ガールズケイリン総選挙1位〜7位の選手による華のあるビッグレース。5年連続1位の感謝の気持ちを込めて児玉碧衣が優勝を目指す。押しも押されぬガールズトップに君臨する児玉だが、デビューしてなかなか頂点に立てず、ビッグ優勝は18年の当所での大会から始まった。6月に腰痛から2場所欠場が続いたが、徐々に調子は取り戻しており、ここには納得のいく状態で臨めるだろう。自分の脚を信じてタイミングが来たら一気に踏み出して主導権を奪い、ライバル達を退ける。
4月はペナルティーで走れなかった高木真備だが、5月に戦列に戻ると怒涛の進撃。6場所連続完全優勝と一回も負けていない。走れなかった期間の練習の成果も出ているし、色々と試しながらやりたいレースもできている。17年のこのドリームレース、昨年のフェスティバルを優勝している当所は5月にも走って豪雨の中で勝っている。流れに乗ってのタテ攻撃で勝負強さを発揮するか。
両者以上に勢いがあるのが今年の石井寛子だ。好不調の波が出てきたと感じさせられた近年だったが、3月から5月にかけてガールズタイ記録となる24連勝をやってのけ、準Vで記録が途切れた後は再び3場所連続完全V。賞金ランキングでは堂々のトップに立っている。スタート力を生かして初手からいい形を作って前々に攻めるレーススタイルは変わらないが、これだけ結果が出ているのは調子がいいからだろう。19年のこのガールズドリームレース以来のビッグVへ期待も高まる。
オリンピックを経て、今年初出走となる小林優香も本業で結果を出したいと並々ならない闘志を示す。さすがに競技との両立はたやすくなく、去年のビッグレースでは物足りない走りが続いたが、ここから巻き返す。パワー、スピードを生かした競走で逆襲だ。
連覇を目指す石井貴子は怪我の影響がなくなれば。ナショナルチームAの太田りゆも仕掛けがハマればあっさりの脚力を持つし、ファン投票で走れることを感謝する荒川ひかりも調子は上がっているので確かな位置取りから連進出を目指す。