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小倉競輪

KOKURA KEIRIN

81#

FⅠ西日本スポーツ杯

2.24Sun 25Mon 26Tue

検車場レポート

  • 2/23 Sat.  (前検日)
  • 2/24 Sun.  (1日目)
  • 2/25 Mon.  (2日目)

6R

選手の写真です。
矢口大樹選手

 矢口大樹は前回の小田原で完全優勝、当所は12月のミッドナイト戦で連勝で勝ち上がり準優勝。昨年7月のA級降格から一度も優出を逃しておらず、今回も堂々と初日特選で主役を張る。


 「練習はしっかりとやっていて追加なので少し疲れはあるけど、しっかり休めば取れると思う。小林(申太)さんの動きは気になるけど、しっかりと自分の競走をすれば結果はついてきてくれるはず」と迷いなき仕掛けが見られそうだ。


 降級後、3場所目となる小菅誠は追走に集中力を高める。


 「まだA級のスピードになれないけど、早く対応しないといけないですね。練習は変わらずしてきました。矢口君は何度も連係があるし、何も言うことのない機動型なので、ラインで決まるようにしっかり追走したい」


 小林令は小林申太の番手を得て不気味な存在。


 「前回の久留米で勝てなくてめちゃくちゃ悔しかった。日頃はあまり練習しないけど、今回はかなり練習してきた。疲れは心配だけど、楽しみだし結果が出てほしい」と上積みありで軽視できない。

7R

選手の写真です。
藤田勝也選手

 藤田勝也は機動力上位の存在も高松記念の初日に落車。そこから競走間隔が22日空いて体の状態は問題なしを強調する。


 「滑った感じで落車して奇跡的に擦過傷もなく、フレームも少し傷がついた程度で何も問題がなかった。日にちも空いたので前半はゆっくりして後半はしっかりと練習した。外枠で初手の位置から厳しいけど、久々の実戦だし、長い距離も考えている」とロングスパートも視野に入れている様子だ。


 差し脚鋭い江守昇が調整期間を得て参戦。


 「2週間程空いてやりたいことはできたと思う。竹村(勇祐)君なら後手を踏むことはなさそうだし、巧く惰性を貰って伸びたいね」


 竹村勇祐は久々の白星へ気合十分。


 「練習はいつも通りしてきた。中間着が多くて気が滅入っちゃいそうだけど、気持ちは切れていない。小倉は良い成績を出せるし、気合は入っていますよ」


 

8R

選手の写真です。
川口公太朗選手

 1月の防府でS級初優勝を成し遂げノリに乗っている川口公太朗は好成績に理由あり。


 「防府から畑段(嵐)君がS級初優勝で使っていたケルビムのフレームを借りたら自分もすぐに結果が出た。やっぱりフレームって大事なんだなって再確認しました。ここまでは筋トレしたりしてしっかり調整してきた」


 川口の番手を得た小岩大介はやる気満々。


 「こんな良い所回れるとは考えてなかった。たぶん初連係だと思う。前回失格してしまった分も今回は頑張りたいですね」


 國村洋は落車の傷が癒えだした様子。


 「落車で指を縫って状態はボチボチ。今野(大輔)君は前回の奈良でレースを見ていたし、強いのは知っていたので、彼にお任せです。その後ろで自分の仕事ができれば」


 

9R

選手の写真です。
小埜正義選手

 小埜正義は中2日も前回の玉野は決勝3着と動きは軽快。腰痛とうまく付き合い落車をしないために最善の注意をしている。


 「落車は向こう5年はしないと誓いました。転んで状態を崩すのは嫌ですからね。車の進みももう少し欲しい所だけど、練習をやり過ぎてまた腰を痛めるのも良くないので、うまく付き合いながらやっていくしかないですね。誰にもバレずにこっそりと成績向上を狙ってます(笑)」


 番手を回る伊勢崎彰大はスランプから抜け出せず言葉は少なめ。


 「練習はやっているけど、うまくレースと噛み合わないスランプですね。面白いことや強気なことも言えない。察してください。腐らずにやっているんですけどね」


 小川賢人は結果を出すために意気込み十分。


 「昨年の夏から1ヵ月に3本開催が入って1月までは走りっぱなしだった。それでろくに練習もできずに成績を落とした。今月からは楽な配分になったので、ここから成績を上げていきたい」


 

10R

選手の写真です。
不破将登選手

 予選メインを飾るのは不破将登だ。昨年の地元岐阜記念から一気に成績を向上し現在も勢いは継続中。


 「昨年の地元(岐阜)記念に向けてやってきて終わってからも気持ちが切れることなく、継続できている。来月はウィナーズカップが地元であるし初のG2なので、今から楽しみですね。そのためにも今回はしっかりと結果も出して内容も意識したい。初日は引かされる展開になりそうだけど、迷わず仕掛けたい」と油断は一切感じられない。


 坂上忠克は不破の番手を得て大喜び。


 「まさか一緒になるとはね。これは嬉しい。頑張らないといけないね。自分が付いていくだけ。(メンバーを見て)やる気が出てきました」


 落車2場所目の嶋津拓弥は前回よりも状態を上げている様子。


 「奈良の落車で左腰部分を痛めたけど、一場所走ったし、レース間隔も空いたので流石に前回よりは良いと思う。フレームも問題なかったし、後ろに2人も付いてくれるので、見せ場は作りたい」


 

11R

選手の写真です。
稲垣裕之選手

 初日特選は展開3分。どのラインも甲乙付け難いが、点数最上位の稲垣裕之が威厳を示したい。


 「前回の奈良記念欠場は追加を受けた次の日にインフルエンザになってしまって。すぐに治ったし、体重も元に戻った。自転車に乗った感じも悪くなかったですね。絶好調とは言えないけど、しっかりと戦える状態にはなっています」


 松岡貴久は前回の熊本開催in久留米決勝で車体故障に泣いた。状態は維持しているようだが、思わぬ症状に見舞われたようだ。


 「自転車に傷がついた程度で落車しなくてよかった。それよりも今年から花粉症になってしまって。初めてなので、そこが少し心配ですね」


 3月はあっ旋が止まってしまう鈴木庸之だが、目の前の一戦に集中する。


 「3月はあっ旋が止まるけど、お金の心配はしていない。来月には新しいフレームが届くので、今のフレームは今回まで。競輪祭で連勝したりと思い出のあるものだけに、今回は結果を出したいですね。稲村(成浩)さんとは1月の松阪準決でワンツーを決めているので再現を狙いたいですね」

6R

選手の写真です。
矢口大樹選手

 後ろ攻めの小林申太が赤板で上昇して押さえにかかるも前受けの矢口大樹が突っ張る。小林申が中団に入り直すと突っ張った矢口は打鐘からペースを上げる。別線の反撃がないまま最終バックを通過すると力強く踏み直して逃げ切り初日特選を制した。


 「小林申さんが半端に押さえにきたので突っ張ろうと。そこから流して誰も来なかったので一気にペースを上げた。良い感じで踏めたし、ライン3人で決まったので、上出来ですね。調子も引き続き良いと思う」


 坂本毅は矢口の3番手回りから小菅誠を一車交して2着に入った。


 「矢口君が強いね。ちゃんとあそこで突っ張ってくれるのは心強い。自分は最後少し伸びただけだけ。準決で矢口君の番手を回れるし、しっかり追走したい」


 小林申太は組み立てを大反省。


 「矢口君が引いてくれると思ったら突っ張られて中団に入れてもらったけど、カカりも良くて最終バックで仕掛けたら負けると思いギリギリまで我慢したけど、最後までカカりっぱなしでダメでした。組み立てが下手でした」

7R

選手の写真です。
竹村勇祐選手

 後ろ攻めの竹村勇祐が赤板過ぎに前受けの藤田勝也を押さえると打鐘で才迫開が叩いて中団を確保する。最終ホームを一本棒で通過するとバックから竹村がまくり出ると富弥昭のけん制を乗り越えて今年初勝利を決めた。


 「最終ホームで後ろから仕掛けてきたら合わせていくか振ってから仕掛けようとと思ったけど、誰もこなかったので、2コーナーから仕掛けようと。でも今度は才迫君のカカりがヤバくて全然車が進んでくれなかった。無理矢理乗り越えられて今年初めて1着取れたので良かったです」


 才迫開は富の援護を受けて2着に逃げ粘った。


 「久々に良い競走ができたと思う。誰もくる気配がなかったので、流して脚を残していた。バックから良い感じに踏み直せましたね。準決は大敗だけしないようにしたい」


 上吹越俊一は8番手から3着まで届いた。


 「仕掛けを見てしまった。才迫君がいったときについていけばよかった。後手を踏んだが出脚はよかった。後手を踏んだ分、前との距離が遠くて届かなかった」


 落車明けの藤田勝也は外々を踏まされて4着まで。


 「竹村君が後ろを見ていたので、いくと思ったら全然いかなくて。いったと思ったら彼の進みが悪くて外々を踏まされる形になった。車の出が悪いし、思ったより良くないですね。それに仕掛ける勇気もなかった。気持ちが弱い」


 

8R

選手の写真です。
今野大輔選手

 赤板周回で片寄雄己が上昇して打鐘前に先頭に立つ。そのまま先行態勢に入るが最終ホームで川口公太朗が一気に巻き返す。出切ってからペースで踏むも今野大輔が好スピードで前団に迫ると瞬く間に川口ラインを飲み込み白星スタートを決めた。


 「前回から溪(飛雄馬)先輩のフレームを使っていて、それが抜群に良いですね。自分から立ち上げるレースは下手だけど、巧くスピードを貰える展開は好きですね。今回はその好きな形になった。前回の奈良で南潤を倒して自信がついたと思う」


 國村洋は今野の強さを手放しで褒め称えた。


 「ほぼ作戦通りですね。評判通りやっぱり脚はあるけど、組み立てというかレースに対しての考えがあまりない感じを受けた。自分は小岩君のけん制を警戒しながら冷静に見てくる気配がなかったので追っかけていった。差せなかったけど、ワンツーだし、自分の感触も悪くない」


 佐藤一伸は3着もレース内容に反省する。


 「うまく今野君のラインを追走したかったけど、踏み出しが凄くて遅れてしまった。単騎で何もできずに終わって3着だけど反省しかないですね」


 川口公太朗は5着に沈み悔しさを露わに。


 「仕掛け自体は悪くなかったけど、これで残れないのはヤバいですよね。残れる感じで踏んでいたら気づいたら横に今野君がいて慌てて踏み直したけど、遅かった。セッティングを含めて修正しないと」


 

9R

選手の写真です。
伊勢崎彰大選手

 後ろ攻めの小川賢人が上昇すると小川を追った柿澤大貴が打鐘で叩いて先頭に立つ。ペースを上げようとした所で前受けから車を下げていた小埜正義が一気に叩いて主導権を握る。ペース駆けに持ち込み別線の反撃を封じると絶好展開を迎えた伊勢崎彰大が差し切り久し振りの白星を掴んだ。


 「小埜君のおかげ。いつもは自分が励ましている立場なのに今回はレース前から励ましてもらって嬉しかった。久し振りに良い展開が巡ってきてちゃんとモノにできたの大きい。この1着で自信が少し回復するし、元気になれる」


 小埜正義は別線を封じる逃げで2着に粘った。


 「自分の距離じゃなかったです。でも柿澤君が流している感じだったので行くしかないと。ちょっとずつ戻ってきている。サドルを上げ過ぎて失敗したので準決からは元に戻す。ライン3人で勝ち上がれたのも嬉しいですね」


 小川賢人は初手の位置取りから悔しがる。


 「初手の位置が後ろだった時点で柿澤さんを突っ張らないといけないと思ったのに、柿澤さんに巧くフタをされて下げ切る前に小埜さんに行かれた。でもすぐにスイッチできて外に大きく振られたけど、耐えて最後まで踏めたし、脚自体は良いですね。西武園前にがっつり練習した成果が出だしている。後は組み立てですね。準決はそこを気を付けたい」

10R

選手の写真です。
不破将登選手

 後ろ攻めの嶋津拓弥が中団の不破将登にフタすると打鐘でスピードを上げて主導権を握ると前受けの高橋泰裕が嶋津ラインに飛び付き隊列が短くなる。不破はすかさず巻き返すと別線を置き去りにしてラインで出切る。最終バックで別線の反撃はなく沈黙し、悠々と逃げ切った。


 「良い展開になったし、すかさず仕掛けられた。ホームからバックまでは良い感じに脚を回せていましたね。最後は坂上(忠克)さんに抜かれないようにしっかりと踏み直しました」


 坂上忠克は不破を差せずに悔しがる。


 「最終バックで不破君が一杯なのかなと思ってこれは差せるぞと息巻いて勝利者インタビューで何を話そうか考えて差しにいったら綺麗に合わされた。余裕があっただけに悔しいね」

11R

選手の写真です。
笠松信幸選手

 後ろ攻めの稲垣裕之が赤板前に上昇して誘導員の後ろにおさまると打鐘で鈴木庸之が叩いて先頭に立つ。鈴木は前受けから車を下げて巻き返す松岡貴久に合わせてペースを上げて主導権を握り最終ホームを通過。2コーナーから稲垣が抜群のスピードで前団に迫ると2センターで逃げる鈴木が自らブロック。それでも稲垣が強引に踏み続けると稲垣を懸命に追った三谷政史の後ろから笠松信幸が中コースを鋭く伸びて初日特選を制した。


 「前2人が頑張ってくれたのが一番。穴を出しちゃったけど1着は嬉しい。体がだいぶ軽かったですね。準決は稲垣さんと一緒みたいだし、しっかり付いていくだけです」


 稲垣裕之は抜群のスピードで前団に迫り逃げる鈴木にブロックされるが乗り越えて2着。


 「思いの外動けましたね。体が力の出し惜しみしている状態だけど一走して全体に刺激が入ったし、車の出も良かったので本来の戦える状態ですね」


 鈴木庸之は逃げて3着もまくる稲垣を自らブロックするなどやり切った表情を浮かべる。


 「逃げた状態でも余裕はあったし、外にも振れている。その動きをして3着に残れているし病み上がりにしては良いんじゃないんですか。セッティングを変えて前回より良い感じ。このセッティングを前回試せばよかった。ちょっと残念ですね」

4R

選手の写真です。
坂本晃輝選手

 後ろ攻めの井上将志が赤板前で上昇を開始すると中団の荒井春樹が先に斬って先頭に立つ。打鐘前で荒井がペースを落とすと井上が一気に叩いて主導権。グングンとペースを上げて中団から巻き返しに出た荒井を不発にすると絶好展開を迎えた坂本晃輝が抜け出し決勝一番乗りを決めた。


 「こんな良い展開何年振りだろう。井上君が絶対に主導権を取ると言ってくれていた。全てやってくれて最高の展開でしたね。自分は前へ踏んだだけ」


 宮路智裕は坂本に続いて2着をゲット。


 「前回の失格でスイッチが入ったみたい。こんな良い展開になると思っていなかった。付いていてかなり楽だったし、決勝走れるのは嬉しいね」


 井上将志は別線を完封する逃げを打ち3着に粘った。


 「自分の距離ではなかったですね。荒井君が先頭に立ってそのまま本気で踏むと思ったら流したのでここだと思って仕掛けた。でも長いですね。セッティングを変えたのが良い方向に出ました。ライン3人で決まったのが何よりです」


 

5R

選手の写真です。
小菅誠選手

 後ろ攻めの小林申太が中団の小岩哲也にフタをして打鐘で先制する。スピードを上げて最終ホームを一本棒で通過すると最終バックで中団の岡崎景介がまくり出る。小菅誠が2センター前で大きくブロックして止めるとそのままタテへ踏み込み準決を突破した。


 「まだA級のスピードに慣れないですね。それにどれぐらいで相手が止まるのかそれとも止まらないのかの強弱を把握できていない。初日を反省してしっかりと踏んだけど、ちゃんと前を残せないとダメですね」


 城戸崎隆史は大きく空いた内を突いて伸びホームで嬉しい優出を決めた。


 「一か八かで腹を括って内を踏んだ。地元だし決勝に乗りたかったので、あのコースが正解でした。小林君の所が怪しかったけど、ちゃんと空いていて良かったです。前のスピードも貰えているし悪くないですね」


 榊原洋は岡崎に惰性をもらい直線で伸び3着に入った。


 「前のおかげ。岡崎君と2人で決まったと思ったんですけどね。道中から余裕があるし、最後も自分の踏むコースをしっかりと判断できている。」


 

6R

選手の写真です。
高橋清太郎選手

 後ろ攻めの小出慎也が前受けの矢口大樹を押さえて打鐘前で先頭に立つ。守谷陽介が強引に斬り込み中団を無理矢理確保すると矢口は7番手まで下げさせられる。最終ホームを一本棒で通過すると2コーナーから守谷が矢口に合わせてまくり出る。2センターで高橋清太郎が矢口を張りながらタテへ踏み抜け出した。


 「守谷さんを残せなかったですね。普通なら矢口君は飛んでいるはずなのにずっと外でへばりついていて、あれは強過ぎますよ。2センターでもう一回振れば良かったのかもしれませんね。人の後ろだとある程度余裕があるし、レースが楽ですね」


 矢口大樹は執拗に張られるも外併走を耐えて2着に入った。


 「力不足。打鐘の所は早く引けばよかった。ホームで痺れを切らして無理に仕掛けた。もうちょっと早く仕掛ければ、高橋さんの前で併走できて楽だったと思う。組み立てが下手で勝ち切れなかったけど、しっかりと踏めている」


 宮本佳樹は高橋を追って3着に入り決勝進出を決めた。


 「前2人が強いしあの展開で2着に入れる矢口君も強い。自分は付いていっただけ。でもこういう展開でしっかりと確定板を確保できたのは嬉しいし、少し戻ってきているのかなと思う」

9R

選手の写真です。
鈴木庸之選手

 後ろ攻めの小川賢人が押さえて打鐘前で先頭に立つとそのままペースを上げる。するとすかさず佐藤一伸が叩きにいき佐藤が踏み勝つも最終ホームを通過。鈴木庸之が後方から仕掛けるとすぐに中団の不破将登が合わせてまくり出る。不破が内で応戦するも2コーナーの下りを使って鈴木が少し前へ出る。それでも不破が踏み続けるも鈴木が3コーナー過ぎで完全に前で出切ってそのまま押し切った。


 「レースは全部楽しいし、面白いですね。セッティングを少しいじったのも良い方向に出た。先に不破君に踏まれたけど、2コーナーのくだりを使って前へ出れたのが大きかった。あれで不破君に張られる心配がなかったし、自分の形にできた。流れの中で反応もできているし、踏み応えも良いですね」


 不破将登は先まくりを打つも鈴木に負けて悔しがる。


 「前がやり合ってくれたので、鈴木さんだけを見て先に仕掛けてやろうと思ってその形になって2コーナーで踏み直そうと思って横を見たら凄い余裕そうな感じで脚を回していて2コーナーでスーッと前へ出られた。あれで負けた感じですね。でも踏んだ感じも良いし、すかさず反応もできている。決勝で鈴木さんにリベンジしたいですね」


 岡光良は三谷政史に張られ口が空くも見事なリカバリーで3着に入った。


 「三谷さんがあんなに持ってくるとは思わず鈴木君に付け切れなかった。でも最後はなんとかハンドル投げで勝てましたね。最初はどっちが3着か分からなかったけど3着に入れて良かった」

10R

選手の写真です。
池田憲昭選手

 後ろ攻めの竹村勇祐が赤板前で上昇して誘導員の後ろにおさまると後方になった今野大輔がすかさず斬ると打鐘で稲垣裕之が叩き返して先行態勢に入る。最終ホームを一本棒で通過すると2コーなーで今野が出脚良くまくり出る。笠松信幸のけん制を乗り越えて逃げる稲垣が外に張るもそれをも乗り越えると最後は番手の池田憲昭が差し切り1着を掴んだ。


 「今野はまだ踏まなくていい所で踏んだりとか甘い所があるけど、良い選手になりそうですね。仕掛けた所は少し油断して離れたが余裕のある口の空き方だったので焦りはなかった。決勝はこんなミスはしませんよ。彼は好きなタイプですね。スピードを貰えればいいので。自分の調子は2走した感じは普通ですかね」


 今野大輔は連日、出脚良いまくりで決勝進出を決めた。


 「中団取りは作戦のひとつでした。初手の並びなら先行したかったけど、稲垣さんもすぐにきたので中団取りに変えた。稲垣さんはペースで踏むのが巧くて仕掛ける所がわからなかったけど、とりあえず仕掛ければ後ろの2人がどうにかしてくれるだろうと思っていった。力勝負して決勝に乗ったわけではないのでたまたまです。決勝は思い切って仕掛けたい」


 最終バック最後方だった川口直人だが、コースを縫いながら直線で大外を強襲して確定板に入った。


 「伊勢崎(彰大)君の外を踏めば9着しかないので悪いけど、内を踏ませてもらった。バックを踏まずにいけたのが大きい。最近は自分の体が良い感じに動いているのが良いですね」


 逃げた稲垣裕之は5着に沈み準決敗退。


 「まだまだですね。悪くない感じで踏めていたと思うし、外に振る余裕もあったけど、今野君のスピードが良かったですね。これを次に生かしたいです」


 

11R

選手の写真です。
松岡貴久選手

 後ろ攻めの小埜正義が赤板過ぎに叩きにいくが前受けの藤田勝也が突っ張り打鐘を通過。突っ張った藤田はペースを上げると才迫開が小埜ラインの内を掬い3番手を取りにいく。小埜と才迫で中団争いになり最終ホームを通過すると1センターから松岡貴久が抜群のスピードで前団に迫る。凄まじい勢いで飲み込むとそのまま後続を千切って圧勝した。


 「行ける所が一杯あったのに見てしまった。そこですかね。スピードはどうだろ? いいのかな。出切ってから小岩が頑張って追ってきているのを見て頑張れと思いましたよ」


 小岩大介は松岡に離れながらも懸命に追って2着をキープ。


 「離れたのは事実ですね。打鐘過ぎの所で貴久が内にいくのかと思ったら調子が良いから外を踏んでそこで少し遅れて。かなりキツかったですね。張られていたら飛ぶと思って内だけを気にして必死に追っていった」


 藤田勝也は打鐘からの突っ張り先行で九州勢にまくられたが、3着に粘った。


 「前受けだったので別線を回して初日の反省を生かして早めに仕掛けようと思っていたら誰も動かなかったので突っ張るしかないなと。3着に逃げ粘れたのは良かったけど、それよりもちゃんと力を出し切れたのが良かった。それに展開もむきましたね。強い気持ちで走れたのも大きいと思う」