先に動いた三谷竜生(写真)は取鳥雄吾の上昇を受けて4番手を確保。1センターからのまくりで前団を飲み込むと、無傷の3連勝で決勝進出を決めた。
「しっかり4番手を確保して、あとは自分のタイミングでと思ってた。後ろを見たら来てなかったし、自分の仕掛けで行けた。ずっと調子もよくて、結果にも結び付いてる。決勝もしっかり積極的に。力を出し切れるようにしたい」
村上義弘は新田祐大のまくりを2センターでけん制するなど三谷を援護。逆転はならなかったが、しっかりとワンツーを決めた。
「竜生が強かったですね。自分はついてただけですけど。(新田をけん制したが)あのスピードで、もう1回外を踏んで来るので。準決勝は竜生に任せてました。前が頑張ってくれて何とか決勝に乗れました」
取鳥マークの桑原大志が近畿ラインに切り替えを狙うが叶わず。続いた香川雄介は俊敏に村上を追って新田との3着争いを制した。
「前の頑張りのおかげです。波を作ったけど三谷が来たし、その上を新田も来たから終わったと思ったけど何とか。まさか(決勝に)乗れるとは…。周りのおかげですね」
〈最終日9R ガールズケイリンコレクション〉
競技をメインに活動している小林優香が、約4カ月ぶりに本業参戦。ナショナルチームのトレーニングで脚力は更にレベルアップ。今年最初の大一番で、そのベールを脱ぐ。
「4カ月ぶりにお客さんの前で走るのは楽しみですね。ここまでは世界選手権が終わってから約2週間くらいオフの期間に入っているので、地元に戻ってしっかり練習をしてきました。(練習内容は)まず競技よりギアが軽いので、慣れることから始めて。そこからバイク誘導とか、回転を意識してやりました。(久しぶりの本業だが)ワールドカップでもケイリンは走っているし、ルールは違うけどレースの流れ自体はいつも通りと思っているので大丈夫です。このあとは、4月からまたナショナルチームの合宿に入ってガールズケイリンは走らないので生活費を稼がないと(笑)。死にもの狂いで頑張ります」
昨年末のガールズグランプリ覇者・石井寛子が威厳を示すか。1月高松のトライアルこそ4着に終わったが、その後は6場所連続でVと女王の実力を遺憾なく発揮している。
「グランプリを獲って、さらに燃えています。今年は体調も良いし、成績も良いですね。去年は大きい所(グランプリ)を目標にして、これだけ(練習を)やれば獲れるということがわかりました。今回はそこまでの練習期間が取れなかったですけど、成績を見てもらえればわかる通り、去年より強くなっていると思います。いい時は、去年の自分を超える日が何日かありますね」
児玉碧衣は18戦して17勝、2着1回と出走すべてで連対と、今年もハイレベルで安定している。激戦を制して、今度こそ初のタイトルをつかむか。
「今年に入って良いレースができているし、タレなくなりました。力はついてきていると思います。(ビッグレースで)積極的に動けた時は確定板に入っているんですけど、消極的になるとダメ。今回はガンガン攻めていこうと思っています。グランプリ前からギアを(3.)77に換えたんですけど、グランプリの時はそのギアで練習があまりできなくて。でも、今年は77で練習をして、タイムも出ているし合っていますね。状態も絶好調です」
高木真備は、ここまでに15連勝中と勢い十分。ここも勝負強い走りで白星を狙う。
「去年の終わりは優勝ができなかったですけど。今年に入って立て直せたし、良い状態でこれたと思います。(復調の要因は)セッティングもシューズも換えたし、あとは気持ちを強く持つようにしました。一発レースは楽しいというか好きですね。本番はどの位置になっても作戦を考えてきています。B(バック)より、G(ゴール)が欲しい」
今年も変わらぬスタイルで白星の山を築いている奥井迪。自分の力を信じて積極的に攻める。
「(グランプリの)2着が悔しいけど、ある意味吹っ切れました。自分の競走でやっていこうと思いましたね。今年は順調というか、自分の競走ができているし、気持ちの面でも強気にいけています。状態は良くもなく、悪くもなく、いつも通り。それを含めて、本番もいつも通り走れたらと思います」
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