KEIRIN EXPRESS
全国の競輪開催案内のポータルサイト
よっかいち競輪
YOKKAICHI KEIRIN
48#
決勝戦レポート
柴崎淳(三重・91期)
10年ぶり、3度目のホーム記念制覇
大挙4車が勝ち上がった北日本勢は、先頭を務める嵯峨昇喜郎が赤板で飛び出す。しかしながら、合わせて動いた村上義弘が取ったのは分断策。嵯峨が主導権を握ると、番手の小松崎大地を村上が大きく外にもっていくが、小松崎もその位置は譲れない。競りの決着は簡単にはつかず、前団の隊列が凝縮されたまま打鐘を通過。柴崎淳(写真)がその時をじっと待った。
「ジャン過ぎに(仕掛けるタイミングの)1回目が来たけど、僕の航続距離じゃなかった。(2回目のタイミングの最終)ホーム過ぎ、あそこで一気に行かないと(ラインの浅井康太と)2人で決まらないと思った」
酸いも甘いもすべてが詰まったホームバンク。柴崎が仕掛けどころを逃すはずはなかった。初日、2日目に使ったフレームに戻した自転車も、柴崎の思いに応えてグングンと加速。最終バック手前で逃げる嵯峨をとらえて、浅井、単騎の諸橋愛が続く。勝負はこの3人に絞られた。
「(シリーズの)4日間で脚的には(決勝が)一番良かった。(初日から調子が)徐々に上がっていく感じだった。踏み出しも良かった。あとは(優勝は浅井と)どっちかと思ったら諸橋さんが来てた」
地元コンビの間を割って伸びる諸橋を半車輪しのいだところがゴール。四日市記念3度目のVは、気づけば08、09年に連覇した時から10年が経っていた。
「10年ぶりくらいですかね。あの時と気持ちはまったく違う。(優勝を)狙っていかないと、勝たないとっていうのがあったし、中部地区を盛り立てていかないとっていうのもありました」
その間に同門の浅井は3度のタイトルに、2度のグランプリを制覇。柴崎自身は昨年の競輪祭でようやく初のG1ファイナルの舞台に上がり、タイトルに手が届くところにもいる。
「この自転車で競輪祭にいきたいと思っていた。だから、これで優勝できて、いい流れだと思う」
フレームへの迷いもなくなり、今年最後のG1にこれ以上ない弾みをつけた柴崎にタイトル奪取の期待が膨らむ。
「ジャン過ぎに(仕掛けるタイミングの)1回目が来たけど、僕の航続距離じゃなかった。(2回目のタイミングの最終)ホーム過ぎ、あそこで一気に行かないと(ラインの浅井康太と)2人で決まらないと思った」
酸いも甘いもすべてが詰まったホームバンク。柴崎が仕掛けどころを逃すはずはなかった。初日、2日目に使ったフレームに戻した自転車も、柴崎の思いに応えてグングンと加速。最終バック手前で逃げる嵯峨をとらえて、浅井、単騎の諸橋愛が続く。勝負はこの3人に絞られた。
「(シリーズの)4日間で脚的には(決勝が)一番良かった。(初日から調子が)徐々に上がっていく感じだった。踏み出しも良かった。あとは(優勝は浅井と)どっちかと思ったら諸橋さんが来てた」
地元コンビの間を割って伸びる諸橋を半車輪しのいだところがゴール。四日市記念3度目のVは、気づけば08、09年に連覇した時から10年が経っていた。
「10年ぶりくらいですかね。あの時と気持ちはまったく違う。(優勝を)狙っていかないと、勝たないとっていうのがあったし、中部地区を盛り立てていかないとっていうのもありました」
その間に同門の浅井は3度のタイトルに、2度のグランプリを制覇。柴崎自身は昨年の競輪祭でようやく初のG1ファイナルの舞台に上がり、タイトルに手が届くところにもいる。
「この自転車で競輪祭にいきたいと思っていた。だから、これで優勝できて、いい流れだと思う」
フレームへの迷いもなくなり、今年最後のG1にこれ以上ない弾みをつけた柴崎にタイトル奪取の期待が膨らむ。
「あの展開だったら村上さんは粘ると思った。それは想定内だったけど、差せないのは想定外」と、2着を悔やむのは諸橋愛。思惑通りの流れに地元コンビを追走して、一瞬の隙をついて浅井の内に入った。
「(入っていくタイミングは)絶妙だった。あれで差せなかったのは俺の実力。ちょっと浅井の方を意識しすぎた感じもある。優勝して賞金を上積みして競輪祭にいきかったか」
「(入っていくタイミングは)絶妙だった。あれで差せなかったのは俺の実力。ちょっと浅井の方を意識しすぎた感じもある。優勝して賞金を上積みして競輪祭にいきかったか」
諸橋と絡んで3着の浅井康太は、柴崎の優勝をたたえる。
「村上さんは先行っていうより、粘るんじゃないかと思っていた。あとはアッちゃん(柴崎)のタイミングでと。(後ろに)諸橋さんがいるのはわかっていたんで、どうやってしのごうかと。(柴崎と)お互いの持ち味は出せたと思うし、自分も(競輪祭に向けて)調子は上がっている」
「村上さんは先行っていうより、粘るんじゃないかと思っていた。あとはアッちゃん(柴崎)のタイミングでと。(後ろに)諸橋さんがいるのはわかっていたんで、どうやってしのごうかと。(柴崎と)お互いの持ち味は出せたと思うし、自分も(競輪祭に向けて)調子は上がっている」
嵯峨後位を死守した小松崎大地は、柴崎のまくりには対処できず6着。しかしながら、村上に番手を明け渡すことなく今後につながる内容だった。
「気持ち一本でした。でも、それ(番手を守り切って)で終わってるんで悔しい。(柴崎のまくりを)俺がなんとかしなきゃいけないのにいっぱいでした」
「気持ち一本でした。でも、それ(番手を守り切って)で終わってるんで悔しい。(柴崎のまくりを)俺がなんとかしなきゃいけないのにいっぱいでした」
レース経過
号砲で出た浅井康太が前を取り、柴崎淳を迎え入れて地元コンビが前受け。3、4番手に村上義弘-岩津裕介が続き、単騎の諸橋愛が5番手、嵯峨昇喜郎-小松崎大地-佐藤慎太郎-大森慶一の北日本勢が後ろ攻めで周回を重ねる。
赤板手前から一気に踏み込んだ嵯峨が、1コーナーで先頭に立つも、合わせて踏んだ村上が番手に飛び付いて、イン粘りの作戦に出る。3番手でも岩津と佐藤が激しくやり合ったまま最終回へ入るが、徐々に村上が遅れてしまい、小松崎が番手を死守。一方で、後方に下げてタイミングを計った柴崎は、1コーナーからスパート。バックで嵯峨を豪快にまくり切ると、4コーナーで柴崎と浅井の間を割ってきた諸橋を振り切って、09年以来、10年ぶりの地元記念制覇を達成した。村上ラインには続かず地元コンビの仕掛けに乗った諸橋は、最終2センターで浅井の内に進路を取って2着。柴崎マークの浅井は伸びを欠いて3着でゴールした。
着 | 車番 | 選手名 | 府県 | 期別 | 級班 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 柴崎 淳 | 三重 | 91期 | S1 | 11.2 | まくり | B | |
2 | 9 | 諸橋 愛 | 新潟 | 79期 | S1 | 1/2W | 11 | 追込み | |
3 | 7 | 浅井 康太 | 三重 | 90期 | SS | 1/2W | 11.1 | マーク | |
4 | 2 | 大森 慶一 | 北海道 | 88期 | S1 | 7B | 11.4 | ||
5 | 4 | 岩津 裕介 | 岡山 | 87期 | S1 | 1B1/2 | 11.6 | ||
6 | 8 | 小松崎 大地 | 福島 | 99期 | S1 | 1W | 11.9 | ||
7 | 3 | 村上 義弘 | 京都 | 73期 | SS | 1W | 11.8 | ||
8 | 5 | 佐藤 慎太郎 | 福島 | 78期 | S1 | 4B | 12 | ||
9 | 6 | 嵯峨 昇喜郎 | 青森 | 113期 | S2 | 2B | 12.5 | H |