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久留米競輪

KURUME KEIRIN

83#

検車場レポート

  • 10/17 Wed. (前検日)
  • 10/18 Thu. (1日目)
  • 10/19 Fri. (2日目)
  • 10/20 Sat. (3日目)

1R

選手の写真です。
林大悟選手

 林大悟(写真)は今期から初のS級戦。9月広島FIでの落車こそあったが、前回の別府FIを優出するなど着実に力を付けてきている。

 「(S級戦では)積極的なレースをしていきたいです。落車は腰を打ったので1場所休んだんですけど、もう影響はありません。記念は(7月)弥彦以来で2回目ですね。FIと違った緊張感がありますけど、後ろが練習でもお世話になっている(松尾)信太郎さんですし。しっかりと頑張りたいです」

 大西祐は、いつもと違う練習環境で準備してきた。その成果を、当所で一気に爆発させよう。

 「前検日の2日前から、防府競輪場に行って練習をしてきました。山下(一輝)君とか若い子が集まってくれて、良い練習をさせてもらいました。メンバーに林君を見つけて怖気づいていますけど、どこかで結果を残したい。どういう形であれ、爪痕を残せるように」

2R

 佐藤和也は、9月伊東FIから3場所連続で優出と良い流れ。初日は並びが注目されたが、五日市誠に前を任せて一次予選突破を狙う。

 「流れがめっちゃ良いですね。脚も結構良いんですよ。自力の準備もしてきましたけど、初日は五日市君に任せます。練習では自力の練習ばかりしています。今は追い込みでもタテ脚が必要なので」

 地元勢のトップバッターを務めるのは東矢昇太。プレッシャーがかかるポジションだが、気負わずに自然体で臨む。

 「意識しないで、いつも通り走ります。(以前に換えた松岡)貴久さんのフレームも、そのまま使っていますよ。ポジションとかを換えて、良い感じになってきました。でも、最近はレースが不甲斐ない。良い結果を出して、地元勢に流れを作りたいですね」

3R

 8月川崎ナイターGIIIでは、連勝で準決に駒を進めた矢口啓一郎。しかし、その後は波に乗れず、一息の成績が続いている。

 「川崎は調子が良かったわけではないし、前に自力選手がいたので。自分でやった時は、ちょっと物足りないですね。でも、ここまで(寛仁)親王牌の誘導もあったけど、練習はできました。脚の部分で心配はないです。あとは(中17日で)空いてしまったので、レース感覚だけですね。まだ、(強くなることを)諦めてはいない。気持ちは120パーセントです」

 「まさか目標がいるとは思わなかった」と話すのは森川大輔。番手回りのチャンスをきっちりと生かしたい。

 「自力の練習をしてきたし、前でやることも考えていたんですけどね。(目標の下岡優季が)前で頑張らせてくださいと言ったので、任せますよ。連係は初めてです。練習もしっかりしてきました」

4R

選手の写真です。
岡部芳幸選手

 7月大垣FIの733着から動きの良かった岡部芳幸(写真)だが、8月向日町FIで落車。復帰した9月弥彦FI以降は大きい着が目立つだけに、状態が気になる。

 「もう落車の痛みはないです。弥彦は(良い感触を)感じられた。でも、前回の別府(FI)は調子が悪くないのに、外国人が強いから自分の調子が悪いように感じたね。今回は外国人がいないから、大丈夫だと思うよ」

 低空飛行が続く佐川翔吾。しかしながら、持ち前の積極性は失っていない。手応えをつかみだしているだけに、あとは結果を出すだけだ。

 「もう一度、ここから(先行で)やらないと。状態は良いと思うけど、なかなか結果に出ないですね。(前回の)別府(FI)の前にボスとブフリと練習もしてきました。トレーニング方法も全然違ったし、勉強になりましたね」

5R

選手の写真です。
伊早坂駿一選手

 伊早坂駿一(写真)は、9月弥彦FI、続く10月豊橋FIを無傷で優出。勢いに乗って、当所でも暴れるか。

 「調子が良いですね。練習の感じが、レースで出せています。弥彦で半年ぶりに決勝に乗れて、多少は自信にもなりました。ここまでも、普通に練習して疲れも抜いてきました。油断せずに頑張ります」

 今期からS級レーサーの仲間入りを果たした小林令。好調な伊早坂にきっちりと続いて、白熱のゴール前勝負を演じよう。

 「初のS級戦は、すごい手応えもないし、何となくって感じです。でも、前回(青森記念)は2回も前と千切れてしまって。もう、あんな思いはしたくないので、練習をしてきました。しっかり仕事をしたいです」

6R

 不破将登は、前回の四日市FIを222着のオール連対。今回も一緒の山口富生と連日、ワンツーを決める力強い走りを見せた。

 「四日市はびっくりするほど、(状態が)良かったです。決勝も、(先行して2着に)残れるとは思っていなかったですね。(9月)岐阜記念くらいから良くなって、そこが終わっても気持ちが切れた感じがない。今は(S級)1班の点数を取りたいって気持ちで走ってますし、ようやく届くようになってきました」

 対するは三登誉哲。成績に安定感こそないが、持ち前のタテ脚は強烈。勝率の良い当所で、強敵撃破を目論む。

 「チャンスがありそうなメンバーですね。久留米は相性が良いんですよ。なんか知らないけど、勝てるんです(笑)。(9月)青森記念の初日にセッティングをいじったけど、良くなくてすぐに戻しました。そこからセッティングは、いじっていないです」

7R

 吉本哲郎は、今期に入って優出を量産。年齢を感じさせない、強気な組み立てで結果を残している。

 「今回も先行したいです。怪我をしたくないので(笑)。(来年の)ダービーも良い順位まで来ているし、あとは怪我をせずにいければ。先行はしんどいけど、結果を残せているので」

 小酒大勇は前回の弥彦FIが599着だけに、「取り戻さないといけない」と気持ちを入れ直す。

 「久しぶりに99着しました。状態は悪くないけど、展開も向かなかったし。頑張って脚を使ってから、まくって行けなかった。努力しないとダメですね」

8R

選手の写真です。
吉本卓仁選手

 急きょ追加参戦となった吉本卓仁(写真)。それでも、疲れも見せずに検車場入りした。

 「僕はここが地元ですけど、今回は地元じゃないですから(笑)。(前回の)松戸記念の最終日に(先行して)動いて、アタリはつきました。中0日は初めてですね。でも、現時点で疲れはないし、走る以上は頑張りたい」

 小笹隼人は、8月当所で怪我による長欠から復帰。前回の奈良FIの2日目に逃げ切るなど、徐々に復調してきている。

 「(奈良の2日目で)久しぶりに逃げ切れました。もう怪我は問題ないです。状態も、だいぶ戻ってきましたね。点数もこれ以上落とせないし、位置取りも考えていかないといけない。でも、自力の決まり手も増やしていかないと」

9R

 9月向日町記念を制するなど、着実に復活への歩みを進めている藤木裕。ここ2場所は準決で敗退しているが、気合は入っている。

 「向日町は獲らせてもらいました。(村上)博幸さんが獲ると思ったし、前の2人(三谷竜生、山田久徳)の気持ちもすごかった。そういう気持ちを受けて走れましたね。(今シリーズの初日は)同期の上田(国広)さんが、3番手を固めてくれるのは嬉しい。今泉(薫)さんも同期だし、そういう意味では珍しいメンバーですね。久留米にはよく呼んでもらっているから、頑張りたい」

 三谷政史は、ここまで2場所連続で優出など成績が上昇。奈良への移籍が功を奏している。

 「練習環境は変わっていないですけど、モチベーションとかは変わりましたね。今は地元があるし、忘れていた責任感とかも取り戻してきました。状態も、これで悪くないとは言えないですね。まだまだ、若手のつもりで練習もしています」

10R

選手の写真です。
古性優作選手

 ここからがシリーズをリードする特選組によるレース。昨年の当大会を制した古性優作(写真)は、前回の寛仁親王牌を準決で敗退。それでも、戦いの中で得た収穫を今後に生かす。

 「親王牌が終わって閃いたので、今回はめちゃくちゃセッティングを換えました。(換えた)感触はどうでもよくて、まずは脇本(雄太)さんに付いていけるか。今まで感覚を大事にしてきたけど、そうではないとレースで脇本さんに教えてもらいました。あとは、やってみてとポジティブに考えて。小さいことの積み重ねだと思うし、すぐにアタリが出るってわけではない。方向を間違えないようにだけ気をつけます」

 ビッグレースでも成績が安定している中村浩士だが、現状に満足せずに高みを目指す。

 「(直前の)千葉記念で4日間(ファンサービスで)お客さんのところにいて。いろんなことを聞いて、感じるものがありました。もちろん、選手も本気で走ってますけど、お客さんも本気で賭けている。さらに、気を引き締めたい。千葉で村上(義弘)選手が優勝しましたけど。やっぱり村上選手は期待に応えるし、負けてもしょうがないって気になる。自分もああいう選手になれるように」

 前回の寛仁親王牌は、連日バックを取って2623着の新山響平。今回も、初日から全力投球を誓った。

 「(寛仁親王牌が終わってから)競輪学校での違反訓練に行って、そのまま帰らずにいました。バンクも1日しか乗っていないです。久留米バンクは初めて走りますね。初日は逃げ切りたいです」

11R

選手の写真です。
中川誠一郎選手

 記念を2度制覇するなど、春から猛チャージを見せている中川誠一郎(写真)。2年ぶりの当所記念奪還へ出陣する。

 「この大会だけは、気持ちを入れてやるしかない。ここまではちょっと疲れがあったからケアをして。直前は普通になりました。前回(寛仁親王牌)と脚は変わらずにまあまあだと思うので、組み立てだけはしっかりと。立ち遅れないように気をつけます」

 根田空史は、前回の寛仁親王牌を9437着と一息。しかしながら、怪我の経過も良好のようで、ここから巻き返しを図る。 

 「(途中欠場した)青森記念の初日を走ってから左の手首が痛くなって。親王牌が終わって検査をしたら、古傷が今になって神経にあたっていることがわかりました。まだ日によってムラはあるけど、だいぶ具合は良くなってきましたね」

 金子哲大は9月向日町で記念を初優出すると、続く10月高松FIも223着。良好なリズムをキープしているが、あくまで慎重にコメントする。

 「調子自体は悪くないけど、ガラッと悪くなることがあるので、まだわからないですね。高松の決勝はカマした時点で(神山拓弥とワンツーが)決まったと思ったけど、田中(晴基)さんに良い勢いで来られてしまいました。(初日は)2車なので何とも言えないですけど、順番がきたら積極的にいきたい」

12R

選手の写真です。
平原康多選手

 平原康多(写真)は、共同通信社杯で9度目のビッグ制覇。前回の寛仁親王牌も決勝3着と、変わらぬ安定感を見せている。

 「どこでも、とにかく頑張るだけ。それ以外ないです。前回(昨年の久留米記念)に来た時は、最終日に山田(義彦)と落車しているし、不完全燃焼に終わって。前回の(寛仁)親王牌も、(決勝で)最後に踏めなくて終わっているし、今回は頑張りたい気持ちが強いです。フレームも限界があるので、今作っている最中。脇本(雄太)とかのスピードレースに付いていけてないので、いろいろやっています」

 今や九州を代表するオールラウンダーにまで成長した山田英明。現在、獲得賞金でのグランプリ出場へ望みがあるだけに、一戦一戦を集中する。

 「ここも大事だし、次の防府記念も大事。その中で、競輪祭に合わせられたら。もちろん、賞金も考えますけど、基本的にはGIを獲ってグランプリに出たい。今はアマチュアみたいな気持ちですね。プロは来月とかにチャンスがあるけど、アマチュアの大きい大会は1年に1回くらいしかチャンスがない。気持ちを引き締めて、残りの1カ月を頑張ってみようと思ってます」

 堀内俊介は、約2カ月間も白星がない。近況のレース内容を反省し、強気な攻めでチャンスを呼び込む。

 「最近は消極的になっていることが多いので、もう少し内容も求めたいですね。前からスピードも課題と言っていますけど、そろそろ克服しないと。(寛仁)親王牌が終わってからは気持ちを切り替えて、次のステップにいけるように。フレームも元に戻してきたし、感触も悪くないです」

1R

選手の写真です。
松尾信太郎選手

 オープニングレースは、松尾信太郎(写真)がチャンスをつかんだ。林大悟が、先に動いた藤田大輔を赤板の2コーナーで押さえて主導権。そのまま最終バックまで一本棒で通過する。車間を切っていた松尾は藤田を2センターでけん制すると、直線で追い込んだ。

 「もうちょっと早く車間を空けるべきでした。(林)大悟との連係が初めてで、外国勢を相手に良い勝負をしているのを見たりとかしてたし、未知数だったこともあって(車間を)空けられなかった。バックで少しずつタレてきたので慌てて車間を空けた。そこだけですね。自分の調子も悪くないですよ」

 原誠宏は最終バックを8番手で通過する大ピンチ。それでも、直線で中のコースを強襲して2着に入った。

 「良い感じにニュートラルに入れることができたし、力んでもなかった。あの展開も、7、8割は予想通り。最後は、もういいわぐらいの気持ちでいった。調子は良いですね」

 林大悟が3着。持ち味を存分に発揮して、二次予選に勝ち上がった。

 「(1レースの1番車は)緊張しましたね。他のレースを見て、気持ちを落ち着かせることができなかった。自分の中では掛かりが良かったけど、最後の踏み直しが悪くてタレてしまいました。でも、そこは修正できると思います」

2R

 中団が九州勢と南関勢で併走になると、先に動いた五日市誠は誘導を降ろして先行態勢へ。外で併走していた東矢昇太は、最終ホームから加速して前団をまくり切る。しかし、2センターから九州の3番手に切り替えた佐藤和也が、直線で鋭く伸びて白星をさらった。

 「調子は良いけど、番手として甘い。技術不足ですね…。止めようと思ったけど、下手くそでした。五日市君に申し訳ない。今回からセッティングを換えて、前回よりも良いと思うので頑張りたい」

 まくり切った東矢の番手から、小岩大介が追い込んで2着に入る。

 「少しずつ体も良くなっているし、今回から新車にして車は出ている。セッティングを調整すれば、もう少し良くなると思います」

 後方に置かれた本多哲也が3コーナーから大外を踏み上げると、望月永悟はコースを縫って3着に食い込んだ。

 「全て任せていたので仕方ない。最近は落車が続いていたし、無事にゴールできて良かった。調子がどうこうよりも、気持ちで走ってますよ」

3R

選手の写真です。
森川大輔選手

 下岡優季は打鐘で出た北日本勢に続くと、叩きに行かず中団で併走。しかし、4コーナーから加速して佐藤朋也から主導権を奪った。下岡マークの森川大輔(写真)は別線を警戒すると、最終3コーナーから番手まくりを放って1着。

 「あそこ(下岡の中団併走)で、そうとう焦りました。内に降りて、キメようと思ったら下岡君が踏んでいったので、慌てて追いかけました。もうちょっと残してもいいかなと思ったけど。人気になっていたし、後ろに西村(光太)さんが付いてくれているので。ちょっと早めでしたけど、踏ませてもらいました」

 森川をしっかりと追走した西村光太が、2着を確保した。

 「下岡君のダッシュが良いから、ちょっと離れないか怖かったけど。今の感じだと、千切れることはないかな。下岡君が止まらずに行ってくれたら、もっと楽に決まっていたと思う。久しぶりに連対しましたね。下岡君も頑張ってくれたし、森川君が連れていってくれた」

4R

 赤板過ぎに切った箱田優樹を佐川翔吾が押さえる。前受けから後方まで下げた山下一輝が一巡して打鐘で前に出るが、4番手に収まっていた佐川がすかさず反撃。最終ホーム前に山下を叩いて主導権を取る。そのまま軽快に駆けて中近勢のペース。絶好展開となった伊原弘幸がまくってきた箱田を外に振ってから鋭く追い込んだ。

 「なかなかこんな良い展開はないですよね。佐川君の掛かりが良くて、バックでも影が止まっていたので。これは、何もしなくていいだろうと思って、仕事の内に入らない仕事をしただけ。余裕はそんなにないですね」

 逃げた佐川翔吾が2着に粘り、今期初めて初日の予選を突破した。

 「山下君のスピードを見て、あそこで仕掛けようと思った。前回の別府(FI)最終日の1着で、気持ちが楽になったのが大きいかな。弟子と一緒に練習しているのも良い刺激になっている。最後の末はいつもよりマシですね。余裕はないですけど、ワンツーも決まって勝ち上がれたし、良かったです。疲れはないですね」

 人気の箱田優樹は終始、外併走の厳しい流れとなったが、外を懸命に踏み続けて3着に入った。

 「自転車の進みは止まっているけど踏めているので、よくわからない感じ。佐川さんのラインに付いていってまくろうと思ったけど、グンと進まなかった。1周ぐらい踏んだので、かなりキツかった」

6R

選手の写真です。
三登誉哲選手

 不破将登に蓋をした古川宗行が、打鐘で飛び出して先行策に出る。前受けの三登誉哲(写真)は、そのまま中団を確保。内を進出してきた不破の進路をふさぐと、最終2コーナーからまくって勝利した。

 「不破君がしゃくって来たのは見えていました。もう、外から誰も来ないと思って、逆に落ち着いてしまって。仕掛けるタイミングが遅れてしまいましたね。(記念の初日は1着が多いが)まぐれです。今回の初日も、一番脚を使っていないので。展開一本ですよ」

 内に詰まった不破将登だったが、石田洋秀を張りながらまくって2着。

 「内に行ってしまって、自分で自分が何をやっているのかわからなかった。とりあえず、三登さんを退かしてと思ったら、締まってしまって。(山口)富生さんを付けているのにアカンですね。何とか、みんな二次予選に行けて良かったです」

 山口富生が、不破に続いて3着に入った。

 「安心して付いていたら、不破君が内に行ったので。行くなら、せめてもう1車前(三登の横)まで行かないと。あそこで止まるのが一番最悪でしたね。あの展開になって、自分はいっぱいでした」

7R

 堀僚介が3連単80万円オーバーの超大穴配当を演出した。レースは堀、小酒大勇の順で切った上を、吉本哲郎が叩きに行く。小酒と吉本で激しくもがき合っているところを堀が後方から豪快にまくって圧勝した。

 「この展開は想定していなかった。小酒さんが先に切ると思ったので、その上を叩いて吉本さんを待つ形にしようと思ったけど、そうならなかった。前で別線がやり合ってくれて、展開が向きましたね。落ち着いて仕掛けられた。3コーナーで止まるかなと思ったけど、そのまま進んでくれて良かったです。いつも初日だけ調子がいいので、二次予選も頑張りたい」

 中四国ライン3番手の児玉慎一郎は前との連結が外れてしまったが、バック前から前々に踏み上げる。2センターからは空いたインコースを突いて2着に入った。

 「内が空いてくれた。6番(堀)の仕掛けに合わせてスイッチでもしようかなと思ったら6番が強くて。みんな外を踏んでいったから内にいこうと。みっちり練習してセッティングを見直した成果が出たのかな」

 混戦状態から内に進路を取った水谷良和が児玉に続く形で3着に。

 「(3着に入れて)良かった。たまにはこういうのもいいでしょ。日頃の行いが良いからかな(笑)。冷静に走ることができた。これで、少しでも流れが良くなってくれたらいいね」

8R

 千葉記念in松戸から中0日で参戦の吉本卓仁が、疲れを感じさせない走りで実力を示した。レースは赤板前に切った小笹隼人に対し、7番手となった吉本が打鐘前から一気の反撃に出る。小笹をあっさりと叩いて主導権を握ると、すかさず巻き返してきた鈴木謙二を中村圭志が最終2コーナーでブロックして阻む。軽快に踏み直した吉本が逃げ切って快勝した。

 「中村さんは仕事をしてくれるし、早めに行かないとって思っていましたけど、ちょっと長かったですね。でも、あそこで行かないと小笹君も踏むだろうし。疲れが残っているのか、いないのかは、ちょっとわからないけど、動けているので」

 果敢に攻めた吉本を援護して2着に入線した中村圭志もニッコリ。

 「鈴木君が意外と良いスピードで来たし、あそこはしっかり張らないと。自分も被りたくはないし。でも吉本君の踏み直しがすごくて最後はいっぱいでした。落車の影響はないので戦えると思います」

 川口満宏は目標の鈴木が不発の展開から切り替えてしぶとく3着に食い込んだ。

 「ちょっと(鈴木と車間が)空いちゃったね。昔だったら、あの辺はしっかりできていたけど…。その後のフォローはできているし、悪くはないけど歳だね」

9R

選手の写真です。
上田国広選手

 中団で蓋をしていた今泉薫が赤板の2コーナーで踏み上げたが、前受けの藤木裕は突っ張って出せない。前団の踏み合いが終わると、宗崎世連は打鐘の4コーナーから巻き返して先頭に躍り出る。まくられた藤木が最終2センターで榊原洋を大きく張ると、コースが空いた上田国広(写真)が直線で伸びて白星を手にした。

 「藤木君がどうするのかなと思っていました。でも、前の2人(藤木、三谷政史)が何とかしてくれましたね。最後は政史さんが外に行ったので、内に行こうと。感じは悪くないです」

 3着の宗崎世連は、タイミングを逃さずに仕掛けて勝ち上がりを決めた。

 「こっちが100パーセント有利で、あのタイミングで仕掛けても苦しめられました。やっぱり、このクラスは違うなと思いましたね。でも、初めて格上を相手にああいうレースができて良かったです。勝負どころを逃さずに行けたし、調子も良い。初日を突破できたのは嬉しいですね。記念シリーズでの勝ち上がりは初めてです」

10R

選手の写真です。
横山尚則選手

 大方の予想通り、新山響平が横山尚則を押さえて主導権を握る。ペースが上がらずに打鐘を迎えたが、7番手の古性優作が2センターから反撃を開始。対する新山もピッチを上げて激しいモガき合いに発展する。これで展開が向いた中団の横山尚則(写真)は、最終2コーナーから仕掛けて前団を飲み込んだ。

 「古性君や松川(高大)さんとバッティングしても、あの位置をと思った。古性君が仕掛けてきて、少し被ったけど、いつでも行ける感じで整っていた。でも、前が踏み合って凄いスピードが上がっていたので、苦しいところをまくっていく形になりましたね。行き切れたので踏めているとは思うけど、上のレベルで戦うには古性君や新山君のレースをしないといけない」

 芦澤大輔が、横山の仕掛けにピタリと続いて茨城ワンツー。

 「2着だけど、反応はできている。展開一本ですね。横山君がうまくレースを組み立ててくれた。それだけですよ」

 松川高大は、茨城コンビを追いかける形で3着に入る。

 「自分が先に切ったら、その上を新山君が叩いてくれると思ったけど、横山君に切られてしまった。(ホームで)スイッチしようと思ったら、笠松(信幸)さんが遅れてきてタイミングがズレてしまいました。あの(まくった横山の)上は行けないけど、感触は良いですね。地元記念で気持ちも入っている」

11R

選手の写真です。
中川誠一郎選手

 根田空史が金子哲大を打鐘の2センターで押さえるが、すぐさま石塚輪太郎も反撃して主導権争いに。冷静に戦況を見ていた金子は、最終2コーナーからまくって前団に迫る。しかし、脚を溜めていた中川誠一郎(写真)が、3コーナーから満を持して踏み上げる。大外を抜群のスピードで進み、前団を一気に飲み込んだ。

 「想定していた以上に別線の仕掛け合いが激しくて。最後も金子君が先に仕掛けたので待ってからと。珍しく緊張しましたけど、これで落ち着くと思います。余裕もあったし、感触も悪くない」

 中川の仕掛けを懸命に追った小倉竜二が、2車身差の2着をキープした。

 「付いていて余裕はあったけど、最後は置いていかれた。踏み方が分からなくなったというか、力が入らない感じでしたね」

 金子哲大は中川に屈して3着。それでも、狙い通りの組み立てで優秀へ駒を進めた。

 「踏み合っても、神山(雄一郎)さんと共倒れになるだけなので。3番手を取って、ある程度やり合わせようと思っていました。位置を取ってからは、被る前にと思って仕掛けました。自分としては、このメンバーで3着なら上出来ですよ」

12R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手

 赤板前で出た中西大を、山田英明が打鐘の手前で押さえる。3番手となった中西は堀内俊介の巻き返しに合わせて踏み込むと、突っ張り気味に踏んだ山田を叩いて主導権。叩かれた山田は神田を捌いて中西の番手を奪取する。被って外を踏めなかった平原康多だったが、コースをこじ開けて最終2センターから外を踏む。その後ろの佐藤慎太郎(写真)は内コースに進路を取ると、直線で鋭く突き抜けた。

 「平原の後ろってのが大きい。どうにかしてくれるし、全面的に任せられるから脚が溜められた。スピードをもらって行けたけど、あそこはイチかバチかのコース。でも、1着までいけたし、状態は悪くないです」

 番手を奪った山田英明は、直線で追い込んで2着に入る。

 「僕ができることをやっただけです。平原の前で勝負しないといけないので、先行も含めて考えていました。出られたら、飛び付きも視野に入れて。(打鐘手前で)切るところまでは良かったけど、最後はモコモコしてしまって。もうちょっと、修正したいです」

 まくり追い込んだ平原康多が3着。窮地に陥ったが、懸命のリカバリーで優秀に辛くも勝ち上がった。

 「道中でいろんな選択肢があって、それが全て当たっていたかはわからない。初手も良い位置が取れなかったし、苦しいレースでした。(佐藤が)1着、(自分が)3着で、最低限ですね。ただ引いて走るだけではダメ。僕はこういう諦めない走りが持ち味。脇本(雄太)にはできない競輪だと思う」

 山田マークの柏野智典は、直線で伸び切れずに4着に終わった。

 「(山田)英明の仕掛けがスッと出ると思ったら、出なくて。ずっと引っかかっていました。焦り過ぎましたね」

6R

選手の写真です。
和田圭選手

 初手で中団の伊早坂駿一は、中西大との併走を嫌って車を下げる。その後も中団に降りた中西に警戒されるが、赤板の2コーナーから臆せずに踏み込んで主導権を握った。番手の和田圭(写真)は、中団からまくってきた中西を最終2センターでブロック。最後はゴール前で差し切った。

 「(伊早坂が)どれだけ強いかわからなくて。最後はタレてくると思ったら、踏み直してきた。馬力があるし、強いですね。久しぶりに、良い先行選手に付きましたよ。自分の感触も、セッティングを換えたので初日より良かったです」

 伊早坂駿一は、持ち前のパワーを発揮してライバルを完封した。

 「(中西が相手でも)先行するって気持ちでいました。できれば後ろ攻めが良かったけど、早めに押さえに来てくれたので良かった。あとは、標識線(赤板の2コーナー)が勝負だなと。出切ってからは落ち着いて、ペースで駆けられました。(好調の要因は8月)川崎GIIIでぎっくり腰になって。その後から体のケアを含めて、いろいろ見つめ直したら調子が上がりました」

 佐々木雄一が、横一線の3着争いを制して勝ち上がり。ラインで上位独占となった。

 「ずっとビリビリしていました。前に出ちゃったら、(伊早坂は)強いですね。中西君は引っ張り過ぎたと思う。自分は付いていっただけ」

 

7R

選手の写真です。
吉本卓仁選手

 石塚輪太郎が吉本卓仁(写真)の横で併走していると、先に出た箱田優樹が先行態勢を取る。石塚は強引に巻き返すが、前団を叩けない。被って外を踏めない吉本だったが、最終2コーナーからインを進出する。2センターで先頭に躍り出ると、そのまま押し切って連勝。

 「ツキだけです。石塚をしっかりと飛ばしていればよかったけど。箱田がローリングするのは知っていたけど、別に狙っていたわけではない。空いてくれと祈って入っていった。(中0日だけど)勝ち上がっているので疲れは感じないですね」

 吉本と連結を外した松尾信太郎が外を踏むと、福岡コンビの後ろを固めた小岩大介は、吉本と同じコースを辿って2着に続く。

 「外に行こうと思ったら、松尾さんが外に行って吉本さんが内にいって。内が空いていたので突っ込んだ。3番手だったから内へ行けたと思う」

 萩原孝之は直線入り口でアンコになるが、態勢を立て直して3着に入った。

 「石塚君をすんなり先行させたくなかった。キツかったですね。石塚君がすごい上を走っていたので、当たれなかった。箱田君は強いね」

 

8R

選手の写真です。
松岡貴久選手

 後ろから動いた林大悟は、後方に引いた野口正則を警戒しながら赤板の2コーナーで主導権を握る。中団は九州勢を追った野口と堀内俊介とで併走。野口をさばいた堀内が最終2コーナーから仕掛けると、松岡貴久(写真)は番手まくりで合わせて勝利した。

 「林君がフカし気味に駆けていたので。堀内君のスピードが、そこまで良くなかったから止まると思ったけど…。自転車をいじって、初日よりも良くなった」

 松岡に続いた中村圭志だったが、4コーナーで堀内を落車させて失格。落車を避けて追い込んだ小野大介が、2着に繰り上がった。

 「堀内君が仕掛けてくれたおかげですね。でも、落車してしまったので。上田(国広)さんに内に来られたけど、落車も避けられたので。脚も初日より軽かった」

 後方にいた佐藤亙は、落車を避けてから外のコースを伸びる。繰り上がりの3着で準決に進出した。

 「内と思ったら、ガシャンってなったので外しかないと。落車もあったけど、勝ち上がれた。この運を大事にしたい」

 

9R

選手の写真です。
根田空史選手

 根田空史(写真)に蓋をした吉本哲郎が、赤板の2コーナーで飛び出して先行策に出る。この動きを追った根田は車間が空いた4番手に降りようとするが、佐川翔吾も盛り返して併走に。それでも、最終2コーナーから強引に踏み上げると、抜群のスピードで圧勝した。

 「やり辛いメンバーでもあったし、組み立てが難しかったです。(中団併走は)楽っちゃ楽でしたけど、踏み遅れているからダメですね。うまく中団が取れていれば、もっと楽だったと思う。技術不足です。でも、逆にあれができるようになったら、着がまとめられると思う」

 根田を止められなかった柏野智典は、中村浩士を大きくブロック。返す刀で追い込んで2着に入った。

 「岡部(芳幸)さんと水谷(良和)さんを見間違えて。3番手まで付いてきていると思って、焦ってしまいました。(中村)浩士さんなので、ちょっとあたるくらいでは止まらないと思って。強引になり過ぎてしまいました。引っかかったのもあるので…」

 積極的なメンバーを相手に、先行勝負に出た吉本哲郎が3着に残った。

 「自分は駆けるしかないので。ここまでのレースで、強いやつらが大敗していたので。勝ち上がれたら面白いなと思っていました。柏野さんが仕事をしてくれたから残れたけど、たぶん調子は良いと思う」

 

10R

選手の写真です。
新山響平選手

 前受けから赤板前で7番手まで車を下げた新山響平(写真)。2コーナーで藤田大輔を押さえると、叩きに来た堀僚介を受けて3番手を確保する。冷静に最終2コーナーから仕掛けて、別線を一蹴した。

 「出てから誰もこなければ駆けようと思ったけど、(堀が)来たので、踏み合っても仕方ないかなと。周りがもっと早めに動いてくれればよかったですね。堀君を出させたのも、まずいかなと思いながらでした。自信がないのかな。準決は積極的にいければ」

 神山雄一郎がピタリと追走して2着に続いた。

 「判断や仕掛けは全て任せていた。自分が付いていけるかどうかだったので。差し込むどうこうよりも、(新山が)強いから付け切ることが大事。冷静に走ってくれました」

 小林令は車間が空きながらも3着を確保。初めて記念の準決へ駒を進めた。

 「(最終ホームで)思い切りバックを踏んで。スタンディングしたところで、藤田さんに絡まれた。狙われると思っていたけど、ヤバかった。このレベルになると小さなミスが大きなミスになってしまう。何とか3着に入れてよかった」

 

11R

選手の写真です。
佐藤朋也選手

 宗崎世連が赤板の1センターで誘導を降ろして先行態勢に入る。先に動いた佐藤朋也(写真)が中団で、前受けから引いた古性優作は7番手。打鐘、最終ホームと隊列は一本棒。佐藤朋は車間を詰める勢いで、2コーナーからまくり上げる。番手から踏んだ佐々木則幸も乗り越えて白星を挙げた。

 「宗崎さんが、ジャンくらいまで(古性に)蓋をしていたら突っ張ろうとも思っていましたけど。でも、メンバー的に自分がおいしい位置を取れそうな感じだったので。中団を取った後は、後ろを見ずに自分のタイミングで仕掛けました。被る前に仕掛けようと思っていたし、うまくいきましたね」

 古性優作は最終バックから大外を踏み上げるが、届かず2着まで。レース後は反省に終始した。

 「ラインにも迷惑をかけてしまったし、人気にもなっていたのに申し訳ない。セッティングを換えて、感じが良くなくて車が出なかった。初日と2日目に失敗した分も、残りの2日で巻き返したい」

 2センターで古性をけん制した佐藤和也は、佐藤朋を追って3着に流れ込む。

 「(佐藤朋が)めちゃめちゃ強かったですよ。ここで行っちゃうんだって感じで。自分はもう一杯で、仕事をする余裕もなくて。ちょっとスライスするくらいしかできなかったです」

 

12R

選手の写真です。
中川誠一郎選手

 後ろから動いた金子哲大が、合わせて踏んだ松川高大を制して前に出る。その上を横山尚則が勢い良く切ると、松川はすかさず叩いて先行策に出た。番手の中川誠一郎(写真)は、巻き返してきた金子に合わせて最終1センターから番手まくりを敢行。そのまま力強く押し切って連勝を決めた。

 「松川君が流れで叩く展開になって。あれだけ行ってくれたし、後ろに2人(山田英明、小倉竜二)が付いているのでしょうがなく踏みました。平原(康多)君が内に降りたのが見えたので、これは決まったなと。朝からサドルがズレて心配でしたけけど、修正もできました」

 山田英明が中川の仕掛けにきっちりと続き、2着をキープ。

 「別線にラインを崩されないように気を付けていました。あとは、小倉さんまで付いてくれたし、きわどいところは見極めて。中川さんがどうするのかなと思ったけど、松川君がラインのことを考えた仕掛けをしてくれたので。感触は3番手だったので参考にならない。一戦一戦頑張るだけです」

 金子が不発に終わると、平原康多は小倉後位にスイッチ。直線勝負に賭けたが、3着まで。

 「横山が松川君を出させて、キツくなりましたね。でも、後輩(金子)が頑張ってくれました。降りたあとは、どれだけ前を抜けるかですけど。小倉さんまでが精いっぱいでした」

 松川高大はシンガリ負け。それでも、中川の勝利に大きく貢献した。

 「緊張は全然なかったです。金子は自分たちだけを見て流していたし。横山君は詰まったから行ったと思う。後ろがもう少しもつれてくれたら、小倉さんまでのワンツースリーが決まったんですけどね」

 

10R

選手の写真です。
神山雄一郎選手
選手の写真です。
小倉竜二選手

 前受けの佐藤朋也は、押さえに来た山田英明、さらに古性優作も突っ張る。その上を横山尚則が赤板の2コーナーで押さえて主導権。関東勢を受けた佐藤朋が4番手を確保。古性が6番手、山田は8番手に置かれて最終ホームを一本棒で通過する。番手の神山雄一郎(写真)は、まくってきた佐藤朋をブロックすると、直線で抜け出した。

 「横山が行くしかないメンバーだからね。行ったら強いし、あとは自分が仕事をすればと。6番(佐藤朋也)が、4番手に入ったのもある意味良かった。横山が主導権を取ってからの勝負でしたから。結果はやることをやってから。首の状態が良くなってきて、オールスターの状態に戻ってきている」

 古性が2センターから大外を踏むと、内に進路を取った小倉竜二(写真)はコースをこじ開ける。直線を鋭く伸びて2着に入った。

 「古性にいつもの積極性がなかった。ヒデ(山田英明)が内に行って。渋滞したおかげで自分は伸びた。2センターで古性を若干張ったけど、それは仕方がない。ゴチャついてスローペースは、自分の好きな展開ではありましたね」

 横山尚則は、強気の先行策で今年2度目の記念ファイナルに駒を進めた。

 「久しぶりに良いレースができました。先輩達に記念の準決を押さえ先行で勝てないと決勝では戦えないと言われていたので。色んな部分を味方にできた。久留米バンクは良いですね。要所で冷静に踏めている。犠牲を払って、かなりキツい練習をしている。レースの方が練習しなくていいのでホッとしますね」

 山田英明は3コーナーから内を進出するも、前に出られずに4着敗戦。

 「佐藤朋さんが突っ張ると思わなかった。前を取ったから、引いてドカンと仕掛けるのかなと。(古性と)お互い意識をしていましたね。自分で仕掛けたら良いだけの話だった。めっちゃ悔しい」

 

11R

選手の写真です。
新山響平選手
選手の写真です。
中川誠一郎選手

 吉本哲郎が合わせて踏んだ新山響平(写真)を赤板過ぎに押さえる。すかさず金子哲大が踏み上げて、2コーナーで主導権を握った。新山は打鐘の3コーナーで動くと、車間が空いた3番手に降りて絶好のポジションを確保。後方からまくってきた中川誠一郎に合わせて踏んで、前団をまくり切った。

 「本当は、(降りずに)あのまま行かないといけないんですけどね。空いているのが見えて、3番手に入りました。その後は中川さんが来たのが見えたので(仕掛けた)。合わせられて良かったです。脚はキツいけど、2日目よりは良くなっている」

 佐藤慎太郎は新山の仕掛けに車間が空いてしまう。それでも、中川を張って3車身差の2着をキープした。

 「あのまま仕掛けていたら踏み合いになっていたし。あそこで3番手に入った判断は良かったけど。本当は(打鐘の)2コーナーの下りを使って金子に付いていきながら先行できれば一番良かった。(佐々木)雄一も付いていたし、北日本というか、これからの競輪界を引っ張っていく選手ですから。自分は、最後に内、外が気になって少し遅れてしまったけど何とか凌げた」

 合わされた中川誠一郎(写真)は、懸命に踏み続けて3着。優出を決めて安堵の表情を浮かべた。

 「新山君が3番手に降りると思っていなくて。やばいと思って仕掛けたけど、合わされた。いつもなら飛んでいる展開ですけど、気持ちで佐藤さんのところで勝負しました。出し切りましたね。緊張したけど、とりあえず(決勝に乗れて)なんとか格好は付いた」

 

12R

選手の写真です。
平原康多選手
選手の写真です。
和田圭選手

 後ろ攻めの伊早坂駿一が、突っ張り気味に踏んだ根田空史を赤板前で強引に押さえる。そのままジワジワとペースを上げて、隊列を一本棒にして風を切る。別線の反撃に備えていた平原康多(写真)は、根田のまくりに合わせて最終バックの手前から番手まくり。そのまま押し切って、きっちり人気に応えた。

 「彼(伊早坂)にしかできないレースをしてくれたし、その気持ちを汲んで(前に踏んだ)。根田に飲み込まれるわけにはいかなかったので。難しい判断でしたけどね。キツかったですよ。伊早坂君が強い上に、根田がそのスピードを引き上げているから。決勝は茨栃勢の間に入れてもらって恐縮ですけど、そういう思いも背負って走ります」

 目標の根田が外に浮くと、和田圭(写真)は関東勢にスイッチ。芦澤大輔の後ろから、直線で伸びて2着に食い込んだ。

 「根田君のおかげですよ。前の方にいれたし、展開です。ただ、最後は余裕がありました。(フレームを換えて)感触は前回(寛仁親王牌)よりも全然良いです」

 平原を追走した芦澤大輔が3着。ワンツーを決められずに悔しさを滲ませた。

 「あんなオッズ(平原とのワンツーで車単1.8倍)なのに申し訳ないです。感じは良かったけど、最後は力の差が出てしまったと思う。まだまだなので、後ろにも前にも貢献できるレースをしたい」

 根田空史は中団からまくるも、余力が残っていなかった。

 「詰まったし、平原さんが見ていなかったから仕掛けたけど。脚がいっぱいでした。仕掛けるふりをして、(平原を)追い出してもよかったかも。先行だけではないってところも見せたかった。まくれる脚を付けるしかないですね」

 

 

〈6Rエボリューション〉

 小川真太郎は前回の別府FIを優出するなど、徐々に調子が上向き。取り戻した機動力で人気に応えよう。

 「まだ(折れた鎖骨は)痛いには痛いですけど。オールスターが一番痛かったので、それに比べたら全然大丈夫です。練習も普通にやれているし、ちょっとずつ良くなっています。カーボンフレームは普段あまり乗らないから、わからないですね。でも、ここまでに1回乗ったけど、鉄のフレームとあまり変わらなかったです」

 山本伸一は、昨年の12月別府記念で行われたケイリンエボリューションを先行で制覇。再び積極的な走りでライバル撃破を狙う。

 「カーボンフレームは普段の練習でも使っています。乗り心地は悪いけど、めちゃくちゃ乗りにくいってこともいないですね。ここまでもしっかり練習をしてきました。本番はドカンと仕掛けたいです」

 佐々木豪は、前回の寛仁親王牌で2勝をマーク。レベルアップしたパワーで激戦を制するか。

 「寛仁親王牌での2勝は嬉しかったですね。初日、2日目と99着してしまったんですけど、調子は良かったんですよ。普段からカーボンフレームは乗っています。いつも街道で練習して、仕上げはカーボンに乗ってバンク練習。やっと、ケイリンエボリューションに呼んでもらえたし、積極的にいきたい」

 競輪でも一発を秘める高橋和也も軽視はできない。

 「去年の(中部)地区プロのケイリンで優勝しています。エボリューション自体は初めて出るけど、カーボンでの練習もちょこちょこやってます」