自力攻撃の破壊力なら岩本俊介が一番だろう。豊かなスピードを活かしたまくりを主武器に、別線をねじ伏せている。高松宮記念杯では一次予選7着、9着で敗退となったが、その後は21 着と快速を発揮。4走目は展開が向いたとはいえ、8番手から豪快にまくって上がりタイムは10秒9を叩き出した。好スパートを決めて優勝をゲットしよう。同県の近藤保が岩本をマークする。両者は4月武雄記念の2日目に連係していて、まくって勝った岩本に近藤が食い下がり千葉ワンツーを決めたばかり。ここも千葉コンビでの連独占は有望だ。
地元の九州勢も井上昌己、野田源一、上田尭弥とそろっている。ただ、野田は後ろには付かず単騎戦が多い。上田に井上が続き、野田は単騎で自在戦か。井上は高松宮記念杯の西一次予選1では松本秀の逃げに続いて2着。ゴール前での車体故障がなければ抜けていたはず。野田も動きはいい。高松宮記念杯の4走目は、村田雅のブロックで脚力を削られながらも、まくり上げて3着は力強かった。
四国コンビも侮れない。最近の香川雄介は差し脚が好調で、直近4ケ月の競走得点は今シリーズトップ。ダービーで優参を果たすと、高松宮記念杯では白虎賞にコマを進めた。F1戦では今期3Vを達成している小川真太郎が好発進を決めれば、四国コンビで連独占もありうる。
雨谷一樹、磯田旭の栃木コンビにも注目したい。雨谷は立ち回りが俊敏で、高松宮記念杯では4走目に好位置キープからまくり上げて1勝を上げている。展開がもつれると怖い存在だ。
スピード光る岩本俊
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岩本俊介
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井上昌己
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香川雄介