総合力は地元の北日本勢が大きくリードしている。軸になるのは菅田壱道だ。なかなか調子が上がらず低空飛行が続いていた菅田だが、ここに来て自慢のスピードに切れが出てきた。10月平塚記念の予選は、連日快速まくりを決めて22着で準決に駒を進めると、寛仁親王牌では4113着。1昨年のオールスター以来となるG1優参を果たしている。自力勝負でも優勝は十分に狙えるが、同県橋本智昭の仕掛けに乗れるようなら展開の利を得られる可能性もある。地元の伏見俊昭も有力な優勝候補だ。9月~10月は5場所に参戦して5勝、寛仁親王牌では予選を32着で準決に乗っている。2次予選Bでは菅田のまくりに離されながらも2着に入りワンツーを決めたばかりだ。この時は最終4角で牽制に遭ってきっちり続けなかったが、すんなり番手を回れれば逆転も。大森慶一、竹村勇祐らも差し脚はいいので、北日本勢がレースを掌握なら連対望める。
南関勢は福田知也、山賀雅仁、成清貴之ら実力者がそろうも、機動力という点では北日本勢に見劣りする。そこをどう克服するかが浮沈の鍵となりそうだ。福田は8月京王閣で3連勝、10月前橋記念は2次予選で勝つなどチャンスはものにしているし、山賀は9月松戸でVをゲットしている。調子は問題ないので南関勢の動向には注意したい。
タークホースは石塚輪太郎か。最近は予選で飛ぶ場所もあり成績は今ひとつだが、上位に先行型が少ないので怖い一車だ。
スピード甦った菅田壱
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菅田壱道
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伏見俊昭
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福田知也