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よっかいち競輪

YOKKAICHI KEIRIN

48#

検車場レポート

  • 4/2 Fri.  (前検日)
  • 4/3 Sat.  (1日目)
  • 4/4 Sun.  (2日目)
  • 4/5 Mon.  (3日目)

1R

選手の写真です。
南円佳選手
 12月平塚FIIから4場所連続優勝を飾った細田愛未。今年は準Vが多くなっているが、その原因をこう説明する。
 「最近はメンバーが濃い開催ばかり走っているので、優勝はないけど状態は変わらずです。(前回の別府MNのあとは)ワットバイクを置いたり、家で練習できる環境を作りました。四日市は優勝したこともあるし、相性の良いバンクです」
 2月静岡FIIで初Vをゲットした南円佳(写真)は、続く松山FIIでもVを達成。勢いは十分だ。
 「前より落ち着いて走れるようになってきました。重たいギアをかけてバイクで練習するようになって良くなったけど、まだガチャ踏みなので、うまく回せるようになったら良いんですけど。回転力がないのでそこが課題です」

2R

選手の写真です。
小林莉子選手
 小林莉子(写真)は、今年ここまでにV2と準V4回。あいかわらずの安定感を見せている。
 「最近は動けているし状態面は良いです。今年はグランプリで勝ちたいですね。勝つためには11月に(ガールズグランプリトライアルレースで)しっかり勝たないと無理だと思うので、11月にピークを持っていきたい。少しでも賞金を積み上げたいので、今回4日制なのはありがたいです」
 3月松阪MNと続く奈良FIでは優出を逃した成田可菜絵だが、前回の伊東FIではしっかり決勝へコマを進めた。
 「おもいきって行けた時は良いけど、最近は流れがイマイチと言うか…。伊東でセッティングを見てもらったので、今回はそれを試せたら良いなと思います。33バンクは嫌いなのに続いていたので、今回は久々に400バンクでうれしいです」

3R

選手の写真です。
石井寛子選手
 ガールズの今シリーズ得点トップは、6連勝中の石井寛子(写真)だ。今回も上手いレースでV争いをリードしよう。
 「(3月)取手の前に練習をしすぎてしまって、やってしまったなっていう感じだったんですけど、それが癒えてきて調子が上がってきているのかなと思います。4日制は体力的にちょっとしんどいですね」
 宮地寧々は、4場所連続優出中。自力基本のレースで見せ場を作れるか。
 「四日市は風が強そうだし直線も長いですけど、四日市は久々なので、そのイメージはリセットされているかなって思います。緩んだらしっかり行きたいですね。一時期、調子を落として点数も落とし気味なので上げていきたいです」

4R

 2月松阪FIIで落車した高橋和也は、今シリーズが復帰戦となる。
 「ケガは左鎖骨と肋骨の骨折でした。自転車には手術をして一週間くらいでは乗れた。練習の感触は良くはなっているけど、鎖骨を折ったのが初めてだったし、こんなに休んだのも初めてなので…。四日市の冬はすごい風が吹くけど、この時期は大丈夫だと思います」
 高橋築は、3月平FIと続く岐阜FIの予選で白星を挙げている。
 「2月はあっ旋が止まっていました。練習し過ぎて腰を痛めたんですけど、自力でやれているので状態は悪くないと思う。四日市はS級で走ったことがないのでかなり久々です」

5R

 2月松阪FIで約7カ月半ぶりに優出した中西大は、前々回の3月岐阜FIでも優出に成功。復調ムードだ。
 「(良くなった要因は)自転車をころころ変えてないからですかね。元通りになったわけではないけど、今はオーソドックスな自転車に乗っています。(前回の川崎FIからは)ワットバイクを中心に室内で練習してきました」
 2月平記念で2勝をマークした林大悟は、続く小倉、同月高知のFI戦を連続で優出している。
 「今年はずっと脚は良かったけどレースの感覚が悪くて、最近やっとつかみ直せているのかなって感じですね。(弟の昴が養成所を卒業して)練習のメンバーが増えて、メニューも濃くなりました。自分はレースを通して(昴に)何か感じてもらえるように走りたいです」

6R

選手の写真です。
渡邉雄太選手
 昨年は度重なる落車に苦しんだ渡邉雄太(写真)だが、前回の伊東FIで昨年1月小田原FI以来のVを3連勝で飾った。
 「(伊東の決勝は)内が空いたら行こうって思っていたら空いたので、たまたま上手くいきました。(前々回の小田原の時から)33バンクが久々だったので感触はよく分からなかったです。(中4日は)普通に練習してきました」
 ウィナーズカップでビッグ初出場を果たした嘉永泰斗は、たくさんの課題が見つかったようだ。
 「脚が全然足らず、通用しないなっていう感じだったけど、足りない部分は見つかりました。人からスピードをもらうのは得意だけど、自分で立ち上げるのが弱いので今回はそこを重点的に練習してきた。すぐには良くならないんですけど。渡邉さんには前々回の西武園でまくられているので、しっかり考えて走りたい」

7R

 3月静岡FIから新車を使っている根田空史は、徐々に手応えを感じている様子。
 「前回(ウィナーズカップ)は開催中にセッティングとかを煮詰めていって、3日目、最終日と良くなっていきました。実戦でしか分からないことも多いから、走りながら微調整を繰り返して、最終日はだいぶ良かったと思います」
 2月高松記念で鎖骨を骨折した吉村和之は、3場所欠場して今回が約2カ月ぶりの実戦となる。
 「(前回の3月)名古屋には自転車が間に合わなくて、今回も間に合いそうにないから練習用の自転車を準備していたけど、昨日(前検日前日)ギリギリ届いたので、慌てて組み立ててきました。4日間で良いものをつかんで帰りたいです」

8R

 3月のあっ旋が止まっていた鈴木庸之は、今回が全日本選抜以来の実戦だ。
 「今は弥彦のバンクが使えないので、3月の中旬は山梨に行って、昨日(前検日前日)までは長野の松本に行って練習していました。バンクに入って感覚はつかめたけど、マッサージの人がいつもと違うのでレース前の調整は普段と同じではないです。脚が軽かったら逃げてもいいし、その辺は臨機応変に走りたいです」
 2月向日町FIでS級初Vを飾った福永大智だが、近況は勝ち上がり戦で大敗が増えている。
 「最近はなかなか上手くいかないですね。思い通りに自転車が進まないです。疲れなのかなって思っていたけど、そうでもないみたい。自信がないのがレースに出てしまっているのかなって思います。持ち味を出して走れたら点数も上がってくると思うから頑張りたい」

9R

選手の写真です。
皿屋豊選手
 皿屋豊(写真)は、昨年末からのFI戦はほとんどの開催で決勝にコマを進めている。
 「(12月)奈良から深谷(知広)君のフレームを使っていて、そこからいきなり良くなりました。セッティングが煮詰まったのが(S級)初優勝の京王閣くらいだったので、そこからセッティングは特に変わってないです。状態は引き続きっていう感じですね」
 寛仁親王牌の後から139日間欠場していた坂本亮馬は、今回は復帰3戦目。少しずつ状態を上げてきている。
 「左ふくらはぎの腱が断裂して入院していました。復帰して2場所は割とムリして前でやっているから、追走には問題ないと思います。練習でもそこそこのタイムに付いていけてるので」

10R

 今回が全日本選抜以来のレースとなる三谷竜生。初日は近畿ライン3車の先頭で別線を圧倒する。
 「3月はあっ旋が止まっていました。(その期間で)何か試したりはなかったですけど、計画的にトレーニングはできました。四日市の印象は特にないですね。体も大丈夫です」
 鷲田佳史は、2月平記念でS級初優勝を達成した。
 「(優勝しても)気持ちは何も変わらないです。今回みたいな記念で活躍していたら良いですけど、平はGIの裏開催でしたし、地に足を付けて頑張ります。FIでも優勝できるように。平記念の賞金は、250バンクのためのフレームとか車輪を買ったり自己投資しました」

11R

選手の写真です。
鈴木陸来選手
 3月大垣記念の最終日に落車に見舞われた原田研太朗は、続くウィナーズカップを未勝利で終わった。
 「前回(ウィナーズカップ)は、らしくなかったですね。自分でもショックでした。このままじゃアカンと思って、今回は修正してきたつもり。今回の自転車は松阪と同じで、セッティングを少し変えてきました」
 ルーキーの鈴木陸来(写真)は、今回が記念シリーズ初参戦。3月大垣のルーキーチャンピオンレースで落車してしまったが、状態面はどうか。
 「ケガは右半身の打撲と擦過傷でした。ヘルメットも割れていたので一週間くらい休ませてもらって、そのあとは普通に練習できた。街道練習での感覚はそんなに悪くないんですけど、バンクに乗ってみないと分からないですね。記念は初めてなのでS級初戦みたいにドキドキします」

12R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 松浦悠士(写真)はウィナーズカップで1着こそなかったが、決勝3着で表彰台入りを果たした。
 「(ウィナーズカップは)最終日は調子が戻った感じがあったけど、そこまで良くない中で力を出したので、中4日はケア中心にやってきました。練習の感触は昨日(前検日前日)は良かったけど、松阪同様、満足できる感じではないです。良い感覚の時は走路を感じられるというか、タイヤでとらえられる感覚があるので、それが今回も感じられたら良いですね」
 ウィナーズカップの準決勝を4着で敗れた平原康多は、シリーズをこう振り返る。
 「足りないものが全然ありました。いろんな部分でそう感じたので、負けるべくして負けたのかなと。それも踏まえて得るものもあったので、中4日ですけどやるべきことはできました。今回は前回のぶんも頑張りたいです」
 地元のエース浅井康太は、初日特選は単騎で一発を狙う。
 「調子は変わらずです。競走ギアと練習の感覚が違うので、そこの感覚は修正できました。今回走ってみて、それが合っていれば良いところまで行けるし、逆にまた修正点が見つかるかもしれない。(初日特選は)単騎でもしっかりどこかで仕掛けてチャンスがあれば。レースの展開を見て自分なりの走りを地元でしっかりしたいです」

1R

選手の写真です。
細田愛未選手
 打鐘で誘導員が退避。3番手で徐々に前との車間を空けた渡口まりあは最終ホームからスパートして、1センターで加藤舞をとらえる。渡口の仕掛けに乗った細田愛未(写真)はまくってきた南円佳に合わせて踏み込むと、直線鋭く伸びてオープニングレースを制した。
 「行く人はだいたい分かっていたので、行くなら付いていって、行かないなら自分で行くかって考えていたけど、(渡口)まりあが駆けてくれたので、後ろから仕掛けてきた人に合わせていこうと思いました。レース展開は考えていた通り。風が強かったけど、もうちょっと踏めたら良かったですね。明日(予選2)もしっかり自力を出して走りたい」
 初手から細田をマークした山本知佳が2着に入った。
 「あそこの位置(細田の後ろ)を死守するだけでした。展開がすごい良かったです。何もしていないので脚に余裕はあったのに、力を出し切れてないというか、追い込み切れなかったです。でも2着は上デキです」

2R

選手の写真です。
小林莉子選手
 前受けの小林莉子(写真)が打鐘でスピードを緩めたところを、廣木まこ、成田可菜絵の順で押さえて成田が主導権を握る。2番手を確保した廣木は最終バックから仕掛けて成田をまくるが、その外を2センターから踏んだ小林が直線鋭く追い込んで白星を挙げた。
 「(初手は)中団くらいにいようと思ったけどけん制が入ったので、スタートを取らせたら勝てないって思わせるためにも、今回はあと3日間ありますし前に行きました。誰も来なければ自分で駆けるつもりももちろんあった。(打鐘の2センターで)2車来たので飛び付いたけど、バックを踏んで、後ろ見て、仕掛けて、思った以上に脚を使いました。少し重たいので修正します」
 初手から小林に続いた永禮美瑠が2着でゴールした。
 「(スタートで)みんな出渋ったので、どうなるかなと思ったけど、良いところ(小林の後ろ)に収まりました。今回は4日間あるし、脚をできるだけ使わないようにと思って我慢した。前が掛かって焦ったけど、外を踏んで伸びたので感覚は悪くないです」

3R

選手の写真です。
石井寛子選手
 初手で誰にも入れてもらえず最後方となった宮地寧々が赤板過ぎから上がっていく。スタート力を生かして正攻法の位置を確保していた石井寛子(写真)は、打鐘3コーナーで宮地を送り出してソツなく2番手をキープ。そのまま逃げる宮地の後ろで睨みを利かすと、最終1コーナーまくりの田口梓乃を引き付けて2コーナーから仕掛けて完勝した。
 「やっぱりちょっと緊張しました。梓乃ちゃんの動きは見えていました。カカリが悪くて後半の半周も重たくて、ちょっとダメだなって。初日だから重さはありますね。これじゃ通用しない。連勝はこれで7かな。連勝を伸ばしたいし、優勝もしたい」
 自力勝負となった田口梓乃が、豊岡英子らとの踏み合いを制して2着に入る。
 「位置が悪かったのでバックの追い風でいける所までいこうと。石井さんが出ていくのは想定内でした。うまく対応できたと思う。自転車の出は良いので、踏み出しも悪くないと思う」

4R

 赤板の2コーナーでハナに立った高橋築を打鐘の3コーナーで晝田宗一郎が叩いて先制。しかし、ライン3番手の伊藤大彦が遅れてしまい、高橋が3番手に飛び付く。番手の西岡拓朗は晝田から車間を空けて援護したが、最終バックからその上を高橋が一気にまくって後続を振り切った。
 「あの一車(伊藤)は出しちゃダメだと思いました。晝田君が結構、掛かっていたのでキツかったけど行けて良かった。詰まった勢いっていう感じでまくりが出たので問題はないです。(強風だったが)軽くて走りやすかったです」
 晝田の番手から伸びた西岡拓朗が2着でゴールした。
 「(晝田が)頑張ってくれたので、なんとか高橋君を止めたかったけど、来たのが直線だったし厳しかったですね。絶対ハコ(木村貴宏)はドカそうと思っていたけど、そこはいなかったので。(3番手の伊藤まで出切って)3車なら3コーナーで高橋君と合っていたけど、真後ろにいたのでキツかった。(脚の感触は)悪くないです」

5R

 徹底先行で売る林大悟と中西大が真っ向からバトル。赤板過ぎに前に出た林に対し、すぐさま中西も反撃を始める。踏み合いの末、打鐘2センターで中西が林を叩き切って先頭に立つが、冷静に3番手に入り直した林は最終2コーナーでまくる。バックで中西を捕らえた林はそのままラインの2人を従えて先頭でゴール。
 「簡単に中西さんに出られてしまった。作戦的には初手で中団からだったんですけど、全然取れなかったので後ろからになりました。ラインで決まって良かったし、感触もすっごく良い。練習の成果ですね」
 食い下がって2着を確保の友定祐己は、「疲れました。林君があれだけ踏んでいるなかで、中西君が来るのは凄い。そのあとすかさず行った林君も強かった。ワンツースリーが決まって良かった。前のおかげです」。

6R

選手の写真です。
石塚孝幸選手
 赤板過ぎで前に出た渡邉雄太を嘉永泰斗が押さえて主導権。前受けから7番手まで下げた伊藤稔真は打鐘の2センターから反撃に出ると、最終2コーナーで嘉永をとらえて先頭に立つ。渡邉は九州勢と上田国広をすくって伊藤に迫るもコースは空かず、自ら外を追い上げた石塚孝幸(写真)が直線鋭く伸びて突き抜けた。
 「(渡邉が)内に行ったのは予想外でした。付いて行こうとしたら(コースが)閉まったのでどうしようかなと。(自分で追い上げた時は)意外とずっと回せていたので脚は使ってなかったです。(1着まで)届いて良かった。状態は悪くないと思います」
 地元ホームの伊藤稔真は、石塚に先着を許すもロングまくりで2着に入った。
 「1着は取れなかったけど勝ち上がれて良かったです。(ライン)2車でメンバーも良かったけど、今日(初日)はどうしても決めたかった。ここに向けてやってきたので、その成果が出ているのかなと思います。明日(二次予選)も頑張って、(師匠の)浅井(康太)さんと連係できるように頑張りたい」

7R

選手の写真です。
根田空史選手
 期待通り根田空史(写真)が破格のパワーを示した。レースは、赤板で小原周祐が切った上を、根田が打鐘3コーナーで叩いて主導権。そのまま後続を一本棒にする逃走劇で豪快に押し切った。
 「中団あたりから誰か仕掛けると思ったが、誰も仕掛けないし、1周半くらいなら持つと思って自分のタイミングで仕掛けていきました。ホームが向かい風できつかった。2人で決まると思ったけど、決まらなくて残念。カカリ切った後のペダリングが乱れていたので、シューズとかサンの位置とか微調整します」
 根田と続いた杉本正隆でワンツー決着で終わるかに、付きバテしたのか杉山は最終2センターあたりから根田にドンドン遅れていく。東の2人に出られて、3、4番手となった小原、福島武士が根田との差を詰めて2、3着に入った。
 「付いていて余裕はありました。小原がバッチリなレースをしてくれた。最後内へ行こうとしたが、詰まりそうだったし、慌てて外を踏みました。根田はどうしようもなかったですね」

8R

 赤板の1コーナーで先頭に立った鈴木庸之は、打鐘手前から仕掛けてきた福永大智を突っ張って出させない。ハイスピードで逃げる鈴木に別線はなかなか反撃に出れず、最終バックを一本棒で通過。番手の阿部大樹に絶好の展開かと思われたが、最終ホームで3番手に入って立て直した福永が直線鋭く伸びて白星を挙げた。
 「(打鐘前に)様子を見ていたら中途半端になってしまって、もちろん突っ張られるわなっていう感じになってしまいました。自信のなさがレースに出てしまっている。澤田(義和)さんが入れてくれなかったら、どうしようもないレースだったと思うし反省です。状態は悪くないと思うんですけど」
 鈴木の番手から踏み込んだ阿部大樹は2着でゴールした。
 「全てノブ(鈴木)さんのおかげです。後ろを見たら(福永が)いたので車間を切って、3コーナーで来てくれないかなって思ったけど来てくれなくて、止められなかったですね。(最後は)早く踏むとズボズボいかれてしまうって考えていると、中途半端なタイミングで踏んでしまいました。(福永より)自分の方が前にいたし、踏み勝ちたかったですね」

9R

 磯川勝裕が先行する展開で、3番手に単騎の吉松直人、4、5番手に吉本卓仁-坂本亮馬の久留米コンビ。前受けから6番手まで下がった皿屋豊だったが、最終2コーナーから一気にまくり返すと、先まくりの吉松を2センターで捕らえて快勝した。
 「風も強くて、色々見ちゃいました。ホームでもいけるかなって所があったけど、踏み合いを避けてしまった。状態は大丈夫だと思う。明日(二次予選)以降は相手も強くなるし、考えて頑張らないと。一走して気持ちも楽になったし、フワフワした感じもなくなると思う」
 吉松の仕掛けを追う形となった吉本卓仁が、皿屋のまくりにやや口が空いた不破将登を制して2着に入った。
 「中団を取れると思っていなくて、取れたらいいなって。吉松さんの動きを見てしまった。もう少し早く行ければ良かったけど、後ろに申し訳ない。自分は脚を使っていないし、先まくりをしたかったが自信なくてこういう勝負になってしまった」

10R

 赤板の2コーナー手前で東矢昇太を押さえた橋本智昭が先行態勢に入る。6番手の三谷竜生は打鐘の2センターから反撃に出るが、菊地圭尚のけん制もあってなかなか前に出切れない。懸命に逃げた橋本を先頭に4コーナーを回ると、そのまま力強く押し切って北日本ラインを上位独占に導いた。
 「(三谷に)絶妙なタイミングで来られると嫌だなと思っていました。(最後に)踏み直せたかは分からない。あまり押し切った感はないです。脚の余裕はなかったけどラインで決まって良かった」
 橋本マークの菊地圭尚が2着に続いた。
 「(橋本が)強かったですね。三谷の死んだふりは何回も経験しているから、2コーナーで来るかと思ったけど、バックの追い風で(橋本が)掛かっていったんでしょうね。(自分の状態は)良くもないけど、悪くもないかな」

11R

選手の写真です。
原田研太朗選手
 打鐘の2センターで鈴木陸来を叩いて逃げる伊藤成紀に対して、後方の原田研太朗(写真)は最終ホームから反撃開始。2コーナー過ぎで伊藤をまくって先頭に立つと、番手の香川雄介を振り切って一番人気に応えた。
 「展開がすごい向きました。詰まった勢いで行こうと思っていた。バックが追い風で回して行きたかったけど、滑った感じになって…。キレイに回せていたら良かったんですけど。1着が何よりの薬ですね。気持ちも吹っ切れました。しっかり勝ち上がって松浦(悠士)君と連係したいです」
 原田マークの香川雄介が2着に続いて四国ワンツーが決まった。
 「キツかった。(原田は)2コーナーからもう一発加速していきました。(一走した自分の感触は)弱いですね。キツかったし、(原田)研太朗が強かった」

12R

選手の写真です。
深谷知広選手
 後ろ攻めから仕掛けた深谷知広(写真)が、打鐘の3コーナー過ぎで前団を一気に叩いて先制。和田健太郎は踏み出しで車間が空いてしまい、番手に小松崎大地がはまって最終回へ入る。後方になった松浦悠士は最終ホームからまくり上げると、良いスピードで深谷に迫る。しかし、2センターで車は止まり、単騎逃げになった深谷がそのまま力強く押し切って激戦の初日特選を制した。
 「このメンバーで1着が取れたので良かったです。一番先行したかったのは僕だろうし、後ろから攻めるつもりだったので予定通りでした。(番手の和田が打鐘の)4コーナーで離れていることを確認したので、そこからは自分でやるように切り替えて。風はそんなに気にならなかったし、1着を取れているので悪くないと思います」
 深谷は越えられなかった松浦悠士だが、なんとか粘って2着でゴールした。
 「深谷さんの上を行きたかったけど、平原(康多)さんも位置を取りに来ていたし脚を使っていました。深谷さんの掛かりも良かったですね。強かったです。(自分は)最終ホームで売り切れている感じだったので、深谷さんの横でいっぱい。もうちょっとバンクに食いつく感じが欲しかったけど、タイム的にデキは悪くないと思います」
 最終ホームで和田とからんだ守澤太志だったが、直線伸びて3着に入った。
 「深谷君が後ろ攻めだったのは想定外だったけど、(小松崎が)上手く走ってくれました。最後はみんなバタバタだったし、僕もいっぱいだったけど、踏んだ感じは悪くなかった。このメンバーで確定板に乗れたので良かったです」

1R

選手の写真です。
加藤舞選手
 前受けの永禮美瑠がスピードを上げずにいると、細田愛未は最終ホームからスパート。バックで永禮をとらえて先頭に立ったが、細田の後ろに付けていた加藤舞(写真)が直線鋭く伸びて細田を交わした。
 「自力で頑張りたい気持ちはあったけど、準決勝に乗らないとって思っていたので(周回中に細田を)入れました。バックで(永禮と)外併走になったけど、脚を回してゴール前もう一回踏んでいけたので脚は良いと思います」
 まくった細田愛未は2着でゴールした。
 「昨日(予選1)は自力を出せなかったので今日(予選2)は展開がどうであれ、しっかり1周行こうと思っていました。後ろは見てなかったです。誰が付いていても自力で行かないといけないと思っていたので。ちょっとスピードは乗り切らなかったですね。良くはなかったけど修正はできそうです」

2R

選手の写真です。
小林莉子選手
 最終ホームで廣木まこを押さえた渡口まりあが主導権を握る。渡口に乗った宮地寧々は2コーナーからまくり出すと、バックで渡口をとらえて先頭に。冷静に宮地を追いかけた*小林莉子(写真)は2センターから踏み込むと、直線鋭く抜け出して白星を挙げた。
 「昨日(予選1)はスタートでけん制が入ったのでスタートで脚を使いたくないと思って前に出たけど、(宮地)寧々ちゃんが取りに来たので結果的にラッキーでした。いつでも自分で行けるように準備はできていたし、悪くはないと思う。(直線で伸びた感覚は)昨日(予選1)はなかった感覚なので、明日(準決勝)はもう少し良くなると思います」
 小林に続いた田口梓乃が2着に入った。
 「組み立ては悪くなかったけど、脚がなかったですね。最後は伸びたけど思いのほか道中で脚を使ってしまっていた。明日(準決勝)はもうちょっと考えて走ります。4日制なのは問題なさそうです」

3R

選手の写真です。
石井寛子選手
 打鐘の3コーナーで先頭に立った保立沙織を最終ホームで成田可菜絵が叩いて逃げる。人気を集めた石井寛子(写真)は2コーナーから前団を一気にまくると、そのまま後続を振り切って連勝で準決勝進出を決めた。
 「動く人が全員前にいたので、待っての仕掛けになりました。いつものようにガツンといくのではなくて、これくらいでまくれるかなって試しながら踏み込んでいった。良い経験になりました。4コーナーが終わって直線が長いなって思った。(予選1より)今日(予選2)の方が脚は回りました」
 成田の仕掛けに乗った南円佳は、最終バックで石井に切り替えて2着に入った。
 「後ろを見ながら行くタイミングを見ていたら、(石井に)行かれてしまった。バックくらいから先に仕掛けられたら良かったんですけど。最後まで踏めましたけど、石井さんが4コーナーくらいから伸びていきました」

7R

 東の3人で上位を独占。赤板1コーナーで小松崎大地が主導権を握ると、前受けから引いた伊藤稔真が中団に収まり、原田研太朗は動かず7番手に。伊藤が原田の巻き返しをしきりに警戒する間に小松崎は一気にペースアップしていく。前との車間が空きすぎた伊藤は仕掛けられず、最終バック手前からまくった原田も苦しい。東勢には願ってもない流れとなり、小松崎を車間を切って援護の諸橋愛が余裕を持って抜け出した。
 「仕事する必要もなかったですね。(伊藤は)後ろを気にしている場合じゃないのにね。恵まれて良かったです。体調は維持している。ラインで決まって良かったです。脚を溜めたままで準決勝に乗れそうですね」
 原田が4着に入るのがやっとと、別線勢は手も足も出ず。小松崎大地がラインを上位独占に導いてみせた。
 「すんなりでしたね。自分のペースでした。(別線が)来る様子もなかったので駆けようと。中団で車間が空いていたのは見えていた。少し準備をしながらという感じでした。あとは諸橋さんと藤田(大輔)君が全部やってくれた感じですね。脚の感じは普通です」

8R

選手の写真です。
稲川翔選手
 赤板の2コーナーで先頭に立った晝田宗一郎に根田空史はすぐさま反撃に出て、打鐘の2センターで主導権を奪取する。最終2コーナー後方から仕掛けた三谷竜生の進みは悪く、番手の和田健太郎に絶好の展開かと思われたが、2センターからタテに踏み込んだ稲川翔(写真)が直線外を一気に伸びて突き抜けた。
 「(三谷とは今まで)相手の出方次第で対応してきたし、今回も全面的に信頼していました。でも進みはちょっと悪かったかな。そこは本人が一番分かっていると思うので。(最後の直線は)今日(二次予選)は内というより外を踏む方がラインが生きるのかなと思っていた。1着まで遠いかと思ったけどしっかり伸びたので、もうちょっと自分の脚を信頼してもいいのかなと思います」
 直線で稲川に抜かれた和田健太郎が2着でゴールした。
 「根田が頑張ってくれました。フタをされたらサッと引いて、あとはどこから仕掛けるかだったけど早めに行ってくれました。最後はイナショウ(稲川)にいかれてしまったけど、根田と勝ち上がれたので結果としては。昨日(初日)よりマシだけど、本調子とは言えない状態ですね」

9R

選手の写真です。
浅井康太選手
 激しい雨の中で行われた一戦は浅井康太(写真)がしっかり期待に応えた。スタートで誰も出ず、地元勢が前受けする。赤板で高橋築に押さえられると、皿屋は引いて7番手。中団で小原周祐との併走を嫌ったか、高橋を打鐘で叩いて小林史也が先行勝負に出る。一方、皿屋は最終ホーム手前から反撃を開始。最終2コーナーで合せて高橋がまくり、小林の番手から澤田義和も踏み出すが、スピードに乗った皿屋は3コーナーでねじ伏せてしまう。最後は浅井が番手から一気。
 「皿屋さんが落ち着いて行ってくれた。ホームは(行き切れるかどうか)危なかったけど、そこから伸びていったので安心して付いていった。まくりだったし、しっかり抜く気でした。自分の脚の感じを見るためにもしっかり抜いた。感触は悪くなかったです。スピードに対応できるようにアップから調整をしたし、(一走ごとに)修正しながらやっている。しっかりレースも見えたし、楽に(脚も)回っている」
 皿屋豊は準決勝以降を見据えて気を引き締めていた。
 「ジャンで見過ぎましたね。あそこは失敗でした。併走めがけてすぐ行ったらライン3人で決まったかな。3人で決められず失敗です。しっかり踏んで苦しいながらも出切れているので。今日(二次予選)はある程度予想していた展開でした。明日(準決勝)もしっかり(3着までに)残って決勝で走れるように」

10R

選手の写真です。
平原康多選手
 打鐘から嘉永泰斗と中西大でモガき合いになり、最終ホームで中西が前に出る。しかし、すぐに反撃に出た鈴木庸之が最終2コーナー手前で中西を飲み込んで先頭へ。絶好の展開となった平原康多(写真)はゴール手前で余裕を持って抜け出した。
 「(初手は)前を取らされるパターンだと思っていました。ノブ(鈴木庸)の力なら無理やり行っても叩き切れると思って、あとは自分が2着に残せるかでした。(自分は)出切ってからは余裕はあったけど、ノブが叩きに行く時はフルスロットルで行ってると思うので余裕はなかったです。昨日(初日特選)はまくりに行くコースがなくて悔しかったので、今日(二次予選)は1着が取れて良かった」
 別線を完封した鈴木庸之が2着に入った。
 「前を取らされても後手は踏まないようにって思っていました。(タイミング的に)行きやすかったけど、中西君と嘉永君が全開で踏んでいたのでキツかったです。流したいところで流せなかったけど、駆けている感じは軽いので良いとは思いますけど、ちょっと疲れはありますね」

11R

 赤板で不破将登が前団を押さえると、一旦、中団に入った林大悟は、後方に下がった深谷知広をけん制してから打鐘めがけて一気に踏み出して先頭に立つ。しかし、深谷の反撃は早かった。構えることなく林を追ってカマし、最終ホーム手前では林をねじ伏せて先手を奪い取る。踏み出しで口が空きかけるほどのスピードで飛ばす深谷に懸命に食い下がった守澤太志が、ゴール前で差して96期ワンツー。
 「深谷君が強かったですね。ジャンからホームまでのスピードが強烈ですごかった。ジャンからかなりのスピードが出たので、深谷君もきつかったのかも。付け切るまでは全力でしたけど、付け切ってからは余裕がありました。差せたし、調子は良いです」
 2着とは言え、相変らず深谷知広の強さは際立っている。
 「カマして行こうと、それ一本で考えていた。予定通りでした。今日(二次予選)は感じが良くなかったけど、主導権を取れれば何とかなると思って勇気を持って仕掛けました。フレッシュ感というか疲れをアップの段階からから感じていた。今回は疲れのない状態で入ってきたので、(準決勝に向けての修正は)疲れを取る事だと思う。しっかりリカバリーしていきたい」

12R

選手の写真です。
香川雄介選手
 打鐘からスパートした橋本智昭が2センターで渡邉雄太を叩いて主導権。前受けから下げた松浦悠士は橋本ラインを追うと、最終ホームからすぐさま反撃に出る。1コーナーで橋本を飲み込んで、最後は好追した番手の香川雄介(写真)が直線鋭く追い込んだ。
 「今日(二次予選)は、松浦は主導権を取りたいって言っていたので、くれぐれも千切るなよと(笑)。僕自身、余裕はなかったけど、(最終)2センターでちょっと余裕ができたので、もしかしたら抜けるかなと思った。たまたまですけど松浦を抜けたのはうれしいです。昨日(初日)もキツかったけど、今日(二次予選)の方がまだ余裕はあったかな。でも抜けたのは本当にたまたまです」
 別線を完封した松浦悠士が2着で中四国ワンツーが決まった。
 「橋本さんが行くだろうなって思っていたけど、自分で行く準備もしていました。ここまでのレースを見ていて初日より重たいのかなっていうのがあったので、雨のぶん最後は失速してしまったのかなと思います。2コーナーから力んで踏んでいたので明日(準決勝)はそうならないようにしたい」

5R

選手の写真です。
南円佳選手
 最後方から動いて先頭に立った南円佳を、最終1コーナーで成田可菜絵が叩く。2番手は内から南、小林莉子、細田愛未の3車で併走になるが、前との車間を詰める勢いでバックから小林がまくり出す。外の細田は力尽きて後退し、逃げる成田を直線でとらえた小林が白星を挙げた。
 「ホームで立ち遅れてしまいました。3車併走になって少し接触したけど、まっすぐ走れば落車はないだろうと。成田さんが勢い良くきて、ちょっと乗り遅れましたかね。今日(準決勝)のレースはちょっと参考にならない。無理やりまくっていかないと1着はないなって思っていました」
 南円佳(写真)は最終バックで遅れるも、小林の後ろに付き直して2着に入った。
 「キツかったですけど、諦めたらズルズルと後方になってしまうと思って。絶対に決勝戦に乗りたかったので落ち着いてしっかり考えて踏んでいきました。(初手で)後方に置かれたのもあって、先に動いてそこから考えようと思っていた。3日間走って調子は悪くないけど、最後にスカスカする感じはあります」
 最終3コーナーから南を追いかけた田中千尋が3着でゴールした。
 「信じられないです。まじで。ヤバイしか言えない。(勝ち上がれて)びっくりしました。脚は良い感じ。なんとか決勝に乗れて良かったです」

6R

選手の写真です。
永禮美瑠選手
 打鐘の2センターでハナに立った廣木まこが最終ホームから仕掛けてきた山本知佳に合わせて踏み上げると、山本の後ろに切り替えていた石井寛子は2コーナー手前からスパート。一気に先頭に躍り出ると、そのまま後続を突き放して快勝した。
 「包まれないで外に踏んでいけたので作戦はバッチリでした。今日(準決勝)は踏み出し重視で長い距離を行こうと思っていました。まだ改善の余地はありそうですね。3日間バックを取れているし、こんなに良い成績は久しぶりです。(感触は)思ったよりそうでもなかったので、修正してしっかり仕上げます」
 石井を追いかけるようにまくった永禮美瑠(写真)が2着に入った。
 「風が強いし初手は前の方からが良かったけど、みんな出てきたので中団からになってしまいました。こういう勝ち上がりになると焦って行ってしまいがちになるので、そこは我慢して走った。リカバリーはできているので、明日(決勝)も良いパフォーマンスができるように頑張りたいです」
 逃げた廣木まこが3着に粘って決勝進出を果たした。
 「風が強いし、前にいた方が勝ち上がれるなと思って動きました。落車があっての結果ですけど、人任せじゃなくて自分で動きたいと思っていたので良かった。昨日(予選2)も上がりタイムは悪くなかったし、自分の脚を信じて走れました」

10R

選手の写真です。
平原康多選手
 赤板の2コーナーで中西大が小原周祐を叩いて先制。中西に合わせて踏んだ平原康多(写真)は4番手を確保すると、最終2コーナーから反撃に出る。番手まくりの稲川翔の上を豪快に飲み込んで、そのまま力強く押し切った。
 「(スタートけん制があり)本当は出たくなかったけど、出なかったら誰も一生行かないなと思って腹をくくりました。終始、休むところがないレースでしたね。でもそういうレースをしないと勝負権はないと思っていたので。ウィナーズカップの時の調子なら2コーナーから行けてなかったと思うし、ウィナーズカップから変えた部分もあって上向いている。良い方向に来ているのかなと思います」
 諸橋愛が平原に続いて関東ワンツーが決まった。
 「(平原は)ジャンで脚を使っているけど、あのまくりじゃ届かないですね。さすがです。気持ち良かった。自分の状態は昨日(二次予選)同様、変わらず。悪くはないと思います」
 最終ホームから仕掛けた小原周祐は不発となったが、諸橋の後ろに切り替えた香川雄介が3着に入った。
 「前々に行くってことで全部、小原に任せていました。無理やり行ってくれたけど、ちょっとあれは行けんわね。自分はそのまま切り替える感じになって、そこでもういっぱい。あとは稲川のところだけと思って、なんとかしのげました。(3日間走って)3日目が一番キツかった」

11R

選手の写真です。
浅井康太選手
 赤板の2コーナーで鈴木庸之を押さえた小松崎大地に対して、後方の皿屋豊は打鐘からすぐさま反撃開始。最終1コーナーで小松崎を力でねじ伏せると、絶好の展開となった浅井康太(写真)が直線鋭く抜け出して地元記念の決勝へコマを進めた。
 「(皿屋が仕掛けようとした時に)ちょっとハンドルが持っていかれてましたね。焦りもあったのかもしれない。でも今日(準決勝)は昨日(二次予選)よりもスピードが良かった。小松崎さんをしっかり叩き切ってますからね。(最後は)鈴木(庸之)君のスピードが良さそうだったので、(タテに)踏ませてもらった。きっちり勝ち上がるのが大事だと思ったし、まずは勝ちにこだわった。それがオッズにも表れていたので。徐々に感覚が鋭くなっているし、踏み応えはある。一走一走を大事にしてダービーに向けていきたいです」
 最終2センターでまくってくる鈴木庸之を止めた守澤太志が2着に突っ込んだ。
 「(鈴木へのけん制は)自分のコースを作るための動きでしたね。初日はめちゃくちゃキツかったけど、2日目と今日(準決勝)は余裕があるので調子は悪くないと思う」
 同期の守澤の後ろを選択した福島武士が3着に入った。
 「選んだ位置が正解でした。持つべきものは同期ですね(笑)。風は強かったです。守澤君は落ち着いていたし、前の2人が頑張ってくれたおかげです。グレードレースの決勝戦は初めてなのでうれしいですね」

12R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 後ろ攻めから動いた深谷知広が、打鐘の3コーナーで福永大智を叩いて主導権。深谷より先に福永を叩こうとした林大悟は外に浮いた状態で最終回へ。後方で脚を溜めた松浦悠士(写真)は2コーナー手前で林の内からまくり出すと、2センターの和田健太郎のブロックをものともせず、ゴール手前で深谷とらえて押し切った。
 「今日(準決勝)が一番、感じが良かったです。林の内に行くことは決めていたので、余力を見極めてどこから行くかでした。(和田のけん制は)もってくるタイミングでおもいっきり体重をあずけて、そこから加速して勝てました。初日、2日目はフォームが気になったけど、(準決勝は)ハンドルの持つ位置を変えたら体幹が入って良くなりました」
 松浦に続いた原田研太朗が2着でラインワンツーが決まった。
 「林君が浮いているのを見て、(松浦は)多分内から行くやろうなとは思ったけど、一回出させてから切り込んでいくスピードがすごかったです。しびれました。(和田がけん制してきた時は)うわって思ったけど、もう一回倒して前に進んでくれたので僕も行けました。(自分の状態は)スピード自体は出ているけど、力が乗り切らんというか。些細なことだとは思うけど、自分の感覚をまだちょっと直している段階です」
 逃げた深谷知広は3着で決勝にコマを進めた。
 「(スタートで)後ろを取れると思わなかったから、予定外のラッキーでした。あとは自分の距離を踏んだ感じ。自信があるところとないところが半々ですけど、結果的に良いペースで踏めました。感触は昨日(二次予選)より良いので、明日(決勝)もこの感じを残せるようにしたい」