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松山競輪

MATSUYAMA KEIRIN

75#

検車場レポート

  • 3/17 Sat. (前検日)
  • 3/18 Sun. (1日目)
  • 3/19 Mon. (2日目)
  • 3/20 Tue. (3日目)

1R

選手の写真です。
吉澤純平選手

 全日本選抜で初めてGIの決勝に駒を進めた吉澤純平(写真)。前回の奈良記念こそ白星なく終わったが、ここまで中19日空いて準備万端だ。ビック連続優出に向けて、まずは初日の勝ち上がりに闘志を燃やす。

 「四日市(全日本選抜)の決勝でやらかしたので(リベンジしたい)。でも、まずは決勝に乗れるように頑張りたいですね。ここまで練習もできたし、状態は良いと思います。あとは、それがレースで出せるように」

 吉澤の番手は芦澤辰弘が回る。FI戦ながら、ここまで4場所連続で決勝で連対。良い流れを保っている。

 「ここまで間が空いたので。12月、1月と走り過ぎて使った脚を取り戻すメニューを組んでやってきました。直前の感じだと、良かった夏くらいには戻ってきていると思う。準備だけはしっかりしてきました。隙のない追い込みを目指しているし、一戦、一戦、課題をおいてやっている。それをやっていくと足りない部分が見えてきて、(それを解消していく)その繰り返しですね」

 今年は、いまひとつ波に乗れていない北津留翼。今回も強気なコメントは聞こえなかったが、その実力は侮れない。

 「状態は変わらずですね。(今年の成績は)これが、いつも通りですよ。むしろ、うまくやってる感じですね(笑)。でも、ここまでの中3日はたっぷり自転車に乗ってきました。初日は細切れ戦なので仕掛けるタイミングはくるし、そこで仕掛けます」

 

2R

選手の写真です。
坂口晃輔選手

 全日本選抜は失格に終わった坂口晃輔(写真)だが、前回の松阪をVなど良いムード。初日も森川大輔の番手から鋭脚を発揮するか。

 「地元(四日市)のGI(全日本選抜)が終わって、体調を崩してしまいました。結果は出ているけど、前回の松阪は前の永井(清史)さんのおかげだし、連れていってもらっての優勝なので。(体調が万全ではなくて)不安しかなかったですよ。森川君とは8年前くらいのA級の時に、ここでワンツーを決めています。また、そんな感じになればいいですね」

 佐藤慎太郎は2月高松記念で決勝に進出。さらに、今年はFI戦をすべて優出とハイレベルで安定している。

 「今のフレームを使って1年くらい。練習内容も変わっているんで、(好調の要因が)どれかわからないですけど。(フレームを換えたことが)一つの要因ではあると思います。今は自力選手が強いから、追走とかヨコとかよりも、タテに踏めないとダメですね。北の予選のエース(小松崎大地)を付けてもらったので頑張りますよ」

 初日は目標不在の東龍之介。迷った末に、結果を求めて単騎を選択した。

 「(競りに)いこうとも思ったけど、全員2車ですし。ここに向けてやってきたこともあるので、結果も出していかないと。もちろん、緩んでいたら追い上げることもあります。しっかり勝ちいく、それを含めての選択です」

 

3R

選手の写真です。
椎木尾拓哉選手

 全日本選抜でも決勝に進出するなど、椎木尾拓哉(写真)はビッグレースでも存在感が増している。調子を上げている山本伸一の番手回りから一次予選突破を狙う。

 「前回の玉野記念が悪かったんで、修正できるところは修正してきた。玉野は疲れがあるままで行ったんで、それを抜いてきました。疲れはあったけど、感じは悪くなかったので。玉野で勉強になった部分もあるので、そこはプラスに考えて」

 横山尚則は名古屋記念で投入した新車を引き続き使う。最近のビッグレースは初日敗退続きだけに、その流れをここで打破したい。

 「名古屋は思うような成績ではなかった。でも、それなりに新車のセッティングは出てきているので今回は楽しみですね。トレーニングもしっかりできてます。ビッグでは初日で負けてることが多いので、今回は何としてでも勝ち上がりたい。ここで結果を出して、今後につなげていきたい」

 前回、京王閣で優勝している渡邉晴智が横山の番手を回る。

 「四日市(全日本選抜)で落車したけど、今はもう大丈夫。初日は横山に行けるみたいなんでね。横山は押さえに行くスピードが日本一早いから、俺はそこで脚使っちゃう。(レース後)戻ってきて笑わないでね」

 

4R

選手の写真です。
島川将貴選手

 島川将貴(写真)は今回がビッグ初出場。1月佐世保、2月川崎と予選敗退が続いたが、続く小倉からは連続優出と調子を上げてきた。

 「予選で飛んでたんで、フレームを以前使ってたものに戻しました。前回の小倉も予選と準決勝はこれで。決勝で試しにまた戻してみたけど、乗りづらかったので、やっぱり予選から使ってたやつにしました。ビッグレースは初だけど緊張はあまりしてない。いつもどおりだけど、初日はラインも長いので先頭に立たないと。主導権は取りたいです」

 小倉竜二は同県の後輩に初日を任せる。

 「佐世保の最終日に落車したけど、付いて行く分には大丈夫と思って前回(久留米)は走った。その状態は維持してると思う。島川とは2回目。強くなってるし、頑張ってもらいます」

 前回の玉野記念では2日目、3日目と大きな着を叩いた柴崎淳だが、残り2日は2連対。「玉野はよかったと思うし、調子も問題ない」なら、四国勢にとっては脅威の存在になるだろう。

 

5R

選手の写真です。
山中秀将選手

 2月静岡記念は途中欠場した山中秀将(写真)だが、直前の玉野記念では決勝に進出。しっかりと立て直してきた。

 「前々回あまりよくなかった分、前回の玉野でちょっと盛り返せてよかったかな。四日市(全日本選抜)まで詰まってて、静岡はコンディション的にキツかった。でも、もう大丈夫。前回からここまで空いてトレーニング、休養としっかり取れた。疲れはあるけど、このくらいなら。松山はFIしか走ってないけど、僕に向いてると思う」

 FI戦でここ3場所、決勝進出を逃している松岡健介だが、不安はなさそう。

 「状態は悪くないです。いい頃の動きには戻ってきてると思う。ただ、もうちょっと踏めたなって感じを残して終わってるんで、そこら辺をもっとしっかり。出し惜しみが多いので、ペース配分とかを考えないと」

 

6R

選手の写真です。
渡部哲男選手

 地元からは2名が参戦。先陣を切るのは渡部哲男(写真)だ。

 「(途中欠場した)奈良記念は出来が悪かった。地元ビッグを前に、このタイミングで?と思ったし、ギリギリまで調子も上がってこなかった。でも限られた時間でやるだけやったし、よくなったというより全日本選抜の調子ぐらいに戻ったかなって感じ。あとは流れに身を任せます」

 取鳥雄吾は前回の玉野記念で決勝2着。連日、力強い走りを披露した。

 「決勝戦は(残り1周で先行する)あの展開で優勝できなかったので。これが現状の力ですね。終わってからは時間がなかったけど、普通には練習できたと思う。玉野の貯金がまだあると思うので、それでどうにか頑張りたい」

 

7R

選手の写真です。
吉田拓矢選手

 吉田拓矢(写真)は前回の玉野記念初日に落車。気がかりなのは状態面だ。

 「怪我は大丈夫だし、問題ないですよ。落車したんで、2、3日体を休めてからしっかり練習してきました。体は軽い感じなんで自信を持って臨みたいですね。松山は初めて。練習とかで乗ってみてバンクの感覚を確かめたい」

 2月小田原の完全優勝したあとは振るわない近藤隆司だが、そろそろ結果を出したいところだ。

 「直近の成績はボロボロですけど、自分では成績ほど悪くないと思ってます。玉野記念が終わってからもずっと練習してて、状態はいいと思う。自信を持っていきたいですね」

 吉田、近藤に小嶋敬二が相手なら松岡貴久はいい位置は取れそうだ。

 「状態は問題ない。あとはメンバーと展開に応じて、ちゃんと走れるか。脚自体は問題ないかなと思うので、8番手になってもまくりますよ」

 

8R

選手の写真です。
村上義弘選手

 村上義弘(写真)は初日から自力戦だが、3月名古屋記念の準決勝では打鐘過ぎ先行から逃げ切るなど自力でも不安はない。何より今年はここまで全ての開催で決勝に勝ち上がるなど、安定感も抜群だ。

 「前が頑張ってくれるからね。今回も一戦一戦全力で出し切りたい。特に合宿もやってないし、地元で練習してきた。松山は久しぶりなんで、(前検日の指定練習で)しっかり感触を確かめたい」

 同級生の香川雄介が村上の番手を回る。

 「(奈良記念初日の落車は)ウエイトしたらちょっと痛いけど、走るのには問題ない。去年からプロテクターをしてないから落車は痛い。でも、あれ(プロテクターなしで走る身軽さ)を知ったら付けれんわね。(村上の番手で)頑張るとしかいいようがないけど、思い切り抜きに行きますよ」

 

9R

選手の写真です。
橋本強選手

 初日の開会式では選手宣誓の大役も務める橋本強(写真)。もちろんレースでも脇本雄太の番手で存在感をアピールするはずだ。

 「戦える状態にはしてきたつもり。緊張は今のところ全くない。レース直前になったらわからないけどね。前回の(奈良)ブロックセブンは7車だし、9車を走るのが全日本選抜以来なので、その辺で緊張感が出るかも。S級での地元初優勝もワッキー(脇本)にとらせてもらった。初日もチャンスを逃さないように頑張ります」

 脇本雄太は思いがけない番組になり「やべーな」と苦笑いする。

 「ここを走るときはだいたい後ろが地元なんですよね。世界選から帰った次の日からナショナルチームの活動はオフになった。でも、今回が終わったら、また詰めた練習が始まる予定です」

 阿部拓真はビッグ初挑戦でいきなり脇本との対戦となった。

 「高松記念のブロックセブンで落車したけど、だいぶ戻ってきました。最初はなかなか戻らなくて焦ったけど、やっとよくなってきたし、(直前の)練習の感じも悪くなかった。ビッグ初出場でみんな強いけど、気圧されてる場合じゃないし、しっかり戦っていきたい」

 

10R

選手の写真です。
平原康多選手

 平原康多(写真)は今年ここまでシリーズ初日は全て1着スタートしている。気がかりなのは名古屋記念準決勝で落車した影響だけだ。

 「怪我は擦過傷だけです。打撲もなく、痛みもなかったし、比較的すぐに練習を再開できました。数値的にも問題はないですね。体の不安みたいなものもとれたんで、不安要素はそんなに感じてない。前回は準決勝で負けてるんで、また決勝を目指して頑張りたい」

 三谷竜生は2月高松の初優勝から記念を3連覇。ムード最高潮でビッグレースを迎える。

 「流れはいいと思う。状態も悪くないですね。やってることは変わらないけど、結果が出てるので、いい感じにかみ合って来てるんだと思う。今開催もしっかり頑張りたい」

 才迫開が中四国の先頭を志願したことで原田研太朗は3番手回りとなった。

 「人の後ろはまだ緊張しますね。なかなか勉強する機会もないので。前回(小倉FI決勝)も佐々木(豪)君の番手で勉強になったし、自分としてはもう少し残せたかなというのがあった。状態は悪くないかな。レースでも早め早めに行けてるし、練習よりレースで脚を作れてる気がする」

 

11R

選手の写真です。
深谷知広選手

 深谷知広(写真)は年末のグランプリ以来、これが今年初のレース参戦。「競技仕様でしぼった」と話す精かんな体で果たしてどんな走りを見せるか。

 「今は79キロです。1キロでアジア選を優勝できたり、世界選も走ってこの先につながるいい経験になった。競輪用の自転車も来る前にちょっと乗りました。最近はお客さんの前で走ることがなかなか少なくなってきてるので、その分もしっかり走りたい」

 武田豊樹は同県の山岸佳太と連係する。

 「今年から花粉症になってしまった。前回の玉野(記念)はほんとに苦しかったですね。山岸君は一時弱ってたけど、ここ2場所いいからね。彼に任せて頑張ります」

 2月全日本選抜でビッグ初出場を飾った清水裕友は今回早くも特選からのスタートとなった。

 「いい経験になると思う。だいたい前検日に乗った感じがダメなときはレースでもダメだけど、今乗った感じはよかった。前検日の感じなら今回は楽しみですね。ここまでしっかり練習して疲れてたけど、この2日で疲れを抜いていい感じです」

 岩本俊介は1月大垣の落車から復帰初戦。

 「初鎖骨(骨折)です。だんだん治ってきて、練習もできるようになりました。もう問題ないですね」

 

12R

選手の写真です。
新田祐大選手

 今年最初のGIを制した新田祐大(写真)。今回はその全日本選抜以来のレースとなるが、初日からそのスピードでファンを魅了するだろう。

 「世界選のあとはゆっくりできました。河端(朋之)さんのメダルもヤル気につながりましたね。僕たちがやってることが正しかったんだということが証明できた。今回も走るからには勝ちにこだわりたい。走る機会も少ないし、一戦一戦集中して走りたいと思う。練習とかは普通どおりだけど、(ナショナルの活動がオフで)そんなに激しいことをやってないので、そこは今までとは違うと思う」

 吉田敏洋は前回の名古屋で通算も地元も2回目の記念優勝を飾り、意気揚々とシリーズに乗り込んで来た。

 「記念はなかなか獲れないし、逆に嬉しいですね。四日市(全日本選抜)の落車から無理やり走ったところもあるし、ダメージが思ったより残ってるなって感じだった。でも、3月に入ってやっと体が動くようになってきた。ここからは日にち薬だと思う」

 太田竜馬は暖かくなったこの時期から力強さを取り戻したい。

 「感じはよくなってきてるかなと思う。まだまだだけど、よくはなってきてますね。まだいいと思ってもレースでは悪いときがあるんでわからないけど、脚はよくなってる。松山は記念初優出もしたし、いつも成績がいい。バンク的には合ってるかなと思う」

 

1R

選手の写真です。
吉澤純平選手

 インを切った北津留翼をすかさず真船圭一郎が叩いて先制。間髪入れずに中井大祐も仕掛けるが、真船が懸命に合わせて出させない。中井の動きに乗っていた吉澤純平(写真)が2コーナーからまくると、力強く前団を飲み込みオープニングレースを制した。

 「スタートは誰も前に出ないだろうから、前受けは覚悟していた。まくりになったのでそこまでの手応えはないけど、流れのなかで体は動いているし、ゴールまで踏み切れた。しっかりとコンディションを整えれば戦えると状態だと思う」

 2着には吉澤マークの芦澤辰弘。レース後は吉澤の強さを称賛するばかりだった。

 「吉澤さんが強いので付け切ることだけに集中した。厳密には(少し車間が空いたので)付け切れてないけどね(苦笑)。競輪祭、全日本選抜に続いて今回とビッグレースに出場できているけど、もっと体を絞り、キレを増して活躍できるようになりたい」

 

2R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手

 後ろ攻めの杉森輝大が打鐘で先行態勢に入ると、3番手は山下一輝、森川大輔で併走に。そこを逃さず仕掛けた小松崎大地が2コーナーで杉森をとらえると、続いた佐藤慎太郎(写真)がゴール前で抜け出した。

 「大地は全然ペースで駆けてるし、踏み直してるのもわかった。ただもう少し俺が車間を空けてビシッと8分の1輪交わしたらかっこよかったですね。ちょっと反省点ですね、今日は。抜きすぎた。あれじゃ次から仕掛けを遅くされちゃうな」

 短くなった隊列を逃さず仕掛けた小松崎大地が2着に粘った。

 「けっこう杉森も踏んでたんでね。苦しいながらも仕掛けたけど、そこがよかったですね。1レースで真船(圭一郎)が頑張ってたのでプレッシャーがかかりました。静岡(記念)は悪いなりにもいいところがあったし、そういうところを反省しながらしっかりトレーニングはできた。2日目以降も楽しみですね」

 周回中から福島コンビを追った東龍之介が3着に続いた。

 「結果的に本線の3番手ってことで。うまく展開が向いてくれました。今日は勝ち上がるのがテーマだったし、やりたいことはまた別のレースで」

 

3R

選手の写真です。
横山尚則選手

 後ろ攻めの竹内翼が横山尚則(写真)にフタをしながら打鐘で飛び出すと、前受けの山本伸一が3番手をキープ。2コーナーからまくって椎木尾拓哉とワンツーかに、後方7番手からまくった横山がゴール寸前で近畿コンビをとらえた。

 「竹内君が僕のところで止まるのかって。坂本(周輝)君が切るのかってそっちの動きも気になって、内と外を両方警戒していたら踏み遅れてしまいました。なんとか届きましたけど反省の多いレースに。でも久々に(ビッグレースで)勝ち上がれたのでしっかりと反省してまた頑張ります」

 好位を確保してまくった山本伸一が椎木尾を振り切り2着に入線した。

 「いい位置が取れ過ぎてちょっと焦ってしまいましたね。柏野さんのけん制も一度じゃなくて二度来たのでキツかった。今回から新車でセッティングを煮詰める必要はありそうですけど、脚の状態はいい」

 山本を追走した椎木尾拓哉が3着を確保して、しっかりと一次予選を突破した。

 「(山本が)前々に踏んでくれたおかげですね。柏野さんに持ってこられたところはまだ余裕がありそうだったけど、出切ってから一杯そうで。後ろも気にしていたら踏み直されました」

 

4R

選手の写真です。
柴崎淳選手

 先に切った田中晴基を金子哲大が打鐘で押さえると、すぐさま島川将貴が巻き返してモガき合いに発展。前受けから下げた柴崎淳(写真)は、冷静に戦況を見極めて最終1センターからスパートする。バックで金子をとらえると、志智俊夫の追撃も振り切った。

 「着もあるけど、出し切ることを意識していました。島川が行き切るなら、その上を行こうと思っていて、そこは落ち着いて見ていましたね。1センターは(池田憲昭のブロックを受けて)ちょっと危なかった。スピードはちょっと殺したけど、立ち上げが良い。最後は(志智と)どっちかが1着かなと思いました」

 きっちり追走した志智俊夫は、8分の1車輪まで迫ったところがゴール。

 「早くからレースのスピードが上がっていて。これは淳の得意パターンになるなと。付いていけたのはよかったけど、(柴崎が)いいスピードで抜けんかった。踏み出しは前回(玉野記念)で体験していたので。展開8割、脚2割ですね」

 金子がまくられると番手の池田勇人が、バックから前に踏んで3着に入った。

 「この展開は、ある程度想定していました。(田中)晴基も先行がないわけではないし、淳もカマシがある。ましてや俺が後ろだし、テツ(金子哲大)はやりづらかったと思いますよ。でも、その中でも先行してくれたので、自分は自分のできることを見つけてと。勝ち上がれたのはテツのおかげです」

 

5R

選手の写真です。
山中秀将選手

 打鐘前2コーナーで元砂勇雪が誘導員を下ろすと、そこを新山響平が叩いて主導権を奪う。3番手に入った元砂は1コーナーからまくるが、大槻寛徳のブロックで不発。最終ホーム過ぎから巻き返していた山中秀将(写真)は好回転で前団に迫ると、粘る新山を3コーナーでとらえた。

 「打鐘後の4コーナーで仕掛けるタイミングがあり、そこで動ければラインで決められたと思う。最近はビッグレースの予選で本線扱いになることが多いし、ある程度早く仕掛けても3着以内に入れるようにならないと。まだ、勝ちたい気持ちが必要以上に強いのかな。まくり切れているので、状態は悪くないのでしょうけど」

 元砂後位から新山ラインの3番手に入った松岡健介は3コーナー中村浩士をドカして山中を追った。

 「元砂君が頑張ってくれたね。誰かが強引に仕掛けてくれば3番手に入ればいいと話していたので。そこから再度踏んでくれたから。(大槻のブロックは)危ないよね~(苦笑)。僕は何とか(大槻の)後ろに入って、最後に踏んだ感じです」

 

6R

選手の写真です。
渡部哲男選手

 打鐘過ぎに藤田勝也を受けた取鳥雄吾は冷静に3番手を確保。2コーナーからまくると、筒井裕哉にからまれながらも続いた渡部哲男(写真)がゴール前で取鳥をとらえた。

 「緊張しましたね。直前の成績もよくなかったんで、あと体調もあったし。一走してホッとした。打鐘のところで(藤田を)突っ張ったらまくり頃になっちゃうし、引けと思ってたら下げてくれたのでよかった。踏み直しもさすがでしたね。これで体調も把握できたんで、もう少し落ち着いて走れそう。声援を一杯もらって、ありがたい。あと押ししてくれました」

 まくった取鳥雄吾は2着に粘った。

 「突っ張ってもよかったけど、向こうもムキになってたので。不細工なまくりだったけど、何とか決まってよかった。(藤田が)かかってたんで、慌てず持つところからしっかり行きました。松山は暖かいし軽いですね。」

 3番手で流れ込んだ堤洋もラインで上位独占の結果を手放しで喜んだ。

 「ラインでワンツースリーやし最高。雄吾と相性もいいね。最近ずっと一緒に走ってるし、安心感があるんじゃないですか、向こうが。僕はもう少し伸びるかなと思ったけどしゃーないです」

 

7R

選手の写真です。
坂本亮馬選手

 青板周回から動いた近藤隆司は赤板ホーム手前で誘導員の後ろに収まり後方の吉田拓矢ににらみをきかせる。それでも吉田は打鐘手前から力ずくで巻き返しに出たが、後ろの木暮安由が離れて番手には近藤が収まる形に。2コーナーからまくった松岡貴久が一気に前団を飲み込んだが、最終ホームで松坂英司を落車させたため失格に。松岡を追走した坂本亮馬(写真)が繰り上がりで白星を手にした。

 「前に任せるしかない状態で、打鐘過ぎも離れてしまった。でも結果的に離れたから落車に巻き込まれなかったし、運がよかったとしか言えないですね。脚はないですね。松岡さんが残念な結果になったしその分も頑張りたい。今回は九州勢が少ないので少しでも存在感を見せられれば」

 木暮にからまれながらも冷静に対応して近藤をリードした成清貴之が2着に。

 「木暮君が来るのは感覚的に分かっていたし対応できました。吉田君のところに当たれれば100点でしたけどね。吉田君がなかなか来なかったから(近藤が)赤板では突っ張ると思っていました」

 3着で勝ち上がりを決めた近藤隆司はホッと一息をつく。

 「打鐘前に来ていれば踏んで3番手だと思っていたけど来なかったので踏みました。一車って気づいて番手に入れたのは吉田君が強かったからですね」

 

8R

選手の写真です。
村上義弘選手

 堀内俊介、坂本貴史で動いたうえを打鐘から天田裕輝が叩いて主導権を握る。すかさず巻き返した村上義弘(写真)は坂本との争いを制して3番手を確保。2コーナーからまくると、香川雄介の追撃を振り切った。

 「打鐘過ぎに行けたけど、行ったら一本棒になるからそれはしたくなかった。後ろをもつれさせるためにも、あそこで行かずにこのレースになった。自分としてはまだ本調子ではない。それが四日市(全日本選抜)の結果。あそこで勝ちきれてないので」

 ゴール前で激しく村上に詰め寄った香川雄介だったが逆転はならず。

 「抜いたと思ったし、抜きたかったですね。でも、村上はさすがですね。前受けしてあの位置が取れるのはすごい。すかさずまくって行くし、オッサンとは思えん(笑)」

 天田の逃げに乗った長島大介が3着を確保した。

 「自分なりには(車間を)空けたけど、技術もないんで。天田さんのおかげですね。後ろを回ったときにもう少し僕が何とかできたらいいんだけど」

 

9R

選手の写真です。
脇本雄太選手

 赤板過ぎの1センターから脇本雄太(写真)が叩いて先行態勢。後方から片折亮太が果敢に巻き返しを図るも、脇本のスピードの前に合わされてしまう。終始マイペースで逃げた脇本がそのまま押し切り。ラインを上位独占に導いた。

 「考えていたより楽な展開になりました。誰かと踏み合う覚悟でいたので。初日は踏み合ったうえで、どこまで地脚の勝負ができるかと思っていたから。長い距離は踏んだからこれで自分の調子が大丈夫だという判断はできない。2日目からは相手がさらに強くなるので、自分自身に対して厳しい評価をしようと思います」

 脇本マークの橋本強がしっかりと2着キープ。地元のビッグレースで着実に二次予選へ駒を進めた。

 「(脇本の後ろで)ああいうスピードの感覚を久しぶりに味わった。打鐘から4コーナーまでのペースがすごかった。相手のカマシは僕の横にもきていないから。最後は4コーナーから踏んだけど、全く車は進まなかった。ホントに強いですね」

 

10R

選手の写真です。
三谷竜生選手

 徳島コンビを連れて才迫開が赤板ホーム過ぎから先行。4番手を確保した三谷竜生(写真)がホームからまくると、合わせて小川真太郎が番手まくり。三谷は原田研太朗をキメて小川後位を奪うと2コーナーからまくってきた平原康多に切り替え鋭くとらえた。

 「小川君を乗り越えたかったけど、合わされてしまったんで。でも、そこからはしっかりやれた。平原さんは強いし、平原さんより先に動かないとしっかり勝負ができないので。そこは意識してました。調子自体はいいので、しっかり勝ち上がれるように」

 2着の平原康多はこれが今年初の初日黒星。引き揚げてくるなり「三谷強くない?」と目を丸くした。

 「メグ(諸橋愛)さんに抜かれたのかと思った。どっから来たの? 三谷が行って、その上をどれだけ行けるかって感じだったけど、結果(前団を)ゴール寸前でとらえる感じだったから最後は一杯だった。やるべきレースはしたと思うんで、力が足りないということですね」

 才迫の頑張りに応えた小川真太郎が3着に粘って「毘沙門天賞パンサー杯」に進出を決めた。

 「(車間を)空けようかと思ったけど、まくりを止めれたら止めたいなと思ってたんで。仕方ないですね。(平原に)行かれてからももう1回踏めた。最後は平原さんがめちゃくちゃ重くてズシッときました。原田さんと決められなかったのは残念ですね」

 

11R

選手の写真です。
浅井康太選手

 打鐘から山岸佳太が飛び出すと、清水裕友は3番手外併走からすかさず叩きに行く。清水に警戒されて8番手に置かれた深谷知広だったが、4コーナーから仕掛けると清水が山岸を飲み込む前にその上を叩き切ってしまう。番手の浅井康太(写真)は車間を空けながら内、外をけん制しつつ直線で抜け出した。

 「深谷君らしいレースをしてくれましたね。ナショナルで鍛えた自信を持って走ってくれた。相当仕上がっていると思いますよ。(深谷の)タレ具合は分かっているので車間を空けながら。二人とも次につながるレースができました」

 清水後位の井上昌己をさばいた武田豊樹がコースを縫って2着に強襲した。

 「井上君をさばくくらいしかできることはなかったけど、スピードが上がった中でもそれなりに対応できました。前回は体調がよくなかったけど、余裕もできているので」

 深谷知広は浅井の援護を受けて3着に粘り込んだ。

 「打鐘からホームまではいつもより余裕がありました。でもその後が課題なので。自分の理想に合わせて自転車を組んだけど修正が必要。体自体は悪くないのでうまくマッチするように調整したい」

 

12R

選手の写真です。
吉田敏洋選手

 太田竜馬の上昇に合わせて稲毛健太が打鐘前でインを切ると、そこを竹内雄作が叩いて主導権を握る。6番手から先にまくった太田は不発に終わり、8番手からもう然と前団に迫った新田祐大も4着まで。竹内の逃げに乗った吉田敏洋(写真)が抜け出して好展開を生かした。

 「竹内が頑張ってくれたね。なかなか決まらなかったんで、一緒に(優秀に)乗れたのは嬉しい。アイツも一個上のレースを走れるのは余裕が出るし、これで沈みかけた気持ちに火がついたと思う。タイミング、スピードも申し分なかった。2車だけど強い気持ちで駆けてくれました」

 太田のまくりを追えなかった桑原大志だったが、3コーナーから内に切り込んで吉田に続いた。

 「すごいかかりだった。ホントは付いて行かないといけないけど、付いて行けるレベルじゃなかったですね。申し訳ないです。準決勝が確定したのは嬉しいけど、離れてるんで基本的にはダメなんで」

 逃げた竹内雄作は3着に粘った。

 「しっかり3着に残れたし、これでいい方向に向いてくれれば。最近は不甲斐ないレースが多かったんでね。でも、これで気を抜かずにリズムを取り戻せたら。もうちょっと上げていきたいですね」

 

1R

選手の写真です。
東口善朋選手

 後攻めから動いた山下一輝-小川勇介を、金子哲大が押さえると、すかさず元砂勇雪が叩いて先行態勢へ。一度中団で休んで、1コーナーから再度踏み上げてきた松坂洋平をブロックした東口善朋(写真)は粘る元砂を直線できっちりととらえた。

 「ライン2車なのに元砂君があれだけ駆けてくれたからね。僕のブロックは大したことないけど、それぞれがラインの仕事をした上のワンツーだったので嬉しい」

 1周半を踏み切り2着に残った元砂勇雪の表情も明るい。

 「作戦はほぼレースどおり。思ったとおりに先行できたし、松坂さんの仕掛けにも対処できた。もちろん、東口さんがブロックしてくれたからですけど。ゴール前の踏み直しも悪くなかったと思います」

 

2R

選手の写真です。
坂口晃輔選手

 初手で前から2番目の位置を取った高橋和也は別線が動いたところを狙いどおりにホームガマシ。続いた坂口晃輔(写真)がゴール前できっちりとらえた。

 「和也さんがカマシが理想って言ってたし、そういう展開になった。あとは踏み出しに集中やと思ってました。出切ったときに流さず全開で行ってくれたんで、後ろで飛びつく人もキツいだろうと思った。2センターでちょっとずつ後ろも見えてたけど、片折(亮太)君を殺しながら、うまく引きつけられましたね。和也さんのおかげです」

 カマした高橋和也は2着に粘った。

 「ホームガマシを狙ってたし、初手で中団が取れたんで展開が向いた。逃げの決まり手を久々につけられました。バックは取れても残れてなかったので、4カ月ぶりぐらいじゃないかな。これをきっかけにまたグレードレースでいい競走ができれば」

 

3R

選手の写真です。
筒井裕哉選手

 中井太祐が竹内翼にフタをする形から打鐘で飛び出して、そのまま主導権。番手の筒井裕哉(写真)は巻き返しを狙ってきた竹内をけん制すると、内に切り込んできた小倉竜二の動きにも冷静に対応。最後は8番手からまくり上げてきた杉森輝大も合わせて白星をゲットした。

 「小倉さんが入ってくるのは分かっていたので。外に差し込もうと並びにいったらそのまま出る形になってしまいました。(杉森に)合わせたというよりたまたまタイミングが合っただけですね。でも奈良記念からフレームを換えて道中で脚が溜まるようになった。今までとは感覚が全然違いますね」

 筒井に合わされながらも踏み続けた杉森輝大が2着に入線した。

 「(中井が)ずっと(竹内に)フタをしていたのでモガキ合いになると思っていたので、あとは自分のタイミングかなって。番手発進される形になるとキツいですよね。感じ的にももう少しですね。伸びが足りないです」

 杉森を懸命に追った江連和洋が3着に入った。

 「今日は前に任せていたので。前に続けているし(前に千切れてしまった)前回よりはいいと思う。これで4日目まで走れるので頑張ります」

 

4R

選手の写真です。
木暮安由選手

 人気に推された木暮安由(写真)が期待に応えた。レースは後ろ攻めから動いた坂本周輝が、先に切った森川大輔を打鐘の3コーナーで押さえて主導権を握る。前受けから下げた木暮は6番手にポジショニング。最終1センターから踏み込んで、前団を一気に抜き去った。

 「ホームで詰まって、小嶋(敬二)さんの内に差して抜くのが大変でした。でも、まくりは(体感で上がり)10秒7くらい出た感じですね。ワンツーが決められてよかったです。(3日目の結果次第で)特別優秀までいけるので、あと2走も頑張りますよ」

 天田裕輝は、佐藤一伸の抵抗を受けて目標の木暮と口が空いてしまう。それでも、懸命に追いかけて2着に入った。

 「木暮さんは落ち着いていたし、構えたので仕掛けるところはわかっていました。でも、(最終)3コーナーが難しかったですね。雨で見えなかったし、佐藤君が思ったよりもってきて離れてしまいました。すんなり付いていったら差せるかなと思ったけど。甘くはなかったです」

 

5R

選手の写真です。
中村浩士選手

 堀内俊介が打鐘で先行態勢に入ると、3番手は藤田勝也と金子幸央で併走。中団に阿部拓真が入り、北津留翼は8番手に置かれた。最終ホームから北津留が巻き返すが、2コーナーで失速すると、そのタイミングで阿部がまくりを放つ。先頭に迫る勢いだったが、堀内が自らブロックすると勢いは止まり、その内を突いた中村浩士(写真)が抜け出した。

 「3番手が併走で難しかった。大きな動きをすると危ないし、ラインは2車なので内をすくわれる可能性もある。展開的にも阿部君にまくりやすい展開になり止められなかった。1着は堀内君が頑張ってくれたからですよ」

 2着の金子幸央は位置取り重視になったレースをこう振り返る。

  「(南関勢の後ろで)勝負すると決めたので引かなかった。すぐに(藤田を)飛ばして仕掛けたかったけど、最終ホームではかなり押し込んできましたね。こういう競走も経験しないと覚えないので。ただ、脚を使い切った感じはしないですね」

 

6R

選手の写真です。
渡部哲男選手

 原田研太朗にフタをした山岸佳太は打鐘過ぎから先頭に立つ。松岡健介をキメて3番手を狙いに行った原田だが、松岡がそこにこだわると見るやホームから山岸を叩いて主導権を握る。番手の渡部哲男(写真)は後続の巻き返しをけん制するとゴール寸前で原田を交わして連勝で準決勝に勝ち上がった。

 「原田君は浮かされるよりもという判断だったと思う。とっさに判断してカマしてくれたんで。かかりもよかったので、バックで山中(秀将)が来てたけど、仕事すれば前で決まるんじゃって感じでした。坂本君は残念だけど、前2人で決められたんで。初日で不安を一掃できたのが大きいですね」

 渡部に差されて2着の原田研太朗だが、打鐘過ぎの判断は光った。

 「空いてたんで入ろうと思ったら(松岡に)返されたんで行った感じ。結果、ワンツーなんでよかったです。山岸さんも1回流したように見えたし、長島(大介)さんに番手まくりされたらキツいんで先に切ってしまえばと思った。キツかったけど、何とか持ってくれた。こういうレースを続けると幅が広がるし、最近はひと開催に1回は逃げてるんで、それでレースにも余裕が出てる」

 ホーム8番手からまくった山中と長島が2センターでからんで外に膨らむと、その内を踏んだ海老根恵太が3着に入った。

 「前まで遠かった。やっぱハラケン(原田)は強いなと思いました。山中が前から消えたんで、僕はまっすぐ踏んだだけ。もうちょっとピッタリ付いて行ければよかったけど、口が空いたんで。でも恵まれましたね」

 

7R

選手の写真です。
新山響平選手

 後ろ攻めを選択した脇本雄太が4番手から合わせて上昇を狙った新山響平を叩いて打鐘で主導権を奪う。8番手まで車を下げた岩本俊介が最終ホームから一気のスパート。大きく車間を空けてけん制する稲川翔と逃げる脇本を乗り越えたが、成清貴之が離れてしまう。5番手の新山響平(写真)は2コーナーから岩本を目がけて仕掛けると直線で岩本を抜き去った。

 「重注を増やせないので(重注が)つかないところから仕掛けようと思っていました。でも意外にもいい位置が取れたし、作戦のひとつにもあったので落ち着いて走れました。脇本さんも岩本さんも強くて意表を突かれる感じになってしまったけど、上手く切り替えられてよかった。アップの時は初日より重く感じたけど、レースでは普通に走れました。今のデキを考えて勝ち上がりで1着を取れるとは思っていなかったし自信になりますね」

 抜群のスピードで脇本ラインを飲み込んだ岩本俊介だが、後方に置かれた組み立てを反省する。

 「新山君の動きには合わせられなかったけど、せめて横山君のところで粘らないと。結局8番手になってしまいました。そのあとはしっかりとタイミングを取っていけたからよかったですけど、後ろに迷惑を掛けてしまいました」

 バック8番手から仕掛けた横山尚則が粘る脇本をゴール寸前でとらえて3着に。

 「赤板のところで脇本さんが遅かったので新山君よりも先に自分で切るべきでした。連日、組み立てが甘いですね。でも反省しながらですけど、勝ち上がれているのは大きいのでしっかり修正して頑張りたい」

 

8R

選手の写真です。
村上義弘選手

 中団の吉田拓矢が赤板ホームで動くと、その上を真船圭一郎が打鐘前から叩いて前に出る。真船が一度ペースを落とすと、そこを2センターから稲毛健太がカマして先頭に。番手の村上義弘(写真)が車間を切って別線の反撃に備えると、吉田拓矢の巻き返しに合わせて直線抜け出した。

 「2コーナーからバックで後ろがモツれそうな雰囲気があったんで。健太が一生懸命前に踏んでくれたので、しっかり残したいなと思ったんですけど難しかった。吉田も伸びて来てたし、最後は何とか踏ん張れてよかったです」

 ホームで口が空いた8番手になった吉田拓矢だったが、詰めた勢いでバックから外に持ち出すと2着に迫った。

 「キツかった。1回動いて出てから考えようと思った。稲毛さんもすぐ行くと思ったし、落ち着いて。落ち着きすぎて、ホームで空いた。そこが反省点ですね。もう少しすんなり付いてれば芦澤(辰弘)さんも。反省点はあるけど、脚の状態としてはいいかなと思う」

 バックで小松崎大地、伊藤信の落車を避けた井上昌己は3コーナーから吉田に続く形で3着に。

 「ラッキーでしたね。でも要所、要所で全部遅れてるからもうちょっと気持ちを入れて走らないと。最初は北の後ろで遅れて、どうしようと思ったら打鐘が鳴ってて…。でも伸びはよかった。欲を言えばアタマまでいければね」

 

9R

選手の写真です。
香川雄介選手

 中団の近藤隆司は後ろ攻めの太田竜馬をにらみながら先に踏み込むと、打鐘前からハイペースで駆ける。太田も力ずくで仕掛けてホームで近藤を飲み込むと、この動きに香川雄介(写真)もピタリと追走。最後は後続の巻き返しに合わせて鋭く抜け出した。

 「太田君とは特に作戦などは立ててないよ。彼のタイミングもあるしね。よく頑張ってくれたけど、強引に出たからかいつものスピードではなかったし、最後は残せるような感じではなかった」

 単騎の中川誠一郎は口が空いた9番手で最終バックを通過。それでも2センターから加速すると、大外を鋭く伸びて2着に強襲した。

 「道中は太田君の動き出しが遅いと思って内を追い上げたり(坂本)亮馬と併走になって下げたりとムダ脚ばかり使った。組み立て的には全然ダメなんだけど、8Rで(井上)昌己が外を届いていたので諦めずに踏みました」

 近藤の番手から香川後位へ切り替えた和田健太郎が3着。競輪祭、全日本選抜に続きビッグレースの準決勝に進出した。

 「近藤君は早めからペースを上げるのが持ち味だけど、『ちょっと踏み過ぎじゃない』って感じで。1コーナーでは入れてもまだ大丈夫と思い車間を空けていたけど、2コーナーではもう無理だったから。後ろも僕が踏んだり止めたりしたので付きにくかったと思う。ラインの人に助けられての結果です」

 

10R

選手の写真です。
橋本強選手

 池田勇人、清水裕友、柴崎淳の順で動くと、前受けから下げた渡邉一成が打鐘からカマして主導権を握る。ホームからすかさず巻き返した清水がバックで渡邉を飲み込むと、続いた橋本強(写真)がゴール前で逆転した。

 「清水君がここで行けば決まるってところで仕掛けてくれた。さすがですね。あそこすかさず行けるのは普段先行で戦ってる証拠。(6Rで原田)研太朗と(渡部)哲男さんがワンツーを決めたので、僕も続きたいって気持ちが強かった。初日、ワッキー(脇本雄太)に引きずられて脚が上がった。2日目は感触がよかったです」

 渡邉が出切るとホームから間髪入れずに仕掛けた清水裕友の動きもよかった。

 「よかったですね。渡邉さんも前に出て流してたんで、バックまでに出れたらチャンスだと。思い切って行けました。末も甘いし、出て一杯でしたね。初日がちょっと不甲斐なかった。よくなかったんで、平常心で頑張りました。準決勝もまた頑張ります」

 3着は高原仁志と渡邉晴智で同着。渡邉の飛びつきをしのいだ高原が初日の着で上回り準決勝進出を決めた。

 「様子を見ながらでフワフワ感があったけど、3コーナーで前もって踏んでおいたのがよかった。最後は何とかなったかなと思ったけど、だいたいあのシーンは負けるパターン。これでたぶん(準決勝に)乗れると思うんで、たぶん頑張ります(笑)」

 

11R

選手の写真です。
新田祐大選手

 人気を背負ったS班の新田祐大(写真)が自慢のスピードを発揮して別線を圧倒。単騎のカマシとなった取鳥雄吾を8番手まくりで仕留めて、同県の佐藤慎太郎とワンツーを決めた。

 「仕掛けて来る感じはしたのであとは自分がどのタイミングで仕掛けるかだけでした。取鳥君を目標というか目掛ける感じで上手くスピードに乗せることができた。田中(晴基)さんが一度張った後にもう一度きたのでびっくりしましたけど。2人で勝ち上がれてよかったです」

 新田の仕掛けに必死に食らいついた佐藤慎太郎はホッと胸をなでおろす。

 「いやー嬉しいね。初めてではないけど最近付け切れていなかったから。マーク屋としてついていくのは最低限ですけど、新田はなかなかついていくのが難しい選手なので。一歩前に進んだ気がします」

 3着には新田にまくられながらも粘り込んだ取鳥雄吾が入線した。

 「取れた位置からって作戦でしたけどまさか(前受け)って思いました。打鐘で失敗したかと思ったけど、その後すぐに仕掛けられたのでよかった。最後は一杯でした」

 

12R

選手の写真です。
浅井康太選手

 優秀の「毘沙門天賞パンサー杯」を制したのは単騎の三谷竜生。竹内雄作、深谷知広の踏み合いを最終ホームから平原康多がまくると、このラインに乗ってバックまくりでシリーズ連勝を飾った。

 「並び的に平原さんラインの後ろになったので、そこからと思ってました。(最終ホーム9番手は)流れの中でそうなって、でもそこは反省するところ。落ち着いては走れましたけど、難しいところですね。踏み込んだ感触はよかった。1着も取れてるし、初日よりよかったと思う」

 ホームで竹内が叩かれると、スイッチして2コーナーから自力に転じた浅井康太(写真)が2着に食い込んだ。

 「みんないいレースしてましたね。ホームでは絶体絶命かなと思ったけど、そこから吉田(敏洋)さんを乗り越えて前に踏んで2着なので。もう少し踏み応えが欲しいかなって感じだけど、最後までしっかり踏み切れたかな」

 浅井のまくりに合わされた小川真太郎だったが、粘り強く前に踏んで3着に。

 「外併走がしんどかったです。でも持ち味は出ました。(各ラインの動きに)スイッチして、もう少し早く動きたかったけど、脚は悪くない」

 平原マークの武田豊樹は三谷らに次々とまくられ4着に敗れた。

 「すごいスピードで余裕がなくなった。平原も必死でバックを取るまくりだったし、ホームは僕も苦しかった。ちょっと反省ですね。修正して、また準決勝」

 目まぐるしく動いたレースで最終バックを取った平原康多は「行くべきところで行けたので悪くない。まくられたのは今の力です」と出し切ったレースを振り返った。

 

1R

選手の写真です。
片折亮太選手

 打鐘で金子哲大が前に出ると、間髪入れずに竹内翼が巻き返す。最終2コーナーで金子をとらえたが、金子マークの片折亮太(写真)は柏野智典を飛ばして竹内にスイッチ。態勢を整えて2センターから踏み出すと1着でゴールを駆け抜けた。

 「(普段は自力なので)番手回りやヨコの動きをすることは少ないけど、同県の後輩が頑張って逃げていると思ったら(仕事を)やらなきゃいけないと思います。最後は頑張りに応えるためにも1着を取りたかったので踏ませてもらった。ビッグレースの初勝利なので、やっぱり嬉しいですよ」

 最終バックからのまくりで2着に届いた小嶋敬二だがレース後は浮かない表情。

 「2着だしスピードはある程度出ているんだろうけど、感覚的にあまり…。レースの流れは想定内だけど、道中で踏んだり止めたりしているので、脚が思ったように溜まらなくてイメージどおりの切れではない。まあ、最終日も走れるので頑張っていいレースをしたいね」

2R

選手の写真です。
中井太祐選手

 最終ホームから堀内俊介と坂本周輝でモガき合いに。前団の踏み合いを逃さず2コーナーから仕掛けた中井太祐(写真)が好展開を生かして快勝した。

 「今日は前からと思ってました。あとは行けるタイミングを逃さんように。併走になってるところを行けたんで、まくりだけど悪くないんかなと思う。やろうとしたことは悪くないけど、初日、2日目と成績が悪かった。1着が取れて嬉しいですね」

 4コーナーで森川大輔を飛ばして中井を追った阿部拓真が2着に。

 「かばえなかったです。力不足。中井さんのスピードが違ったし、モガき合うとああなっちゃいますよね。でも周輝が頑張ってくれました」

3R

選手の写真です。
佐藤友和選手

 後ろ攻めから上昇した島川将貴が赤板の手前で誘導員を降ろして先頭に立つ。しかし、島川がペースを上げないと見るや、単騎の藤田勝也が打鐘で前に出る。そこを坂本貴史が一気にカマすと番手の佐藤友和(写真)には絶好の展開。後続を巧みにけん制しつつ直線抜け出した。

 「貴史は気持ちが入っていましたね。踏み出しで一瞬口が空いてしまってヤバかった。番手を回ったときは前の選手が頑張ってくれれば勝てるけど、自力が通用しないことが課題ですね」

 佐藤の援護を受けた坂本貴史が3着に粘り込んだ。

 「島川君の先行一車みたいな番組でしたけど、自分も先行しない訳ではないので。なので今日は先行しようと決めていました。(外でフタをしていた)伊勢崎さんが動いてくれて展開も向きましたけど、いいタイミングで行けました。本当は2着までに残らないといけないけど、何とか2人で確定板に乗れたので」

 新鋭の島川将貴は連日持ち味である先行力を発揮することなく、悔しいビッグデビュー戦となった。

 「FIとかとは雰囲気が全然違いますね。先行することの難しさを改めて感じました。これも勉強ですね。調子とかは悪くなかったので。これからもっと経験を積んでいきたい」

4R

選手の写真です。
山中秀将選手

 山中秀将(写真)、高橋和也の順で出た上を、真船圭一郎が打鐘の2センターで押さえる。すぐさま山岸佳太が巻き返すが、真船も抵抗してモガき合いに発展。すると、この様子を見た山中が後方から一気に反撃を開始する。高橋に合わせて踏まれる苦しい展開をしのぎ、山岸を最終2センターでとららえた。

 「前受けの真船君は先行したいと思っているだろうし。一回切ったら山岸君とモガき合いになるかなと。前が併走になって、そこを目がけて行こうと思ったけど、高橋君が来て行きにくくなってしまいましたね。二次予選と同じような感じで出られてしまってきつかったです。バンクコンディションも二次予選より悪かった。まあ、うまく行けたし、とりあえずはよかった」

 まくった高橋が山中に締め込まれて不発に終わると、坂本健太郎は千葉勢の3番手にスイッチ。直線で成清貴之を交わして2着に入った。

 「成清さんが駆け出しで脚力を消耗していたので、その分自分が伸びたと思います。アタマまで行きたかったけど、それは流石に無理でしたね。絶好調なら突き抜けていると思うけど。状態は初日に比べたらちょっとずつよくなっています。(花粉症で詰まった)鼻がよくなってきました」

5R

選手の写真です。
太田竜馬選手

 赤板で太田竜馬(写真)が先頭に立つと、そこを山本伸一が叩いて先行態勢に。打鐘の3コーナーから小松崎大地がカマシを狙うと、中団から太田も同時に踏み上げて主導権を奪取。ハイペースで約1周を駆け抜けた。

 「(小倉竜二に『いいタイミングで仕掛けた。遅かったらかぶっていた』と声をかけられて)僕としては後ろに合わせたというより、前が緩んでいたから仕掛けました。2日目より踏んだ距離は短く、効率的に仕掛けられたと思う」

 川村晃司は前を任せた山本が太田にまくられると、4番手に切り替え、バックまくりで2着に。

 「あの展開になったので、最終バックからまくったけど、あまり車の出はよくなかった。思ったほど調子はよくないのかな。まあ、太田君も強いので仕方ないでしょう」

6R

選手の写真です。
渡邉一成選手

 才迫開が打鐘先行。ホームから近藤隆司が巻き返すと、この動きに乗るようにして渡邉一成(写真)も2コーナーからその上をまくる。合わせて山形一気も番手まくりに出たが、スピードに乗り切った渡邉が鮮やかに飲み込んだ。

 「脚は問題ない。2日目もすかさず行ったけど、清水(裕友)が仕掛けたところを行けばよかったし、出るならしっかりレースを上げればよかった。そこは反省して、次は失敗しないように。SSで選抜を走ってるので、責任感を持ってラインを連れていきたいと思ってたし、そこはよかった」

 離れながらも渡邉を追いかけた竹内智彦が2着を死守した。

 「行くとわかってたけど、初速が違い過ぎて。でもよかったです、追いかけられて。人気に応えられたし、『よく付いて行ったぞ』ってお客さんにも褒められたのでよかった」

7R

選手の写真です。
柴崎淳選手

 5番手から先に動いた稲毛健太が打鐘前からハナに立つ。この動きに続いた木暮安由は4番手外併走から2コーナーで踏み上げて、ホームで稲毛を叩いてしまう。この動きに乗って3番手を確保した柴崎淳(写真)は2コーナーまくりで前団をひと飲み。シリーズ2勝目を挙げた。

 「予想していた展開とは違いましたけど、調子もいいし体が反応してくれましたね。そう考えると2日目がもったいなかったですね。打鐘過ぎはカマすくらいの気持ちで外を踏んで、たまたま(稲毛が)踏み遅れたのが見えて降りました。レースも見えているし(自転車も)出てますね。最終日も前へ前へ攻める気持ちがあれば負けないと思うのでしっかり戦いたい」

 2着に入線したのは柴崎を懸命に追った坂口晃輔

 「柴崎さんの仕上がりがヤバ過ぎて要所、要所で反応が遅れてしまった。1センターのところもヤバかったですよ。(坂本)亮馬さんにすくわれるかと思いました。でもなんとか続けてよかったです」

 奇襲のカマシを打った木暮安由はゴール前で失速して4着に沈んだ。

 「2日目、初日とウズウズしていたのでどこかで見せようと思っていました。(ラインが)3車だったらまた違った結果になったと思うけど、ズブズブ行かれず何とか4着で止まっているので。次につながるレースができているし、最終日もそのくらいの気持ちで」

8R

選手の写真です。
脇本雄太選手

 前受けの脇本雄太(写真)は金子幸央の上昇に対し、サッと車を下げる。赤板周回の1センターから金子が先行態勢に入ると、7番手の脇本は打鐘過ぎ4コーナーから反撃を開始。けん制しながら番手まくりに出た長島大介をバックで飲み込むとそのまま押し切った。

 「長島君が持ってくるだろうと構えてたのでよかった。じゃないと危なかったと思う。本当は力でねじ伏せないといけないけど、人気を背負ってるのでラインで決めるレースをしようと思った。バックぐらいでは(稲川翔と)ワンツー態勢かなと思ったんですけどね。セッティングがまだ出てないので、もう少しいじりたい」

 桐山敬太郎が直線でコースをぬって2着に強襲した。

 「自分が内に行ってしまったんで、(渡邉)晴智さんに申し訳ない。ワッキー(脇本)のカマシに飛びつくつもりで準備してたけど、それもダメだった。でも(最終日の特別)優秀はデカいですね」

 栃木コンビを追走から脇本ラインにスイッチした杉森輝大が3着に食い込んだ。

 「(長島は)来たらけん制を入れながら行くと言ってた。でも(金子が)緩めず踏んでたので、対応が難しかったですね。内を開けると誰かに来られるんで。状態ももう少しですね。修正して頑張ります」

9R

選手の写真です。
中村浩士選手

 吉澤純平に蓋をした元砂勇雪が、赤板の2コーナーで誘導を下ろして先行策に出る。前受けの飯野祐太が中団を確保し、吉澤は7番手で打鐘、最終ホームと一本棒で通過。最終2コーナーから飯野が仕掛けると、松岡健介も番手まくりで応戦してサイドバイサイドの展開に。直線に入り、飯野マークの中村浩士(写真)が鋭く伸びて白星をさらった。

 「元砂君の先行だと思ってはいたけど、打鐘から全開のイメージだったので、道中で思ったより詰まって案外に脚を使った。前が番手まくりだったけど、その上を乗り越えた飯野君はパワフルな選手だと思うし、後ろの武井(大介)君も仕事をしてくれた。僕は番手だったから、最後に踏むだけでしたね」

 飯野祐太は、ゴール寸前で松岡をまくり切って2着に入った。

 「元砂君はガンガン駆けると思ったら案外に流したので、道中は詰まりました。ちょっと意外でしたね。最終日はスピードが緩んだタイミングを逃さずに仕掛けることを意識したい」

10R

選手の写真です。
浅井康太選手

 決勝進出一番乗りを決めたのは浅井康太(写真)。目標にした竹内雄作は清水裕友の先行を叩くことはできなかったが、冷静に中団の平原康多後位に下りると吉田拓矢マークからバックで自力に転じた平原追走から逆転した。

 「恵まれた。雄作が行ってくれたから僕が生きた。打鐘のダッシュがすごかったし、それにつき切れてるから調子はいいのかな。レースも落ち着いて、冷静に判断できた。自分も上向きの感じがあるし、楽しみかな。あとは結果を残すだけ」

 まくった平原康多は2着で決勝進出を決めた。

 「苦しいレースでしたね。拓矢がちゃんとした競輪をしてくれたし、(逃げた中四国ラインを)通り越えれば決勝に乗れるっていうのはアイツも分かってると思う。無理駆けでは成長しないので。力を出し切ってくれてるし、何も言うことはない。僕は(前回、名古屋記念の)落車で崩れてる部分があるので、そこを修正して」

 清水の逃げに乗った渡部哲男は平原、浅井を懸命に追いかけて地元で決勝進出を決めた。

 「清水の頑張りのおかげです。バックで迷ったんですけどね。早め(に切り替える)か待つか。外に吉田君もいたので平原君まで見えなくて。今日の展開じゃ3着が精いっぱいですね。地元で誰も乗れないんじゃ寂しいので、最低限の形は作れた」

11R

選手の写真です。
原田研太朗選手

 四国ラインの先頭を任された小川真太郎が赤板から全開スパート。最終ホーム8番手から新山が巻き返しを狙ったが小川マークの原田研太朗(写真)が1センターから番手まくりに出る。ゴールまでしっかり踏み切ると、そのまま後続を振り切った。

 「小川君が残り2周からフカしていたのでその気持ちを無駄にしないようにと思って早めに踏ませてもらいました。待ちすぎても後ろの橋本(強)さんに迷惑がかかると思ったので。ラインのおかげですね。自分も今まで前で頑張ってきたし、それを見ていた小川君が頑張ってくれた。いい連鎖反応で今日の小川君のレースを見て後輩がまた小川君の前でも頑張ってくれると思うので。通算300勝は光栄ですけどまだまだ通過点なので」

 原田を追った橋本強は武田の強襲に屈して3着に。

 「原田君が強かったし展開がよすぎて…。絶好すぎましたね。慣れていないので(苦笑)。せめて2着に入らないとダメですよね。でもいい経験になりました」

 直線で鋭い差し脚を発揮した武田豊樹は2着の結果にも及第点をつける。

 「やっぱり四国が行ったというか本当に行きましたね。横山君も(打鐘のところで)内を締めながらできつかったと思いますよ。もう総力戦でしたね。でも最後3着ではなくて2着なので。そこに意味があると思います」

12R

選手の写真です。
三谷竜生選手

 先に動いた三谷竜生(写真)は取鳥雄吾の上昇を受けて4番手を確保。1センターからのまくりで前団を飲み込むと、無傷の3連勝で決勝進出を決めた。

 「しっかり4番手を確保して、あとは自分のタイミングでと思ってた。後ろを見たら来てなかったし、自分の仕掛けで行けた。ずっと調子もよくて、結果にも結び付いてる。決勝もしっかり積極的に。力を出し切れるようにしたい」

 村上義弘は新田祐大のまくりを2センターでけん制するなど三谷を援護。逆転はならなかったが、しっかりとワンツーを決めた。

 「竜生が強かったですね。自分はついてただけですけど。(新田をけん制したが)あのスピードで、もう1回外を踏んで来るので。準決勝は竜生に任せてました。前が頑張ってくれて何とか決勝に乗れました」

 取鳥マークの桑原大志が近畿ラインに切り替えを狙うが叶わず。続いた香川雄介は俊敏に村上を追って新田との3着争いを制した。

 「前の頑張りのおかげです。波を作ったけど三谷が来たし、その上を新田も来たから終わったと思ったけど何とか。まさか(決勝に)乗れるとは…。周りのおかげですね」

 

 

〈最終日9R ガールズケイリンコレクション〉

 競技をメインに活動している小林優香が、約4カ月ぶりに本業参戦。ナショナルチームのトレーニングで脚力は更にレベルアップ。今年最初の大一番で、そのベールを脱ぐ。

 「4カ月ぶりにお客さんの前で走るのは楽しみですね。ここまでは世界選手権が終わってから約2週間くらいオフの期間に入っているので、地元に戻ってしっかり練習をしてきました。(練習内容は)まず競技よりギアが軽いので、慣れることから始めて。そこからバイク誘導とか、回転を意識してやりました。(久しぶりの本業だが)ワールドカップでもケイリンは走っているし、ルールは違うけどレースの流れ自体はいつも通りと思っているので大丈夫です。このあとは、4月からまたナショナルチームの合宿に入ってガールズケイリンは走らないので生活費を稼がないと(笑)。死にもの狂いで頑張ります」

 昨年末のガールズグランプリ覇者・石井寛子が威厳を示すか。1月高松のトライアルこそ4着に終わったが、その後は6場所連続でVと女王の実力を遺憾なく発揮している。

 「グランプリを獲って、さらに燃えています。今年は体調も良いし、成績も良いですね。去年は大きい所(グランプリ)を目標にして、これだけ(練習を)やれば獲れるということがわかりました。今回はそこまでの練習期間が取れなかったですけど、成績を見てもらえればわかる通り、去年より強くなっていると思います。いい時は、去年の自分を超える日が何日かありますね」

 児玉碧衣は18戦して17勝、2着1回と出走すべてで連対と、今年もハイレベルで安定している。激戦を制して、今度こそ初のタイトルをつかむか。

 「今年に入って良いレースができているし、タレなくなりました。力はついてきていると思います。(ビッグレースで)積極的に動けた時は確定板に入っているんですけど、消極的になるとダメ。今回はガンガン攻めていこうと思っています。グランプリ前からギアを(3.)77に換えたんですけど、グランプリの時はそのギアで練習があまりできなくて。でも、今年は77で練習をして、タイムも出ているし合っていますね。状態も絶好調です」

 高木真備は、ここまでに15連勝中と勢い十分。ここも勝負強い走りで白星を狙う。

 「去年の終わりは優勝ができなかったですけど。今年に入って立て直せたし、良い状態でこれたと思います。(復調の要因は)セッティングもシューズも換えたし、あとは気持ちを強く持つようにしました。一発レースは楽しいというか好きですね。本番はどの位置になっても作戦を考えてきています。B(バック)より、G(ゴール)が欲しい」

 今年も変わらぬスタイルで白星の山を築いている奥井迪。自分の力を信じて積極的に攻める。

 「(グランプリの)2着が悔しいけど、ある意味吹っ切れました。自分の競走でやっていこうと思いましたね。今年は順調というか、自分の競走ができているし、気持ちの面でも強気にいけています。状態は良くもなく、悪くもなく、いつも通り。それを含めて、本番もいつも通り走れたらと思います」