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久留米競輪

KURUME KEIRIN

83#

検車場レポート

  • 3/19 Thu.  (前検日)
  • 3/20 Fri.  (1日目)
  • 3/21 Sat.  (2日目)

1R

選手の写真です。
林真奈美選手
 林真奈美(写真)は今年初戦の1月伊東で完全優勝。その後は優勝こそないが、安定している。地元ホームの今シリーズは気持ちが入る。
 「去年の春からパーソナルトレーニングを取り入れたりして、コツコツやってきた成果が出てきていると思います。まだ完成形じゃないけど、いい方向に向かってます。練習はいつも通りやってきました。状態も変わらないですね。お客さんがいないのは残念なんですが、しっかり気持ちを入れて走ります」
 自転車競技で世界を転戦していた太田りゆは昨年8月名古屋オールスターのドリームレース以来、7カ月ぶりに日本のケイリンを走る。
 「やっぱり久しぶりなので、スピードとかレースの感じとか分からない部分もあるんですけど、1本1本集中して走ります。2週間オフを頂いて、練習はここの前の3日間ぐらいです。リフレッシュできたので、体の面は大丈夫です。前回のオールスターは不甲斐なかったので、ばん回できるように。出られるレースは責任感を持って走ろうと思ってます。これまでのように力づくで勝つだけじゃなくて、レースの戦法、テクニックも勉強していきます」

2R

選手の写真です。
石井寛子選手
 石井寛子(写真)は今年に入ってここまで5場所の全てで優勝している。追加参戦の今シリーズも主役は譲らない。
 「毎年、グランプリが終わってからはいいんですよ。今年もいい感じですね。前回の大宮の時にここの追加を願っていたら、終わってすぐに入ったので良かったです。1個1個を大事にしたいと思ってます。(1月当地ガールズケイリンコレクショントライアルで優勝して)久留米の印象はとてもいいですね。あのままの感じで走れればいいですね。初日は自在にいきます」
 山口伊吹は流れに応じた自在な立ち回りで善戦している。
 「最近は差し、マークが多くなっているので、今回は先行ではないんですけど、自力を出したいなって思ってます。ここに向けては静岡に2日間ぐらい入らせてもらって練習してきました。来月はフレッシュクイーンに出場できるので、そこに向けて頑張っていきたいです」

3R

 神田龍は前回の豊橋FIで約1年ぶりの優出を果たした。
 「前回は本当に久々に決勝に乗れました。予選の成績はいいんですけど、準決勝でいつも負けてました。豊橋のあとは普通に練習してきました。状態は変わらず悪くないと思います。メンバーは厳しいんですが、自力でしっかり勝てるように走りたいと思います」
 佐藤幸治も前回の向日町FIで5カ月ぶりの優出と復調ムードだ。
 「(昨年11月の)落車で肋骨2本を骨折して、1月に復帰してからちょっと悪かったですね。少し違和感がありました。でも、前回はピンピンでやっと決勝に勝ち上がれたし、良くなってきました。今回は勝ち上がりが厳しいですけど、初日は何とか突破したいですね」

4R

選手の写真です。
松岡篤哉選手
 松岡篤哉(写真)は2月小松島FIで準Vと好走したが、その後の2場所はパッとしない。
 「今年から新車にして、セッティングをいろいろ換えてました。前々回の玉野があんまり良くなくて、前回の西武園は元のセッティングに戻したんですけど、あんまり良くなかったですね。修正できる部分はやってきて、だいぶ(セッティングを)出してきました。練習の感じはいいので、かみ合ってくれればいいですね」
 近藤夏樹は今年に入って順調に競走得点を上げている。
 「特に変わったことはないんですが、ここ最近は松戸のバンクでずっと練習していて、その成果がコツコツ出ているんだと思います。結果が出ているので自信になってます。最近はプロ意識も芽生えてきました。今回もしっかり頑張ります」

5R

 青森コンビは前回の京王閣FIの2日目、3日目と連係して失敗している。3走連続で坂本周輝の番手を回る高橋陽介は今度こその気持ちだ。
 「前回は叩いてしまったので、今回は初日からベストの状態で走れるように、しっかり仕上げてきました。前回以外は前でも後ろでもしっかり攻めるレースはできています。状態もいいですね。今回は坂本君としっかり決めたいです」
 坂本周輝も状態面に不安はない。
 「前回はダメだったけど、かみ合わなかっただけだと思います。終わってから練習はいつも通りやってきたし、状態は悪くないです。久留米は相性がいいほうなので、今回は結果を残したいです」

6R

選手の写真です。
藤井栄二選手
 藤井栄二(写真)は直前の平FIで優出するなど相変わらずの先行力を見せている。
 「平は雨が降ったり、先行有利なバンクコンディションでした。最近は踏み方も考えて、勝ち上がれる先行を意識してます。そうしないと点数も上がらないですからね。初日は地元の人が付いてくれるんですが、やることはいつもと変わらないですね。ラインのことも考えて走ります」
 阿部大樹はここ2場所、大きい数字が並んでいる。
 「あんまり良くないですね。練習自体はけっこうやっていて、感触は悪くないんですが…。ちょっと自信がない。気持ちの問題ですね。ここでいい流れに戻せるようにしたいです」

7R

 佐伯辰哉は先行基本の強気に攻めるレースで成績を上げている。
 「調子はいいですね。点数もいい感じで上がってきました。セッティングをいろいろ試していたんですが、3場所前の玉野でほぼ固まりました。松山記念から中3日なんですけど、中日の1日はガッツリ練習しました。初日は2着権利で厳しいけど、しっかり勝ち上がりたいですね」
 早坂秀悟はここ3場所で優出2回。徐々に復調している。
 「いままでできていたことができなくなっていたんですが、それがマシになってきました。今回は追加で中2日ですけど、前橋が終わってからここに向けて調整してきたので問題ないです。しっかり力を出し切ります」

8R

選手の写真です。
荒井崇博選手
 荒井崇博(写真)は今年1月の高松ブロックセブンで優勝したが、その後は大敗が続いている。
 「こんなに自転車が進まないのは選手になって初めてかも。動きが悪い。原因がなんなのかは分からん。(4月に)武雄記念、(5月静岡)ダービーがあるので、そこまでには何とかと思ってる。ここで気分一新できればね」
 中島将尊は前回京王閣FIで連勝の勝ち上がり。調子、成績とも右肩上がりだ。
 「成績は良くなっているんですけど、脚は変わってないですね。何も変わってないし、流れ1本ですよ。前回の準決勝も3番手に飛び付いて、差しただけですから。今回の初日は2着権利で厳しいですね。自力で何とかクリアできるように頑張ります」

9R

 山岸佳太は成績の波が大きいが、予選クラスではパワー上位の存在だ。
 「確かに波はあるんですけど、少しずつ良くなってます。静岡記念の時にフォームが以前と違うと検車員の人に指摘されて、その点を踏まえて練習したら良くなりました。今は取手のバンクが使えないので、直前は大宮に行って練習してきました。自力で勝てるように走ります」
 志村太賀は今年に入ってまだ未勝利だが、成績が安定している。
 「勝ててないけど、まとめられてはいますね。脚はついてきてるのかなって思います。調子のほうは大丈夫です。山岸君とは良かったり、悪かったりですね」

10R

選手の写真です。
竹内翼選手
 機動力上位の竹内翼(写真)に人気が集まりそうだ。大きい着も目立つ近況だが、このクラスでは負けられない。
 「前回の向日町の準決勝は前をアテにしすぎて失敗しました。やっぱり自分で動いてから考えないと。そこは反省ですね。最終日はしっかり勝てたし、スピードも出ていたと思います。初日は強いメンバーですが、しっかり仕掛けて勝ちたいです」
 河村雅章はここ2場所連続で初日シンガリ負け。悪い流れを変えたい。
 「調子自体はそんなに悪くないんですけどね。なんかかみ合ってない感じです。前回の京王閣が終わってからは普通に練習してきました。初日は相手がかなり強力なんで考えて走ります」

11R

 竹内雄作は前回の京王閣FIで2年3カ月ぶりの優勝を飾った。ここはきっちり力の違いを見せる。
 「前回の優勝は前が頑張ってくれてのものですからね。4番手に金子(貴志)さんが付いてくれていたし、前に踏ませてもらいました。ゴール前は迫られているので、まだまだですね。でも、いい方向にいってると思います。終わってから練習して、ケアもやってきたので脚は問題ないです。大垣が開催中でバンクに入れなかったので、そこは不安ですね。いつも通りのレースで頑張ります」
 上原龍も3月四日市FIで3年ぶりの優勝を達成した。
 「最近は本当に恵まれています。番手とか3番手を回って結果が出てます。四日市の決勝も鈴木竜士が駆けてくれて、展開が良かったです。初日は竹内がいるけど、自分も自力を出せる状態だと思うのでしっかり頑張ります」

12R

選手の写真です。
村上義弘選手
 村上義弘(写真)は復帰戦の前回向日町FIで優勝を飾った。今シリーズは点数最上位の存在だ。
 「前回は古性(優作)が強引に行ってくれたおかげ。付いていけただけでも頑張れたと思います。ゴールした時は3日間ともしんどかった。終わってからも思った通りとはいかなかったけど、いまのコンディションでできることをやってきました。初日は自分が前で頑張ります」
 阿竹智史は3月の西武園、平とF1シリーズで連続優勝を達成した。
 「去年はもっと力をつけたいと思って、ギリギリまでトレーニングをしていたけど、後半戦に入って疲れがたまってしまった。今年は体調を崩さないように調整しているのが上手くいってますね。今回も流れを大事に、いいイメージで走りたいですね」
 菅田壱道は3月の立川FI、小田原FIと2場所続けて決勝進出に失敗している。
 「FI特有の警戒のされ方でしたね。周りが自分しか見てない。それでもしっかり乗り越えて、勝たないといけないんですけどね。状態は悪くないので、今回はしっかり結果を残したいですね」

1R

選手の写真です。
太田りゆ選手
 赤板過ぎに清水彩那が上昇すると初手で3番手を確保していた太田りゆ(写真)は打鐘で5番手まで下げる。4番手となった南円佳が2センターからスパート。これに続いた太田は2コーナーから豪快にまくって圧勝した。
 「戦法はあまり考えず、誰かが仕掛ければ追っていって、誰も行かなかったら自分で1周ぐらいはと思っていました。南さんが仕掛けて番手の位置に入ったので、後ろを確認して仕掛けました。今回からは力まかせのレースじゃなくて、自分以外の6人の動きを見て、仕掛けていきたい。ここで勝てなかったら落ち込む。前に進まないといけないので、レース前はめちゃくちゃ緊張しました。セッティングとかフレームの違いは気にならないけど、ギアがどうしても軽いので、体がブレる。力があるぶん、どうしてもそうなるけど、そこは回転数で補わないといけない」
 前受けから下げた林真奈美は太田後位で荒川ひかりとの併走を耐えて3コーナー過ぎからまくって2着。
 「太田さんの後ろからスタートするのは考えられなかったし、メンバー的にもSを取る選手もいないと思ったので前受けしました。太田さんのレース運びが巧かったです。荒川さんと併走になった時に引かなくて良かったです。自転車とかみ合っていないので、調整の余地がある」

2R

選手の写真です。
山口伊吹選手
 最後方から三森彩桜が中団まで追い上げた以外に動きはなく、打鐘過ぎまで誘導が残るスローペース。前受けの石井寛子がそのまま最終ホーム過ぎから先行態勢に入る。すると、川田ひなが石井を叩きに出たタイミングで、山口伊吹も勢い良く仕掛ける。山口は最終バックでは先頭に出切るが、冷静に後位を確保した石井が2センター過ぎから抜け出す。
 「ホームで腹をくくろうかと思いました。そうしたら山口さんがきたので、どんだけのダッシュか確認ができた。抜けるなとは思ったけど、蓑田(真璃)さんの伸びが良くて、ゴールが遠いなと思った。(状態は)初日はいつも重い。徐々に良くなるとは思う。これで連勝12ですかね。1着を取らないと積み重ねができないので、とにかく勝ちたい」
 タイミング良く仕掛けた山口伊吹(写真)は今シリーズ、積極的に動きそうだ。
 「(石井に)秒で追い付かれてしまった。強かったです。ここで行こうというところを決めつけすぎた。久々には(自力を)出せたかなと思う。3日間自力を出したいと思います」

3R

選手の写真です。
小橋秀幸選手
 北日本コンビが波乱を演出した。レースは赤板の1コーナーで切った佐藤幸治を神田龍が打鐘前に押さえて逃げる。前受けから8番手まで下げた眞杉匠が4コーナーから反撃。前団が踏み合って混戦になったところを小橋秀幸がひとまくり。続いた金澤幸司が直線で鋭く差し切った。
 「勝ち上がりの1着はうれしいですね。小橋さんが態勢がまだ整ってないのに、行ってくれました。踏み出しがキツかったけど、そのあとは余裕がありました。でも、バッチリ抜いたつもりが、ギリギリでしたね。ワンツーが決まって良かったです」
 まくった小橋秀幸(写真)は2着。ここに来て一気に調子を上げている。
 「考えていたのと全然、違ったけど、いい展開になりました。最近は仕掛けようという気持ちになっている。体も勝手に反応してくれる。勝ち上がれたのはでかいです。本当にうれしい」

4R

 前受けした近藤夏樹は打鐘前で7番手まで車を下げる。先行態勢に入った新納大輝が打鐘過ぎからペースを上げようとするが、4コーナーから近藤が一気に反撃を開始。近藤は最終ホーム過ぎに一度中団外併走で休んでから、2コーナーで再び踏み上げる。新納の番手で車間を切って待ち構えていた中村良二のブロックを乗り越えた近藤は、後続の追撃も振り切りゴールした。
 「緩んだところで仕掛けられている。少し合わされる感じになったけど、回しながら前のブロックも確認して仕掛けた。最後まで踏める感じの脚はありましたね。1着を取れるイメージがなかったので、まさかですね。びっくりです。風も感じたけど、前回の別府で5メートルの風を受けていたので、それに比べると全然でしたね」
 勝瀬卓也は2センターで中村のブロックを受けるも耐えて近藤に続いてワンツー。
 「近藤君が合わされたと思って1コーナー過ぎからは一応、内を見て降りることも考えていた。でも2コーナーから良い感じで踏み上げていった。近藤君の脚は点数以上だから打鐘で仕掛けられていれれば一番でしたね。今回から新車で朝にセッティングを変えたらイマイチで差しにもいけなかったので修正する」

5R

 久米康平、久島尚樹の順で動いたところを坂本周輝が打鐘から巻き返して主導権。初手で7番手の久米は再び後方からの巻き返しになったが、最終ホーム過ぎに仕掛けると、抜群のスピードで前団を飲み込んだ。
 「選手紹介中からダッシュとかもいい感じだった。後ろ攻めは予定外だったけど、一旦動いて脚を使ったあとも、この感じならいけると思いましたね。パワー系の練習をしてきたので、それをスピードに移行していきたい。後半が伸びているし、感触はいいですね」
 坂本の先行に乗った高橋陽介は久米を止められなかったが、久米を追ってきた柳詰正宏をけん制してから追い込み2着で準決勝に勝ち上がった。
 「久米の勢いが良すぎて止められなかったし、止められる場所ではなかった。その後ろが空いていたから、もっていった。周輝が頑張ってくれたおかげだし、残したかったですけどね。自分は追走していても余裕があった」

6R

選手の写真です。
加倉正義選手
 後ろ攻めから早めに上昇した藤井栄二が赤板過ぎに押さえて先行態勢を取る。前受けから8番手まで下げた阿部大樹が打鐘過ぎから巻き返しに出るが、藤井がペースを上げる。ジワジワと迫る阿部を3コーナーでブロックして止めた加倉正義(写真)が返す刀で追い込んで人気に応えた。
 「いい番組すぎて緊張しました。脚が回らなかったですね。(藤井は)先行の仕方を知っているので、ジワジワと8割くらいで踏んでました。スピードいいまくりが来たらどうしようかと思っていたけど、僕の体感よりもかかってました。3番(阿部)が見えたけど、スピードが良くなくて、仕事もしやすかった。良かったです」
 藤井栄二は持ち味の先行勝負で2着に粘り込んだ。
 「(打鐘の)2センターくらいで阿部さんが来たのが見えたので、そこから駆けました。後ろの2人がしっかり仕事をしてくれたので。しっかり踏めたし、勝ち上がれて良かったです」

7R

 前受けの早坂秀悟は赤板で後ろから上昇してきた栗山俊介を出させて3番手に入るも打鐘前で追い上げてきた佐伯辰哉に入られて6番手まで下げる。先頭に立った栗山俊介が徐々にペースを上げるが、早坂は打鐘の4コーナーからロングまくりで襲いかかる。最終1センター過ぎに栗山をねじ伏せた早坂が後続のもつれを尻目に押し切った。
 「佐伯君に切らせたかったけど、栗山君も踏んでいた。栗山君が流していたらもう一度入っても良かったけど、踏んでいたので。このメンバーで自分が4車だったので、仕掛けられないより仕掛けたほうがいいと思って、下げてすぐに仕掛けた。自分的には栗山君を叩けた時点で勝ちだと思った。見えていますね。ただ竹村(勇祐)君が落車失格したのが残念」
 最終2センターで竹村勇祐が佐伯を斜行して両者ともに落車。これを避けた山信田学が2着に。
 「早坂君が仕掛けてから追いつくので脚を使った。追っかけるので大変。落車を避けて最後は直線で踏んだだけ。厳しい勝ち上がりの中、2着に入れて良かった」

8R

 後ろ攻めの瀬戸栄作が赤板で勢い良く誘導を切ると、前受けの中島将尊がイン粘りを敢行。粘られた荒井崇博と中島の競りはなかなか決着がつかず、隊列が短くなったところを最終2コーナーから坂本修一が鮮やかにまくった。
 「(中島が)イン粘りするとは思っていなかったですね。ジャンで行こうとしたけど、落ち着いてから行くことができた。できれば立花(成泰)さんを千切りたかったんですけどね(笑)。向日町からフレームを変えて、それが前回の補充で、最終日にセッティングも出た感じです」
 立花成泰は坂本にぴったりと続いて岡山勢のワンツー決着。
 「いい展開になった。(坂本は)ジャンで行きそうだったけど、落ち着いていて良かった。僕は吉原(友彦)がすくってくるのか慌てていたし、荒井が切り替えてきた時もすぐ後ろにいるんじゃないかと思って余裕がなかった。2人でワンツーが決まって良かった」

9R

 打鐘前に切った元砂勇雪を山岸佳太がすかさず叩いて主導権を握る。絶妙のペースで駆けて別線は手も足も出ない。そのまま山岸が力強く逃げ切った。
 「順番が来たので、あそこで踏み合ってでも叩いて出ておけば決まると思いました。しっかり逃げ切れて良かったです。ちょっと良くなってますね」
 番手好マークの志村太賀がしっかり続いて2着に入った。
 「(山岸が)綺麗に先行してくれた。4コーナーを回って抜きにいったけど、意外と踏み直してました。2人で決まって良かった」

10R

選手の写真です。
河村雅章選手
 前受けの河村雅章(写真)は赤板過ぎに押さえてきた竹山陵太を突っ張る素振りを見せてから車を下げる。打鐘前で出た曽我圭佑を竹内翼が叩いて最終ホーム前から主導権を取る。1本棒の8番手に置かれた河村だが、2コーナーから快速まくりを披露。山中貴雄のけん制を乗り越えて真っ先にゴールを駆け抜けた。
 「キツかった。突っ張るかどうか迷って下げるのが遅れた。突っ張って脚を使ってもと思って結果的に下げたけど。下げて8番手は仕方ない。仕掛けた時は行けるかなって感じで、スレスレを通っていった。山中さんのブロックも行ける感じで避けながら走った。セッティングをずっといじっているけど、良くなってきた。微調整する程度ですね」
 河村にまくられた竹内翼は山中を追撃を振り切って2着に粘った。
 「河村さんが突っ張る感じだったので、ジャンでは無理矢理仕掛けないといけないと思って行った。最後はタレちゃいましたね。バンクのコンディションなのか残り半周が重くて。ただ脚は動いていますね。タレたのは修正したい。2着に残れたのは後ろのおかげです」

11R

選手の写真です。
竹内雄作選手
 打鐘前までフタをされていた竹内雄作(写真)だが、篠原龍馬が上昇すると、すかさず踏み込み最終ホームで主導権を奪う。叩かれた篠原は中団で車間が空き、7番手から踏み上げた上原龍も前まで遠い。竹内がそのまま他を寄せ付けずに押し切った。
 「どの位置でも上原さんより前にいて力勝負をしようと思って、あの位置から仕掛けました。中団からの伸びが上がらなかったですね。ホームのところで思ったより入らなかった。でも今日(初日)で刺激が入ったので、明日(2日目)からは余裕が出てくると思う。1周しか行っていないけど、自力で1着を取れているので大丈夫だと思います。ゴール前まで回せています」
 ワンツーを決めた村田雅一は竹内の強さを肌で感じていた。
 「強すぎる。出切る前からフォームを固めていたし、余裕があるんだろうなと思って付いていった。すかさず行ったし、ダッシュもいいですね。ビリビリしましたよ。抜ける感じはしなかった。(追加で)多少疲れはあるけど、マッサージで疲れが抜ければ」

12R

選手の写真です。
岡村潤選手
 赤板の2コーナーで切った東龍之介を櫻井正孝が叩いて先行態勢を取る。前受けから5番手まで下げた村上義弘はすかさず反撃に出たが、櫻井もペースを上げる。最終1コーナーで村上を菅田壱道がけん制すると、内をすくった東が番手を奪って、すかさず2コーナーからまくる。これで絶好となった岡村潤(写真)が鋭く追い込んだ。
 「(東が)あれだけの走りをしてくれれば、何も言うことはありません。強気に気持ちの入ったレースをしてくれました。こういうレースをしてくれるなら、これからも安心して前を任せられます。自分もずっと余裕はあったし、前回からフレームを戻して、抜ける感じはありました。これなら大丈夫ですね」
 前団の混戦を後方からまくり上げた単騎の阿竹智史は2着まで。
 「スタートが9番手で考えながら周回してました。すんなりの展開にはならないと思ってました。番手があんなことになってるとは思わず、ホームで見てしまって仕掛けは遅れました。疲労があるのか重たい感じはしたけど、前回よりはいいと思います」
 強気に前々に攻めた東龍之介は3着で確定板に上がった。
 「岡村さんに付いてもらっていたし、頭の中でも考えていたいい展開になりました。レースは見えていたし、体が勝手に反応しました。強気に前々に踏んで、ちゃんと動けました」

1R

選手の写真です。
山口伊吹選手
 打鐘まで動きはなく、最後方の日野未来が踏み上げる。前受けの太田りゆがこれを受けて2番手にはまり、最終1コーナーからまくり上げるが、2コーナーからまくった山口伊吹(写真)が直線で鋭く抜き去った。
 「初日に失敗していたので、車間を切っていければと思ったら、ヨコに(南)円佳がきたので、焦っちゃいました。(南に)下がって下がってと思っていました。脚はいいと思います。仕掛けたときに行けるかなって感じはあった。一応、納得のレースです」
 後方から踏み上げた南円佳は最終ホームで外併走の状態になったが、山口を追いかけながらまくって2着に。
 「先に前に出ようと思ったけど、先に動かれてしまった。併走になって飛んじゃうと思ったけど、落ち着いて走ろうと。回せていたので、(山口の)踏み出しに付いていけたのかな。いい感じで付けて踏み遅れないように意識した」
 太田りゆは山口と南に飲み込まれて3着に沈んだ。
 「キツかった。4コーナーでいっぱいいっぱいでした。今まで前を取るパターンがほぼなくて、新しいパターンを見せられたと思う。位置取りをするのは大事なことなので、良かったのかな。前とのスピード差を感じて瞬時にまくったけど、400バンクで競技と違い外で、ギヤも軽いことも考えると持つところから仕掛ければ良かったかなと。そこは調整したい」

2R

選手の写真です。
石井寛子選手
 打鐘過ぎに誘導が退避したあともレースは動かない。スローペースのまま前受けの清水彩那が先頭で最終ホームを通過。林真奈美が2コーナーの下りを使ってスパート。その外をすかさず踏み込んだ石井寛子(写真)が林との力勝負を制して連勝を飾った。
 「(林)まなみんがSかなと思ったけど、(初周の並びは)違いましたね。(自分は)何番手でも行けるところからまくろうと思っていました。昨日(初日)よりもいいけど、思ったより進んでいない。合わされたし、ゴールでギリギリでした。決勝は遅いレースになるので、ゆっくり調整できるからいいですね。(連勝は)すごくうれしいです」
 林真奈美は石井よりも先に仕掛けたが、ゴール前で交わされた。
 「寛子さんが近くにいたけど、ギリギリまで引き付けるよりは、踏むところを考えて行きました。寛子さんはダッシュもあるし、行かれると、飛び付く距離ではないと思った。自分が重いのか、バンクが重いのか、分からないですけど、まだかみ合ってない。その中では全力を出せました」

10R

選手の写真です。
阿竹智史選手
選手の写真です。
久米康平選手
 後ろ攻めの久米康平が赤板前に上昇すると前受けの竹内雄作はすんなり車を下げる。山岸佳太が赤板の2コーナーで久米を叩いて出るが、打鐘で竹内が一気に巻き返して主導権を奪う。最終ホームで山岸が番手に飛び付き1センターで柴崎俊光を押し上げて落車するアクシデント。これを避けた久米が鋭いまくりで竹内を抜き去る。続いた阿竹智史(写真)がゴール前で逆転した。
 「ずっとハイペースだったので、キツかったですね。下手に前を取るよりかは動かした方がいいと思ったから後ろ攻めだった。中3日での参戦なので、ちょっとしんどいですね。いつもは得意だけど、中間速がしんどい。最後はそうでもないけど。前回もそうだけど、連続優勝は意識していない」
 冷静に戦況を見極めてからまくった久米康平(写真)が2着。先輩の阿竹と初めてワンツーで笑顔を見せた。
 「ジャンからキツかったけど、これだけキツいとどこかで緩むと思っていたし、そこの一発目の緩みを逃がさずに仕掛けようと思っていました。車間も空いていて、いい具合に竹内さんの後ろに入っていくような感じになった。阿竹さんと初めてワンツーでうれしい。いつも僕が残れなかったので。車も出ているので脚の状態はいいと思います」
 志村太賀は2センターで内を突いて3着に。
 「アクシデントがあったけど、山岸君の飛び付きは巧かったと思う。バックで村田(雅一)君がヨコにいたからどかして自分の位置を確保した。2センターぐらいから武田(豊樹)さんが徳島勢にスイッチするような感じで外を踏んだので内を踏むしかなかったですね」

11R

選手の写真です。
菅田壱道選手
選手の写真です。
竹内翼選手
 前受けの早坂秀悟が近藤夏樹の上昇を阻んで赤板過ぎに突っ張る。近藤は3番手の外で粘って竹内翼と併走に。早坂は打鐘からペースアップ。最終ホームで菅田壱道(写真)のけん制を受けた近藤は後退する。早坂との車間を空けていた菅田が2センターから早めに追い込み、先頭でゴールを駆け抜けた。
 「昨日(初日)の反省をして、2車でもしっかり車間を空けて近藤をにらみつつ、後ろの竹内はすくってこないだろうと思っていたけど岡村さんがすごい勢いで来た。自分は1着を取らないといけないし、ワンツーできれば良かったけど、ライン2車でやれることは精いっぱいやりました」
 岡村潤は内に切り込んで最終バックで宮城コンビの後位にスイッチ。そのまま2着に流れ込んだが、レース後は反省の弁を述べる。
 「(東)龍之介が前で頑張ってくれているのに、申しわけなかった。想定外で迷って迷って。やりたいことと違うレースで、展開でああなってしまった。我慢して我慢してでした。感じは問題ないです」
 竹内翼(写真)は仕掛けることができなかったが、位置にこだわり、GIIIで初の決勝進出を果たした。
 「(早坂が)車間を空けていたし、行ったら合わされると思って。何もしていないけど、岡村さんに来られた後は内を締めて行かれていないし、余裕はあった。後ろの加倉(正義)さんに申しわけないことをしてしまった」

12R

選手の写真です。
南修二選手
選手の写真です。
櫻井正孝選手
 中団から先に切った櫻井正孝を藤井栄二が押さえて先行態勢を取る。櫻井が4番手に収まり、前受けから下げた河村雅章が8番手の1本棒で打鐘、最終ホームを通過。2コーナーからまくった河村に合わせるように櫻井も3コーナーからまくる。番手で車間を空けてけん制してから追い込んだ村上義弘は伸びを欠き、近畿ライン3番手の南修二(写真)が中を鋭く伸び切った。
 「前の2人のおかげです。悪くはないです。(前回の)小田原を走って感じたことを今回の前検日に(セッティングを)いじったら最近の中で一番いい感じになりました」
 動いて位置を取ってからまくった櫻井正孝(写真)が2着に食い込んだ。
 「脚を使って位置を取っているので、道中は重かったです。前がかかっていたし、風もあったんでキツかったです。余裕はなかったですね」
 3着の藤井栄二は2日間、持ち味の先行勝負でGIII初優出を果たした。
 「ラインのおかげです。バンクは軽くなかったけど、決勝に乗れてるんで悪くないと思います。決勝もいつも通りしっかり自分のレースをしたいと思います」