立川競輪場開設68周年記念「鳳凰賞典レース」は、グランプリ2019の余韻が冷めやらぬ1月4日〜7日に開催される。平原康多、清水裕友、郡司浩平のS班3名をはじめ、諸橋愛、吉田拓矢、古性優作ら年頭を飾るにふさわしい豪華メンバーによるV争いは必見だ。
S班3名が参戦する好メンバー。グランプリ2019の結果で多少評価が変わる可能性はあるが、最も充実しているのは清水裕友だ。19年はGⅠ大会で4回決勝に進出。しかもダービーと競輪祭は準V、寬仁親王牌3着、高松宮記念杯4着でVには手が届かなかったものの、素晴らしい成績を残した。グランプリ前までの獲得賞金ランキングは堂々の第3位。20年は更なる飛躍を目指し当所記念連覇を達成しよう。競輪祭で優参と伸びいい柏野智典、小倉竜二が清水を援護する。
輪界を代表するオールラウンダー・平原康多を中心視する手もある。19年も安定した成績を残していて、GⅠは3回、GⅡは2回とビッグレースで5回優参。7年連続、10回目のグランプリ出場を決めている。今節は自力攻撃が冴え渡る吉田拓矢、差し脚の伸びが素晴らしい諸橋愛ら関東勢が充実しているのも平原には追い風だ。ただ、競輪祭の決勝は吉田、平原、諸橋で並んだを清水に分断されている。汚名返上を期して気合が入る。
もう一人のS班、郡司浩平は後半戦の追い上げが素晴らしかった。鎖骨骨折の欠場明けながらオールスターで決勝に乗ると、8月小田原記念、9月共同通信社杯を連覇。競輪祭で落車の影響は心配なく好勝負に持ち込める。19年は10月京王閣記念を含み5Vと動きいい和田健太郎が郡司とタッグを組む。両者は京王閣記念の準決でワンツーを決めている。
古性優作、村上義弘の近畿勢も12月佐世保記念で好連係があった。古性の攻撃的な走りがハマれば怖い。