20年、東京五輪の出場枠獲得のため、出走機会が限られたナショナルチームの脇本雄太と新田祐大が、GⅠ制覇でGP出場権を獲得。世界の強豪を相手に自国開催の五輪でメダルの期待がかかる2人は、競輪でも国内に敵なしをアピールしたい。両者の力勝負が濃厚とみる。
脇本はダービーを4連勝でV。平成では誰も成し遂げられなかった完全優勝を令和初のGで飾った。先行日本一を掲げている脇本だけに、積極策に迷いはないだろう。長い直線にも臆することなく風を切って、真っ先にゴールを駆け抜ける。
新田はラインの結束力を生かしてオールスターV。5年連続のGP出場を決めた。まくりでの破壊力なら脇本をしのぐものがあり、立川バンクも新田に味方しそうだ。
清水裕友、松浦悠士の中国コンビには勢いがある。脇本、新田が不在だったとはいえ、競輪祭決勝でワンツーの力は怖い。
混戦になれば、今年2度のGⅠVの中川誠一郎に出番が巡ってくる。単騎の可能性が高いが、全日本選抜では単騎でV奪取とマイナス材料にはならない。
平原康多は、どんな展開にも対応できる強みがある。地元地区だけに軽視はできない。