1着〜3着までに入ればS級に特別昇級を果たす恒例の一戦。1・2班選手の頂上決戦にふさわしい面子がそろった中、来期もA級で勝負駆けなのは橋本智昭、日野博幸、大竹慎吾の3人。その点も考慮して橋本、金成和幸で組む北勢を重視したい。“前期S級の後半から身体が動くようになった”と話す橋本は勢いのまま今期は6V。“まずは先行することを考えて組み立てている”と迷いがなく、その成績にも増して強さを感じさせる。1月取手で2回ワンツーと相性抜群で、A級なら自力も出せるほど脚に余裕がある金成が援護役に徹するのは何よりも心強い。直前にも当所開催を走れるのも好材料だ。
勝負駆けとは関係なく、小原唯志、久木原洋の関東勢を本線に狙ってもいい。3月取手から目下3連覇中で、競走得点1位の小原のまくり脚は強烈。S級でも勝負になる上がりタイムを連発して勝ち星を重ねている。実績を考えればあっさりのレースも考えられる。2月前橋では小原と別で戦った久木原もV候補から外せない。当所ではS級時の10月開催で242着と逃げて結果を出していた実力者だ。また、目標には困らない高橋雅之の差し脚も魅力たっぷり。
三登誉哲、吉永和生、日野、大竹の西勢も軽視禁物。三登は怪我明けの5月広島でVと健在ぶりを示したし、吉永も今期5Vと追い込み型では金成と双璧を成す存在だ。レースの組み立て次第で広島勢の一発はあっていい。日野も5月福井212着の動きは好調時に劣らないもの。勝負のここに照準を合わせる。大竹は5月松戸の落車が痛いが、それまで色々とかみ合い脚を上げていた。立て直してチャンスをモノに出来るか。
橋本智昭が勝負駆け
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橋本智昭
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小原唯志