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21#

決勝戦レポート

平原康多(埼玉・87期)

生まれ故郷で平原康多が記念V

 新潟の岩室で生まれ育った平原康多が、当所の記念初優勝を飾った。
 「弥彦での優勝は(03年)A級以来です。いつも野次ばっかりだったんですけど、今日(決勝)は暖かい声援が聞こえました(笑)。ものすごいホッとしています」
 赤板の2コーナーから仕掛けた渡邉一成に合わせて郡司浩平が一気に踏み上げると、冷静に立ち回った平原は最終2コーナーからまくって後続を振り切った。
 「郡司が後ろから来て中団になった時に、本当は(渡邉)一成より先に仕掛けたかったんですけど、(渡邉の仕掛けが)早かったですね。郡司もものすごい先行でした。(最終)ホームで一成を入れてからの判断は難しかったけど、外を行かなくて良かったです。9車立てなら郡司が出て、もう一つのラインが出て、一成が行くっていう展開だったと思うんですけど、7車立ては展開がもう一つないっていう部分が難しかったですね。展開が見え見えなので、そこは僕には向いてないです…(笑)」
 そうとは言っても、持ち味の巧いレース運びとレースセンスで3月松山以来、23回目の記念V。次走のオールスターに向けて今回から導入した新車にも、手応えを感じていた。
 「まだ煮詰める部分は多いけど、方向性は見えてきた感じがします。ちょっと前のフレームだと、郡司の横で止まっていたかもしれないですね。もう一加速してまくり切れているので、あとはトップスピードを上げていきたい。G1で優勝するために日々、自分なりに努力しているつもりなので、オールスターに照準を合わせていきたいです」
 従来の9車立てで争われるG1戦で、17年全日本選抜以来の優勝を目指す。

 地元記念4連覇を狙った諸橋愛だったが、2センターで受けた鈴木裕のブロックで平原に付き切れず、2着でゴールした。
 「残念ですね。(けん制されないように)ちょっと外を走っていたけど、キック(鈴木)が思ったより体重を入れてきました。良い感じで追い込んでいたし、そこまでも良い感じだったけど運がなかったですね。(平原)康多も行ってくれて、絶好だったんですけどね…」

 目標の渡邉が出切れないと見た小松崎大地は、最終ホームで諸橋の後ろに降りて立て直し、3コーナー過ぎからタテに踏んで3着に入った。
 「(渡邉に)何もしてあげられなかったので、そこは反省点ですね。(渡邉を)迎え入れようと思ったけど、降りれるところもなかったです。平原君より先に仕掛けられたら良かったけど、先に行かれてしまいました。(北日本の)若い子が成長してきているので、自分もそういう意味で成長していかないといけないですね」

  • 優勝者の写真です
  • 優勝者の写真です
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レース経過

 渡邉一成-小松崎大地-佐藤慎太郎の福島3車が前団に構える。平原康多-諸橋愛、郡司浩平-鈴木裕の隊列で周回を重ねる。6番手から上昇した郡司が赤板過ぎに出ると、郡司ラインに切り替えた平原が3番手に入る。5番手まで下げた渡邉は、2コーナーから巻き返す。が、郡司は渡邉を突っ張って逃げる。浮いた渡邉が、最終ホームから再び仕掛けるが不発。小松崎は渡邉を追わず6番手で立て直す。渡邉は力尽き後退。3番手の平原が2コーナーからまくりを打つ。逃げる郡司をとらえた平原が、4コーナーで先頭に立ち優勝。鈴木にからまれたものの諸橋は2着をキープ。外を強襲の小松崎だが3着まで。

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 2 平原 康多 埼玉 87期 SS 11.4 まくり
2 7 諸橋  新潟 79期 S1 3/4B 11.3 マーク
3 6 小松崎 大地 福島 99期 S1 T 11.2 まくり
4 1 佐藤 慎太郎 福島 78期 SS 1B1/2 11.3
5 3 郡司 浩平 神奈川 99期 SS 1/4W 11.7 H B
6 5 鈴木  千葉 92期 S1 2B 11.8
7 4 渡辺 一成 福島 88期 S1 D 12.7