自力攻撃の破壊力なら根田空史が一番だ。豊かなスピード、鋭いダッシュを効かした仕掛けで別線を翻弄している。最近の決勝での数字は3着が最高ながら、F1戦では5場所続けて決勝に乗っているし、1月和歌山記念は2523着と3回確定板入り。一次予選は逃げて2着、和田真に差されたものの、南関ワンツーを決めている。タイミング良く仕掛けて主導権を握り押し切ろう。
山岸佳太、中田健太の関東勢はどう出るか。攻め口多彩な山岸が自在に戦うとみるのが自然だが、ここは南関の追い込み型が手薄なので、メンバー構成次第では根田との連係もありそうだ。いずれにせよ、関東勢の動向からは目が離せない。
九州勢は中本匠栄、金ヶ江勇気、田中誠と戦力が整っている。連がらみの決まり手はまくりが多い金ヶ江だが、九州ラインの先頭を任されれば積極的に駆けるか。10月熊本記念in久留米を制している中本が、好展開をものにして首位に躍り出る場面は考えておきたい。
直近4カ月の競走得点トップは小倉竜二だ。1月大宮記念では2512着と二次予選で敗退も3連対を果たしていて、相変わらずベテランならではの安定プレーを演じている。ただ、ここは中四国の自力型が手薄。位置取りが浮沈の鍵となりそう。
阿部力也、佐藤一伸の北日本勢も侮れない。あまり航続距離は長くない佐藤ながらまくりはシャープ。展開がもつれると怖い存在となろう。
根田空が機動力で圧倒
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根田空史
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小倉竜二