オープニングの1番車を任されたのは阿部将大(写真)。今年は2月高知でGIII初制覇を達成。7月に玉野で行われたサマーナイトフェスティバルでビッグ初出場と飛躍の一年。初登場となる四日市バンクで別線攻略を目指す。
「サマーナイトフェスティバルが終わってから体調を崩してしまって休んでいたので、レース勘の部分ももう少しかなっていうのはある。けど、それよりも10月の久留米で落車した影響が残っていますね。ただ、同期には負けたくないので頑張りたい。貴志(修己)さんとは初対戦ですけど、レース内容でも結果でも負けないように頑張りたい」
番手を回るのは前回の防府記念から中2日で追加参戦となる坂本健太郎。大事な競輪祭を前にきっかけをつかみたい。
「阿部君とは今年の5月に宇都宮で連係しましたね。長い距離を踏めるタイプなんで、恵まれて差せました。でも、今期はここまでまさかの未勝利(苦笑))。周りも強くなっているけどヤバい。勝てそうで勝てていなかったので、追加を受けて競輪祭前になにかつかめればと思ってきました」
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金子幸央は前回の寬仁親王牌で自力と番手戦でシリーズ2勝と復調の兆しを見せている。相性良い四日市バンクで存在感を放つ。
「コロナの影響もあって、ここ半年くらいはバンクでみんなと練習するのは避けて、1人で街道で練習するか室内練習が中心だった。けど、またバンクに入って練習をやり出してから良くなってきている感覚がありますね。四日市は前回きた時に完全優勝できているので、イメージはめっちゃいいですね。勝ち上がれるようにしっかりと」
金子をリードする杉森輝大は、松山GIIIから中23日と計画的に練習して上積みを実感している。
「松山は自分で動いて決勝に勝ち上がれましたし、感覚的にも良くなってきていますね。このあとに競輪祭もあるので、もう少し上げたいなっていうのがあったので追加も断って練習してきました。今回から新車に乗り換えるんですけど、以前よりも少し硬めにしました。練習の感触は良かったので楽しみですね」
3場所前の松山でGIII初制覇を達成した福田知也。今年でデビュー20年目、40歳を迎えた肉体との向き合い方を考えて調整してきた様子。
「前々回の名古屋までは悪くなかったんですけど、前回の小田原は急に疲れが出たというか、体が重くて動かなかったので、前々検日は全休にしました。自分の中では珍しいことで、中2日や中3日でも結構やっちゃうタイプだったんですけど、しっかり休みました。疲れも抜けたし悪い感じも消えたので大丈夫だと思います。同期同級生の桐山(敬太郎)君とは何度も連係しているし、信頼して任せます」
山田諒(写真)は、前回福井FIで決勝進出こそ逃したものの、オール確定板入りと復調ムード。地元の伊藤裕貴に前を任されて見せ場を作る。
「前回の福井は今まで試したことのなかったセッティングに思い切って変えてみました。初日は逃げ切れたし感じは良かったけど、2日目、3日目は仕掛けるタイミングが遅くなって失敗しました。このセッティングは踏んだ感じは良いけど反応が遅れてしまう感じなので、後方にならないように組み立てられれば」
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前回福井FIの最終日にワンツーを決めている四国コンビ。佐々木豪は準決勝で敗れたものの、積極的な仕掛けを心掛けていた。
「地元(松山)のGIIIで負けて悔しいなっていうのもあったんで。もっと強くなりたいなって。そうなったらもう少し距離も踏めないとなって思って、気持ちだけは強く持っていつもより早めに仕掛けました。成績よりも感じは悪くなかったですね。四日市は今年の4月に来た時に太田(竜馬)君の番手を回って優勝しているのでイメージはいいですね。自力でも結果を出せるように頑張りたい」
番手を努める久米良は9月松阪、10月函館とFIシリーズで優勝2回と近況は決め脚が冴えている。
「前回最終日の佐々木君もそうですけど、自分が1着を取れているのは前の選手が頑張ってくれて、展開が向いてくれた時なので。問題はそこじゃなくて、展開が悪い時にどうするか。前回も6着を2回も取ってしまっていますし、6、7着を取りそうになった時にいかに5着、4着、3着にしていくかが今の課題ですね」
当所初登場となる高橋晋也は追加で参加した前回の防府記念からから中2日での参戦。菊地圭尚を背に航続距離の長さを生かしたダイナミックな仕掛けで一次予選突破を目指す。
「前回は力負けした部分もありましたけど、レースの組み立てだったり、道中のペース配分だったりも甘かった。細かい部分も修正したい。いまはセッティングの答えが見つかっていなくて、新山(響平)さんにもアドバイスをもらって試しているんですけど、煮詰めていきたい」
前後の並びに注目が集まった中四国勢は、竹内翼が前回りを志願して小川真太郎が番手でリードすることに。節目の200勝を目前に白星に飢えている。
「竹内さんとはその時に応じて自分が前も後ろもありますね。竹内さんも良くなっているから前でっていう感じだと思うので、自分は番手でできることを。福井を一本欠場しましたけど、体調は問題ないですし、200勝は今開催中にとは言わずなるべく早く決められるように」
石原颯は共同通信社杯での落車から流れを崩してしまっているが、2年連続でヤンググランプリの出場権を獲得した機動力の持ち主。当所参戦は今年の2月以来2度目で、逃げ切りを連発で決勝へと勝ち上がっている相性良いバンクで躍動する。
「寬仁親王牌は相手も強かったですけど、自分の感覚もイマイチでした。寬仁親王牌から松浦(悠士)さんや町田(太我)君たちが今使っているクランクを試したら自分には合わなかったですね。今回から戻します。前に四日市に来た時も直線の長さは気にならなかったし、いつも通りに頑張りたい」
18年2月に行われた全日本選抜以来、四日市バンクに登場する渡部哲男が番手でリードする。
「先月の(3場所前の)小倉くらいから腰痛がでてしまって、松山GIIIの直前には治まったんですど落車でまた再発してしまって…。ケアをしながらですけど、前回の福井は思った以上に走れたと思います。脇本(雄太)君が強すぎてなにもできなかったですけど、そこまで悪くなかったんで。石原君はいつも頑張ってくれるんで信頼して任せます」
3年連続で地元記念に参戦する谷口遼平(写真)は、明確な目標を持ってシリーズを戦い抜く。前回京王閣記念の2日目に落車しながらも、3日目、最終日と積極策を披露して2連対といい流れを引き寄せて初戦を迎える。
「落車の怪我も軽かったので、そのまま帰って地元記念を迎えるよりは、しっかり戦ってここに備えたかったんで。体は問題ないですし、直前もバンクに入ってみんなで練習できたので状態は良いと思います。2年連続で準決勝まで勝ち上がれているけど、その上にはいけていないので。今年こそ決勝に乗りたいですね」
谷口を番手でリードするのはワンツー実績ある志智俊夫。今年50歳を迎える大ベテランながら、衰えるどころか進化を続けている。
「今はピスト6も走っているから、こっちの競輪は月2本になってしまう。限られた中で結果を出さないと行けないので、今まで以上に余計、気持ちも入りますね。今回は久々の記念なので頑張りたいですね。ピスト6の影響でいい刺激も入っていますね。去年から今年にかけて7、8か月くらい1着が取れてなくて苦しい時期もあったんですけど、今年の3月に四日市にきた時に自転車に乗るポジションを換えたら良くなった。ここは良くなるきっかけになったバンクですね」
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高橋築は地元記念初参戦となった前回の京王閣で見事に決勝進出。中7日間は調整にゆっくりと時間をかけた。
「前回は決勝に乗れてうれしかったんですけど、終わってから疲れがどっとでましたね。なかなか疲れが抜けなかったので少し休みました。前回は番手だったり3番手回りで、自力で勝ち上がれたわけじゃないですけど、いい勉強になりました。前回学んだことを自分で動く時に生かしていきたい」
ホームバンクで行われる次回の競輪祭へ弾みを付けたい小川勇介は、野田源一に前を託して一次予選突破を目指す。
「前回は二次予選で負けたんですけど、感覚自体はすごく良かったんで。3日目、最終日と目標がいなかったけど確定板に入れている。次は大事な競輪祭があるんで。少しでもいい走りをしてつなげていければって思っています」
グランプリ王者の古性優作と質の高いトレーニングをこなしてスケールアップしている岡崎智哉(写真)。前回小田原FIを欠場しているが、調整に余念はない。
「松山の前から練習量を増やしていたので、終わってから腰に痛みが出てしまった。このあとに競輪祭もあるので大事を取って小田原は休みましたけど、ここに向けてしっかりと立て直してきました。直前の感覚も悪くなかったですし、初日はラインもしっかりしているので、2日目以降につながるレースができれば」
東口善朋は復帰戦の防府記念で3連勝で決勝進出。節目の400勝も達成して勢いそのままに追加参戦を決意。
「前回の防府はどうかることかと思っていたんですけど、日に日に感覚も良くなっていってまさかの3連勝で決勝にも乗れた。追加自体は2日目が終わってから入ったんですけど、2走してやれるなっていうのがあったので受けました。競輪祭につなげていけるように今シリーズも頑張りたい」
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ナショナルチームを引退して競輪一本に照準を絞った松井宏佑(写真)は、新たなスタイルを模索中。近況は白星こそないももの、課題を持ってレースに取り組んでいる。
「ナショナルチームを引退したので、これからは走り方も変えていかないといけないっていうのは自分の中でもある。先行主体にっていう部分は変わらずなんですけど、いままでみたいに全部引くんじゃなくて位置にもこだわりたい。併走の怖さはないですし、内でも踏み遅れるっていう感覚はない。あとはさばけるかどうかだと思うので、いろいろと試していきたい」
松井と相性抜群の小原太樹が、番手で手綱を握る。前回の京王閣記念は準決勝で敗退ながらも、シリーズ3勝と決め脚は冴えている。
「京王閣が終わって、中2日でピスト6を走ってここまでも中2日だったのでケアを中心にやってきました。でも、調子自体は悪くないんで。準決勝は難しかったですけど、松井君もいろいろと新しいことをやっていこうとしている時期だと思うので。自分も後ろでしっかりとサポートしていけるように頑張りたい」
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大舞台で経験を積みながら確実にステップアップしている橋本優己(写真)が一次予選のメインを飾る。今年一番の目標として掲げていたヤンググランプリの出場権を手にしたが、満足した様子は一切なし。さらなる高みを目指して脚力アップに努めている。
「ヤンググランプリ出場は、今年の初めに目標としていたことなので素直にうれしいです。けど、GIを走らせてもらってきた中で、やっぱりGIで結果を出せるようになりたいって今は思っています。ヤンググランプリはその中で1つの通過点だと思う。今期は14勝できているのでウィナーズカップの権利も気になっているんですけど、小さいレースをしないように。勝てる時にはしっかり勝って、行くべきところではしっかりと動けるようにと思って走っています」
四日市記念3Vの実績を誇っている地元の柴崎淳が、勢い確かな橋本をリードして結果を求める。
「前回の青森は寒すぎましたね。2度ですよ(苦笑)。こっちに帰ってきたら夏みたい。前回の決勝は行く場所を決めていて、ジャンのバックで来なかったから駆ける感じになりました。今回は地元が多いので、みんなで勝ち上がれるように。橋本君とは初めてですね」
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初日特選はS級S班4人がひしめく激戦となったが、前年度覇者の坂井洋を目標に運べる*平原康多(写真)が、別線攻略を目指す。
「前回が終わってからも、ちょいちょいセッティングとかを試してみたんですけど、結果的に前回と同じセッティングに戻りました。競輪祭も同じナイター開催ですけど、中(室内)と外では明るさだったり景色が違うので。競輪祭に向けてまずはここを頑張りたい」
グランプリユニフォームを身にまとい、プレッシャーを力に変えて戦ってきた古性優作。今年も残すところ2カ月を切ったが、今年最後のGIとグランプリに向けて確かな上積みを感じて今シリーズに参戦する。
「前回の京王閣は不甲斐なかったですけど、帰ってからしっかりと練習して出力も出せた。今回はその疲れが心配ですけど、感触自体は良かった。地元の浅井(康太)さんが付いてくれるみたいなので。前でしっかり戦いたいですね」
*守澤太志は、前回の寬仁親王牌の決勝で大外を踏み込みあわやの一撃を披露。初戴冠とはならなかったが、強烈なインパクトを残した。
「(寬仁親王牌は)正直、自分でも獲ったと思いました。でも、やっぱり甘くなかったですね。前回は2日目まで良くなかったんですけど、3日目から体がバシッと入った感じで良くなりましたね。勝てなかったですけど賞金も大幅に上積みできましたし、次の競輪祭を見据えて今回は新車にします。サイズ感はほぼ一緒なので、練習では1日しか乗っていないですけど悪くなかったです」
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