競輪祭で行われるグランプリトライアル参加選手は不在ながら、なかなかの好メンバーがそろった。中でも今期2Ⅴと元気いっぱいの加瀬加奈子がⅤには最短だ。行けるタイミングは逃がさず仕掛けていて、未だに連対の半数以上が先行と積極的な走りが身上だが、石井貴子が先手は譲らない姿勢なら行かしてまくりでもいい。集中力高く仕掛けるべきタイミングを逃さず決着をつける。
怪我の影響もなくなり、順調に調子を上げていっている野本怜菜が怖い。10月奈良では奥井迪を差し切って優勝しているし、その他のレースでも軽快な動きが目立つ。ここもレースの流れに乗っていってのタテ攻撃でⅤを奪うシーンは十分だろう。
石井は今年ここまで優勝がないが、準Ⅴ6回をはじめ相変わらず安定した成績を残しており、実力に翳りは見られない。強い気持ちで徹底先行を貫いており、ペースに持ち込めば押し切って今年初Ⅴも。石井が掛かってしまえばグランプリ級の選手でも巻き返すのは簡単ではない。
見逃せないのが伊藤のぞみ。狙った位置を取り切って直線勝負というスタイルが定着し、ガールズトップクラスにも食らいついていっている。ゴール前の詰めに欠き2着が多いが、冬季移動で馴染みの場所であり、直線の長い当所なら初優勝も夢ではない。
永禮美瑠もⅤ候補の一角を占める。今期は準Ⅴが3回。10月の函館の決勝では加瀬のスパートに合わせてダッシュし、後位追い上げで成功してゴール前勝負に持ち込んだ。勝負所を逃さず踏み出していければ好勝負必至だ。
最近は壁に当たっている印象の畠山ひすいの巻き返しも見もの。
好調を維持する加瀬加奈子
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加瀬加奈子