久留米競輪

KURUME KEIRIN

83#


決勝戦レポート

浅井康太(三重)

浅井康太が変幻自在に

 前受けから7番手に下げた浅井康太は終始落ち着いていた。「早めに引いて巻き返す展開を作ろうと思ってた。状況に応じてレースをしよう」。レースは4車の九州勢が先行。そこに2コーナーから吉澤純平が襲いかかると、浅井は冷静にこのラインに続く。2センターで前のあおりを受けた杉森輝大が外に膨らむと、すかさず杉森を飛ばして直線突き抜けた。
 「外を踏んだけど無理だったんで、車線変更した。追い込みの脚が生きてると思うし、これが自在かな。(記念優勝は)久しぶりですね。ホッとはできますね」
 前検日の22日が誕生日。「34歳になって初めてのレースで勝てたのは今後につながる」と笑顔を見せる。しかも、まくり、先行、まくりにまくり追い込みと、浅井らしく多彩な戦法で戦い抜いた4日間だった。
 「オッサンでも勝てるよってところを中部の若い子や弟子にも見せられた。今後もさらに強くなれるように頑張ります」
 今年の前半戦最後のレースを制したことで、後半戦に向けて大きな弾みがついたはずだ。
 
 九州4車の番手回り。吉澤の仕掛けに番手まくりで応戦した吉本卓仁だったが、惜しくも地元で記念初優勝はならなかった。
 「余裕はあったし、やれることはやった。浅井が強かったと言うしかないですね。(番手を井上)昌己さんに回してもらってるし、自分が弱いのが悪い。まだまだ鍛えろってことですね。6年前の決勝戦より久留米の直線が長く感じました」
 
 ワンツーこそならなかったが、浅井マークの山内卓也は3着。追加で競輪祭の権利も取ってホクホク顔だ。
 「浅井が強い。ペースが速くなればなるほど、前の仕掛けも早くなるんで、結果浅井のまくり追い込みになるんじゃと思ってた。けっこうキツかったし、バックでビリビリしてたけどね。2着まで行きたかったけど、内が残ってましたね」
 
 最初に九州勢に襲いかかったのは吉澤純平。吉本の外まで並びかけたが、出切ることはできなかった。
 「中団を取って仕掛けるっていう最低限の走りはできました。組み立ては悪くなかったと思います。九州ライン4車で(坂本)亮馬が自分のことを持ってくるのは予想してました。あとは乗り越えられるかどうか。行けなかったのは力不足です」
 
 山崎賢人は初めての記念決勝で果敢に風を切った。「緊張はあんまりしなかったです。早めに駆けようとは思ってました。ラインから優勝者を出せればよかったんですが、もうちょっと自分が持たないとダメですね」。優勝者を出すことはできなかったが、今後につながる貴重な経験となったはずだ。

レース経過

 号砲が鳴ると中部勢が誘導を追って、浅井康太-山内卓也で前団。以下の隊列は、吉澤純平-杉森輝大に単騎の山中秀将、山崎賢人-吉本卓仁-井上昌己-坂本亮馬。
 ラインの長い山崎が、青板の2センターから上昇を開始。吉澤も合わせて動いて出る。さらに踏み込んだ山崎が先頭に立ち、吉本-井上-坂本の九州4車が出切る。吉澤は5番手に引いて、浅井は7番手、山中が9番手の一本棒で打鐘を迎える。主導権を握った山崎が全開でペースを上げて、そのままの隊列で最終ホームを通過。
 2コーナーから吉澤がまくりを打って前団に迫ると、吉本も合わせて番手発進。バックを通過し2センターで吉本と吉澤の体が重なり、吉本は自ら吉澤を外に張る。茨城勢を追った浅井が、外併走で浮いた杉森を内から弾く。
 直線で抜け出した吉本を浅井があっさり抜き去り優勝。地元の吉本が2着に入り、浅井マークの山内が3着。
 

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
1 1 浅井康太 34 三重 90 S級S班 11.3
2 8 吉本卓仁 34 福岡 89 S級1班 3/4B 11.8
3 9 山内卓也 41 愛知 77 S級1班 1/2W 11.4 S
4 3 吉沢純平 33 茨城 101 S級1班 3/4B 11.7
5 4 杉森輝大 35 茨城 103 S級1班 1/2W 11.7
6 5 井上昌己 38 長崎 86 S級1班 1/4W 11.8
7 7 山中秀将 32 千葉 95 S級1班 3/4W 11.4
8 2 坂本亮馬 33 福岡 90 S級1班 3/4B 11.8
9 6 山崎賢人 25 長崎 111 S級2班 D 13.3 B

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