3年連続のS級S班はならずの稲垣裕之だが、変わらぬ存在感で近畿勢をリードしている。年明けの立川、大宮の記念では成績をまとめ、続く全日本選抜では2勝をマークした。直近の奈良記念では、地元勢と息を合わせた連係から2213着。ファイナルも三谷竜生、将太の兄弟ワンツーを陰から支えた。今シリーズは中西大、佐川翔吾と近畿地区の後輩の機動型がいるだけに、番手からの組み立てが濃厚だ。S級S班の昨年では番手で多くの経験を積んだ稲垣が、今シリーズもきっちり勝機をモノにしよう。
途中欠場を余儀なくされた12月の広島記念の落車で、昨年は不本意な走り納めとなった松谷秀幸。18年初場所の松阪記念から上々の動きを見せて、G1全日本選抜を含めた12走で4勝2着3回と高い連対率を誇っている。自在性に長けた松谷なら、レースの流れに的確に反応して活路を見出そう。
松川高大、大坪功一の地元九州勢。武藤龍生、朝倉佳弘の埼京コンビ、差し脚安定してる小野大介も展開ひとつで浮上があっておかしくない。