久留米競輪開設68周年記念「第23回中野カップレース」が6月29日〜7月2日の日程で開催される。平原康多、稲垣裕之、岩津裕介のS班3人をはじめ、深谷知広、近藤隆司らトップスターが4日間に渡って覇を競う。なお、最終日の9レースにおいてケイリンエボリューションが一発勝負で行われる。
優勝争いをリードするのは平原康多だ。今年は2月取手の全日本選抜を制覇。抜群の強さと安定感で前半戦を引っ張てきた。最強の自在型として、今シリーズも主役の座は譲らない。隙のない立ち回りで期待に応えよう。埼京連係でベテランの後閑信一が平原とタッグを組む。5月地元の京王閣ダービーは一次予選でまさかの落車。無念の途中欠場となってしまったが、続く同月大宮では今年2度目のを達成。きっちり立て直してきた。今年に入って急成長を遂げている横山尚則は関東の先導役として期待がかかる。
輪界屈指の先行パワーを有する深谷知広が平原に抵抗する。4月高知記念ではオール連対の。京王閣ダービーでも優出するなど、別線を強引にねじ伏せるような力強さが戻ってきた。山内卓也は4月当地の決勝でライン3番手から突き抜けて、1年3カ月ぶりの優勝。不惑を迎えでも鋭い決め脚は健在だ。柴崎淳は京王閣ダービーの一次予選で落車してから欠場しており、怪我の回復次第だろう。
稲垣裕之も有力な候補のひとりだ。今年の序盤戦は調子、戦歴ともに高いレベルで安定していたが、5月和歌山の全プロはギックリ腰で欠場。復帰戦となる高松宮記念杯でどれだけ走れるかに注目だ。本領発揮なら平原、深谷とも互角に渡り合える。