直近の福井記念が一息だっただけに不安もあるが、高橋和也は今期F1を2V。持ち前の豊かなスピードから繰り出される先行、まくりで順調に白星を重ねている。今年は12年以来S1に返り咲いて、シリーズを有利に進められそうなのもプラスで中心視する。有賀高士、小林信晴のマーカー陣との息を合わせて、中部勢に流れを引き寄せよう。
成長著しい山岸佳太が、関東勢をけん引する。前期ラストの久留米記念の準決では、ラインに大きく貢献する先行策でアピール。そのほかの3走では1勝2着2回の3連対と上々の成績を残した。今期一発目の武雄F1でも129着で優出と順調な滑り出しで、レベルアップを印象づけた。援護確かな河野通孝、磯田旭との茨栃連係なら、ケレン味のない仕掛けからS級初Vも可能だろう。
4月から勝ち星に見離されていた山本伸一だったが、7月の高松F1を3連勝の完全V。昨年8月以来、久々のV奪取で流れが変わってきそうだ。別線の動きを見極めて好機に仕掛け、パワーを生かせる展開になれば、あっさりのシーンがあってもおかしくない。
一撃秘める松坂洋平は、レースの流れにうまく乗ることができれば面白い。