競技中心のスケジュールのため、本業の競輪参戦は少ない寺崎浩平だが、随所で非凡なスピードを披露している。オールスターではG1で初めて決勝に乗ると、競輪祭では2勝をあげた。今年はまだ1場所も走っていないが、この開催の前の地元戦にあっせんがあるので、レース勘は取り戻せるはず。スピードの違いにものを言わせて別線を沈黙させる。山田久徳は自力勝負が基本ながら、寺崎との連係が叶うようなら前を任せよう。全日本選抜では1824着と2連対を果たしていて調子は良好。寺崎の仕掛け次第では逆転望める。
野口裕史、和田健太郎の千葉コンビも好勝負が期待できる。野口のパワー溢れる先行は迫力満点。今年は2月末までに1月松戸のVを含み8勝をあげている。主導権さえ握れば簡単にはまくらせない。タッグを組む和田は、1月立川記念の二次予選で野口とワンツーを決めている。全日本選抜では32着で準決にコマを進めていて、調子に問題はない。野口が先手を奪えば展開有利に抜け出す場面もありそうだ。
中本匠栄、松本秀之介、伊藤旭と戦力が整っている熊本勢にも魅力を感じる。2枚の自力型を擁するので幅広い組み立てが可能だ。好連係を決めれば熊本勢が優勝をさらっても不思議ではない。
武田豊樹、久木原洋の関東勢も侮れない。最近の久木原は動きがいい。1月豊橋記念で決勝に乗ると、全日本選抜では6226着と2連対を果たした。久木原の一撃には警戒が必要だ。
橋本優己、柴崎淳の中部コンビも展開がもつれるようだと怖い存在となろう。