今期S級から降級の山本奨は、一発目の松山で落車に見舞われ途中欠場を余儀なくされた。怪我明けの松阪では662着と一息も、続く小倉ミッドナイトを211着で優勝。力のあるところを見せた。その後も別府準V、高松142着とまずまずの戦績。V実績のある小倉で持ち前のスピードを存分に生かし、当所連続優勝へと突き進む。同県の坂本修一や安定感のある郡英治が同地区にいるだけに、小川丈太との中四国連係が実現するかはケースバイケースだろう。その小川は昨年12月にレインボーカップファイナルで特班を遂げると、その後も勝ち星を量産している。クラスの壁を感じさせない積極的な走りで、1月松山では3連勝の完全V。新人らしいケレン味のない走りで別線をクギづけにしよう。
1月末に3場所連続の完全優勝でチャレンジを卒業した菊池竣太朗も、将来が楽しみは逸材だ。特班3場所目となる松戸で優勝を飾っていて、小川同様にA級でも上位の機動力を有している。まだまだ荒削りなところもあり、9車のペースに慣れてくれば、さらなる飛躍が期待できる。同県の石川英昭も、菊池次第で浮上がある。
今期いまひとつも底力ある猪狩祐樹やここでは格上の存在の川村昭弘も侮れない。また、若い竹元太志が引っ張る地元の九州勢は、片山直人、梶原恵介、上吹越俊一らがひとつにまとまると怖い。