年につながる走りをしなきゃいけないと思っている」

 初めてのグランプリだった昨年は近畿ひとりだった三谷竜生が、今年は3人の仲間とともにラインを組む。

 「(近畿ラインの番手で)責任ある位置なんで、責任感をもって走りたい。(昨年グランプリを経験して)だいたいの流れはわかっていたので、(初日を終えて)とくに気になるところはなかった。体調もいいので大丈夫です。(グランプリまでに)しっかり仕上げて、いいレースができるように頑張ります」

 

▲TOPへ