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よっかいち競輪

YOKKAICHI KEIRIN

48#

検車場レポート

  • 11/30 Fri.  (前検日)
  • 12/1 Sat.  (1日目)
  • 12/2 Sun.  (2日目)
  • 12/3 Mon.  (3日目)

1R

 松川高大は、前回の川崎FIを931着。まくりで3月の小以来、今年2度目の優勝を飾った。


 「前回は狙いにいって獲れた優勝だったし良かった。夏場はどうしても調子が落ちて来ちゃうんですよ。自分の調子がどうこうっていう前に(夏場は)スピードが上がるんで、それも自分には…。冬場はもともと得意だし、調子はキープできていると思います」


 落車の怪我で約3カ月の欠場を余儀なくされた佐藤一伸は、復帰場所の前回、高松FIが994着。


 「右の鎖骨を折って、入れていた針金を早めに抜いて(復帰をした)。脚は練習でそこそこ大丈夫かなって思ってたけど、実戦から離れていたから体が動かなかった。それに(走ってみて)脚も落ちていたかと。前回よりかはいいと思います」


 

2R

選手の写真です。
谷口遼平選手

 前回の武雄FI、891着はオーバーワークの影響があった谷口遼平(写真)は、ホームバンクの記念で変わり身に期待したい。


 「前回は疲れが溜まりすぎていた。(前々回の)落車で休んでいたのもあったし、3日目でやっと楽になった。ここに向けてやっていた練習の疲れだと思うんで、前よりは仕上がっているはずです」


 山田庸平は、3度目のGIとなった前回の競輪祭でGI初連対。兄、英明(89期)との濃密な6日間シリーズは得るものも多かった。


 「自分は兄と比べてしまうと、へこんじゃう。でも、いい刺激にはなっている。このままじゃ上(のレース)で戦えないので、もっとタテ脚を磨かないと。練習の内容も変わってきたし、力をつけられるようにやっている」


 

3R

選手の写真です。
廣田敦士選手

 直近の3場所で1勝にとどまっている廣田敦士(写真)だが、前回の岐阜FIでも351着と成績をまとめている。


 「結構、ギリギリで勝ち上がれたりしてるんで、そこは不安です。だけど、調子はいいと思う。四日市はいっつも良くない。直線で(後ろに)全部いかれて、着が悪いですね。練習はやってきたんで、(成績が悪いからといって積極策を)やめたら意味がない。そこをやっていかないと」


 久々に記念参戦の坂上樹大は、市田佳寿浩(76期、引退)さんのアドバイスで変化があったようで、走るのが待ち遠しい様子だ。


 「アニキ(忠克)と一緒に市田さんのところにお疲れさまっていうのも兼ねて行ってきた。それで練習もみてもらって、つかめるところがあった。それがどう出るか楽しみですね」


 

4R

 佐藤友和は今期、競走得点を107点台まで戻し、冷静に自己評価をくだす。


 「岩手で(練習を)やっている時は、感じなかったんですけど。今回は冬期移動の伊豆でやってきた。竹村(勇祐)、三浦平志郎とか秋田の選手と伊豆で練習をして、メンバーを変えて練習をすると見えてくるものがある。岩手の時は練習での力を(レースで)出し切れてないのかと。それが意外と出し切れているんじゃないかと。だから、(いまの自分の脚力なら)この点数だと。むしろやってる方なのかなと。だからまずは脚力アップ、フィジカルを鍛え直さないと」


 戸田洋平は落車明けの前回の高松FIが473着も、いつも通りを強調する。


 「前回は良くなかったですけどね。落車の影響ではないと思う。そこはあんまり関係ないと。そのあとも練習と休養をいつも通りやったんで」


 

5R

 前回の松戸FI、182着で上々の動きを見せた大西祐は、さらなるセッティング変更で上昇気流に乗りたい。


 「前回からめっちゃセッティングを変えた。(前々回の)防府記念の3日目の自分のレースを見て、湊聖二さんが変えた方がいいって。それを地元に帰ってからやった。(前回は)違和感があるけど、レースで走ってしまえば良かった。それで同じ方向性でもう一度(セッティングを)やりました」


 長期欠場から復帰した5月からまだ調子が戻り切らない伊藤裕貴だが、悲観することなく完全燃焼を誓う。


 「(怪我を)ハンデと思わずに、いまの力でしっかり出し切ることですね。風邪が1週間治らなかったけど、しっかりと調整はしてきました」


 

6R

 競輪祭を58777着と振るわなかった川村晃司は、追加配分の今シリーズで自転車を組み立てながら真剣な眼差し。


 「前回の競輪祭でも(自転車を)いじってるし、今回も変えてみます。なかなか(しっくりくるセッティングが)見つからない。キタっていうのがあっても、次の場所でダメだったり…。(競輪祭は)不甲斐ないレースばっかりだった」


 渡邉豪大は近況の力を分析しながら、来期を見据えてこう言う。


 「脚が落ちている感じがある。(怪我もあった)今期はしっかりと脚を使って競走したい。それで来期は自分らしいレースができれば。出し切れるようにっていうところしっかりと」


 

7R

 追加配分の山本伸一は、一次予選回りには苦笑いも気持ちをスイッチする。


 「追加が来たのは、競輪祭が終った次の日でしたかね。終わった直後は疲れがあったけど、いまはもう大丈夫だと思います。やるべきことをやっての結果だし、脚は悪くない。展開をしっかりモノにできなかったっていうのはあった。(一次予選は)まさかですけど、もう走る以上はそんなことを言ってられないですから」


 今期の競走得点が95点台後半の亀井久幸は、S級点確保に向けて是が非でも競走得点を上げたい。


 「(9月に落車の怪我から)復帰して調子はどんどん上がってきている。練習でも前回の前(の練習)より、今回の方がいいですね。(S級の点数に)間に合えばっていうのあるし、取れない感じじゃない」


 

8R

選手の写真です。
鈴木庸之選手

 前回の競輪祭では一次予選の2走を連勝した鈴木庸之(写真)は、4日目にダイヤモンドレースを経験して、5日目は準決で4着惜敗。


 「ダイヤモンドレースはほぼ決勝に近いメンバーだったし、あれを体験できたのはいい経験値を積めた。平原(康多)さんにもいろいろ教えてもらって、踏み出しについて過去最高だって言ってもらえた。あとはこういうことをそのあとに生かせるかどうか。27日に地区プロもあって、大きいギアを踏んだんで脚がパンパンになった。それでもケイリンで決勝に乗って3着に入れたんで良かった」


 山口貴弘は左ヒザの半月板断裂、じん帯の損傷で10月11日以来、久々の実戦を迎える。


 「手術をしてから1カ月くらいですね。普通に乗ったりしてたけど、ガッツリやって(ヒザに)水が溜まったりしていた。モガいたりしても、ちぎれたりはしなかった。自転車に関しては(初日に成松春樹が)前にいるんで大丈夫だと思います」


 

9R

選手の写真です。
南潤選手

 前回の競輪祭でも満足な成績を残せなかった南潤(写真)だが、近畿の先駆者からアドバイスをもらって、前向きな姿勢を貫いている。


 「村上(博幸)さんにアドバイスをもらって、竹内雄作さんとか脇本雄太さんみたいに流さないで、どんどん(ペースを)上げていった方がいいと。昔の踏み方だったら、FIならいいけど。GIだとダメですよね。(後続を)一本棒にして上げていくようにしたい」


 村田雅一は、前回の競輪祭が13年の寛仁親王牌以来、2度目のGI。2勝をマークして準決にまでコマを進めた。


 「最終バックをハコで回れたんで、やっぱり前の選手のおかげですね。(2勝できたことは)自信になりました。でも、警戒されてなかったっていうのもあると思う。すごくいい緊張感のなかで走れたし、競輪をしてるなって。気合も入りました」


 

10R

選手の写真です。
吉田拓矢選手

 吉田拓矢(写真)は前回の競輪祭では、二次予選Aでは逃げて諸橋愛とワンツー。一次予選では山崎賢人をくだし、まずまずの動きを披露した。


 「(中4日で)とりあえず疲れを抜くことをメインにやってきた。競輪祭はもうちょっとかなっていうのがあります。踏み上がりとかを強化しないと。選手でいる以上、こういうの(課題)がなくなることはないと思う。だから、そこはしっかり取り組んでいきたい」


 6日制の競輪祭では2日目から5日間連続で走った和田真久留が、サバイバルシリーズを振り返る。


 「(競輪祭は)6日間のなかでも疲れに差があると思う。自分は初日休みの5走連チャンだったんで、番組上仕方はないけどつらかった。そのあとは練習をしつつっていう感じです。もともとナイターのコンディションづくりも難しいし、(生活が)変なリズムです。でも、ここも気持ちを切らさずに」


 吉田敏洋は前回、競輪祭との“ギャップ”にどう対応するかだろう。


 「(小倉は)屋内でここは屋外。小倉は寒さがないけど、こっちはこの時期だから。それだったらナイターの方が良かったかもしれない。(四日市は)風がなくなるんで」


 

11R

選手の写真です。
太田竜馬選手

 太田竜馬(写真)は、前回の競輪祭ではGI初の決勝の舞台を踏んだ。


 「(前回が終ってから)むっちゃキツい。全然、脚が回復していかない。いつも(の中4日)よりキツい。ただのナイターじゃなくて、6日間だし、時差ボケが治らない。(体が)しんどいのに寝られない。ただ、ドームよりもある程度、(屋外で)風があった方がいい。緩急がつくんで」


 木暮安由も太田同様に疲労が蓄積されていそうだ。


 「疲れもあるし、リズムが崩れている。まだ(体が)ナイター仕様のままですね。あとはそのなかで気持ちでカバーしていきたい」


 ホーム記念の坂口晃輔は、上昇カーブを描いて勝負のシリーズを迎える。


 「一番調子が上がってきている時に地元記念ですね。楽しみでしょうがない何回も連係がある竹内(雄作)君とだし、気合を入れていく」


 

12R

選手の写真です。
浅井康太選手

 浅井康太(写真)は、前回の競輪祭を12121着のオール連対での優勝。7年以上ぶりにGI制覇を遂げて、地元記念に臨む。


 「6日制でも、基本的に僕にとって休養みたいなもんですから。脳は使うかもしれないけど、(シリーズ中は体の方は)練習不足のような感じです。だから、今後のために(昨日、一昨日は)モガいた。いまだけじゃなくて、長いスパンでやっていかないと。調整なんかしたことはない。(競輪祭の決勝は)3、4テンポ(入るのが)遅れた。ワッキー(脇本)が先行した時点では、あっちゃん(柴崎淳)が優勝と思ってたけど。たまたまはまった感じです」


 獲得賞金でグランプリ出場権を最後まで争った菅田壱道が、気持ちを切り替える。


 「ひと区切りつきました。悔しかったのは1日だけ。次の日の夜は眠れなかった。あとはもう来年に向けてですね。日中のルーティンに体内時計を戻さないと」


 

1R

選手の写真です。
新井秀明選手

 佐藤一伸、柿沼信也の順で切ったところを西本直大が出て先行態勢。西本は最終ホーム手前から、腹を固めてペースを上げる。5番手の佐藤の反撃は不発で、今度は2コーナーからまくった柿沼に合わせて渡辺十夢が番手まくりを打つ。後方に置かれた松川高大だったが、まくり合戦を制して前団をのみ込む。番手の新井秀明(写真)が、ゴール前できっちり追い込んだ。


 「(松川は)なんでもできるから、安心感が違う。すんなり引いての7番手じゃないし、上手でした。自分は恵まれたっす。前回の競輪祭から(新車)なんですけど、フレームがいいのか(感じもいい)。セッティングはそんなに出ている感じはしないんですけどね」


 前団のまくり合いを最後に仕留めた松川高大は、九州ラインでの上位独占にホッと一息つく。


 「(ラインの)3人で決まったのはデカい。ただ(川崎の最終日から換えた自転車が)重い。踏み出しが良くなるように作ってもらったんですけど。セッティングが馴染んでないのか、立ち上げる時が…。(最終)ホームも(仕掛けを)待ってしまった。いままでだったら、あそこの詰まったところで行けている。でも、見てしまってるってことは良くない」

2R

 後ろ攻めから動いた河村雅章は中団の谷口遼平にフタをしてから打鐘で先行態勢を取る。すかさず反撃に出た谷口はホームで外に浮いて後退。3番手をキープした山田庸平が最終2コーナーからまくると、続いた田中誠が直線で鋭く抜け出した。


 「小沼(良)さんがもっと脚があって、仕事をする人だったら、絡まれているだろうし、キツくなってたのかな。自転車に乗っている感じも、なんかバランスが悪いですね。(頭で)考えて踏みながら(山田の外に)差し込んでいるので。勝手に(体が)反応してくれればいいんでしょうけど。ここ最近も展開が向いているだけで、成績よりも感じはイマイチです」


 九州コンビの後位を回った小菅誠が、田中に続いて2着に入った。


 「(九州勢に)付いていって間違いじゃなかった。来期はA級なので、なるべく点数を上げておきたい。道中も前の様子を見ながら、田中君が余裕ありそうだったし、自分も踏むなら外かなって思っていました」


 河村の先行をまくり切った山田庸平だが、末を欠いて3着。


 「いい位置を取れたし、展開が向きました。思った以上に車が出なかったですね。シューズを換えて道中の余裕はあったけど、踏み出した時の車の出が悪かったので元に戻します」


 

3R

選手の写真です。
須永優太選手

 赤板手前で5番手の新山将史から動き出して押さえる。廣田敦士は落ち着いて新山の動きを見極めて、打鐘手前で主導権を握る。廣田、坂上樹大の2車で出切り、3番手に新山。7番手に陥った池野健太が、最終1コーナーから踏み上げると、新山が池野を張ってまくるが一息。新山が不発も、須永優太(写真)は2センターから踏み込んで突き抜けた。通算200勝のメモリアルに笑みがこぼれる。


 「(200勝は)今年中にできたらと思ってたんで良かったです。新山君が頑張ってくれたことに尽きる。後輩のおかげですね。(踏み込むのを)ワンテンポ待ったけど、申し訳なかった。久々に記念の一次予選をクリアできたんで頑張りたい」


 大谷靖茂が別線を選択してラインが2車になった廣田敦士だが、臆することなく先行策。内容のある走りで3着に踏ん張った。


 「2車で厳しいかと思ったけど、なんとかですね。(出てからは)あんまり流さずに、そのまま(踏んで)いこうと思った。前回の最終日も悪くなかったし、(初日走ったら)意外と感じは悪くない」

4R

 打鐘で押さえた山下一輝が流しているところを後方から佐藤友和が叩きに出る。これに反応した山下は中バンクまで上がり、佐藤をけん制。意表を突いた畑段嵐士が空いた内から抜け出して逃げる。7番手に戻った佐藤は態勢を立て直してからまくるが、車は思うように進まない。番手絶好となった中川勝貴が山下のまくりをけん制しながら追い込み、記念初勝利を挙げた。


 「畑段さんが先行してくれたおかげです。自分に技術がないですね。待って踏んだけどハンドル投げでは勝てると思った。S級2勝目だし、記念初勝利はうれしい。(最近の成績は)調子が悪いとかではなくて自力だと周りが強いので…。先行で勝てないんだったら自在選手になっていくことも考えて」


 山下マークの戸田洋平は、最終2コーナーで切り替えて2センター過ぎから空いた内をスルリと抜けて直線で中割り。


 「佐藤さんの巻き返しも早くて(畑段が)内もきたのでビックリした。どうしようと思ったけど、(山下)一輝が前々に踏んでくれたおかげ。後はもう内しかないと思っていたし、コースが空くまで待ってから踏んでいった。脚はたまっていましたから」

5R

 打鐘で飛び出した佐藤佑一に、すかさず伊藤裕貴が襲いかかる。4コーナーで佐藤を叩いた伊藤が軽快に風を切る。最終4コーナーを絶好の番手で迎えた松崎貴久がきっちりチャンスをモノにした。


 「伊藤(裕)君を2着に残せなくて残念。ジャンのところもホームも風が強かったですね。(伊藤裕が仕掛けた)出足のところだけ、(自分が)バタバタしてしまったので、そこだけ修正したい。付け切ってからは楽に脚を回せました」


 庄子信弘は目標の佐藤が前団に大きく引き離されるとみるや、最終2コーナーから自力に転じて2着に食い込んだ。


 「1着を取りたかったですね。バックと3コーナーで松崎さんに後ろを見られていたので少しビビッてしまった。自分で踏み上げたところでバックの風を浴びてしまったのもキツかったかも。ウィナーズカップの権利を取るために1着も欲しいけど、記念で初めて勝ち上がれたので2日目以降も頑張りたい」


 地元の伊藤裕貴は3着。強風に苦しみながらも長い距離を踏んだ。


 「風が強くて、バックがヤバかった。(最終)ホームでも(別線に)飛び付かせないように行こうと思っていました。駆けている感じは悪くないし、この風のなかで勇気を持って仕掛けられたことは良かった」

6R

 赤板前に川村晃司にフタをした渡邉豪大は、2コーナーから再度踏み込んで主導権を握る。大西貴晃が3番手に飛び付いて、5番手に松田優一。渡邉が後続を一本棒にして軽快に駆ける。7番手の川村晃司は2コーナーから仕掛けるが、渡邉の掛かりもいい。番手無風で脚を溜めた望月裕一郎が、直線で追い込み1着。


 「自分はもう展開です。(渡邉)豪大がいなかったら無理ですから。どこかで(別線のまくりを)もってかないとって覚悟を決めていた。でも、気配がなかった。それに(自分のラインが)2車だから、あんまりもっていくと内に来られてしまうんで。ワンツーが決まったのが、なによりうれしいし、最近のなかじゃ状態もいい」


 「正直、掛かっている感じはなかった」と、ストレートに気持ちを吐露したのは、逃げて2着の渡邉豪大。川村を不発に追いやる積極策は、十分に評価できるが…。


 「もう(最終)4コーナーでは売り切れてました。もっと掛かれば、もっとあとが楽になると思う。(8月の落車で)怪我する前はまくりが多くて、復帰して2場所くらいは同じスタイルでやってた。けど、まくりに行けなくなった。だから、先行をしてかないとしょうがない」

7R

選手の写真です。
西田雅志選手

 打鐘前に切った齋藤正国を日野博幸が叩いて出る。前受けから後方まで下げた山本伸一がすかさず巻き返し、ホームで日野を叩いて主導権奪取。日野マークの西田雅志(写真)は吉田健市をさばいて3番手に切り替える。亀井久幸のまくりは2センターで勢いが止まり、柴崎俊光に絶好の展開が訪れるが、その外を西田が突き抜けて300勝のメモリアル勝利を飾った。


 「リーチがかかってから長かったね。日野君が頑張ってくれた。(山本を)簡単に出させなかった。行かれたので、悪いなと思い、(切り替えて柴崎)俊光のところと思ったけど、行けなくて、その後ろをどかしました。3番手に入ったあとはニュートラルに入れられたし、楽だった。久々にいい感じだし、カーボンフレームで大ギアで練習している成果が出ている」


 地元の柴崎俊光は先行した山本とワンツーを決められず、悔しそうな表情。


 「山本さんの巻き返しは早かったし、気持ちがすごく伝わってきた。3番手の(吉田)健市さんがさばかれたのはわかっていたけど、(山本と)ワンツーが決まると思っていました。展開1本です」


 逃げて3着山本伸一は、新しいセッティングには好感触を得た様子。


 「競輪祭の疲れはあるけど、今回は試したいセッティングがあった。3着だったけど、感じは悪くなかったし上積みがありそう。いい方向に出てくれると思うので、微調整をしていく」

8R

 打鐘の3コーナーで出た成松春樹が先行態勢を取るが、鈴木庸之もすぐさま反撃に出る。ラインを気遣いながら、後ろの2人を引き連れた鈴木が、最終ホームで主導権を奪う。中団の成松は動けず、7番手の松山桂輔がバック手前から仕掛けるが前は遠い。押し切り図る鈴木を稲村好将が交わして白星スタート。


 「ノブ(鈴木)が引き切ってからすぐに仕掛けてくれたし、付いていて気持ちが良かった。後ろを見ないでいいと思ったのは、ノブと深谷(知広)だけですよ。風が強かったので、普通の選手ならジャンガマシだと終わってしまうのに、ノブはさすがですね」


 抑え気味のダッシュで叩き切った鈴木庸之が、危なげなく勝ち上がって二次予選にコマを進めた。


 「踏み出した時は5割、4割くらい。これくらいなら(後ろが)付いてこれるかなって。いまはタテ脚が欲しくて、もう少しタテを見せておけば、自分が狙っている特別競輪や地元記念でまくりやヨコの動きなどもしやすくなるのかなって思ってます。競輪祭の疲れも完全にあったし、直前の地区プロが余計。脚がパンパンですよ。ラインで決まって良かったです」

9R

選手の写真です。
村田雅一選手

 赤板の2コーナーで伊藤勝太を押さえて出た鈴木雄一朗が、そのままペースを落とさず逃げる。しかしながら、南潤もすかさず反応して、埼京勢に襲い掛かる。打鐘の4コーナーで南が力の違いで前団をとらえて、村田雅一(写真)、北川紋部まで出切る。南は4番手以下をちぎり、強い風を切り裂いて駆ける。前回の競輪祭で2勝を挙げた村田は、番手から絶好の展開をモノにして1番人気に応えた。


 「(南の)ダッシュがすごかった。そこ(踏み出し)だけは集中してました。自分の差し目で売れてたんで、ウソやろって(笑)。緊張しました。気持ちと脚のギャップがあって、気持ちの余裕がないですね」


 構えることなく積極的な仕掛けでラインを上位独占に導いた南潤は、「内容は良かったんですけど…」と複雑な表情で、振り返る。


 「みんながそうなのか、僕だけなのか、めっちゃ重かった。あんまり重すぎて沈んだかなっていうのもあったし、ジャンで出られへんかと。6番(鈴木)の人が叩いてくれたから、それに乗って行ったけどキツかった。先行って決めてたんで行くしかなかったです。あとはみんなの感覚ですね、(重いのが)僕だけだったら心配です」

10R

選手の写真です。
山賀雅仁選手

 打鐘で吉田拓矢が押さえて、山田久徳が番手で粘る。吉田拓ライン3番手で外併走の岡光良が3コーナー過ぎに落車して、椎木尾拓哉、吉田敏洋が乗り上げる。番手の競りが続き吉田拓がペースを上げないと、最終ホーム手前で和田真久留がカマシ気味にロングまくり。番手の山賀雅仁(写真)は、3番手に入った吉田拓との間合いを計り追い込み、直線でも吉田拓に踏み勝った。


 「競輪祭は補充での3走だったけど、やっぱりここに向けて走るぞっていう気持ちで来ているぶん、前回よりはいいですね。落車があって素直に喜べないけど、(和田)真久留君が強かったし、僕と一緒の時はいつも頑張ってくれるからありがたい。あそこまで行ってもらってワンツーできなかったのは、僕の技術不足だと思う」


 最終2センターから踏み込んだ吉田拓矢だったが、タイヤ差で2着。


 「後ろが併走になって流してしまった。駆けてしまえば良かったですね。僕がちゃんとしていれば…。(3番手に入り直してからも)もっと早く仕掛けられれば良かったし悔しい。地区プロの疲れがあるし、状態は良くない。ニュートラルに入らないし、スカスカするので開催中に修正ができれば」


 まくりにどっぷり構えることなく、最終ホーム手前で仕掛けた和田真久留の動きが光った。


 「落車を避けるので全神経を使って、半分以上の脚を使ってしまった。叩きに行けたのは良かったけど、出切っていっぱいでしたよ。無理やりにいきましたから。バンクも重かったし、すごく苦しかった」

11R

選手の写真です。
坂口晃輔選手

 太田竜馬を押さえた竹内雄作が、赤板の1センターで先頭に立ってペースを握る。追い上げた木暮安由は、中団まで下げた太田を締め込みながら4番手をキープする。竹内が徐々にペースを上げて逃げる。番手の坂口晃輔には絶好の展開も、最終4コーナーから外を踏んだ木暮が突き抜けた。


 「3分戦で自分が中団を取って、太田君がまくってくるかっていうレースでしょう。あそこは中団を取るしかないですよね。バックは向かい風で仕掛けられなかった。でも、走った感じ自転車が伸びている。疲れも日に日に抜けてくると思います」


 竹内の逃げを利した坂口晃輔(写真)は、直線で差し脚を伸ばすも木暮に交わされ2着。


 「重かったですね。風も強かった。(競輪祭はドームだったけど)一走したので、屋外のレースにも慣れてくると思う。少し重たさは感じているけど、しり上がりに状態も良くなってくると。(竹内)雄作のレースはほかのラインを圧倒していましたね」


 中部勢に付けた内藤宣彦が、竹内と坂口の間を踏んで3着。


 「竹内君が強かったです。自分は付いていていっぱいだった。風もすごかったですよ。番組と展開に恵まれた感じです」

12R

選手の写真です。
浅井康太選手

 山中秀将の上昇に稲毛健太は、誘導を残したまま5番手まで下げる。稲毛と併走していた菅田壱道が打鐘手前で落車して、成田和也、志智俊夫が巻き込まれる。6車になった勝負は、山中がそのまま最終ホームから先行策。5番手で態勢を立て直した稲毛が、最終2コーナーからまくりを打つ。稲毛が振られると、浅井康太(写真)は中のコースを踏んで抜け出した。


 「危なかったですね、稲毛君が避けてくれたからよかったけど。そうじゃなかったら自分も乗り上げていたかもしれない。運もあります。(最終2センターでは)最終的に内に行きましたけど、しっかりと外を踏もうっていうなかだった。だから、コースは見えてました」


 アクシデントを避けて5番手からまくった稲毛健太は、山中の逃げをゴール寸前で交わして2着。


 「(落車事故のあとは)落ち着いていたけど、(前は)誘導が残っていたので、あの上を行くのはキツいかなと。もうちょっときれいにまくりたかった。それでも山中さんを抜けたんで、(状態は)悪くないかなって思います」


 逃げる山中の番手の岡村潤は、稲毛のまくりをけん制すると内を坂本亮馬に狙われる。が、きっちり締めて3着は確保した。


 「山中がいい感じで駆けていた。自分は(最終)2センターで詰める勢いでもっていってと。ああなると(坂本)亮馬に入ってこられるのもわかってたけど、そっちに気を取られすぎた」

6R

選手の写真です。
廣田敦士選手

 前受けの山中秀将を打鐘手前で押さえた廣田敦士が主導権。別線の動きを確認しながら、落ち着いてペースを握る。中団に畑段嵐士が入り、山中は7番手まで下げる。先行に迷いのない廣田は、徐々に踏み上げて絶妙なペースで駆ける。最終ホームから反撃に出た山中は、畑段のけん制もあって中団までで不発。番手から追い込んだ松崎貴久が、ゴール寸前でわずかに出て1着。


 「展開がいいだけですね、前が頑張ってくれた。廣田君は落ち着いて駆けてくれたし、めちゃくちゃ強かった。あんだけいってくれてるんで、自分もなにかしてあげないとっていう思いはあった。だけど、なにもする必要がなかった。記念の(初日、2日目の)連勝なんで10年くらい前(07年1月1176着)の立川以来ですよ」


 中部3番手の光岡義洋が外から追い込んで2着。逃げた廣田敦士(写真)もきっちり粘り込んで3着に入り、廣田がラインでの上位独占をメイクした。


 「どこまでもつかなって思ってた。でも、風は全然感じなかったし、バンク(コンディション)も体の方もいいですね。展開的には、だいたいああなるなっていうのがあった。(ホームバンクのシリーズでは)いままでで一番いい」

7R

選手の写真です。
堤洋選手

 伊藤裕貴を7番手に置いて、前団との車間を空けた山田久徳が赤板の2コーナー過ぎから踏み込む。伊藤も巻き返すが、山田が突っ張り両者の踏み合い。脚を溜めた池田憲昭は、最終2コーナーからまくりを打つ。池田があっさりと前団を仕留めて、堤洋(写真)の追走。3番手以下が大きく離れて、堤がゴール前で池田を交わした。


 「池田サマサマですね。めっちゃ強いよ。あのスピードはマーク屋では出せない。池田が自力の時に付くのは初めてだと思うけど、ちぎれんようにと。(自分の調子は)悪かったらちぎれていると思うしいいですよ」


 絶好のまくり展開が巡ってきた池田憲昭は、仕掛けどころを逃すことなく踏んで二次予選にコマを進めた。


 「(山田と伊藤が踏み合って)恵まれました。山田も近畿の自力屋だから伊藤を潰しにいくこともあるかもと。あの展開もあると思っていましたね。差しよりもまくりの決まり手が多くなったのは、僕のことを誰も相手にしないからでしょう(笑)」

8R

選手の写真です。
坂本亮馬選手

 山下一輝に合わせて踏んだ坂本亮馬(写真)が、すんなり中団を確保する。鈴木庸之は一本棒の7番手で、中団の九州勢との車間が大きく空く。前団を射程圏に入れた坂本が、タイミング良くまくって後続を振り切った。


 「あの展開をつくるしかないでしょう。(最終)ホーム線で詰まったら仕掛けようかと思っていた。作戦は1個しか考えていなかったから、やりやすかったですね。山下君との戦いにしたのが勝因だと思う」


 後方から外を伸びた鈴木庸之だったが、3着に入るのがやっとだった。


 「(坂本)亮馬が1番車だったので、自分としてはやりづらかった。亮馬は絶対に駆ける気がないし、車番もいいのでレースをつくれますからね。仕掛けようと思えばいつでも行けたけど、無理やり仕掛けてしまうと1車で叩くことになってしまう。ラインでしっかり後ろも連れていけるように仕掛けたかった」

9R

選手の写真です。
庄子信弘選手

 青板の2センターから南潤が上昇する。山田庸平は南の1車を受けて番手で粘る。前団の隊列が短くなると、単騎の庄子信弘(写真)がカマシ気味に先頭に立って奇襲に出る。南は庄子に続いた望月裕一郎を張りながら、すかさず巻き返して主導権を奪い返す。南の先行に庄子、望月が続いて、山田が4番手で最終ホーム。逃げる南と番手に飛び付いた庄子との直線勝負は、追い込んだ庄子に軍配が上がった。


 「1回切ってゴチャゴチャになれば、入れるところと思ってました。(自分が仕掛けた時に南は)たぶん見えてないですよね。出てからは流して、(南が)来たら踏もうと思った。そしたらすぐに来た。展開も良かった。でも、抜けるとは思わなかったんで、調子はいい」


 庄子に出られてもケレン味のない組み立てを貫いた南潤は、すぐさま打鐘の4コーナーで主導権を奪って風を切った。


 「警戒はしていたんですけど、単騎だったからどうなんやろって。ラインだったらもっと警戒はしていた。(庄子が)カマして来た時はスピードが違ったし踏み遅れた。出られてしまったけど、先行はするつもりだった。いまは目の前のこと(結果)より楽を覚えんようにと。長い距離をあえて行った方が、先につながる。ただ、レースはヘタクソですね、バタバタして無駄脚を使っている」


 「前々に勝負して合ったところでと思ってた」とは、山田庸平。イン粘りから展開が動くと、最終ホームでは4番手で立て直して3着に届いた。


 「いつもだとあれで乗り越えられずに4着なんですけど、たまたま3着に入れた。単騎の人がいっぱいいたんで、(庄子も動きは)読めなかった」

10R

選手の写真です。
竹内雄作選手

 赤板前から先頭に立った松川高大が、竹内雄作を意識しながらペースを落とすと単騎の高橋雅之が内から進出して松川後位に入る。前団がもつれたところを後方の竹内が踏み込んで松川を叩く。坂上樹大は離れて、竹内に吉田敏洋まで出切る。空いた車間を詰める松川との間合いを計った吉田が、直線で踏んできっちり竹内を交わした。


 「(竹内)雄作のダッシュがすごすぎて、踏み出しに少し離れてしまった。あれは付いていけない。練習でもあんなんはない。(初日に落車してるんで)見た目はなにもないようだけど、変なところが痛い。でも、人気に応えられて良かった」


 1周半を踏み切って吉田とのワンツーを決めた竹内雄作(写真)だが、反省を忘れずにこう振り返る。


 「(赤板の)1センターでなにも考えずに、(仕掛けて)行けば良かった。相手が先行屋だったら突っ張られていた。高橋さんがしゃくってくれて、見えないぞってところで行った。出切って残れているし悪くないけど、1着かなって感じで交わされている。もう少しかなって思います」

11R

選手の写真です。
山本伸一選手

 押さえて先頭に立った渡邉豪大は、早めに先行の腹を固めて打鐘をかなりのペースで通過する。4番手を手に入れた山本伸一が最終2コーナーからまくると、人気の太田竜馬がその上を踏み上げる。桑原大志は付け切れず、後続をちぎった太田が上がりタイム11秒0のまくりで圧勝。


 「絶対に警戒されると思っていたし、ああいう展開になるのかなと。(山本が中団まくりで)あの上を行けるか行けないかだと思ってました。スピードは出ていて、脚もきれいに回った。自転車が流れているんで、それなりにいいかなと思います」


 中団からの先まくりで対抗した山本伸一(写真)だったが、太田にスピードの違いを見せつけられて2着。


 「あれが自分にはベストの組み立て。ラインで決まる展開かなって思ってました。あとはかぶる前に仕掛けようと思って、太田君よりも先に行こうと。太田君のスピードが良かったですね。今回は競輪祭から自転車のセッティングをガラっと変えていたので、まだ微調整が必要。足りない部分もわかったんで、もう少し良くなりそうな感じがあります」

12R

選手の写真です。
和田真久留選手

 青板の2コーナーから早めに上昇した和田真久留(写真)が誘導後位に収まると、中団は稲毛健太(イン)と吉田拓矢の併走でレースは流れる。吉田は赤板の2コーナーから再度、踏み込んで主導権を握る。和田が4番手をキープして、地元勢を付けた稲毛だが7番手で動けない。そのまま吉田がペースを上げて、最終2コーナーから仕掛けた稲毛は5番手でいっぱい。4番手の和田がまくり気味に追い込んで、直線で木暮安由に踏み勝った。


 「(吉田が出たあと)すぐに中近が横に来ると思って…。ちょっと中近を意識しすぎました。(まくりの)間合いが取れなくて、(4番手で)消極的だった。ただ、吉田君もすんなり駆けてたし、展開的にはそんなに楽ではなかった。木暮さんも前に踏んでましたし、そのなかで勝てたんで」


 逃げた吉田の番手で車間を空けた木暮安由は、和田を外に振りながら合わせて踏み込んだが2着。


 「(吉田が)掛かったんで、これは残るなって思ったんですけどね。自分はコンディションの方が、徐々に良くなってきていると思う。あとは自転車とのマッチングですね。そこをもうちょっと修正していきたい」


 「山賀(雅仁)と反対のコースと思ってた」とは、南関3番手から外を踏んだ岡村潤。直線で和田に迫り3着に伸びた。


 「自分は道中もキツくなかったし、(前回の)競輪祭から流れが良くなっている。それに体調も楽になっている。自転車も出ているんでいいですね」

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選手の写真です。
吉田拓矢選手
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稲毛健太選手

 赤板の2コーナーで押さえて出た稲毛健太に中部コンビが襲い掛かる。稲毛は廣田敦士を突っ張って主導権を譲らない。前団が脚力を消耗したところを吉田拓矢(写真)がねじ伏せて、最終1コーナーで出切って別線を引き離す。直線で後続には詰め寄られたものの、吉田拓がリードを保って逃げ切った。


 「自分のタイミングで仕掛けた。カマした時はキツいと思ったけど、出切ってからは落ち着いていた。乗り方を意識して変えてスピードに乗せられて良かった。出切ってからも減速せずに踏めた。(乗り方を変えてた2日目に)手応えをつかんで、準決で完全につかんだ」


 吉田拓マークの岡村潤は、後続を気にしているところで離れかけたが2着はキープした。


 「吉田(拓)君に連れていってもらいました。踏み出しはヤバかったけど、バックでは車間を切れた。(直線で)踏み直されたのは、吉田君が強くなっているのか、僕が落ちているのかは、わからない。でも、吉田君は強かった」


 廣田との踏み合いを制した稲毛健太(写真)は、吉田拓ラインの2車に行かれたが前を追って3着。しぶとい走りで決勝に進んだ。


 「前々に踏んで行こうとしたし、とりあえず自分がもつ距離から行こうかと。吉田(拓)君は絶対来ると思ったし、もつように踏んでいました。バンクは重く感じないですよ」

11R

選手の写真です。
木暮安由選手
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鈴木庸之選手

 南潤に太田竜馬がフタをして赤板を通過する。外併走から太田が踏み込むが、前受けの鈴木庸之が2コーナーで突っ張ってから一度緩める。スローペースを太田が最終ホーム手前で再度アタックするが、鈴木が合わせて自ら外に張る。太田は不発。主導権をキープした鈴木の番手の木暮安由(写真)が、直線で楽に追い込んだ。


 「全部、鈴木君がやってくれました。僕は付いていっただけ。残り1周で鈴木君が腹をくくってくれたので、あとは自分ができることをするだけだと。山賀(雅仁)さんに行かれても、その後ろは止めようと思っていました。余裕はあったので、後ろから仕掛けてくる動きは見えてました。疲れているわりには反応できていると思います」


 先行策で木暮とともに優出の鈴木庸之(写真)は、太田を合わせる抜群のダッシュが光った。


 「誰も押さえに来なければ突っ張りも考えていた。突っ張ってからはまた相手が仕掛けてきても、ダッシュで合わせる自信はありました。もし出切られてもヨコの動きでなんとかしようと。3日間のなかでは一番動きが良かったし、疲れも抜けてきている」


 太田との連結を外した園田匠は、最終2コーナーで上越コンビの後ろに降りて3着を確保した。


 「太田君とは初連係でイマイチ感覚が…。早く叩かせていけば良かった。記念の決勝に勝ち上がったのは久しぶりなので良かったけど、連日後ろに迷惑を掛けている。でも、落車明けの場所で決勝に上がれたのは大きい。踏んだ感触自体は悪くなかったです」

12R

選手の写真です。
浅井康太選手
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山本伸一選手

 赤板で合わせて動いた山本伸一を押さえて竹内雄作が主導権。竹内は和田真久留を後方に置いて、そのまま早めにペースを上げ後続を一本棒にして駆ける。別線は動けず、ようやく和田が最終2コーナーからまくるが4番手まで。番手で別線の反撃に備えていた浅井康太(写真)は、4コーナーで外に振ってから直線で鋭く追い込んで1着。シリーズ2勝目を挙げて優出した。


 「(竹内)雄作が(積極的に)行くっていうのはわかってた。あとはいかに残してラインで決められるかと思っていた。結構、早いかなっていうのがあったけど、(竹内は)もう行っちゃってましたね。自分は(最終)2センターまで我慢していた。踏んだっていうよりは詰まってきたんで、(竹内が)タレてきているなって感じた。ラインのおかげです。(決勝は)自分の力で優勝を勝ち取りたい。いまのところ(今シリーズは)3走して2勝。4走して3勝(で優勝)して、(2月の当所の)全日本選抜で迷惑を掛けたぶんもしっかり返したい」


 和田のまくりに乗った内藤宣彦は、中のコースを伸びて2着。ベテランらしく落ち着いた口調でこう振り返る。


 「(竹内に)いつものペースで駆けられたらまずいと思ったけど、オーバーペース気味になるんじゃないかとひそかに思っていた。(竹内が)フカせば直線でタレてくるんで、自分にもと。(和田)真久留が中団まで行ってくれて、そのスピードをうまいこともらえた」


 4番手をキープした山本伸一(写真)は、最終3コーナー過ぎに和田のまくりを張りながら外を追い込んだ。


 「あのペースで(最終)2コーナーからまくって行くのは厳しいなと。浅井君も(車間を)切ってたんで、嫌な感じがあった。競輪祭で勝ち上がれなくて、その悔しさをここでと思っていた。セッティングはハンドルまわりをやって、(準決で)ギアを3.93にしたのも良かった。ただ、あれで(最終)2コーナーから勝負できる脚をつけないと」


 


 


≪最終日6レース「レインボーカップチャレンジファイナル」≫


 3着までの選手がA級2班に特班できる一発勝負。今シリーズは、オール113期による同期の争いだ。嵯峨昇喜郎は、静岡、小倉ミッドナイトと直近の2場所を完全優勝。次回に3場所連続完全Vで特班のチャンスは残しているものの、ここで決めたいというのが偽らざる気持ちだろう。


 「やっぱり決められる時に決めたいんで、今回(特班したい)ですね。結構、気温が低くてなかなか負荷をかける練習はできなかった。ただ、(疲れは)大丈夫です。あとは(レースで)最後方にならないように、なったらなにもできないんで。厳しい戦いになると思うけど、同期より先に動く気持ちでやりたい」


 嵯峨と同じく2場所連続の完全Vでここを迎えるのは森田優弥


 「調整もバッチリだし、力を出し切って勝ちにいきます。一発勝負っていうのは、好きなんでいいと思います。(普段から)ラインを意識して走ってはいるんですけど、結果的にあんまり…。自分はダッシュには自信がある」


 前々回、武雄の決勝でも中嶋宣成との連係で番手を回った小林泰正は、ここも上信タッグを組む。


 「中嶋さんとは大学の先輩、後輩。地区プロでも一緒だったし、武雄もそうでした。だから、脚質はわかってます。(誰かの)番手を回るのは、これ4回目。自信ですか? しっかり調整もできているんで、自分の力を出せばっていうのはあります。(師匠の小林潤二とは同じ開催が)初めてだし早くS級に上がりたい。まずはここでとにかく3着以内」


 特班に2度もリーチをかけながら失敗に終わっている中嶋宣成も、静かに闘志を燃やす。


 「8連勝までいって負けてるんで、自分としては納得してない。(普段のチャレンジでは)基本的には先行したいんですけど、相手もなかなかさせてくれない。ここは後手を踏まないように、あとは展開次第ですね」