KEIRIN EXPRESS

　積極策を武器にする武田亮は今回が当所初参戦。無風の小倉バンクで、先行力を思う存分発揮してくれそうだ。
「小倉は試験以来なんですけど、走り易かったイメージはあります。いつも風の強い立川で練習しているので軽く感じてくれればいいですね。いつも期末は調子を落としてしまって、去年の12月も全然ダメだった。調子は自体は悪いので、今期は点数を上げていきたいです」

　地元の市橋司優人は前回の別府で予選1着。今シリーズも予選から好スタートを狙う。
「前々回の西武園がダメだったので、前回から新車を使ってみました。感覚は悪くなかったですね。最終日は車輪がダメになってしまったんですけど、自転車自体は大丈夫。まだ体は本調子ではないけど、地元だし気持ちで走りたいですね」

　今期から初S級の山田雄大は初戦の西武園でいきなりの優参。予選も連続で突破しており、今シリーズも若さ溢れる走りで猛アピールする。
「戦えているとは思うんですけど、展開を見てからになってしまっている。今回は自分から動ければいいですね。決まり手も自力をあまり付けられていないので、その辺も考えて積極的に走りたい」
　
　点数上位の竹内翼は前回の別府で予選を1着で突破。持ち前の機動力で、予選の連勝を狙う。
「小倉は相性がいいし、得意なほうですね。調子は特に変わっていないけど、前回の最終日に失敗してしまったので、今回が頑張りたいですね。構えすぎに、行けるところで仕掛けたい」

　門田凌は前回の大宮記念で2連対。近況は優参こそないものの、安定した走りでコンスタントに確定板に乗っている。
「今までは一人で練習していたんですけど、バンクに入って人とモガくように練習してから感じは良くなっていますね。しばらく決勝に乗れていないので、今回は乗りたいです。まずは巧く立ち回りたいですね」
　
　先行を持ち味にする木村弘は昨年4月以来の当所参戦。今シリーズもペース駆けに持ち込んで別線を翻弄する。
「前回はあまり良くなかったですね。バンクが重くて一杯でした。いつも通り自分の競走をして頑張ります」

　久米康平は前回の広島で準優勝。尻上がりに調子を上げて今シリーズに臨む。
「前々回の立川記念で、チェーンと車輪の位置を変えて感じが良くなりました。元々調子は良かったんですけど、更に良くなった感じで。小倉は好きなバンクだし、今回も決勝に乗りたいですね」

　谷元奎心は今期から初のＳ級に昇級。前回の大宮記念ではＳ級２勝目を挙げるなど奮闘している。
「前回は初めての9車で1着を取れたし、組み立てはまだまだですけど脚力の差はあまり感じなかったですね。仕掛けるところでしっかり行ければ勝負できると思うし、思い切って仕掛けたいですね」

　地元の岩谷拓磨は前回の大宮記念が復帰戦。未勝利に終わり、ホームバンクで巻き返しを誓う。
「状態は今が下なので、あとは上げるだけだし悲観はしていないです。練習はここまでしっかりやってきたし、あとは感覚の問題。しっかり初日を勝ち上がらないといけないし、初手の位置から考えて組み立てます」

　大宮記念で奮闘した宗崎世連が不気味な存在。
「大宮は調子が良かったというよりも展開ですね。最終日は今の調子でどのぐらい持つか思い切って仕掛けてみました。小倉はA級の時は良かったんですけど、S級だと構えてしまってあまり良くない。出し惜しみせずに仕掛けたいですね」

　吉田拓矢が今シリーズの主役。初タイトルを獲得した思い出の地で、初日から人気に応える走りでアピールする。
「前回から自転車を変えてみたんですけど、馴染んできて感覚がいいですね。優勝できているし、ケガの影響もなくなってきている。同期の山岸さんが任せてくれるし、いつも通り自分の仕掛けをして頑張ります」

　初の特選スタートとなった青野将大は挑戦者の立場。持ち前の先行策で、強敵に立ち向かう。
「相手が強いし、せっかく特選に乗れたので思い切っていくだけです。ここまで時間もあったので練習はしっかりやってきました。小倉は今回が初めてですけど、自分はパワーがないので風がないのはありがたいですね」

　　優勝候補の鈴木涼介が別線を圧倒するまくりで快勝。動きの良さを見せつけた。
「小倉はチャレンジ戦で完全優勝もしているし、いいイメージのまま初日は走れました。S級だと慌てて踏んだりして自分の走りができなかったんですけど、A級だと落ち着いて走れる。準決勝も行ける所を逃さずに」

　曽我圭佑は最終ホームからすかさずカマして主導権を奪取。積極的な走りで猛アピールした。
「前も踏んでいなかったし、体が反応して仕掛けました。最後は差し返せれば良かったけど悪くないですね。前回の久留米も決勝に乗れなかったけど調子は良かったので維持できていると思う」

　点数上位の竹内翼が狙い澄ましたまくりで快勝。しっかりと人気に応えてみせた。
「久しぶりの小倉だったし、緊張しましたね。今日は先行したかったんですけど、初手の並びから予想外になったので。内が空くと思ったし、位置に関してはうまく走れたと思う。前もカカっていたけど、乗り越えられて良かったです」

　北村信明が竹内にしっかりと続いてワンツーを決めた。
「かなり上をいったのでめちゃくちゃキツかったですね。ブロックもあると思って、気を付けていたけど続けて良かった。強いしあれは抜けないですね」

　木村弘が後方から鋭いまくりで前団をのみ込み、ラインで上位独占。
「前回の大宮がダメだったので、内容が消極的になってしまった。脚はいいんですけど、体の使い方を全開から修正して良くなったと思います。明日以降は思い切って仕掛けたいですね」

　杉山悠也が木村のまくりに続いてワンツーを決めた。
「強かったですね。落ち着いてしかけてくれたし踏み直しもすごかった。前回の別府がイマイチだったので、まずは初日クリアできて良かったです」

　福島武士が先行した久米康平の番手から鋭く抜け出し、1着で予選を突破。
「早めに仕掛けてくれたおかげですね。カマシなら踏み出しに離れないようにと思っていましたけど、すかさずいってくれたので。理想的な展開になりましたね。抜けているし悪くないと思います」

　谷元奎心が3番手を確保し、直線で外を伸びての2着。
「追い上げられたので外に持ち出せなかった。2センターでいける余裕はありましたけど、大事にいかせてもらいました。今は防府に出稽古でいってるんですけど、清水（裕友）さんとかと一緒に練習させてもらって、いい刺激になっている」

　後方で脚を溜めていた岸澤賢太がまくり追い込みを決めて強敵撃破。
「前が少し踏み合うような形になったし、展開が良かったですね。中団中団を回って脚も溜められていた。最後は吸い込まれるように車が進んでくれました。少し疲れはありましたけど、勝てているし問題ないです」

　地元の岩谷拓磨は最終ホームから鋭いカマシを決めるも、僅かに失速しての2着。
「前回の大宮に比べればだいぶ良くなっていますね。去年の競輪祭くらいの状態に近づいていると思う。準決はラインが３車になるのは有利だし思い切って仕掛けたいです」

　青野将大が前団のもつれを一気にカマして、力強く押し切った。
「勝てましたけど展開がいきやすくなりました。下げるつもりはなかったし、うまく走れたと思う。ただ小倉は今回が初めてだったんですけど走り易いですね。準決勝も初日同様に構えすぎずいきたい」

　竹内智彦は青野に迫るも、僅かに届かずの2着。
「青野君が強かったですね。初めて特選乗る選手じゃなかったですよ。抜いたと思ったんですけど、踏み直されました。しっかり付いていけているし調子は問題ないです」