オープニングレースには、いきなり地元コンビが登場する。岩谷拓磨(写真)は高松宮記念杯3日目に、同門の小川勇介とワンツー。思い出に残るレースとなったようだ。
「宮杯は勝ち上がりには失敗したけど、よかったと思います。小川さんとワンツーを決められましたし、あれは嬉しかったですね。GIでっていうのが本当に嬉しかった。今回は自転車とシューズを新しいものにしようと思います。自分たちから、地元にいい流れを作れればいいですね」
当所がホームバンクの吉本卓仁にとっては年に一度の大事な大会。ただ、5月松阪で落車しており、今回が復帰戦となる。
「左手の指を3本ケガしまた。ただ、ダメージは全部そこにいってくれたらしくて、体の他の部分は何もなってない。10日くらい練習できたけど、ハンドルをしっかり握れるようになったのは2日前くらい。スピード自体は悪くなかったけど、ダッシュのキレはどうかな。初日はとにかく付いていくことだけを考えていきます」
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橋本優己は、4月別府でS級初優勝を飾るなど充実一途。若手の頂点を目指して、日々着実に力を付けている。
「確かに優勝したりもできたけど、まだ全然通過点だと思っています。A級の時から、S級でも勝負できるなって思っていました。103点くらいは取りたかったけど、その目標よりも点数を取れたのも大きい。まくりでも、先行でも勝負できているし、フレームを変えたりして上へ、上へといい方向に向かっている。もっと成績をのこしてヤンググランプリに出たいですね」
橋本をマークするのは村田雅一。高松宮記念杯での白星は3日目の繰り上がりの1着のみだったが、随所に玄人好みの動きを見せていた。
「体調とかは問題なかったけど、それでもまだまだレースの中でやれることっていうのはあったと思います。我慢しきれず踏んでしまったこともありましたから。ラインとして、もう一個上のところを意識していなかいといけない。練習はしっかりできたので、橋本君をしっかりサポートしたいですね」
松本秀之介(写真)にとって、当所は普段から練習を積むバンク。今大会には地元同然の気持ちで臨む。
「GIの予備が入ってたんですけど、途中で帰ってここ(久留米)で練習していました。5車とか6車のレースを走るよりは、久留米記念に向けてしっかり練習をした方がいいと思って。熊本バンクが使えなくなってから、久留米はずっと練習させてもらっているバンクなので。体調とかは万全です。準決には乗りたいですね」
藤井栄二は今の力を受け止めて、さらなるレベルアップに励んでいるようだ。
「現状のままでは何もかも足りないなと思って、トレーニングで新しいことを取り入れて脚力を上げていっている最中です。なかなかすぐに結果が出ることはないと思っているんですけど、今は根気強くやらないといけないですね。久留米は久しぶりなんですけど、何回か走っていて自分の中では走りやすい」
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小森貴大は、4月川崎記念での優出から成績が高いレベルで安定している。戦うステージはレベルアップしても、戦法はデビューから一貫して変わっていない。
「競走で力を出し切れていることが大きいですね。師匠(市田佳寿浩)とも話し合って、まずは出し切る競走をしていこうってことを確認できた。上位の選手が相手でも、遅れを取らずにいけた時は食い込めているので」
高松宮記念杯の初日落車した松本貴治は状態面が気になるところ。本人は身体的なことよりも、フレームが潰れてしまったことの不安の方が大きいようだ。
「体は全く問題なかったです。だけど、フレームが壊れてしまって。それで宮杯も2日目以降は欠場せざるをえなかった。だから今回はいつもと違うフレームです。レースで乗るのは初めてですね。練習でもちょっと乗ってみたけど、実際にレースで走ってみないとなんとも言えないですね」
根田空史(写真)は全日本選抜の落車で負った鎖骨骨折が尾を引いていたが、高松宮記念杯では本来の力強さが徐々に戻ってきているようだった。まだ完調とはいかないまでも、着実に復活の道を歩んでいる。
「ちょっとずつ戻ってきた感じはありますね。宮杯の前に鎖骨に入っていたワイヤーを抜きました。まだまだだとは思っているけど、練習もやれるようになってきたので。まだ高強度の練習はできていないから、レースで反応はできているんですけど、パワー不足を感じますね。でも、一走、一走上積みは出来ていると思います」
伊藤旭は前回の6月和歌山は未勝利も、最終日には取鳥雄吾を力でねじ伏せた。
「前回の最終日に取鳥さんの上をいけて、先輩達にも前に踏めばあれだけ出るんだから大丈夫って言ってもらえた。だから、今回は自信を持って。もう失格できないってのはあるので、今回はしっかり仕掛け所を逃さずに仕掛けたい。落ち着いて回りを見て走ります」
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阿部将大はFI戦で安定して成績を残せるようになり、競走得点もジャンプアップ。2月高知GIIIでの優勝から、また一回り力を付けた印象だ。
「GIIIを取ったことが大きいですね。それがあるから落ち着いてレースを走れています。自分は9車の方が展開が回るから7車よりも好きです。オールスターも出場が決まったし、目標にしていた競輪祭の前にGIに出られるのはデカいです。積極的に、練習の成果を出したいですね」
岩津裕介は、落車からの復帰戦だった高松宮記念杯から中4日で追加参戦。ここは初連係の阿部を目標に、番手巧者ぶりを発揮する。
「阿部君とは初連係です。良いレースをするイメージがありますよ。自分は前回が復帰戦だったけど、走りながら戻していくしかないと感じましたね。それもあって追加を受けました。痛みはもうないんですけど、完全に健康体で走るってことのほうが最近は少ない。その中でやれることをやっていきます」
雨谷一樹は高松宮記念杯では4走全てが番手回り。準決勝には進出したものの、不完全燃焼な部分もあったようで、自力へのこだわりを口にした。
「(3日目の落車は)打撲も擦過傷もほとんどなくて、ほぼ無傷でした。普通にケアをして競輪場で眞杉(匠)とか、長島大介とかと練習して来ました。宮杯に行く前も自力の練習しかしていなかったのに、全部人の後ろだった。自力で走る準備は常にしてきているし、今回は初日から自力でよかった。こういう時に魅せるような自力を出していかないと駄目ですよね」
山根将太は函館記念の後に約1カ月の欠場。復帰戦の今場所はどんな走りを見せるか。
「(欠場は)体調を崩してしまって。練習自体は2週間くらいできたけど、あまり経験がないので走ってみてって感じです。まだ9車立てをつかみ切れてないですね。難しいと感じています。久留米はS級でも一回走っているし、普通のバンクというか、走りやすい感じ。二次予選は通過できるように頑張りたい」
黒沢征治(写真)は5月西武園の後にFI戦を一本欠場し、高松宮記念杯の補充出走から復帰。最近はヒットこそ飛ばせていないものの、現状を打破しようと必死にもがいている最中だ。
「欠場は腰痛ですね。もともとぎっくりをやったりしていて、大事を取って休んでいました。宮杯は補充でも走れて、もったいないレースもあったけど感覚自体はよかったです。地元のオールスターもありますし、そこで平原(康多)さん達と連係したいですし、ここら辺でS班と戦っておきたい。眞杉(匠)とかと同じくらいの走りをしたいし、内容にもこだわっていきたい」
笠松信幸は近況の伸びが抜群。5月和歌山を優勝すると、6月取手も連勝で優出するなど、極端に白星が増えている。
「5月の四日市の前にセッティングをガラッと変えたんですよね。自転車の進みが全然違うし、これだけ1着を取れているんだから悪くないですよ。竹内(雄作)君はいつも強いし、信頼して任せていきます」
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地元ホームの坂本健太郎が登場する。積極性抜群の伊藤颯馬の番手から、大事な地元記念をスタートさせる。
「伊藤君の番手は何回もありますよ。(結果は)良かったこともあるけど、離れたこともあるからしっかり付いていかないと。前検日の前日から風がすごいですね。普段はこんなに吹かないのに。この風が止んでくれればいいけど、どうですかね」
その伊藤颯馬(写真)は、直近12場所でのバック本数が26本の超積極タイプ。前回6月防府の決勝は3着も、果敢に風を切ってスタイルを貫いた。
「前回の決勝はペースに入れて駆ければ優勝できると思ったんですけどね。出切るまでに脚を使っていました。練習の調子は悪くなかったです。沖縄はもう梅雨が明けたので良い練習ができています。記念の決勝にはまだ乗ったことがないので、乗ってみたい」
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岡崎智哉(写真)は地元GIで獅子奮迅の活躍。白虎賞、準決勝と古性優作の前回りで、後ろの白星に貢献する走りを披露した。
「宮杯は良いレースはできたと思います。でも、後ろが決めてくれて見栄えはいいけど、自分は勝負できていないですからね。宮杯で感じた課題も見つけられた。ペダリングだったり、技術的なことですね。疲れは意外となかったです」
稲垣裕之が岡崎の番手を回り、中野彰人が3番手を固めて近畿勢が強力なラインを形成する。高松宮記念杯は最終日失格で終わってしまった稲垣だけに、悪い流れは断ち切りたい。
「失格は仕方ないですね。体の状態は良くなっているし、(6月)和歌山から使っている新車にだんだん慣れてきて良くなってきています。中4日なので、刺激だけ入れて、疲れを残さないようにやってきた。古性の優勝で近畿が盛り上がっているので、自分も盛り上がっていきたい」
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北津留翼は高松宮記念杯で二次予選敗退も、3日目、最終日と連勝締め。タイトな日程のなかでも、地元記念に向けてしっかりと追い込んできたようだ。
「宮杯の調子はいつも通りでした。連勝は展開にも恵まれたからですよ。日程が詰まっているけど、調整はせずに。詰まっているからって練習しないと弱くなっちゃうので。疲れは気になるけど、それを抜きながら開催を過ごしたい」
高橋築は5月川崎を連勝で優出した後、FI戦を一本欠場。今回が復帰戦となるが、慎重に調整はしてきたようだ。
「体調を崩して、熱が出て4、5日くらい寝込んでました。自分は気が強いタイプじゃないので、落車した後とかもしっかり直してから復帰したいタイプ。それなりに練習はできたし、その中で自分にできることをやりたい」
郡司浩平(写真)は高松宮記念杯決勝で北日本分断策に出た。結果的にしんがり負けに終わったレースを振り返り、またここからの巻き返しを誓った。
「前回の決勝は読めない部分もあって難しかったですね。もう少し小松崎(大地)さんが早く来ていれば出させてとは思っていたんですけど。結果的に引くに引けなくてあの形になってしまいました。でも、ラインのおかげで今年初めてGIの決勝には乗れたので。前回が終わってから少し休んで練習もできたので、中4日ですけど戦える状態。しっかりと展開を見ながら勝負所を逃さないように仕掛けていきたい」
清水裕友の高松宮記念杯はまさかの二次予選敗退。それでも最終日には目の覚めるようなまくりで1勝をつかみ取っており、状態を悲観する必要はなさそうだ。
「単純に自分が弱かったっす。最終日は(まくりが)出ましたね。あれがまぐれじゃないようにしたい。前回の3日目から自転車を変えました。今回もその変えた自転車のままいこうと思います」
地元の園田匠が追加で参戦する。高松宮記念杯決勝で3着に突っ込んだ持ち前の鋭脚を、ここでも遺憾なく発揮する。
「自分の場合はレース間隔が詰まっているのは気にならないし、むしろ感覚的には詰まっているほうが好き。前回の初日に(中川)誠一郎さんのスピードを体感して脚にアタリがついたおかげで、2日目以降もしっかりと戦えたと思う。レース間隔が詰まっているのでそのイメージのまま走れれば。今年はFIが多くて記念を走るのはこれで3本目。7車立てと9車立てでは全く感覚が違うので、2場所続けて9車立てを走れるのはプラスだと思う。お世話になっている中野(浩一)さんの冠レースなので、しっかりと結果を出せるように頑張りたい」
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