各地区に実力者はそろったが、成長著しい鈴木竜士を中心視する。19年はデビューして初めて全てのビッグレースに参戦。後半戦からは展開に応じた柔軟性をテーマにGレースでも活躍していた。もちろん調子も上向き。自力でも優勝を狙えるが、今シリーズは6月京王閣決勝でも連係して優勝した植原琢也もいて強調材料はそろっている。長島大介、小林大介まで勝ち上がってくれば強力な関東ラインが完成しそうだ。
山崎芳仁のパワーも争覇の一角を占める。19年は12月までに8月平、9月西武園と優勝2回。自力を多用し、G戦線でも存在感を見せていた。冬の重馬場と立川の直線を考えれば、ここもまくりが届きそうだが、同県の飯野祐太に櫻井正孝と前を任せられる選手もそろっている点は心強い。
稲毛健太も好調だ。長い距離を踏む練習の効果で逃げても末の粘りは確か。今は「出てしまえば何とかなる」と自信を持ってレースに臨んでいる。南修二が稲毛をガードから、直線勝負に持ち込む。
追い込み型では渡部哲男、園田匠も優勝候補の実力者。渡部は阿竹智史、取鳥雄吾とスジの機動型もそろっている。園田も競輪祭で2勝を挙げて状態と新車に手ごたえをつかんでいた。
セッティングがかみ合い後半戦は3Vの鈴木裕だが、完全優勝した10月別府からレースに参加していないのは気がかりだ。