全プロ記念競輪in富山との並行開催のためトップクラスは少ない。実力横一線で狙いは絞りにくいが、勢いがあるのは南潤だ。長らく低空飛行が続いたため、昨年の前期から3期続けて2班ながら、ここに来て持ち前のスピードが甦ってきた。3月平121着の決勝は、吉澤純の逃げを上がり11秒1の快速まくりで仕留めている。4月四日市G3では1241着と3連対。惜しくも優参は成らなかったものの、準決は先行して粘っていて、連日の動きは力強かった。超ド級の自力型が見当たらないここは優勝候補の筆頭とみた。今シリーズの近畿勢は、南潤の他は競走得点が100点に届いていない。メンバー構成次第では、中近スジで不破将登、長尾拳太の岐阜コンビが南との連係もありそうだ。
相変わらず成績には波がある原田研太朗ながら、仕掛けがツボにはまったときの自力攻撃は破壊力満点。昨年は豊橋記念を含み6Vを達成しているし、今年も2月小松島、同月京王閣を連覇している。好スパートを決めれば圧勝しても不思議ではない。濱田浩司が原田に続く。4月松山ではオール2着の準Vと健闘していて、目標つかんだときの差し脚はしっかりしている。原田が主導権を握るようなら四国勢での連独占は十分。
九州勢の浮沈の鍵を握っているのは中川誠一郎だ。最近は自慢の快速が影を潜めていて、2月以降は決勝進出を果たせていない。中川に調子の上積みがあるようなら、地元の柳詰正宏が浮上する場面も。
スピード甦った南潤
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南潤
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原田研太朗
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柳詰正宏