中野咲(写真)は、通算12回の優勝のうち、10回の優勝が昨年と今年に挙げたもの。自力を多用するようになって、急激な成長曲線を描いてきた。GIの舞台でも、攻める姿勢は変えない。
「今年に入ってからは、思ったほど成績が上がらなくて苦しいんですけど、しっかり自力は出せていると思います。決勝でヒヨって早めに動けない時が多いので、今回は挑戦者のつもりで自分から動いてレースを作りたいです。久留米はタイムが出る高速バンクなので、自分には合っていると思います。緊張してしまうと思うけど、気負わずに走りたいです」
那須萌美は、昨年のパールカップで決勝に進出。上昇気流に乗っていたが、12月奈良FIIの落車で歯車が狂ってしまった。3月平塚FIでも落車してしまったが、新車を投入する今節から、また勢いに乗っていきたい。
「(平塚FIの落車は)ケガ自体は軽傷で影響はなかったんですけど、(落車明けだった次の函館FIIは)奈良の落車の影響だったと思います。奈良の落車でフレーム以外が全部壊れて、シューズも駄目になった。セッティングを出し直して、調子が悪い中で走ってたけど、よくなかったです。今回から新車にします。鹿児島バンクで乗ってみたけど、練習の感触は良かったですし、周りからも良い感じだって言ってもらえたので、今回はそのフレームで走ります」
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鈴木美教(写真)は、今年初優勝を2月西武園FIIで決めると、3月小倉FIIでは小林莉子を破って2V目をゲット。気合十分で今年最初のGIに挑む。
「今年はしっかり安定して戦えていますね。(3月)小倉では、小林莉子さんが自分の真後ろにいても、頭を使って勝てた。脚は問題ないし、気持ちも入ってます。練習は室内でやってきました。普段はバンクで乗ることが多いんですけど、今回は室内でパワーマックスだけ。いつもと違う仕上げ方をしてきました。めちゃめちゃ気合は入ってるので、気持ちで走りたいです。去年の松戸オールガールズでは、全然戦えなかったけど、その時よりも脚は仕上がっているし、気持ちが違うので今年は戦えると思います」
3月岐阜FI、続く4月福井FIIを連続完全Vと、細田愛未の勢いが増している。好調の要因は明確で、表情にも自信が垣間見える。
「(昨年11月に)欠場してから、復帰しても良くなくて。師匠(太田真一)にセッティングを見てもらってから良くなりました。体調とかよりも、セッティングが大きいですね。前回の決勝も、差されたけど積極的に動けたので良かった。ここ2、3カ月は調子が良いままで来れているので、そのまま今回も決勝に乗れるように頑張りたい」
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當銘直美(写真)は、3月玉野FIから3連続優勝中と、まさに絶好調。脚力アップは明らかで、GIの舞台でいきなり台頭してきてもおかしくない。
「3連続優勝は初めてだし、こんなに高い点数をキープできているのも初めてです。今までは自分の意見を押し通した練習をしていたんですけど、最近は先輩方のアドバイスや、指示を聞いて練習するようになって、良い方向に出てきました。いろんな引き出しが増えましたね。位置取りにしろ、展開にしろ、いろんなことに対応できる幅が広がりました。今までに出た大きなレースの中で、今回が一番仕上がった状態で走れるので、楽しみです」
1月名古屋FIから6連続優勝を飾るなど、小林莉子は今年も一線級の活躍。だが、成績とは裏腹に、本人の感触は絶好調とは言えないようだ。
「今年に入ってから、練習の調子はそんなに良くないんですけど、レースでの成績は安定してますね。ただ、ここに来てどっと疲れが出た感じはします。強めに練習してきて体は疲れているけど、良い練習が出来たので気持ち的には上がっている。GIで戦えるようにと思ってずっと走ってきたし、今年一本目のGIなんで気持ちを引き締めて。内に詰まったりはしないようにしたい」
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今年はまだ優勝のない奥井迪(写真)だが、持ち味の先行力は健在。前回4月四日市FIIでは決勝で坂口楓華に力負けを喫したが、その中で得るものがあったようだ。
「前回坂口さんと走って、違いを感じました。自分の横を通る時のスピードが全然違くて、勉強になりました。そこから自分なりに課題が見つかって、考えながら良い練習をやってこれました。久しぶりに良い状態だと思います。自分の走り方や、スタイルをGIで見せたいって気持ちを持っているので、そういう走りがしたい。久留米はバンクが軽いし、先行してもチャンスはあると思います」
尾崎睦は、2月京王閣FIIから4連続完全優勝。練習を見直して、好調時の勢いを取り戻した。
「去年の暮れぐらいから練習を見つめ直して、そこからだんだん自転車に乗っている感覚が良くなりました。最初は練習の量を増やして、やっていくうちに質も上がってきました。今は自転車に乗っている感覚が良いし、単純に楽しくなってきました。GIなんで、今回は調整も入れてきました。久留米は癖のないバンクですし、練習でお世話になったこともあるバンクです」
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小林優香(写真)は、2月高松FIIで落車して1カ月以上欠場。だが復帰戦だった4月小倉FIIでは完全Vを飾っている。状態面はどこまで戻してきているか。地元GIに、並々ならぬ思いで臨む。
「(前回の小倉は)ケガをしている割にはしっかり走れたなと。痛いとかは言ってられないと思って走りました。ケガをしてからは、計画的に治療と、練習をやれました。小倉が終わった後も詰めて練習をできました。(状態が)上昇している感じはあります。地元の大一番なんで、頑張りたい。地元は特別ですね。私の競技人生はここからスタートして、ここから目標とか、夢を叶えてきた。なので、地元のお客さんの前で優勝したいって気持ちは大きいです」
今年は先行主体の走りを見せている日野未来。2月松戸FIIでは逃げ切り優勝を飾るなど、内容ある走りに結果も付いてきた。
「今年はファンの人の気持ちを考えるようになって、どうしたら自分の脚力を出し切れるかと考えたんです。そこから先行するように意識しました。移動中もダイジェストを見たり、強い人の先行の上がりタイムや、一周のタイムをノートに書いて研究したり。その結果逃げ切りで優勝できて、成長できたなと感じてます」
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選考順位1位は地元の児玉碧衣(写真)だ。3月別府FIで体調不良から復帰したが、本来の姿には程遠く、ガールズコレクションでも7着大敗。それでも、4月玉野FIからは2連続完全優勝を決めて、地元GIには「間に合った」と前向きな言葉が飛び出した。
「玉野の優勝はイマイチだったんです。その後に自転車を久留米に持ち帰って、(師匠の藤田)剣次さんにセッティングを見てもらいました。サドル周りとか、ハンドル周りがズレてて、見てもらってからは違和感がなくなりました。久留米でのGIは最初で最後かもしれない。今年の一発目のGIですし、優勝して早めにグランプリを決めたい気持ちもある。初日から出し切るレースをしたいです」
坂口楓華は、ガールズコレクションを初制覇。積み重ねてきた努力が、ついに実を結んだ。この勢いのままに、GI初優勝を目指す。
「一昨年の11月から市田佳寿浩さんに練習メニューを組んでもらって、思ったよりも早く結果が出ました。市田さんのおかげです。1カ月前くらいから、感覚のズレがあって、不安があったんですけど、福井で合宿してきて、セッティングを見てもらって不安もなくなりました。ガルコレを獲ったからって、気持ちは変わらないです。レベルの高い競輪界で、この位置にいられることが嬉しいです。注目されて、やりづらくても、自分のレースを貫いて、リラックスして頑張りたい」
石井寛子は、昨年でガールズグランプリの連続出場記録が10でストップ。それでも気持ちは切らさずに、今年はすでに7度の優勝を飾っている。ガールズグランプリ返り咲きに向けて、今年最初のGIに集中力を高める。
「(ガールズグランプリ出場を逃し)悔し過ぎて死ぬかと思いました。でも、まだまだ競輪は続くし、諦めてはいられないと思って、気持ちを切らさずに来れています。久留米は、差しに行くタイミングが難しいバンク。丸いイメージがあります」
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