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久留米競輪

KURUME KEIRIN

83#

GⅢ大阪・関西万博協賛競輪あっせん

4.27Thu 28Fri 29Sat 30Sun

次回開催

F2

5/7 ・8 ・9

検車場レポート

  • 4/26 Wed.  (前検日)
  • 4/27 Thu.  (1日目)
  • 4/28 Fri.  (2日目)
  • 4/29 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
橋本壮史選手
 昨年末に特別昇級してS級戦士になった橋本壮史(写真)。関東の大型先行選手であり、GIIIデビュー戦では注目を集めるオープニングレースの1レース1番車に抜てきされた。
 「GIIIは初めてですし、9車も養成所以来。レースを見てきただけで、あとは実際に走ってみてですね。(1レース1番車は)恐縮ですね。後ろの先輩たちとも何度か連係があるし、出し切るレースができれば。組み立てが一番の課題。そこの壁に当たっている」
 岡田泰地は橋本と2回目の連係で今度こそ決めたい。
 「連係は1回あります。その時は、橋本君がダメで、僕が3着でした。脚力はあると思うので、ちゃんと組み立てられれば、すごいと思う。点数をだいぶ落としてしまったので、今回は頑張りたい」

2R

 競走得点トップの嶋津拓弥。1月の伊東FIでは北井佑季を目標から優勝をしているが、近況は点数を落としており、今回から巻き返しを図る。
 「(前回は)思ったよりも良くなかったですね。(伊東の優勝は)後輩が頼もしかったです。(今後も)後ろでも前でもしっかりやっていきたい。(初日は)自力。(久留米は)デビューしてから初優勝がここでしたね。点数も下がってきているし、ここから盛り返していきたい」
 緒方将樹は九州地区のGIII開催で気合十分。節目の100勝を狙う。
 「(直前は)久留米のバンクに入れなかったので、いつも通り街道で練習してきた。街道で乗っていていい感じだったので楽しみです。ウエイトも増やしたりしている。(中川)誠一郎さんの5分の1しか勝っていないけど、誠一郎さんが500勝するより先に100勝を決めます」

3R

選手の写真です。
菅田壱道選手
 菅田壱道(写真)は09年に行なわれた開設60周年記念「第16回中野カップレース」で記念初優勝がS級の初優勝。20年には国際自転車トラック競技支援競輪GIIIを優勝しており、実績のあるバンクで前回のうっ憤を晴らす。
 「久留米は14年前に記念を初優勝。それがS級初優勝でした。それ以外にもGIIIを獲らせてもらっているし、頑張りたい。前回は体の調子が良くなかったので、修正してきた。仙骨のゆがみを整体で調整してきた。前回よりは確実にいいし、バンクで踏んだ感じは良かった」」
 ホームバンクの小川賢人は今開催に向けて調子を整えてきた。初日は中釜章成を目標から勝機をうかがう。
 「ここに向けてしっかりと練習してきて、ケアもしてきた。自力を出せているし、その感覚を維持できている。上積みはあります。今回はチャンスの開催だと思っている。中野カップだと思って4日間、走ります」

4R

 競走得点が上昇している佐々木眞也。鋭いまくりを主戦法に安定感がアップ。2月の静岡記念では初のGIII決勝も経験している。
 「(今年は)最初の頃が良かったと思います。(今回に向けて)いつも通りの練習をしてきました。自分は1走、1走、頑張るだけです。(調子は)悪くないです。調整しながら、練習グループでやってきたので問題はないし疲れも大丈夫」
 上野雅彦は練習方法を変えてきて手ごたえがあった様子だ。
 「練習方法をいろいろ変えていて、今回は回転系をメインにやってきた。フォームも改善して、体に力が入るようになってきた。佐々木さんとは松山記念の3日目に対戦して、うまいことカマすことができて2着でした」

5R

 115期のルーキーチャンピオン朝倉智仁は伸び悩んでいる感じもあり、現状を打破するためにも、今シリーズで見せ場を作りたいところだ。
 「昨年後期に比べると、いい感じですけど、モノ足りないですね。末脚がない。(前々回の玉野FIは決勝2着だったが)吉田(有希)君のおかげですよ。でも調子は上向きですね。(9車は1月の)豊橋記念以来ですね。その時はダメだったので、今回は頑張りたい」
 伏見俊昭は前回の京王閣初日が今年の初勝利。状態面は悪くなさそう。
 「自分らしい会心のレースというのは、いつが最後だったが忘れた。練習とケアはしっかりとやっているし、状態は悪くない。今後につながるようなキッカケがあればいいんですけどね。コツコツやっていきます」

6R

選手の写真です。
嵯峨昇喜郎選手
 嵯峨昇喜郎(写真)は3場所連続で予選を1着でクリア。前回の準決は失格を喫したが、近況の動きは軽快だ。
 「疲れを残せないように練習してケアもやってきた。状態は前と同じくらいですね。9車の方が得意。今は腰に痛みが出ていない。ウエイトをして疲労がたまると、痛みが出るので、状態を見ながら練習をしています」
 藤原俊太郎は直近4カ月の競走得点が98.25だが、先行した時の迫力は点数以上の力強さがある。
 「前回が終わってからも練習して感じが良かった。3場所前の佐世保からフレームを換えてそれが抜群にいい。乗り方も変えてそれを練習で意識してやっていたら良くなった。今開催は点数を上げるチャンスなので頑張りたい」

7R

選手の写真です。
大石剣士選手
 大石剣士(写真)は今年に入り腰痛を発症した。自分の体とうまく向き合いながらレースに臨んでいく。
 「(中3日で)練習の強度はそこまで上げていない。今年に入ってギックリ腰をやって腰痛があったので万全ではなかった。最近だと、富山の前検日前日にも出てしまった。自転車に乗る分にはそこまででもないんですけどね。今は静岡で練習をしています」
 大石の番手を回るのは田中晴基。点数上位の南関勢が人気を集めるか。
 「(前々走の)奈良の落車は体もフレームも大丈夫だったけど、(前走の)いわき平が終わってから体調を崩してあまり練習ができなかった。指定練習でしっかりとモガいて状態を少しでも上げたい。大石君とは何度もあるし、お任せです」

8R

 来月はあっせんが止まってしまう南修二。今開催を終えると、次走は地元の岸和田で行われる高松宮記念杯が出走予定になっており、実戦で手ごたえをつかんでおきたい。
 「(全日本選抜と松山記念で落車が続いたが)それは大丈夫です。本調子でも知れているけど、状態はそんなに変わらないですね。中3日なので、大したことはできていないです」
 中井太祐は2月の奈良記念以来で9車立てを出走する。直近2場所の流れを変えるべく気持ちを入れ直す。
 「体調を崩したりしたので、成績は良くない。久々の9車で流れが変われば。今回は勝ち上がりたいですね。普段通りの練習をしてきました。久留米は走りやすいイメージがあります」

9R

選手の写真です。
中川誠一郎選手
 現在499勝の中川誠一郎(写真)の節目達成に注目が集まる。熊本記念代替「火の国杯争奪戦」in久留米では3度のGIII優勝があり、走り慣れた走路で500勝を目指す。
 「あと1勝ですね。脚は点数通りで、なかなか戻らない。良くなったり、悪くなったり。練習は室内とかロードが多いです。(熊本の)バンクがないので。やれることはやっていますよ。(500勝は)なんとか今開催中にはできたらいいですね。できれば、明日がいいですけど」
 上杉嘉槻は今回が3回目のGIII参戦。過去の2回は昇級直後で散々の結果に終わったが、3月の四日市FIでは初のS級決勝を経験するなど着実にステップアップをしている。
 「前回の小倉は自分の弱さが出た。みんな仕掛けが早かったし、心の準備不足が出た感じです。レースで悩んでしまっていましたね。今回は心の準備はバッチリ。9車立ては和歌山記念、奈良記念以来ですね。ルーキーチャンピオンも含めたら4回目になる。」

10R

 直近4カ月バック数は18回の山根将太。養成所時代にゴールデンキャップを獲得している逸材が地元勢を連れて風を切る。
 「(2月京王閣FIの落車から)結果が出ていないけど、特に影響はないです。(成績は)今の実力の通りかなと思います。いい時に比べると、スピードと粘りがなくなっている。(原因は?)わからないので、コツコツとやっていくしかない。(後ろは地元2人で)3人で決められるように」
 窓場千加頼の調子が上昇ムード。前回で自転車の方向性も定まり、今回は上位陣相手に一泡吹かせるシーンを演出できるか。
 「前回の富山から新車にしました。自転車で悩んでいたんですけど、定まりました。セッティングも決まっているし、進むようになりました。やっと決勝に乗ることができた」

11R

選手の写真です。
坂本亮馬選手
 ホームバンクの坂本亮馬(写真)は20年の「第26回中野カップレース」以来、3年ぶりに久留米のGIIIに出走。過去には開設65周年記念を制していている実績もあり、熱い思いを語った。
 「(前回から)日もなかったので、練習はしないで、ケアをメインでやってきた。(3開催前の高松で)落車して、ここまでの予定が狂ったけど、調整しながら、前回はいいところと悪いところが出た。少しは手ごたえをつかんで、ここにこられた。武雄記念で兄貴(健太郎・86期)がワッキーに付いていって頑張っていたので自分も頑張らないと。地元GIIIを走るのは久々になるし、アピールをしないと。(一次予選の)最終レースですし、期待に応えたい」
 坂本亮馬の前を走るのは小森貴大だ。地元勢を連れて走ることを光栄に感じながらレースに臨む。
 「状態は悪くないが、着が良くないですね。ここまでは休みと練習をバランス良くやってきた。状態は問題ないです。地元勢の前を走ることは責任があるし光栄。ラインで決められるように頑張りたい」

12R

選手の写真です。
村上博幸選手
 日本選手権競輪出場組が不在GIII開催。初日特選は実力がありながらも怪我の影響などで出走権利を取れなかった実力者が集まった。今節のシリーズリーダー村上博幸(写真)は昨年長期の欠場から復活を果たした。
 「(昨年復帰後は)いままで以上に一戦一戦に気を使って走っているつもり。昨年の熊本記念の時に久留米を走って、強い選手たちと連係して自信がついた。(ケガをしてから)ターニングポイントでもあったのでいいイメージがあります。ウィナーズカップの後は新しい練習を試して(前走の)四日市は調子が悪かったから、その練習を変えて、そこからは立て直して順調にこられた」
 地元勢の競走得点トップは吉本卓仁。悲願のGIII初制覇を目指す戦いが始まる。
 「(最近の好成績は)後輩に助けられているなって。自分で動く時はそんなにいい感じではないですね。(番手の競走は)少し慣れてきました。前回の最終日はここもあったし、自分がどれだけのスピードで上がって駆けられるか、測ることもできた。気合は入っているが、久留米記念も走っているし、意識はせずにいきたい」
 状態面が気がかりなのは松本貴治。別府のウィナーズカップを当日欠場すると、前回の松戸FIは初日で落車して欠場となった。今回が復帰のシリーズだ。
 「別府は胃腸炎で38度の熱が出た。前回の松戸で落車をしたけど、特に問題はなかったですね。休んでから練習していました。自転車が壊れたので、今回から新しい自転車です。練習の感じは良かった」

1R

選手の写真です。
橋本壮史選手
 GIII初出走の橋本壮史(写真)が1レース1番車の期待に応える走りで1着スタート。橋本は正攻法からの組み立て。山本直が誘導を切ったところを木村弘が打鐘で叩いて先行すると5番手を確保。1センターからまくり出て、先に仕掛けた山本をのみ込んだ。
 「欲を言えば神山(雄一郎)さんまでワンツースリーが良かった。甘い部分が出てしまった。前受けから別線をひとつ突っ張って木村さんを出させて3番手を取って自分のタイミングでと思ったが赤板でミスをしてしまった。山本さんに切られてしまった。駆け引きが下手くそでした。(初の9車で)一走してだいぶ落ち着いた。明日(二次予選)は先行したいなと思う。先輩方からここは3コーナーのまくりが出づらいと聞いていたけど、まくりでワンツーなので良かった。やりたいことができなかったので明日は出し切りたい。脚は問題ないから後は組み立てです」
 岡田泰地はこれが橋本と2回目の連係。ぴったりと続いてワンツーを決めた。
 「橋本君とは2回目の連係。もう少し(橋本が)冷静になればラインで決まったのかなと思う。脚があるので。山本君に切られてラインとして良くない感じになった。木村君の思うツボの展開。その後は(橋本が)落ち着いて走ってくれた。自転車を今回から変えているけど、もう少し煮詰めたい。一走した感じだともう少し欲しい。練習の感じとレースで違ったので」

2R

 前受けの緒方将樹は、別線が位置取りで動きあった所を打鐘から巻き返して主導権。番手を回った阿部兼士は、まくってきた長尾拳太をけん制して止めるが、この動きで八日市屋浩之と嶋津拓弥の2名が落車して阿部は失格。九州ライン3番手の牧剛央は、阿部が外に浮いて空いたコースを踏み1着。波乱の結末となった。
 「アクシデントは残念でした。緒方君が思い切って仕掛けてくれたおかげ。ラインで決まればよかったですけど。4コーナーからは吸い込まれるような感じでした。脚の感じはいい」
 栗田貴徳は薦田将伍をマークして道中は脚力を温存。2センターから内を踏む巧みなコース取りで2着に入った。
 「薦田君が4番手で勝負をしてくれたし、自分は脚だけためていて恵まれた。今回はオーバーワークでやってきたが、どうにかなりました。(状態は)日に日に良くなると思う。今回から新車で練習の時から感触は良かった」

3R

 正攻法から7番手まで下げた菅田壱道。中団を確保した中釜章成が最終1センターから先まくりに出て、中釜マークの小川賢人に絶好の展開となるが、菅田が直線で大外を強襲した。
 「中釜君が自分を警戒しながら車間を空けていた。仕掛けても、合わされると外に浮く。2コーナーで(中釜が)仕掛けるだろうからそれを目掛けながら行こうと思っていた。最後はもうひと伸び欲しい。最後、届くか半信半疑だったので。楽につけられるスピード感が欲しい。自転車は問題ないので、体の調整をしたい。(直前に仙骨の治療をして)前回に比べると左脚に力が入る。大部分は直っているからケアをして良くなれば」
 ホームバンクの小川賢人は前団をまくり切った中釜の番手から2着での勝ち上がり。
 「自分が2着で稲吉(悠大)さんも4着で勝ち上がれたけど、中釜君に申し訳ない。道中で中団を取れて立て直せるチャンスができて、中釜君のタイミングで行ってくれればと思った。前団は捕らえたけど、菅田君は脚を使っていなかったですからね。状態はバッチリ。チャンスがあれば勝負できる感触。初日は緊張しました」

4R

選手の写真です。
佐々木眞也選手
 佐々木眞也(写真)が打鐘で野口大誠を押さえて位置取りに動く。上野雅彦がすかさずカマしてくると、追走した木村隆弘は口が空きながらの追走。佐々木がインから木村を張って上野の番手を奪取してゴール前で抜け出した。
 「スピードが良くて、引けないと思って勝負をした。流れにはなると思うが、(番手を)考えながら勝負をしました。上野君が強かったけど、1着を獲れてよかった。感触は悪くないですね。ここは父(龍也・57期引退)が『中野カップ』を取っているし、いい成績を取って帰りたい」
 佐々木マークの齋藤登志信はしっかりと詰め寄って逃げ粘った上野との2着争いを制してラインでワンツー。
 「彼がいつも通りの走りをしてくれれば、僕も頑張るだけだと。(ワンツーが決まって)ただ付いているだけではなく、抜けなくても詰める気持ちがないと悔いが残るので。彼のお父さんの前で動いたこともある。(坂本)勉さん(57期引退)もそうだけど、こうやってここにいれるのを自信につなげたい」

5R

選手の写真です。
朝倉智仁選手
 正攻法からレースを進めた朝倉智仁(写真)は7番手まで下げるが、打鐘過ぎに菊池竣太朗ラインがバンクの上段に上がった隙を逃さずに中団を奪う。好位置を取った朝倉は最終2コーナーの下りを使って一気の仕掛けを見せると、先行した脇本勇希ラインを鮮やかにまくった。
 「脇本さんがすんなり切って菊池さんも切ってくれるかと思ったが、同時に切りにきたので落ち着いて引いて行けるところからと。高市(訓但)さんがふらふらしていて見られながらだったから(外を行くのは)キツかったので近道をした。自転車の出は悪くないのかなと。久留米バンクは初めてだったけど、大きく感じた。コーナーも大きく全体的に大きく感じる。距離が短くて何とも言えないが、1着だしそんなに悪くないのかなと。セッティングを全体的にずっといじっている。アップ中からもいじっていて、まだしっくりとこないのでいい方向になるようにまたいじりたい」
 相澤政宏は前を走る伏見俊昭が菊池にからまれて朝倉との連係を外すと2センターから外を回して2着に入った。
 「(伏見が)併走していたけど大丈夫だと思っていて、伏見さんが離れて内に行こうと思ったら、伏見さんが内に踏んだ。そこで菊池君がいいスピードで踏んだので外だと思った。伸びているからデキはいいと思う。セッティングをいじって道中から余裕があって判断もうまくいけた」

6R

 前受けの嵯峨昇喜郎は上昇してきた酒井拳蔵を突っ張り、中四国勢を出して中団を確保。態勢を整えた嵯峨が最終2コーナーから仕掛けて抵抗する藤原俊太郎をまくると、追走した柿澤大貴が交わした。
 「嵯峨君は一瞬の踏み出しが良くて3歩くらい集中していました。自転車も流れてくれた。(今回から新車で)前のフレームよりもいいけど、もうちょっとセッティングが出るように微調整をしたい。(前回落車したが)体は問題ないです。ここに向けてけっこう前から取り組んできたので、結果を出したい」
 嵯峨昇喜郎は位置取りを確保してからの仕掛けで器用な競走を見せた。
 「(藤原)俊太郎さん(ライン)の後ろが取れればと思っていたので、中団を取るのは得意ではないけど(突っ張って)作戦通り。余裕はあったけど、俊太郎さんがペースで、1センターから踏まれて、まくろうか悩むスピードだった。行かないで、失敗することが多いので、絶対に行こうとは決めていました。いい煽りをもらったが、行き切れてよかった。修正点は特にないですね」

7R

 大石剣士は前受けから7番手まで引くが、打鐘を合図に一気に巻き返す。抵抗する城戸俊潔を最終ホーム前に叩いて主導権を奪い返すと、番手の田中晴基が絶好の展開を生かして抜け出した。
 「もう少しうまくやれたのかなと。(大石を)待ってから踏んだんですけどね。バックで(大石が)カカっていて伊藤(慶太郎)君がまくってきたけど、ヨコまで来てくれなくて何もできなかった。それぐらい(大石は)カカっていた。最後は岡本(英之)さんのコースを空けながらで大石君を庇い切れず。1着取れているので脚は悪くないけど、体調が少し良くない。競輪は展開ですね」
 後ろ攻めからレースを動かした伊藤慶太郎は再度で後方になるが、最終の1コーナーから仕掛けてゴール前では田中に迫った。
 「城戸君が叩くのが遅かったら突っ張りも考えていた。(城戸が)来てくれて、この並びなら大石君のカマシだろうと思ったので、そこで遅れないように準備をしていた。初日はいつも練習の疲れが出るので体が重いからケアをしたい。バンク自体は軽いと思うんですけどね」

8R

 三登誉哲、中井太祐の順番で動いた所を加藤健一が叩いて主導権。橋本智昭が南関勢に反応して動くのに対して南修二が橋本を押し上げてけん制するが、南は落車をして失格。3番手に入った中井が最終2コーナー手前からまくり出て前団をのみ込むと、後ろに入っていた橋本が交わした。
 「前は取りたくなかったが、後ろになるよりはと思って。(加藤健一が仕掛けて)追いかけないとって。(南に)あんなにもってこられるとは思わなかったですね。あれがなければ、カマシに行けたかも。ビックリしました。前、前に行って(中井の後ろに入ってから)前がタレてきていたし、(中井が)絶対に行くので、踏み合うこともないなと。冷静になれた。差しに行った時はきつかったです」
 援軍を失った中井太祐だったが、3番手で冷静にタイミングを計ると、最終2コーナーから発進。追う橋本にはゴール前で差し切りを許したが、しぶとく粘り込んだ。
 「臨機応変にどの位置になっても順番がくればと思っていました。南さんにコースを作ってもらいましたね。(その後)落車があって、後ろに(橋本が)入っているのはわかりました。誰が後ろでも2コーナーからは仕掛けようと。もう1つの感じですね。(差されたのは)力不足。(修正点は)気合を入れて走るだけです」

9R

選手の写真です。
晝田宗一郎選手
 初手は3番手の位置から組み立てた晝田宗一郎(写真)。赤板過ぎに誘導を切ると、押さえにきた上杉嘉槻ら近畿勢に単騎の2人まで出して5番手を確保。晝田は後方の中川誠一郎を警戒して前との車間を空け、最終の1コーナーから仕掛ける。4コーナーで前団をまくり切った。
 「自分は一番脚がないので、中団中団を回って楽をしたいなと。(仕掛けた所は)行かないと、と思って。前がカカっていて中川さんのスピードで来られると被ってしまうから被る前に先に仕掛けて、もし止まったらそこで我慢しようと思っていた。筒井(裕哉)さんがいい感じに車間を空けていて、吸い込まれる感じでしたね。いつも練習をして開催に入るので初日は重いけど、明日(2日目)から軽くなると思う。サドルを上げてスカスカしたので戻します」
 黒田淳が晝田に続いて岡山勢がワンツー決着。
 「ワンツーで良かった。1番車だし相手が中川さんと上杉君。上杉君が徹底先行なので、晝田君の方が自在性がある。しっかりとまくれるし、位置も取れるんじゃないかと思っていた。いい勢いでコーナーに入って飛ばされるとキツいけどしっかりと凌げて乗り越えられた」

10R

選手の写真です。
窓場千加頼選手
 山根将太が打鐘過ぎに藤田周磨を叩いて主導権を奪取。最終ホームを一本棒で迎えると、6番手に位置した窓場千加頼(写真)は1センターからアタック。ジワジワと踏み上げていきゴール寸前で山根を捕らえた。
 「若くて積極的に動く選手の多い細切れで、(作戦は)決めすぎずに瞬時の判断でした。(全てのラインが)打鐘で脚を使って、そこからの一本棒で、藤田君が反応しにくい所から先に仕掛けて行った。必死だったので感じはわからないですね。久留米は相性がいい」
 山根将太が窓場にこそ交わされたが、地元2人を連れて長い距離を踏み2着に粘った。
 「(レースは)だいたい予定通りでした。地元勢に任せてもらって最低限はできた。最後にタレたけど、脚は大丈夫そう。(久留米は)普通のバンクですね。(修正点は?)いつも通りの感じですし、このままでいきます」

11R

選手の写真です。
坂本亮馬選手
 赤過ぎに藤田大輔、照井拓成、日野博幸の順番で動いて、打鐘では再度、藤田が位置取りに動く。別線の位置取り争いもあり、前受けから下げた小森貴大に仕掛けやすくなった。流れに乗った小森は一気に前団を叩いて主導権を握ると、坂本亮馬(写真)が余裕をもって交わした。
 「カマシ(を追走)は苦手じゃないし、タイミングも合った。いいスピードでしたね。(ここまでのレースで)地元選手から勝利がないと思っていたので頑張れてよかった。高松で落車して(その後の開催は)休むか迷ったけど、状態を上げたいと思って(松戸、松山の)2場所に行った。そのおかげで体の芯が入ってレースに集中できる体になりました。状態は問題ない」
 小森貴大はホームバンクの2人を連れて出足の鋭いカマシを披露し、ライン全員を二次予選に導いた。
 「みんながいいピッチで踏んでいて立ち遅れないようにと。どこかで緩むと思ったのでそこで絶対に仕掛けようと考えていました。進みは良かったけど、距離が長くてキツかった。状態はいいですね。久留米は苦手意識があったけど、いいレースができで、いい結果が出てくれると思って走っている。体の基本的な部分をアップから考えればもっと良くなると思う」

12R

選手の写真です。
吉本卓仁選手
 赤板過ぎに誘導を切った小林泰正が吉田敏洋を突っ張り、そこを林大悟が叩いて先行勝負。福岡勢の動きに反応した松本貴治の巻き返しも早く、林と踏み合いに。吉本卓仁(写真)は前と車間を空けて踏み場を確保すると、バック手前からまくって押し切る。ホームバンクのGIIIで幸先のいいスタートをきった。
 「松本君はケガ明けだし、早く来るとも思っていて、やっぱり来たなって。(林が)出切られたと判断して、早く(前の車との前輪を)抜いて態勢を整えようと思って、大悟に『ごめん』と思いながらまくりに行った。乗り越えられるか、わからなかったし、ゴールまで必死に踏んだ。(修正点は)やることはやりつくしたので、しっかりクールダウンしたい」
 吉田の仕掛けに乗った村上博幸は4コーナーからコースを探し、吉田と池田良の間を鋭く伸びた。
 「(ラインとして)脚を使った上に8番手になってきつかったですね。(吉田)敏洋が仕掛けてくれて、すごいなと。気迫を感じた。僕も頑張らないといけないって思ったし、うれしかった。周回中は感触が良かったわけではないが、(1着とは)だいぶ離れていたし、あの展開で2着なら上出来」
 池田良は松本が林に合わされると最後は自ら前へ踏んで3着に入る。
 「きついレースだったが、(松本は)早めに行っているし、あそこまで行ってくれたので、3着までには入らないとって。(脚は)もうちょっと欲しい感じがある。(2日目に向けては)クールダウンをしたい」

6R

選手の写真です。
晝田宗一郎選手
 中井太祐が誘導を外しに行ってから中団に下がると、内の晝田宗一郎(写真)と併走になる。正攻法から組み立てた小林泰正がそのまま逃げて主導権。中井が打鐘過ぎに追い上げて位置を確保しに動くと、単独になった晝田は最終の1コーナーを目掛けてスパート。鋭いまくりで前団を捕らえた。
 「(小林が)突っ張るかもと思って、そこで遅れないようにと。(外の中井が)行ってくれたので、よくなりましたね。(仕掛けた所は)いつも待って失敗するところなので、そこは思いっきり行こうと。僕だけ脚を使っていなかったから。前回くらいから自転車が進み出した。玉野記念に向けて練習してきたのが、出てきたのかな」
 友定祐己が晝田の仕掛けに続いて岡山勢がワンツー。
 「晝田は落ち着いていましたね。いつもは4コーナーを回ってからタレるし、抜けるかなと思ったけど、(晝田は)調子が良さそうですね。付いていけたし、レースにはなりますね。脚はこんな感じです」

7R

選手の写真です。
橋本壮史選手
 橋本壮史(写真)は、吉田敏洋、橋本智昭が動いた所を打鐘で叩いて主導権。4コーナーの下りから徐々にペースを上げて踏み上げて行き、別線の巻き返しを封じて押し切った。
 「赤板で前がごちゃついたのですぐ行かずに、様子を見て自分のタイミングで押さえられた。自分の中では進みが悪いかなと思ったけど、逃げ切れた。しっかりとクールダウンをして、もっと進みが良くなるようにしたい。体の動かし方も修正する。初日は組み立てを失敗したが、(二次予選は)良かった。連勝は自信になります。少しずつ(9車立てが)わかってきたけど、まだ2走。予想外の展開もあると思うから油断せずに」
 茨城ワンツーが決まり小林圭介は逃げ切った橋本壮の強さを称えた。
 「橋本(壮史)君の踏み直しが凄くてところどころで離れそうになった。(脚は)いっぱいだったけど、交わしにいった。まあまあ踏めた。感触は初日より良かったです。乗り方の意識を変えてそれがレースに出た。このイメージで明日(準決)も走りたい」

8R

選手の写真です。
上野雅彦選手
 藤田周磨が誘導を切りに行くと、前受けの酒井拳蔵が突っ張り両者で踏み合う。酒井が引いて3番手に収まると、上野雅彦(写真)が5番手に入り、根田空史は7番手。上野は後ろの根田ラインを警戒して前との車間を空け、徐々に前団との差を詰めながら、先に仕掛けた酒井の外をまくった。
 「初手は根田さんの後ろからで、あの感じも想定していたので、思った通りに走れた。もがき合っていて、内が空いていたので入りました。僕らを待っているような感じもあったし、(車間を)空けていても追いつくと思って。あれより詰めていたら、根田さんが来る時に反応できないなって。昨日(初日)より重く感じたけど、踏み切れているし、悪くない。セッティングをいじって感じも良かった。(GIIIの)準決勝は小松島記念以来2回目」
 根田空史は7番手から大外をまくり上げてゴール前で上野に迫るも8分の1車輪、及ばずの2着。
 「初手は理想の位置ではあったけど、今の体調では踏み出しに力が入らなくて(上野に)入られてきつい展開になった。(車間を空けられていたが)調子が良ければ、それは関係なく行けるんですけど、まくりに行った時の初速が良くない。後半は(スピードが)出るんですけど。体調を急に崩したけど、明日(準決)には良くなっていると思う」

9R

選手の写真です。
坂本亮馬選手
 打鐘で薦田将伍が窓場千加頼を突っ張り切った所を林大悟が叩いて主導権。4番手を確保した菅田壱道は窓場の追い上げもあり、仕掛けられない。九州勢のペースでレースが進み、番手の坂本亮馬(写真)が好展開を生かして差し切った。
 「(林)大悟の頑張りと気持ちのおかげ。(打鐘過ぎに菅田が横にきて)引いてくれるだろうと。そこはプレッシャーがかかった。いつも大悟に付くと付きバテしているが、ここに向けて脚も気持ちも間に合った。抜けてよかった。展開次第だが、準決はより厳しくなると思うから集中して」
 林大悟は中団のもつれもあり、冷静に自分のペースを保ち2着に逃げ粘る。
 「初手は理想の位置。いい感じに踏めましたね。自分のペースで踏んでいたので、まくられたらまくられたで後ろにお任せしようと思っていた。自分のレースができている。明日(準決)に向けてしっかりと休みます」

10R

選手の写真です。
山根将太選手
 緒方将樹が赤板で上昇して先行態勢を作ると、朝倉智仁は中団を確保。前受けから7番手まで下げた山根将太(写真)は打鐘過ぎ4コーナーの下りを使って一気に巻き返す。山根が抜群のスピードで前団をまくるが、追走した池田良は朝倉にかまれて口が空いてしまう。塚本大樹が山根の後ろに切り替え直線で強襲。山根と塚本が1着同着となった。
 山根は踏み出しには手応えは得たものの末の粘りを課題に挙げた。
 「前は取れたらいいなって思っていました。真ん中で粘る予定が(朝倉に)こられてしまって、ホームでカマすしかないなって。踏み出しは良かったけど、最後は回せていない感じがした。疲れはあるけど、いつも通りの感じです」
 緒方マークから切り替えた踏んだ塚本の状態が良好。
 「全部、前がやってくれた。山根君を止めたかったけど、スピードが違ったので、番手を、と思ったが、空いていたので、はまる形になった。(山根を追いかけて)調子はいいと思う。(状態は)問題ないですね」

11R

選手の写真です。
岡田泰地選手
 後ろ攻めの伊藤慶太郎が押さえて先行勝負。中団は前受けから引いた小森貴大と菊池竣太朗で併走になった。中団争いは長引いて、関東勢がペース駆け。伊藤マークの岡田泰地(写真)は外併走からまくり出た菊池を張ってゴール前で交わした。
 「相澤(政宏)さんが落車したので何ともいえないけど、ワンツーはよかった。伊藤君も落ち着いて駆けてくれた。彼のおかげ。2コーナーで菊池君がきて焦ったけど、どかせれば残れるかなと。伊藤君が強かった。自転車をいじっていい方向に出た。サドル周りをいじって乗りやすくなった。今開催はこのままいきます。脚は軽くなって良くなっている」
 伊藤慶太郎は積極的なレースが功を奏してペース駆けに成功した。
 「作戦通りのレース。菊池君を出させると小森さんの展開になるからペースで踏んでいった。徐々に上げていく感覚で。しっかり踏み直せました。ラインのかたが突っ込まれた(落車)のが引っ掛かるけど、岡田さんと決められたし、結果以上に出し切れている。初日よりも脚が軽い」

12R

選手の写真です。
吉本卓仁選手
 嵯峨昇喜郎、佐々木眞也の順番で動いた所を松本貴治が打鐘で叩いて先制。吉本卓仁(写真)は佐々木をキメて松本を巧く追走し、まくってきた嵯峨に合わせて最終2センターからタテへ踏んだ。
 「(初手で)佐々木君が自分たちの後ろだったので、切って飛び付くだろうと思って嫌でいしたね。松本が(からまれないように)踏んでくれた。キメないと、全滅するので自分の所を確保して、車間を切るか、いろいろ考えながら走っていた。地元のGIIIで焦りがありますね。(嵯峨と)スピード差が違うかなと思って前に踏んだ。脚に余裕はあると思うが、気にしていないつもりでも緊張があるのかなと」
 前受けから8番手まで下げた*堀兼壽は嵯峨ラインの仕掛けに乗って最終3コーナーから外を回す。2着に突っ込み高配当を演出した。
 「スピードが違って立ち遅れた。叩けないし、外に浮いていたのも見えて、弱気だった。というか、動けなかった。行くタイミングで嵯峨君が行ってくれて、付いていく分には脚がありました。脚を使っている人がバックの向かい風を受けていて、(自分は)まくり追い込みでラッキーした。自転車は進んでいるし、(調子は)悪くない。(GIIIの)準決勝は初めて」

10R

選手の写真です。
伊藤慶太郎選手
選手の写真です。
小林圭介選手
 根田空史が2周前から山根将太にフタをして打鐘を目掛けて踏み込む。山根の巻き返しも早かったが、根田も合わせてペースを上げると、両ラインで踏み合いに。山根が抵抗する根田を最終バック前に捕らえるが、脚をためていた伊藤慶太郎(写真)が一気のまくりでのみ込んだ。
 「(GIII決勝は)初めて。自分の走りをするだけですね。それで優勝を狙えれば。(初手は)3車が併走する形になったけど、山根君が待っている感じもあったので、行ってみようかなって。前は取れたら取りたかったので。あの展開も想定していたので、山根君が出た所で(車間が)詰まるので、そこを見逃せないようにと。坂本(亮馬)さんのけん制を乗り越えて行けるなって。初日よりも体が軽くて、余裕はあった。明日(決勝)はもっと軽くなると思うのでケアをしたい」
 小林圭介(写真)は伊藤の仕掛けにしっかりと続いて初めてGIIIの決勝に進出した。
 「(GIII決勝は)初めて。(伊藤)慶太郎が落ち着いていましたね。すべて任せていたけど、踏み出しには注意をしていた。勢いが良くて、これは行けるなと思って、自分もからまれないようにと、すんなり追えた。3日間の中では今日(準決)の感じが一番良かった。(決勝に)乗れただけでラッキーです」
 塚本大樹は山根ラインの3番手回りから4コーナーで(関東3番手の)石川雅望をどかして3着に食い込む。
 「(GIII決勝は)初めて。根田君の先行はあんまり思っていなかったですね。自分は(坂本)亮馬さんの動きを見て、脚には余裕があった。通過されたら行こうかなと。連日、タイムがいいし、余裕もあるのでいい感じ」

11R

選手の写真です。
柿澤大貴選手
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嵯峨昇喜郎選手
 初手で後ろ中団の橋本壮史は打鐘をめがけて主導権を奪取。3番手を取った小森貴大が最終の1センターからまくり出るも、*柿澤大貴(写真)のけん制に合って失速。柿澤は内に潜り込んだ嵯峨昇喜郎のコースも塞いで、逃げる橋本壮史との差を詰める勢いで踏んで1着をつかむ。
 「(前回の落車で)フレームを換えて、そういう意味では意味のある落車だったのかなと。(落車が)なければフレームを換えていないので。橋本(壮史)君が2車でも行ってくれて熱い気持ちを感じた。嵯峨君は見えていなくて締めた時に危なくて申し訳なかった。落車がなくてよかった。感触はここ最近の中で一番いい。フレームを換えたことが大きい。(落車して)体のケアをしてきたけど、フレームですね。流れてくれて余裕がある。ここに向けてやってきたし、ダービーに出られないのもあるけど、ダービー組がいなくてもGIIIはGIIIなので選手として優勝したい気持ちが大きい」
 嵯峨昇喜郎(写真)は俊敏な立ち回りを見せる。最終ホームは車を外に持ち出すも、仕掛けることはできない。近畿勢が柿澤のけん制で外に浮くと、空いた内を進み柿澤を追走してゴール前で迫った。
 「連日、逃げているわけじゃないけど、悪くないし、コースも見えている。前受けは作戦でした。後ろよりも前受けで誰も出なかったので。ホームで詰まって行っちゃえと思って仕掛けたけど、全く出なくて立て直そうと。柿澤さんは降りてくると思ったけど、想像以上でこけると思ったが、ギリギリで保った。ずっと脚を使っていなくて風も切っていないし、脚もたまっていた。(決勝は)脚の面で力の差を感じるからためて一発を狙っていく感じになりそう」
 橋本壮史が別線に積極型がそろった中でも迫力満点の先行策で価値のある3着で勝ち上がり。GIII初出場で決勝までコマを進めた。
 「(決勝に乗れて)うれしいけど、現実味がなくて本当に乗れたのかなと。ずっとFI戦で壁にぶち当たっていた。元々、組み立てが苦手で、毎回ミスをしていた。脚は上でも通用すると思っていましたが、ミスを修正するのを繰り返して一歩一歩来た感じですね(今回は)9車立てなのが、よかったのかも。雨の影響でカカり切っていないのかなと。柿澤さんが仕事してくれているのは気配で感じていた。自力選手として4コーナーまで先頭でと思って走っていた」

12R

選手の写真です。
岡田泰地選手
選手の写真です。
朝倉智仁選手
 雨足が強まり、バンクには大雨が降り注ぐコンディションの中でレースは進んだ。青板のバックで上昇した朝倉智仁は中団の林大悟にフタをする。林が後方に車を下げると、朝倉が打鐘をめがけてスパート。前受けの晝田宗一郎が5番手に入り林は7番手。林はすかさず巻き返すが前に出切ることはできずに中団の晝田をからむ。先行した関東勢のペースで、番手の岡田泰地(写真)が絶好の展開を生かした。
 「(GIII決勝は)初めて。(大雨で)朝倉が先行してくれてよかった。先手を取れたのが大きいですね。(バンクコンディション的に)まくりなら行けていない。(朝倉は)相性がいいし、信頼していました。自転車をいじっていい方向に向いている。感覚も良かった」
 朝倉智仁(写真)は林を後方に置く組み立てで先手を奪い気迫漲るレースを披露した。
 「どの位置でも九州の後ろからスタートできればと思っていた。昨日、先輩の山岸(佳太)さんを背負ってしょうもうないレースをしたので反省を生かした。橋本(壮史)さんに先行の仕方を教えてもらったりして前向きに行けた。(大雨は)ずっと先頭を走っていたので、影響はなかった。いい感じに駆けられました。セッティングはずっといじっていたのが、いい方向に向いた。やっと先行ができた」
 力ずくで前団に迫った林大悟は警戒されるレースで苦戦を強いられた。レース後は終始、堅い表情だった。
 「(GIII決勝は)初めて。初手は中団を考えていて、流れのままにでした。(フタをされて下げる展開は)想定していなかった。僕が晝田君とからんだ時に(吉本)卓仁さんは外を踏むかと思ったけど、そのままだったので、とにかく前に踏んだ。結果、ラインとしてダメでしたね。変な感じでした。感触は悪くないけど、今日(準決)の感じはわからなかった」