久留米競輪場開設72周年記念「第27回 中野カップレース」は、6月26日~29日の日程で開催される。今シリーズは清水裕友、佐藤慎太郎のSS班から2名が参戦を予定。更に野原雅也、吉田拓矢、森田優弥、岩本俊介、取鳥雄吾、野口裕史、皿屋豊、寺崎浩平、眞杉匠など強力な自力型がズラリとそろっている。勝ち上がり戦から熾烈なバトルが繰り広げられそうだ。また、最終日第3Rにてレインボーカップチャレンジファイナルが一発勝負で行われる。こちらも注目だ。
昨年は全日本選抜、サマーナイトフェスティバルを制覇してビッグレース2冠に輝いた清水裕友。今年はウィナーズカップで優勝、全日本選抜と日本選手権は決勝に進出していて、ビッグレースで存在感を猛アピール。豊かなスピード、仕掛けどころを逃がさない機敏な立ち回りで、安定した成績を残している。今シリーズは前半戦最後のGレースだが、現在の獲得賞金ランキングは第3位で、4年連続のグランプリ出場に向けて視界は良好だ。強力な自力型がそろい激戦必至だが、むしろ混戦は望むところか。71周年大会に続き連覇を狙う。
同じくSS班の佐藤慎太郎も動きはいい。日本選手権1613着の決勝では松浦悠、郡司浩とデッドヒートを演じると、5月函館記念4112着、全プロ記念は優秀戦2着でスーパープロピストレーサー賞に乗っている。今シリーズの北日本勢は上位クラスの自力型が手薄だが、メンバーに応じて幅広い地区の選手と連係して結果を出していて、菅田壱道との連係が叶わなくても機動型がそろった関東勢あたりと組む可能性もありそう。最後は的確なコース選択と鋭い差し脚を発揮しての突っ込みには警戒が必要だ。
寺崎浩平、野原雅也の福井コンビにレース巧者の稲川翔と強豪ぞろいの近畿勢も好勝負が見込める。日本選手権は連対がなかった寺崎だが、全プロ記念の初日は上がり11秒フラの快速まくりを決めて勝っている。野原は自力攻撃が冴え渡り、日本選手権では一次予選、二次予選を連勝すると、全プロ記念の最終日は郡司、平原康多、岩本俊介らを撃破した。両者の前後は流動的だが、稲川の援護を得て主導権を握れば近畿勢から優勝者が出てもおかしくない。