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83#

決勝戦レポート

吉田拓矢(茨城・107期)

吉田拓矢が2度目の記念制覇

 S級S班が不在となった決勝戦。最終バックで3人が落車するアクシデントもあったが、単騎の吉田拓矢が力強いまくりで混戦を断ち切った。昨年12月の佐世保に続き、同じ九州の地で2度目の記念優勝を決めた。
 「取鳥(雄吾)君のラインに付いていって、2コーナーで仕掛けて行った時にいけるなって思いました。落車があって手放しでは喜べないですけど、勝てて良かったです。九州は相性がいいと思います」
準優勝と大活躍した高松宮記念杯から中4日で迎えたシリーズ。コンディション作りに苦しむ選手が多い中で、初日からオール連対としっかり結果を出した。
 「今回は脚は問題なかったけど、疲れがありました。気持ちも疲れてましたね。昨日(3日目)よりはマシになったんですが、体は重かったです。このあとはサマーナイト、オールスターがあるので、そこに向けて一走、一走、しっかり走っていきたい」
 ビッグタイトルまであと一歩のところまで来ている。関東勢は平原康多だけではない。パワーアップした吉田が責任感のある走りでラインをけん引する。

 最終バック7番手から落車を避けて伸びた門田凌2着に入った。
 「作戦は特に考えていなくて、車番的に後ろになったので、1回動きました。(吉田)拓矢にスイッチしていかないとけいないのに、見てしまった。脚がないし、それがいまの課題です。競輪祭の権利が取れたのは良かったです」

 取鳥雄吾は打鐘過ぎからのロングスパートで山田をねじ伏せたが、末を欠いて3着に敗れた。
 「前受けから力勝負しようと思ってました。(山田)ヒデさんが行って、一瞬、見てしまったんですが、仕掛けて出切れたのは良かったです。桑原(大志)さんの気持ちに応え切れなかったですね。なかなか勝たせてもらえないんですが、くじけずに頑張ります」

  • 優勝者の写真です
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レース経過

 号砲で取鳥雄吾が飛び出す。取鳥-桑原大志、山田英明-吉本卓仁、岩本俊介、吉田拓矢、稲川翔、門田凌-香川雄介となって周回を重ねる。
 青板2センターから上昇の門田が赤板1コーナー過ぎに前に出るところを、山田が叩いて先制。九州両者には稲川が続く。山田が駆けていく中、打鐘3コーナー6番手からのスパートで取鳥が襲い掛かる。最終1センターで山田をねじ伏せた取鳥の主導権に変わり、中国コンビの仕掛けを反応良く追った吉田が3番手に。取鳥、桑原と出切って、まだ内に山田が残っている2コーナーで吉田はまくって出る。桑原がブロックして止めようとするが、当たって自らバランスを崩して落車し、後続の吉本、稲川も巻き込まれる。懸命に踏んでいく取鳥を吉田が追い、少し離れて山田、門田、香川、岩本の態勢で直線へ。粘る取鳥をゴール前で捕らえた吉田がV。2着に大外を伸びた門田が入った。

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 7 吉田 拓矢 茨城 107期 S1 11.5 まくり
2 8 門田  愛媛 111期 S2 1/2B 11 追込み
3 9 取鳥 雄吾 岡山 107期 S1 1/2B 11.8 B
4 5 香川 雄介 香川 76期 S1 1/2B 11
5 1 山田 英明 佐賀 89期 S1 1B1/2 11.5 H
6 2 岩本 俊介 千葉 94期 S1 3/4B 11.1
3 稲川  大阪 90期 S1 0
6 吉本 卓仁 福岡 89期 S1 0
4 桑原 大志 山口 80期 S1 0