ファン投票で7年連続1位とガールズケイリンの押しも押されぬ第一人者の児玉碧衣と世界の舞台で戦うナショナルチームのエースの佐藤水菜。昨年のグランプリはともに落車に終わった2人がリベンジも胸に頂上決戦に挑む。本命は佐藤だ。オールガールズクラシックでは児玉の先行を豪快にまくってV、女子王座戦も決勝に乗るとVこそナショナルチームの僚友である梅川風子に譲ったものの、レースを完璧にコントロールして格の違いを見せ付けた。24年は1月のネイションズカップからパリオリンピックまで競技の方に全力投球となるので、競輪ファンに雄姿を見せたいという思いは誰よりも強い。いつも通り、ひらめきのレースで他の6人を翻弄する。
児玉は女子王座戦では予選で敗退。腰痛で40日ほど実戦を離れた影響が出た。しかし、体調にはもう問題ないし、より一層この大一番に向けて気合が入った。パールカップで新設GⅠを真っ先に優勝し、ガールズドリームでは佐藤を破った大胆な自力戦で意地を見せるか。
賞金ランク1位でこの一戦を迎える久米詩、GⅠ戦で活躍し名前を上げた吉川美穂の動向も注目される。ともに自力自在な走りが持ち味で、レースの流れに乗っていってのタテ脚勝負で優勝争いに絡んできそう。
尾方真生はビッグで本領を発揮できなかったが、通常開催でのV回数、勝ち星はキャリアハイの数字。女子王座戦でも自信を持って戦っていた印象の坂口楓華とともに成長を感じさせる一年だった。ラストチャンスをモノにした梅川も含めて決して伏兵には止まらない。
火花散る佐藤水菜VS児玉碧衣
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佐藤水菜
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児玉碧衣