好メンバーがそろったが、ここは近畿コンビに期待だ。稲垣裕之は昨年3月当所戦での落車で肋軟骨を骨折してからなかなか調子と結果が結びつかずにいたが、優出した10月豊橋記念あたりから成績が上向き。11月の競輪祭ではシリーズ2勝を挙げている。椎木尾拓哉は鋭いキメ脚健在。12月四日市記念の落車の影響はなさそうで、今年に入ってからも和歌山記念で決勝3着、続く小田原を単騎で制すなど乗れている。
松岡貴久、山崎芳仁も高い個の能力で優勝争いに加わる。昨年中盤は落車が続いた松岡だが、9月当所で落車してからは落車していない。それに伴い成績も上向きで、その後は12月当所も含めF1戦で3度の優勝を飾っている。今シリーズは自力のレースが増えそうな山崎だが、最近はラインの先頭で戦うレースも増えていて全く不安はないだろう。今年は立川記念、大宮記念と2場所連続で準決勝で敗れているが、それぞれシリーズ2勝を挙げている。脚を溜めての一撃は別線にとっても脅威だ。
鈴木庸之は11月競輪祭の活躍が記憶に新しい。バック本数、逃げの決まり手は上位のなかでは最多。先行型が手薄なシリーズならチャンスはありそうだ。稲村成浩、岡光良とスジの援軍がそろっている点も心強い。
1月和歌山で記念初優勝と波に乗る池田憲昭にとっては自力で活路を見いだすシリーズになりそう。冬場が苦手な伊勢崎彰大だが、ドームのここなら影響はない。切れ味鋭いタテの脚で優勝争いに参戦だ。