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やひこ競輪

YAHIKO KEIRIN

21#

検車場レポート

  • 7/17 Fri.  (前検日)
  • 7/18 Sat.  (1日目)
  • 7/19 Sun.  (2日目)
  • 7/20 Mon.  (3日目)

1R

選手の写真です。
大石剣士選手
 前々回の西武園FIでS級初優勝を達成した大石剣士(写真)。続く青森FIは準決勝で敗れたが、そこから中19日で今シリーズを迎える。
 「間が空いたので追い求めていた練習ができました。雨であまり外では乗れなかったので、室内でやってきました。(7車立ては)走ってみないと分からないですけど、見た感じはダッシュ戦ってイメージですね」
 荻原尚人は、近況バック数が減っている原因をこう説明した。
 「最近は北日本開催が多くて、若い選手がいるから自分で動くレースが少ないですね。でも、動く準備は常にしています。(7車立ては)前回青森で走ったけど、ちょっとキツイですね。苦手な方ですけど、必死に頑張るだけです」

2R

選手の写真です。
志村太賀選手
 前回の宇都宮FIで落車した志村太賀(写真)の状態はどうか。
 「落車の影響は特にないかなと思います。自転車も修正に出したら大丈夫でした。(初日に連係する)金子(哲大)君のレーススタイルに何も言うことはないのでお任せです」
 その金子哲大は、前回の宇都宮FIを422着。同格戦は先行策で連対した。
 「7車立ては二分戦が多くて、やるか、やられるかって感じなので、やる側にいきたいですね。(中12日は)雨が多くて地面はあまり乗れなかったので、室内中心でやってきました。体調は悪くないんでしっかり走りたいです」

3R

選手の写真です。
柿澤大貴選手
 柿澤大貴(写真)は6月富山記念で完全Vをゲット。今期初戦の福井FIでも決勝進出を果たした。
 「(前回の福井は)初日は微妙だったんですけど、日に日に良くなっていきました。体調も問題ないです。(弥彦バンクとの)相性は良くもなく、悪くもなく。(準地元で)力が入るところもあるんで、今年はリラックスして走りたいです」
 高松宮記念杯で準決勝にコマを進めた櫻井正孝は、7車立ての競輪をこう分析する。
 「俺みたいなタイプは混戦になれば持ち味がでるんで、7車立てはちょっとやばそうですね…。スピードも上がっていかないと思うんで。でも、最近は位置を取って終わりっていう感じではなくて、自力が出せるようになってきているとは思います」

4R

選手の写真です。
根田空史選手
 前回の取手記念から脇本雄太のフレームを使っている根田空史(写真)。7車立てなら、持ち味のスピードが生きてきそうだ、
 「取手は動き自体は問題なく、調子も悪くはなかったんですけど、着が伴ってなかったですね。でも、やることはやったと思います。(中16日で)セッティングを煮詰められたし、前回より良くなっていると思います。(7車立ては)ブロックセブンしか走ってないんですけど、自分には向いているんじゃないですかね」
 前回の川崎FIで優出を果たした坂本周作が根田に挑戦する。
 「雨ばかりであまり練習できなかったんですけど、悪くはなさそうです。それよりも、根田さんと二分戦ですか…。根田さんを押さえながら仕掛けたいですね。それしかないです」

5R

 5月宇都宮記念以降は優出がなかった堀内俊介だが、前回の静岡FIでは別線を一蹴して準Vの成績を残した。
 「静岡の結果は悪くなかったんですけど、自転車に乗っている感じはもうちょっとって感じでした。前回は気にならなかったんですけど、7車立ては展開によって難しさを感じそうですね。勉強しながら走りたいと思います」
 新田康仁は前回の静岡FIで2勝をマーク。中4日の今シリーズは追加参戦だ。
 「追加は2日前に来ました。練習の合間だったから、そのままレース前の調整に切り替えました。(7車立ては)前回、2回1着が取れたし、悪いとは言えないですね」

6R

 高松宮記念杯で青龍賞にコマを進めている小松崎大地は、このレースでは格上の存在。持ち前の機動力で人気に応えよう。
 「(前回のサマーナイトフェスティバルは)噛み合わない部分もありましたけど、良い部分とか課題も見つかったので、そういう部分をつなぎ合わせていきたいですね。最近はトップクラスの選手とばかり走っているので、良い時もあれば、悪い時もあるのかなと思います。(中4日の間に)地区プロがあったんですけど、決まっていた日程だったし問題はないですね。(7車立ては)ブロックセブンで1回走ったんですけど、ちょっと違うと思うので、まずは自分の力を発揮したいです」
 菅原大也は近況、毎開催1着があって上昇ムードだ。
 「前期はS級点をキープできたので、今期は1班の点数を目指して頑張りたいですね。(7車立ては)後手を踏んだら勝てないので、前々に攻めていくしかないです。チャレンジャーなので、思い切っていきます。(静岡FIから中4日で)マッサージにも行きましたけど、4日間、練習してきました」

7R

選手の写真です。
藤原憲征選手
 7車立てなら、抜群のスピードを持つ坂井洋に期待できそうだ。
 「(サマーナイトフェスティバルは)作戦通りに走れましたけど、経験と勉強不足を感じました。これからも今後につながるレースを一戦、一戦していきたいです。来月にはオールスターもあるし、やることはいっぱいあるので、ひとつ、ひとつですね」
 地元の藤原憲征(写真)は、前回の取手記念を途中欠場している。
 「取手は腰が痛くて欠場させてもらいました。今はもう大丈夫です。今の体調の中で、やるべきことはやってきました。(7車立ては)A級の時にミッドナイトで走っていますけど、S級とは力が違うので、同じだと思っていたら踏み遅れますね」

8R

選手の写真です。
鈴木庸之選手
 前回のサマーナイトフェスティバルは476着に終わった森田優弥だが、3日間最終バックを取る積極的なレースをした。
 「力不足でしたけど、自分の力を出し切るレースはできました。ああいうスピードレースは気持ちよかったです。最近は平原(康多)さんとずっと一緒の開催で、レースとかフレームとか、シューズとか、自転車の部品とか、いろいろアドバイスをもらえるので楽しいです」
 前々回の青森GIIIで準Vの鈴木庸之(写真)は、前回の川崎FIでも223着のオール確定板入り。調子は良さそうだ。
 「コロナ前よりだいぶ良いですね。レースを走って、ダメなところも分かりました。(中25日の間に)追加も来てたんですけど断って、ここに備えてきました。良い感じで自分のリズムで入れたと思います。(連係する森田は)積極的に踏んでくれるんで信頼して付いて行きます」

9R

選手の写真です。
平原康多選手
 サマーナイトフェスティバルは、準決勝で敗れた平原康多(写真)。今回は次走のオールスターに向けて新車を導入する。
 「サマーナイトは3日間、出し切れずに終わった感じですね。今回は新車が来たので、それを使ってみようと思います。オールスターで勝つために試行錯誤しているところなので楽しみですね。(7車立ては)そんなに自信はないですけど、走って確かめてからだと思います」
 地元記念4連覇が懸かる諸橋愛にも注目が集まる。
 「弥彦をメインに練習していたので、サマーナイトは疲労が残っている割に走れたかなと思います。去年はサマーナイトから時間があったんですけど、今年は時間がなくて、その分、少し計画的にできなかったかなとは思います。7車立ても走ったことがないし、追い込みはキツイですけど、その中でどのくらい自分が戦えるのか楽しみです」
 今年に入って2度記念を制している郡司浩平は、サマーナイトフェスティバルの準決勝を1着で突破した。
 「サマーナイトの決勝は自分の判断ミスが出てしまったので、悔やまれる結果でした。良い形で勝ち上がった分、残念でしたね。(7車立ては)ブロックセブンで1回走っています。いろいろレースを見ていますけど、難しくもあるのかなって思うので考えて走りたいです」

1R

選手の写真です。
三好恵一郎選手
 打鐘の2センターから反撃に出た大石剣士が、先頭の荻原尚人を最終2コーナー手前でとらえる。中団にいた三好恵一郎(写真)は南関勢を追いかけるようにバックからまくり出すと、直線で大石を飲み込んでオープニングレースを制した。
 「荻原さんがあと2周のところで後ろを見ていたので、大石君が遅かったら飛び付きもあるなと思っていて、飛び付くところまで来たので、そこからは落ち着いていました。バンクは軽かったですね。体も良い感じだと思います。僕はA級が長かったので、7車立ては他の人よりアドバンテージがあるのかなと思います」
 岡本大嗣が2着に続いて関東ワンツーが決まった。
 「三好君に付いていくことだけに集中していました。加速していく時のスピードが良かったので、あとは僕がどこかで行けるかでした。前回(青森FI)は良くなかったけど、調子自体は少しずつ上がっているのかなと思います」

2R

選手の写真です。
海老根恵太選手
 前受けの染谷幸喜は赤板から金子哲大を突っ張る。3番手で立て直した金子は最終ホームから再び仕掛けるが、染谷のカカリに車は出ない。その後も染谷は快調に逃げて、絶好の展開で4コーナーを回った海老根恵太(写真)が鋭く伸びて白星を挙げた。
 「染谷がすごい。来られたら引いてってのもあったけど、遅かったら突っ張ると言っていた。4コーナーからの踏み直しもすごかったですね。(出切ってからは)単騎の人(金澤幸司と渡辺正光)がまくってくるのかを確認していました。(染谷は大学の後輩だから)すごくうれしいですよ。全部風よけになってくれたし、自分には余裕がありました。最近は強い相手とばかり戦っていて力不足を感じていたけど、またやれそうな気がする。良い目標がいればですけど」
 2周先行の染谷幸喜が2着に逃げ粘った。
 「(赤板で)すごい上手に出られたらしょうがないと思っていたけど、突っ張れそうでした。あとは二分戦なので金子さんだけを見てですね。前回も二分戦が多かったので、それが生かせました。(海老根とのワンツーは)一番良い形になった。長い距離を踏めているし、体の調子は良いです」

3R

 前受けから5番手に下げた末木浩二は、打鐘の3コーナーから一気にスパート。最終ホームで先頭に躍り出ると、最後は番手の柿澤大貴(写真)がきっちり末木を差し切った。
 「(末木は)ジャンの辺からすかさず行くのがすごいですよね。(最終1コーナーから仕掛けてきた)櫻井(正孝)さんが後ろで併走しているのは見えましたけど、末木君のカカリが良かったので来れないだろうと思いました。あれだけ行ってくれたので末木君のお陰ですね」
 別線を完封した末木浩二が2着に粘った。
 「(打鐘で櫻井にけん制されていたが)中団が櫻井さんだったら、ああなるだろうと思っていたので想定内でした。バンクが軽かったし、直前の練習も抜群に良かったので余裕はありました」

4R

 前受けの根田空史は下げて打鐘の3コーナーから巻き返す。最終ホーム前で坂本周作を叩き切ると、続いた大塚玲が余裕の差し切りを決めた。
 「根田は座ったまま行ってくれたから気をつかってもらったのかな。付け切ってからは余裕があったけど、後ろに周作が入っているのはわからなかった。まだ右鎖骨がくっついていない状態で差せているから状態は上向きなのかも。練習でも悪くなかったので。根田を差せたのは自信になる」
 カマした根田空史は3着に沈んでしまった。
 「練習では自転車のセッティングが出たと思っていたけど、それは練習だったからですね。感じが悪いです。後ろが付いてこれるように、ケツを上げないでいったけど、それがこのフレームには合ってないのかも。ペースに入れてから踏み直せないから、(2走目からは)全開で突っ込んでいっていくしかないですね」

5R

選手の写真です。
古川尚耶選手
 赤板で前受けの片折亮太に突っ張られた堀内俊介だったが、打鐘から巻き返して古川尚耶(写真)の前に切り込み、片折をすくって主導権を奪取する。古川は3番手に片折を迎え入れて立て直すと、直線で堀内と新田の中を割って突き抜けた。
 「追い込みとして最低ですね。一番苦手なスローからのダッシュで、まさにそれになりました。ホームくらいではニュートラルになったので(片折を)入れて、もう一回片折が仕掛けてくれたからコースが空いてくれました。伸びは相変わらず良いですけど、苦手なレースになった時にキツイですね」
 逃げた堀内俊介が2着でゴールした。
 「押さえに行ったら突っ張られたので、もう一回緩んだところを仕掛けようと思って、2車だしちょっと悩んだんですけど行きました。ジャンから行って残れているので良かったと思います。本当は外から行けたら良かったんですけど、古川さんが離れているのが分かったので内に降りました。4コーナーからはいっぱいでしたけど、4コーナーまでは前回(静岡FI)より余裕があったので、今の状態の中では良いのかなと思います」

6R

選手の写真です。
大森慶一選手
 前受けから5番手に下げた小松崎大地は、打鐘の3コーナーから仕掛けて、最終ホームで先頭に立つ。その後も小松崎がハイスピードで逃げて直線へ入ると、番手の大森慶一(写真)が鋭く伸びて絶好の展開をモノにした。
 「初めての7車でイメージはつかなかったですね。(小松崎の)踏み出しがすごいので、集中していました。最近は離れたりしてイメージは悪かったけど、一走して大丈夫そうです。(1月佐世保FIの初日以来)半年ぶりの1着ですよ」
 先行した小松崎大地が2着。北日本ラインを上位独占に導いた。
 「7車は初めてだったので、自分の力を発揮してどうなのかと。感触は悪くないけど、最後、大森さんに抜かれていますからね。(配分が詰まっているが)もともと決まっていたスケジュールなので問題ないです。ラインで決まって良かったですよ。一走、一走、頑張りたい」

7R

選手の写真です。
藤原憲征選手
 赤板の1コーナーでハナに立った坂井洋は、打鐘から仕掛けてきた早坂秀悟を出して3番手に入る。最終2コーナーからまくって先頭に立つと、最後は地元の藤原憲征(写真)が鋭く伸びて1着でゴールした。
 「早坂が前を取ったから(坂井は)長く踏まされて、疲れちゃったんじゃないですか。お客さんの応援は後押しになりましたね。4コーナーで急に坂井が止まったので(笑)。去年は考えなくても体が勝手に動いていたけど、今年は考えながら走っているから、ちょっと反応が遅い。少しもたついているんですけど、(セッティングを変えて)そこを修正すると、良いところがなくなってしまうので、そのままの方が良いかもしれないですね」
 まくった坂井洋が2着で関東ワンツーが決まった。
 「自分のペースに入れて(早坂を)突っ張って、それでも来るなら1車だけ出させるかとかも考えたんですけど、ラインで決めたかったので冷静に走りました。力んでいる部分もあったので、そこだけ修正したいと思います」

8R

 太田将成、菅原裕太の順で切ったところを森田優弥が打鐘ですかさず叩いて主導権。絶好の展開となった鈴木庸之は後続との間合いを計りながらしっかりと追い込んだ。
 「全部、森田君がやってくれた。ホームからかかるかなと思ってフワフワしていたけど、その次に見たら来なかったので、決まるかなと。今日(初日)の朝、ギアを変えて92だったんですけど、軽かったのでいいと思う。1着を取って安心しました。でも油断できない。この後のことを考えると、ピン、ピンでポイントを取っておきたい。ハラケン(原田研太朗)がそれ(予選2走のポイント最上位で唯一、準決勝3着で優出)で上がっていますからね。(自分にとっては)お客さんが入って一発目の開催だったけど、いつもより多くてアドレナリンが出た。緊張はしなかったですよ」
 逃げて2着の森田優弥だが、納得の手応えではないようだ。
 「7車立てでも流れたところから勢いを殺さずに行った。(打鐘前に菅原裕太をけん制した動きは)厳しく行ったつもりだけど、いらない動きでしたね。(中団以降はモツれていたが)ノブ(鈴木)さんがフリーだっていうのはわかっていました。(自分の状態は)めっちゃかからな過ぎてダメですね。最近そうですね」

9R

選手の写真です。
諸橋愛選手
 吉田拓矢が赤板の2コーナーで郡司浩平を押さえるが、郡司はすかさず打鐘の2センター過ぎから仕掛けて先行策に出る。吉田マークの平原康多は最終2コーナーから自力に転じてまくり出し、地元の諸橋愛(写真)がゴール手前で平原を交わして初日特選を制した。
 「キツイのはキツかったですけど、車は出ているのかなと思います。ホーム過ぎから(平原)康多は踏んでいたので、すんなりだと厳しかったですね。あの展開なら、どうにかって感じです。ずっとお客さんがいなかったから、ありがたいですね。(地元記念は)毎年、違う状況で挑んでいますけど、今年は今年なりの精神状況で来ています。今日(初日)は恵まれました」
 まくった平原康多が2着に入った。
 「(新車は)まだ微調整が必要ですけど、判断して踏めたと思います。(郡司は)すごい勢いでしたね。(吉田を)迎え入れるか見たんですけど、後ろに地元の諸橋さんが付いているし、(吉田)拓矢の気持ちもくんで行きました。一戦、一戦いい方向に向いてくれたら良いですね」
 最終バックを最後方で通過した佐藤慎太郎だったが、直線で伸びて3着に突っ込んだ。
 「ちょっと遠かったですね。7車立てでスピード感もありますし、その中で勝てるように考えていきたいです」

1R

選手の写真です。
大森慶一選手
 打鐘の6番手から仕掛けた根田空史が、最終1センターで三好恵一郎を叩いて先制。番手の土屋裕二は離れてしまい、三好が根田を追いかける。2センター4番手から踏み込んだ櫻井正孝は河野通孝のけん制で失速したが、河野の内に進路を取った大森慶一(写真)が直線で根田をとらえて連勝を果たした。
 「けん制があって(櫻井が)車体故障して、降りてこなかったので内に行きました。自転車の出は良かったです。(連勝は)最近の成績からしたら、上出来ですね。踏んだら自転車も進んだんで、状態は上向きだと思います」
 先行した根田空史が2着に粘った。
 「車番的にも後ろからになる可能性が高かったので、押さえないでジャンから全開で行くと決めていました。全部、全開で行ってるからタレるのは当たり前だけど、昨日(初日)と比べると良かったです。少しハンドルを下げたのが良かったんだと思います」

2R

 後ろ攻めの金子哲大が赤板の2センターから仕掛けると、中団の鈴木裕も合わせて踏み上げて荻原尚人を押さえる。そこを金子が叩いて主導権。鈴木裕は関東ラインの内のコースを踏んで、荻原は最終バックからまくり出す。しかし、金子の番手で併走になり、懸命に逃げた金子がそのまま後続を振り切って白星を挙げた。
 「車番が悪かったので、後ろ攻めと思っていました。標識線を目掛けてジャンでって思ったけど、遅かったですね。イメージと感覚が…。(勝ち上がるには)今日(2日目)は1着しかないけど、ワンチャンスあるかもと思っていました。個人的には良かったけど、(後ろがからまれて)自分だけになってしまった」
 まくった荻原マークの鈴木誠が大外を伸びて2着に入った。
 「ごちゃついたし、内は詰まっていたので外を踏ませてもらいました。踏み合いになるかなとは思ったけど、ジャンで3つのラインが重なり合うのは想定外。(勝ち上がるには)1着なら良かったけど、2着なのであとのレース待ちになりますね」

3R

選手の写真です。
鈴木庸之選手
 中団の大石剣士は、後方の鈴木庸之(写真)を警戒しながら打鐘で五日市誠を叩いて先行態勢に入る。2センターから巻き返した鈴木は最終3コーナー手前で五日市を押し込むと、大塚玲をすくって番手まで上昇。さらに、2センターで大石の内に進路を取って、地元記念の予選を無傷で突破した。
 「本当は外を行って勝ちたかったんですけどね。内容良く勝ちたかったけど、ダメですね。(大石は)流すかと思ったら踏んで行ったので、付いて行った方が楽だったのかもしれない。(大石は最終)バックから2、3回、内を空けていたので、張られたら止まるところだし、空いてるのも分かったので内に行きました。決勝に乗れば7分の1(で優勝)ですからね。いつもより可能性が高いので頑張りたいです」
 大石剣士が逃げ粘って2着でゴールした。
 「スタートの理想は中団だったので、思っていた形になりました。昨日(初日)よりも長い距離を踏んで、最後まで踏めているので状態は良くなっていると思います。記念では初めての準決勝なので、どこまで通用するか楽しみです」

4R

選手の写真です。
渡邉一成選手
 堀内俊介の上昇に4番手まで下げた渡邉一成(写真)は、内田玄希が内を進出したタイミングで打鐘手前から踏んで主導権。ライン3番手の山崎将幸が、望月永悟に絡まれて連結を外したが追い上げる。3車のドッキングを待った渡邉が、再度加速して別線を完封した。
 「内田さんがしゃくってくる時にアベタカ(安部貴之)を待ってから踏んだ。いいタイミングでしたね。初日特選のプライドをもって走ったし、ラインで決めたかったので良かった。7車は僕みたいな前を取る選手には楽。下げても5番手、6番手がありますからね」
 渡邉に流れ込んだ安部貴之は、人気のワンツー決着に胸をなでおろす。
 「7番(内田)がしゃくってくるのが気になったけど、あとは(渡邉)一成が全部やってくれた。堀内もそこ(番手勝負)含みもあったと思う。外を踏む余裕はあった。(渡邉は)並の選手じゃないので、緊張しますよ。普段は3番手回りが多いので、番手だとなおさらです」

5R

 打鐘手前で菅原大也が太田将成を叩いて先制。5番手の吉田拓矢は2センターから反撃に出ると、最終2コーナー手前で先頭に立つ。その後も快調に逃げた吉田は、直線でも力強く踏み直して後続を振り切った。
 「(菅原は)仕掛けづらいペースだったけど、自分が行く場所は決めていたので行きました。出切れると思って回していたら、意外と踏んでいましたね。出切った後はペースに入れて、ゴール前に備えられたと思います。サドルとハンドルをいじったら、それが良い方向に向きました。前を取れた時の7車立てはタイミングが取りやすいし、9車立てよりは簡単になりますね」
 関東ライン3番手の藤原憲征は、吉田と柿澤大貴の間を踏んで2着に入った。
 「吉田が走りやすいレースをしてくれたらチャンスはあると思っていました。(最終バックで)後ろを見たら青森(伸也)さんが見えたんですけど、次に見たら(内に降りて)いなくなっていたので、(柿澤の)内を踏ませてもらいました。この状態で良くやれている方だと思います。去年と同じ着なので、あれ?って感じですね。せっかくのチャンスなので頑張りたいです」

6R

選手の写真です。
諸橋愛選手
 赤板の2コーナーでハナに立った坂本周作を、森田優弥が叩いて先制。ライン3車で出切って森田が軽快に駆けると、諸橋愛(写真)は後続の状況を確認しながら間合いを計ってきっちり差し切った。
 「踏み直しがすごくて抜けないと思いました。展開が早かったので9車の流れですね。後ろの状況を確認して、あとは自分の仕事。サマーナイトも走れてはいたけど、ちょっと上がっている。良い感じです。夏の生まれなので(気温は)暑い方が良い。決勝が誕生日で43歳になっちゃうんですよ。歳はとりたくない(笑)」
 2着に粘った森田優弥だが、踏み直しの感触には課題を残すようだ。
 「前取って順番でしたね。ずっと最終回みたいな感じで、踏み直しはできなかったです。(2着に残れたのは)諸橋さんのお陰ですね」

7R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 打鐘から仕掛けた早坂秀悟が片折亮太を叩いて主導権。郡司浩平(写真)は最終ホームからスパートすると、段違いのスピードで前団を飲み込んで快勝した。
 「流れの中で対応できるようにって思っていました。ポイント的にはジャンのところで見てしまったところなので、上位戦になるとそういうちょっとしたミスが命取りになるので、対応していかないといけないですね。昨日(初日特選)も長い距離を踏めましたし、今日(2日目)も2コーナーを下ってからは手応えを感じるくらいのスピードが出たので良いと思います」
 徐々に郡司との車間が空いてしまった新田康仁だったが、懸命に追いかけて2着に入った。
 「(郡司は)後方になるとは思っていましたけど、脚の違いで行ってしまいましたね。しびれました。僕は(郡司)浩平の後輪しか見てなかったので、前のことは分からなかったです。付き切ったんで良かったって思ったら、加速がやばかったですね。なんとか2着をキープできて良かったです」

8R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
 末木浩二が赤板の1センター過ぎで菅原裕太を押さえて主導権を握る。前受けから5番手に下げた小松崎大地は打鐘の3コーナーから巻き返すと、末木も一気にペースアップ。両者で激しくモガき合った末、最終4コーナーで小松崎が前に出て、直線で伸びた佐藤慎太郎(写真)が通算400勝目をゲットした。
 「400勝は特にないが、前の選手の走りで着が変わるので前の選手に感謝したい。末木君も強かったけど、(小松崎)大地が強い。張り付いて行って4コーナーから伸びた。我慢して粘っていましたね。後ろから来る雰囲気もなかったので、確実に1着をと思って踏んだ。状態の悪さは感じないです。400勝だと半端な感じがするので、500勝したいですね」
 末木とのモガき合いを制した小松崎大地が2着、福島ワンツーが決まった。
 「早めに巻き返せば良い展開だと思ったけど、末木君がすごかったです。ずっと必死で苦しかった。展開もあるけど、何ともいえないですね。試したいことがいろいろあるので、それでどうなるかです」

9R

選手の写真です。
平原康多選手
 赤板の1コーナー手前で先頭に立った染谷幸喜に、前受けから下げた坂井洋は打鐘の3コーナーから反撃開始。持ち前のスピードで一気に染谷を抜き去ると、最後は番手の平原康多(写真)が余裕を持って抜け出した。
 「(坂井の)スピードが違いましたね。(作戦は)本人に任せていたので、離れないように付き切れるように意識していました。彼は超一流のダッシュ力があるので、なんとか引き上げたいっていう気持ちはあるので、最低限3着に残ってくれて良かったです。(新車の感触は)昨日(初日特選)は納得いく仕掛けではなかったので修正して走ったんですけど、今日(2日目)はかなり流れていました。準決勝もこのままで大丈夫だと思います」
 染谷を力でねじ伏せた坂井洋は、なんとか3着に粘った。
 「(染谷とは)平塚で戦ったことがあって、やっぱりすごいスピードで飛んできましたね。2周からでも突っ張って来るだろうと思ったので、今日(2日目)は前受けからでした。平原さんに任せてもらっていたので、もがく距離は腹をくくっていました。出切ってからはニュートラルに入れられなかったのでキツかったです。まだ記念の決勝に上がれたことがないので、準決勝は頑張りたいです」

7R

選手の写真です。
郡司浩平選手
選手の写真です。
鈴木裕選手
 前受けの郡司浩平(写真)を森田優弥が押さえて主導権を握る。ハイペースで逃げる森田に、4番手の郡司は最終2コーナー手前から反撃開始。2センターで先頭に躍り出ると、そのまま力強く押し切った。
 「(坂井洋の)ダッシュが良いところは見ていますし、カマされると後方になってしまうので、それは避けたかったです。森田君が一発ギアを上げたので、あとは被らないようにとだけ思っていました。森田君もカカっていたんですけど、自分のタイミングで行けたのでスピードの乗りも良かったです。踏んだ距離が短いっていうのもありますけど、昨日(2日目)より後半の末脚とかは良かったと思います。勝ち上がりの段階で自分の思うようにレースを運べましたし、(鈴木)裕さんと決まったので良かったです」
 鈴木裕(写真)が続いて南関ワンツーが決まった。
 「(郡司を)全然、抜ける感じがしなかったです。めちゃくちゃ強い。森田君も相当カカっていたのに、それをすかさず行っちゃうんですからね。(自分の)感じは引き続き良いですし、今日(準決勝)も変わらずでした。郡司に付いて行けば2着と思っていたんで良かったです」

8R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
選手の写真です。
渡邉一成選手
 赤板の1コーナーでハナに立った吉田拓矢に対し、前受けから下げた渡邉一成は打鐘手前から一気にスパート。最終ホームで出切って、番手の佐藤慎太郎(写真)がきっちり続く。佐藤は大森慶一をさばいて3番手からまくって来た吉田を2センターでブロックすると、内をすくった鈴木庸之に踏み勝ち、最後は渡邉を交わして白星を挙げた。
 「(作戦は)緩んだところを行くって感じだったけど、その感じ方は人それぞれ違いますからね。(大森)慶一が飛ばされているのは分かっていたけど、吉田を持っていかないと。(鈴木にすくわれて)一瞬、ヒヤっとしました。割られちゃうパターンだからね。自分の力というよりは(渡邉)一成のお陰。日に日に良くなっているけど、大きな変化はないですね」 
 逃げ粘った渡邉一成(写真)が2着でゴールした。
 「僕が前を取るのはみんなが想定内。その通り走るのは危険があるけど、仕方がない部分もありますから。(打鐘前)2コーナーの下りを利用して行ったけど、吉田に半周踏まされてキツかったです。出切って大森さんが付いてきていたまでは見たけど、その後はゴールまでもつようにペースに入れました。連日、長いっすね。ただ、7車でホームカマシだけ狙っていると失敗しているレースも見ているし、ポイントだけは押さえられるようにと思っていました。初日の反省が生きている」

9R

選手の写真です。
平原康多選手
選手の写真です。
諸橋愛選手
 平原康多(写真)を押さえて先頭に立った小松崎大地を、赤板の2コーナーで大石剣士が叩いて先制。一気にスピードを上げて、隊列は一本棒のまま最終回へ。根田空史がバックから番手まくりに出て4コーナーを回ると、2センターから踏んだ平原が横一線のゴール前勝負を制して決勝進出を決めた。
 「大石君が2周から全開で行くとは思わなかったです。(打鐘で)行けるかなと思って踏んだけど、止まってしまいました。ちょっと無理でしたね。最後は良く届いたなって感じです。(新車の)伸び的にはまあまあ。セッティングをいじることはないと思います」
 番手まくりの根田に続いた小松崎大地が2着でゴールした。
 「いろいろ考えていたけど、一番理想の形になりました。良い位置で回れたのかなと思います。楽して良い位置を取れないし、楽して勝てるとは思ってなかったので、持っているものを全部使ってどうかっていうレースでした。あの仕掛けで平原君に抜かれているので、そういうところを詰めていかないと」
 厳しい展開となった地元の諸橋愛(写真)だったが、直線でなんとか突っ込んで3着。決勝への最後の切符をつかんだ。
 「ヒヤヒヤでしたよ。余裕はあったんですけどね。(平原が)何回か行くと思って構えていたんですけど、いつ行くんだみたいな感じになりました。(最後は)慌てて踏んで失敗しましたね。早めに踏んだ分、コースが閉まってしまいました。(地元記念の優出は)最低限。スタート台です」