今年のS級S班からグランプリ出場切符をつかんだのは5人と、新世代の台頭も顕著だった一年を象徴する決戦となった。それでも昨年大会と同様に脇本雄太、古性優作の近畿コンビがV争いをリードしていく。古性は今年のGⅠでV3を達成。グランプリも勝って年間獲得賞金額の記録更新をとモチベーションは高い。集中力を高めて脇本との連係から23年の最後も締め括る。昨年覇者の脇本は怪我から復帰2戦目の競輪祭で決勝に進出と戦える状態までに仕上げてきた。1カ月でさらに調整は進むだけに別線の包囲網を粉砕する一撃が炸裂しそう。
清水裕友が1年でこの舞台に帰ってきたことで復活した松浦悠士との中国黄金タッグ、先行力際立つ新山響平と佐藤慎太郎の北コンビからも目が離せない。競輪祭でらしさが戻った松浦の俊敏な走り、新山の卓越した先行力はレースの鍵を握ることとなる。
地区単騎の山口拳矢、眞杉匠、深谷知広もそれぞれ一発あっていい。特に山口、眞杉は単騎戦も得意とする。新時代到来を確かなものとするVを果たすか。
近畿コンビが強敵を返り討ち
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古性優作
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脇本雄太
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松浦悠士