久留米競輪開設70周年記念「第25回中野カップレース」が6月27日〜30日の日程で開催される。全国のトップスターが4日間に渡ってハイレベルなV争いを繰り広げる。
タレントのそろった九州勢が優勝争いを優位に進める。主役の座にもっとも近いのは中川誠一郎だ。2月別府の全日本選抜で2度目のG㈵制覇を果たした。その後はピリッとしないが、状態面に問題はない。不惑を迎えたばかりの中川がラインの主軸を担って、他地区の強力なライバルを迎え撃つ。今期最終戦でしっかり結果を出して、後半戦に弾みをつける。ラインをけん引するのは山崎賢人だ。3月大垣ウィナーズカップでは3度目のビッグ優出。5月松戸の日本選手権は準決勝で敗退したが、暖かくなって状態は上向いている。自慢の豪脚で4日間を駆け抜ける。地元の坂本亮馬はウエイト練習中に痛めたひざのケガのダメージをまだ引きずっている。半年以上、まともに練習できてないが、それでも積み重ねてきた経験値と競走のテクニックで高い位置に踏みとどまっている。状態面の不安は気力でカバーできる。5年ぶり2度目の地元記念制覇へ全身全霊を傾ける。
平原康多が九州勢の前に大きく立ちはだかる。ナショナルチームの躍進に対抗するべく、試行錯誤を重ねている。今年のビッグレースは3回とも準決勝4着で決勝を逃しているが、最強のオールラウンダーとしての地位は揺るがない。木暮安由は5月日本選手権で準決勝進出。安定した戦いぶりが光っている。連係実績豊富な平原と連係できればチャンスだろう。神山拓弥は5月地元の宇都宮記念で優出。決め脚は相変わらずシャープだ。