5月18日から開催される平成28年熊本地震被災地支援競輪・函館競輪開設67周年記念「五稜郭杯争奪戦」はSS4名をはじめ、S級トップレーサーが参戦するハイレベルなシリーズだ。中心は新田祐大に昨年度覇者の新山響平を擁する北日本勢。菊地圭尚が地元で悲願達成できるかにも注目が集まる。
各地区にエース級の選手がいるハイレベルなシリーズだが、北日本勢が圧倒的な戦力で強豪を迎え撃つ。その中心は新田祐大だ。今年前半はナショナルチームの活動もあり、3場所しか走っていないが2月全日本選抜では決勝3着と機動力は健在。その後に参加したW杯で落車したが、今は万全の状態に戻っている。ダービーを走って迎える今シリーズならレース勘の不安もないだろう。新山響平はデビュー最速で4日制記念を制覇したのが昨年大会だった。11月には競輪祭でG1初優出するなど、その後も順調にステップアップ。3月ウィナーズカップこそまさかの結果に終わったが、その後は9走でバック8本と原点回帰の走りを見せている。新田、新山と機動型がそろえば地元の菊地圭尚に期待しないわけにはいかない。今年は年頭からF1戦を連覇するなど好スタートを切った。昨年後半のスランプを完全に脱し、今年こそは地元で悲願の記念初優勝を狙う。守澤太志も自力自在に近況安定している。北勢が大挙して勝ちあがっても、ライン固めでは終わらない鋭いタテの脚は魅力だ。