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やひこ競輪

YAHIKO KEIRIN

21#

検車場レポート

  • 7/24 Wed.  (前検日)
  • 7/25 Thu.  (1日目)
  • 7/26 Fri.  (2日目)
  • 7/27 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
小林泰正選手
 6月取手のレインボーカップで、特進を果たした小林泰正(写真)。初めての記念シリーズで1R1番車を任された。
 「プレッシャーはありますけど、頑張りたいですね。(S級で活躍する)同期があれだけ強いので、自分も頑張らないと。S級ではまだ走れてないなって感じがしますけど、藤原(憲征)さんとは、レインボーカップでワンツーを決めているので、今回も決めたいです」
 地元の藤原憲征は6月平塚FIで落車。続く西武園を欠場し、今回が復帰戦となる。
 「落車はもう大丈夫で、絶好調です。自転車は壊れたんですけど、直して同じものを使える状態です。(小林とは)レインボーで連係しているし、強いのは知っているけど、あとは組み立ての部分ですね」

2R

選手の写真です。
東龍之介選手
 7月青森FIで落車した東龍之介(写真)だが、続く名古屋FIでは533着の成績を残した。
 「落車でフレームがダメになったんですけど、名古屋から新しいフレームにしたら思いのほか良かったので、そのまま持ってきました。まだ1場所なので正直、探り探りではあるんですけど。新ルールになってスピードが上がっているんで、対応はできているかなと思います」
 林大悟は、6月久留米記念の3日目にゴール後落車に見舞われた。しかし、もう影響はないようだ。
 「ちょっと休んで体は良くなりました。前回の奈良を欠場したのは、違反訓練との日程の関係で。違反訓練で結構、練習ができて刺激をもらえたので、頑張りたいですね。(初日は)同期の(佐々木)龍さんもいるんで、意識して走りたいです」

3R

 7月佐世保FIで今年初めて決勝にコマを進めた柿澤大貴。地元地区での記念開催で、気合は十分だ。
 「ずっとレースが続いていたんですけど、体の状態は良いと思います。練習の感じも悪くはなかったので、ちょっと楽しみですね。(長野県と新潟県は)同支部で、年に一度の地元記念を走らせてもらうので、気持ちを引き締めて頑張ります」
 大森慶一は、7月平塚FIで完全Vを達成。準決勝ではまくりで後続を突き放した。
 「平塚はすごい反応が良くて、おもしろいくらい車が出ました。準決は勝手に体が反応して、行けるところまでって思ったんですけど、結果まくりに行けました。状態は変わらず良いし、自信もある。今年一番じゃないですか」

4R

 特進直後のFI戦は3場所連続で優出した小森貴大だが、近況は勝ち上がりに苦戦している。
 「自分の中では何も変わってないんですけどね…。自分の力をどう出すかが課題です。それさえできれば、結果はついてくると思うので。(落車した)四日市記念の影響は全くないので、積極的に仕掛けて行きたいです」
 その小森を目標にするのが神田紘輔だ。前回サマーナイトの最終日は、後方から鋭く伸びて3着に突っ込んだ。
 「だんだん調子は上がってきていると思います。3、4年前に市田(佳寿浩)さんに練習方法を教えてもらって、一気に点数が上がったことがあったんで、今回も見直そうと思って、個人的に連絡させてもらったら、また上がってきましたね。弥彦は相性も良いんで頑張りたいです」

5R

選手の写真です。
松尾信太郎選手
 6月久留米記念で準決勝にコマを進めた島川将貴は、続く名古屋FIで昨年11月小松島以来の優勝を飾った。
 「久留米の前にギックリ腰になったんですけど、終わったあとももう一回ギックリ腰になって、10日くらい休みました。それで疲れも取れて、名古屋は今までにないくらい体が軽かったです。そこからは雨が降ったんで、ローラーとワットバイクに乗って来ました。バンクで自転車に乗れてないんで、多少の不安はありますね」
 5月玉野FIから3場所連続で決勝進出を果たした松尾信太郎(写真)。近況は準決止まりが続いているが、状態は悪くないと話す。
 「決勝には上がれてないんですけど、感じはすごい良いんですよ。シューズを変えたのと、体幹トレーニングに行き始めてから、自転車がおもしろいくらい進んでいます。自転車に乗っている感じも悪くないんで。(島川は)小倉GIIIの2日目に連係してワンツーが決まりました。行きっぷりも良いし、前回の名古屋は優勝していますからね。頼もしいです」

6R

 6月大垣FIで122着のあとはやや調子を落としていた野田源一だが、前回の和歌山FIは優出に成功。調子を取り戻してきた。
 「大垣のあとに黄檗山に行って、調子を落としたんですけど、そこからはちょっとずつ良くなっていると思います。和歌山の最終日に今回の追加が入ったので、追い込んだ練習はしてないんですけど、昨日(前検日前日に)自転車に乗った感じは悪くなかったと思います」
 6月青森FIで約4カ月ぶりの優出した片折亮太は、前回の奈良FIでも決勝進出を果たした。
 「展開が良いっていうくらいで、調子が良くなっている感じはないです。前回から(中13日)空いたけど、走ってみてですね。弥彦のバンクは少しクセがあるんですけど、ライン3車だし積極的に走りたいです」

7R

 6月函館記念は一次予選で敗れるも、2日目から3連勝を決めた高橋和也。続く宇都宮FIも決勝で2着に入り、サマーナイトでは初日と2日目に先行策を披露した。
 「だんだん今期の前半くらいまでの調子くらいまで上がってきたかなって思います。サマーナイトの初日と2日目は、それなりに動けたと思うんですけど、最終日は全く動けずだったので、そういうレースを少なくしていかないと。来月には地元でオールスターもあるんで、もっと上げていきたいですね」
 矢野昌彦は、前々回の平塚FIで決勝に進出。続く防府FIでも2勝をマークした。
 「最近は展開が良かったっていうのもありますね。年始の大宮記念のころが、すごい調子が良かったんですけど、痛風とか腰痛で成績が落ちてしまいました。(同県のルーキー)坂井洋とかが出てくるのが刺激になるし、自分たちもレベルアップしていかないと」

8R

 昨年12月高知FIでS級初優勝を果たし、2月岸和田FIで早くも2V目を飾った中西大。しかし、近況はやや調子落ちの印象がある。
 「(3月)ウィナーズカップくらいから、おかしいですね。乗り方が分からないというか、自転車に乗っていてしっくりこないというか。今回から(S級)初優勝した時のフレームに戻してみます。1着を目指して、楽しんでレースがしたいです」
 山田庸平は前々回の久留米記念で3連対。前回のサマーナイトでも最終日に白星をゲットした。
 「毎回特別を走ると、自分の足りないところが見えるので、終わってからその課題を持って走るようにしています。力がないのは全てなんですけど、その辺は徐々に。タテ脚を磨いて、位置を取る競走をしっかりやっていきたいです」

9R

選手の写真です。
山岸佳太選手
 6月四日市GIIIで2度目のGIII制覇を達成した山岸佳太(写真)。近況は攻め幅を広げようと意識をしているが、まだまだ課題も多い。
 「8、9着は減っているけど、良い時と悪い時の差が出てきていますね。たまたま四日市の時が良かったというか、サマーナイトを走って、そういうのを感じました。脚の状態っていうよりは、組み立てを勉強していかないといけないですね」
 同県の先輩芦澤大輔が、山岸をマークして勝機をつかむ。前回の小松島FIの反省を生かせるか。
 「小松島の準決勝は、絶好の展開だったし、道中も余裕はあったのに力んで進まなかったです。(今回の初日で連係する)山岸とはレースの組み立てとか、感覚が一緒の部分があるので走りやすい。前回の反省を踏まえて走りたいです」

10R

選手の写真です。
松本貴治選手
 前回の小松島FIで228着と、勝ち上がり戦では粘り強いレースを披露した松本貴治(写真)。今回も持ち前の先行策で別線を封じるか。
 「自分の力を出しきれた時は良いっていうのは分かっているんですけど、そこが難しいですね。(小松島の)決勝は地元まで付けて4車だったのに、一番ダメなレースをしてしまいました。今(松山の)バンクが使えないので、街道に行ったり、観音寺バンクに練習にいったりしました。疲れはないんですけど、弥彦が初めてなので指定練習に乗ってみてですね」
 6月地元の久留米記念は惜しくも準決勝で敗れたが、FI戦では毎回V争いを演じている田中誠。前回の名古屋FIでも322着とオール確定板入りを果たしたが、感覚は良くなかったようだ。
 「名古屋はいつもの調子なら優勝している展開だったので、全然ダメでした。終わったあとは、大雨だったんで調整どころじゃなかったですね。昨日(前検日前日)までバッチリ練習してきました。松本君とは初めて一緒に走ります。もし競りだったとしても行っていたと思うし、魅力的ですね」

11R

選手の写真です。
松井宏佑選手
 ナショナルチームに所属している松井宏佑(写真)は、川崎と平塚の記念シリーズでも決勝進出を果たしている。今回も持ち前のパワーで人気に応えよう。
 「ナショナルのAチームの方達と、最近はずっと練習をさせてもらっています。昨日(前検日前日)の夕方まで練習していたので、疲れは全然抜けてないですね。今月に入ってウエイトの強度を上げて追い込んでいるんで、ケアをしながら走りたいです」
 5月平塚記念では松井の仕掛けに離れた岡村潤だが、そこから上積みは十分だ。
 「平塚で離れているので、その時に感じたことを強化しました。これから松井の後ろを回ることが増えて行くと思ったので。体重を落としたり、ダッシュ練習をしたりですね。自分的に手応えはあります。松井もナショナルチームの練習でもっと強くなっているかもしれないですけど、成清(貴之)さんに前を任せてもらったし、意地でもついて行きます」

12R

選手の写真です。
諸橋愛選手
 最終レースの初日特選には、地元記念3連覇がかかる諸橋愛(写真)が登場。6月函館記念でもしっかり優出し、いい流れで今シリーズを迎える。
 「一応、ここに合わせて来たので楽しみですね。(右ひじを痛めていたが)練習で痛くてできないっていうメニューはなかったし、期間もあったので練習もしっかりできた。僕の中ではGIと同じくらいの思いでやってきました。とりあえず決勝は最低限で、結果を出したいですね」
 その諸橋に前を任されたのが鈴木竜士だ。前々回の京王閣FIで今年3V目をゲットすると、サマーナイトでは921着と2連対を果たした。
 「そろそろ記念も獲りたいですね。サマーナイトの初日は脚というより、組み立てとか作戦の部分です。(来月に)オールスターもありますけど、あんまり気にしないようにしています。急には良くならないんで。状態は悪くないんで、流れを見てしっかり仕掛けたいです」
 唯一のS班清水裕友は、サマーナイトで147着と準決敗退。もう一度気を引き締め直して今シリーズに挑む。
 「別府までのらりくらりやっていたんで、終わってから気合を入れ直してきましたけど、どこまで行けるかですね。(6月)函館記念が終わってから、鎖骨の針金を抜いて、それも馴染んてきたと思うし、体も悪くないんで。(大垣記念で同県の宮本)隼輔も優勝したし、今回はこの流れにあやかりたいです」

1R

選手の写真です。
藤原憲征選手
 新山将史、篠原龍馬の順でハナに立ったところを、打鐘の3コーナーで小林泰正が叩いて主導権。小林は隊列を一本棒にして軽快に逃げ、車間を空けて援護した藤原憲征(写真)がゴール手前できっちり交わして地元記念で白星スタートを決めた。
 「若い子(小林)に助けられました。しっかり駆けてくれたし、ペース配分もできていましたね。まくりを止めるつもりだったけど、横までこなかったので。最後は抜けるかどうかのゴール前勝負ができればいいかなと思っていました。アイツ(小林)は何度も踏み直せるので、差しにいって抜けるかは運みたいな面もある。前回の地元記念(一昨年)は全然ダメだったけど、今回はオープニングを走らせてもらって、良いスタートが切れたので良かったです」
 別線を完封した小林泰正が2着。関東ライン3番手の安部達也まで連れて、上位独占を果たした。
 「前を取らされるのは仕方ないと思っていました。小松(剛之)さんが出たので、2番手になりましたけど。叩く時点で篠原さんが出させてくれそうな踏み方だったので、余力を残して出られました。前に出られれば、ペース駆けには少し自信があるので。差されているので、最後の踏み直しを強化することは課題だけど、今日(初日)の時点では良いレースができたかなと思います。ラインで決まって良かったです」

2R

 中団の林大悟にフタをしてから前に出ようとした佐々木龍を前受けの野口正則が赤板過ぎに突っ張る。車を下げた佐々木と林で中団が併走になると、野口がこの動きを確認しながら駆ける。激しい中団争いは2コーナーで佐々木が押圧し、林を落車させてしまう。近畿勢のペースになり、好展開を生かした伊原弘幸が直線で抜け出した。
 「全てにおいて展開が僕らに向きましたね。野口が落ち着いていましたよ。突っ張ったらすんなり引いてくれたので。あとは凄い勢いで(別線のまくりが)飛んでくるんだろうなと思って、脚的には余裕があったが、気持ちに余裕がなかった」
 自身は5着に沈んでしまった野口正則だが、後ろの2人が1着、2着でラインの先頭の役割りを果たした。
 「カマシは出にくいと思っていたし、前々に踏んでいけた。金田(健一郎)さんが2着なんですね。ラインで決めたいと思っていたので、思い切って駆けたのが良かった」

3R

選手の写真です。
大森慶一選手
 中団から動いてハナに立った川村晃司を、橋本智昭が打鐘手前で叩いて先制。後方になった中島将尊はすぐさま追い上げて4番手を確保し、川村は7番手で最終回へ。逃げる橋本に中島は2コーナーから反撃開始も、大森慶一(写真)が自力に転じて番手まくりを放つ。中島をキレイに合わせ切ると、そのまま力強く後続を振り切った。
 「本来は(中島を)止める動きなのかもしれないけど、橋本君は結構フカして踏んでいたし、中島君の勢いも良かったから前に踏ませてもらいました。橋本君のスピードも落ち気味だったけど、そこから踏めているし、反応もできたし状態は良いのかなって思います」
 中島マークの柿澤大貴は、最終4コーナーから中島の内のコースを踏んで2着に入った。
 「すべて中島君のお陰です。前々に攻めて4番手を取ってくれたんで。大森さんのところだけ気を付けてって思ったんですけど、自分で踏んで行ったから強かったですね。初日が勝負なので、(二次予選)Aに上がれたのはデカいです。地元だし、しっかりガッツいて頑張ります」

4R

 工藤文彦が当日欠場となり、8車立てで行われた4R。打鐘で先頭に立った瓜生崇智を、小森貴大が2センターで一気に叩いて主導権を奪取する。中近ライン3人で前に出切って最終回へ入ると、4番手の瓜生は追い付いたところでいっぱいに。打鐘の2センターで好永晃をすくって瓜生の後位にいた竹村勇祐も2コーナーからまくり出すが、神田紘輔のブロックでスピード鈍る。神田が絶好の展開で直線へ入ると、小森をきっちり交わして人気に応えた。
 「小森君が作戦通りに、しっかり先行してくれました。余裕はあったので、(竹村の)まくりも来たなって感じで対応できた。最近は1着が取れていなかったので、これが良いきっかけになれば良いですね」
 小森貴大が2着に逃げ粘った。
 「走った感じは、思ったより脚にくるなって感じでした。初めての慣れないバンクだったし、長い距離を踏んだからですかね。3番(工藤)の欠場で、作戦は全然変わってしまったけど、前受けからドカンと巻き返すって流れは一緒でした。今日(初日)のところは良かったのかなと思います」

5R

選手の写真です。
佐々木雄一選手
 後ろ攻めの島川将貴は中団の和田禎嗣にフタをしてから赤板過ぎに踏み上げて先行態勢を取る。佐藤雅春が4番手に収まり、和田が7番手の態勢で打鐘、ホームを通過。軽快に駆ける島川に対し、2コーナーからまくった和田はほとんど車が出ない。中団から仕掛けた佐藤も一気に前団を飲み込む勢いはなく、番手絶好となった松尾信太郎が鋭く追い込んだ。
 「ラインで決まると思ったのに、島川君を残せなくて、本当に申しわけなかった。ラインで決めてこそだと思うので。(島川の)前回優勝のレースも見ているし、車間を空けてもあそこから踏み直されると思った。自分の脚の感じは悪くないので、やれそう」
 佐藤のまくりに乗って大外を伸びた佐々木雄一(写真)が2着。まだ修正の余地はあるようだ。
 「島川が切った後に、和田が叩けば、そこを(佐藤)雅春が行ってっていうのもあったけど、(中団を取れて)僕らにいい展開になりましたね。競走が空きすぎて違和感がありますね。今回から新車なんですけど、昨日(前検日)の練習で使ったばかりで、初速が重い感じがあるので、微調整はある」

6R

選手の写真です。
小林大介選手
 赤板1コーナーから踏んだ中野雄喜より先に、片折亮太が踏み上げて先頭に。そこを中野が押さえて主導権を握る。片折は3番手にはまったが、2センターから追い上げてきた坂本修一に最終ホームでキメられて、坂本が3番手を奪取。バックから仕掛けた片折に合わせて、坂本が踏み込んで直線へ入ると、片折マークの小林大介(写真)が坂本の外を一気に伸びて白星を挙げた。
 「(赤板2コーナーで中野に合わせて踏んだ片折と)一回離れているんで、その辺の反応が鈍っていますね。そういうズレを直さないといけないです。前回(サマーナイトで886着)みたいな大きい着を少なくしていって、今回みたいなチャンスの時はしっかり走らないと」
 好位を確保して、片折に合わせて踏んだ坂本修一が2着に入った。
 「キツかったです。(最終ホームで)入れそうな感じだったんで入りました。でも、レースの流れには完全に遅れていますからね。小林さんのスピードはちょっと違ったし、仕方ないです。調子は特別良いわけではないですけど、悪くはないと思います」

7R

 後攻めから動いて前に出た矢野昌彦を打鐘過ぎに高橋和也が叩いて逃げる。矢野は中団で態勢を立て直し、前受けから後方に下げた飯田憲司はすかさず反撃。これに合わせて矢野が2コーナーからまくる。矢野は近藤龍徳のブロックを警戒しながら前団に迫り、その外を矢口啓一郎が鮮やかに突き抜けた。
 「矢野君は持ち味のジワジワと踏み上がる脚質を生かしたレースをしてくれた。道中で相手が外にいる場面もあったけど、前のスピードが良かったので、ガッツリかぶる感じはしなかった。今回は関東の中でも僕たちの地区の記念なので、みんなで盛り上げていこうって空気がある。1レースから後輩(小林泰正)が頑張ってくれたからね。僕は目立たずひっそりと勝ち上がれれば十分だよ(笑)」
 矢野昌彦は先手こそ譲ったが、中団まくりで高橋の逃げをとらえた。
 「高橋君の仕掛けは早かったし、勢いも違ったので、落ち着いて前に出す判断はできた。その後は外併走をしながら踏み切れたと思う。前回から新しいフレームを使っています。セッティングはある程度固まっているし、今のままでも十分にいいけど、まだまだ試したいことがある。具体的にはいろいろな状態の中で乗り心地や力の入り具合などですね」

8R

 大関祐也は中団の中西大にしばらくフタをしてから打鐘前に飛び出して逃げる。これで7番手となった中西大はすかさず反撃に出るが、マークの坂上忠克は離れてしまう。そこを山田庸平が巧みに追いかけ、中西が近藤俊明のけん制を受けて失速すると、最終バックからは自ら外をまくり上げて前団をひと飲み。続いた坂本健太郎が鋭く差し切って、人気に応えた。
 「(山田のことを)この点数を持っていてあのタイプは安心。駆けれるし、まくれるし、さばける。だいぶ強くなりましたね。成長して頼もしいですよ。弥彦は前回来たときも1着を取れているけど、それより(自分の)状態がいいのが一番」
 山田庸平は俊敏な立ち回りで2着に入ったが、まだまだ納得していない。
 「バンクは軽かったし、スカスカした。余裕はありましたね。脚の感じはいいし、流れている。欲を言えば、4コーナーでかぶるより前に仕掛けられれば。あれだけ余裕もあったし、もっと大きいレースをすれば良かった」

9R

選手の写真です。
芦澤大輔選手
 打鐘で巴直也を押さえた森山智徳は、後方から仕掛けて来た山岸佳太を突っ張るように踏み上げる。しかし、山岸は最終1コーナーで森山を力でねじ伏せて、主導権を奪取。関東ライン3人で前に出切ってバックを通過すると、最後は芦澤大輔(写真)が鋭く山岸を交わした。
 「山岸が単純に強かったです。山岸と中田(健太)のお陰ですね。(森山が)あそこまで抵抗するとは正直、僕も山岸も想定してなかったですね。(自分は)仕事をして差せないならまだ格好が付きますけど、何もしないで差せないっていうのはダメなんで、差せて良かったです。今日(初日)の感覚は良かったと思います」
 関東ラインを上位独占に導いた山岸佳太が2着でゴールした。
 「久々の先行だったんで、キツかったです。出切ってしまえば、(芦澤)大輔さんがなんとかしてくれると思っていました。でも、流すのが早かったので反省点はありますね。とりあえず、ワンツースリーまで決まって良かったです」

10R

 前受けの松本貴治は、赤板から仕掛けて来た河上陽一を突っ張って先制。グングンと加速していく松本に、堀内昇は4番手に追い上げることが精いっぱい。その後も松本は快調にとばし、そのまま力強く押し切った。
 「(前受けから)引いてドカンの予定だったんですけどね。後ろから誰も来ないので、突っ張るしかなかったです。最終バックでもまだ楽な感じだったし、最後までしっかりと踏み切れました。前回(小松島FI)の決勝戦がすごい悔しかったので、今回はバックを取って力を出し切るって決めていました。その通りに走れて良かったです」
 松本の踏み出しで車間があいた田中誠だったが、打鐘の2センターで再度ドッキング。松本に続いて2着に入った。
 「(松本は)最後もタレなかったし、抜ける感じはしなかったです。カマシやまくりだったら千切れていたかもしれないですね」

11R

選手の写真です。
岡村潤選手
 前受けから下げた松井宏佑が、竹澤浩司を最終ホームで叩いて主導権。ライン3番手の成清貴之は踏み出しで離れてしまうが、番手の岡村潤(写真)はピタリと松井に続き、3番手以降を突き放す。絶好の展開となった岡村は、直線で鋭く伸びて白星をゲットした。
 「松井も踏み出しは押さえながら行っているし、競輪が走れるようになってきていますね。僕は平塚記念で(松井に)離れてから、やれることをやってきた。それが形になって励みになるし、付き切って結果を残せたのは自信にもなります」
 別線を完封した松井宏佑が2着。南関ワンツーが決まった。
 「叩く時は100パーセントの力ではなかったです。問題はその後。トレーニングの疲れがヤバいです。結構、脚にきてますね。ここに来るまでに、しっかり追い込めているってことなんですけどね。疲れはだんだん抜けてくると思うし、状態は日に日に良くなっていくと思います」

12R

選手の写真です。
清水裕友選手
 後ろ攻めから動いてハナに立った渡邉雄太を、単騎の柴崎淳、清水裕友(写真)の順で押さえて打鐘。そこを中四国コンビの後ろから踏んだ渡邉一成が叩いて先行態勢に入る。後方に置かれた鈴木竜士は、すぐさま反撃に出るが、番手にはまった清水の横でいっぱいに。最終2コーナー手前からは柴崎、さらにはその外を渡邉雄がまくって前団に迫る。清水は内に詰まって絶体絶命の展開も、2センター過ぎで渡邉一の内のコースを突き、直線で抜け出して初日特選を制した。
 「今日(初日)のレースだと、感触とかは分からないですね。自力を出したっていうレースにはならなかったので。(渡邉一の内を踏んだ時は)正直、空いたかな?っていうのは微妙だったんですけど、行きました。調子が悪かったら外から食われていたと思うので、そこは良しとします。(初日は)練習で使っているフレームを使ったんですけど、オールスターまで悩むのもイヤなので、(2日目は)去年ずっと使っていたものに戻します」
 仕掛けた柴崎のさらに外をまくった渡邉雄太が2着に突っ込んだ。
 「(渡邉一の)先行は、あるかなとは思っていました。(最終2センターで)当たられた時に力尽きてしまいましたね。でも、意外と伸びている感じはするし調子は良いと思います」
 鈴木マークの諸橋愛は、ゴール直前でコースが開くも4着までだった。
 「すごい余裕はあったんですけど、コース取りが難しかったですね。外も渋滞している感じだったし、(鈴木)竜士も当たったら落ちちゃう感じだったんで」

6R

選手の写真です。
東龍之介選手
 赤板で先頭に立った巴直也が、徐々にスピードを上げて逃げる。単騎の原田礼と西田大志が4、5番手で、才迫は6番手で最終回へ。車間を開けてタイミングを計った才迫はバックから仕掛けるが、西田もタテに踏み込んで大外を回される展開に。巴マークの東龍之介(写真)は後方を警戒すると、2センターから踏み込んで白星を挙げた。
 「僕に気持ちの余裕があったら、(巴を)もっと残せたのかなって思います。あのタイミングでタテに踏んでしまったっていう部分では、追い込みとして反省ですね。でも1着はうれしいですし、勝ち上れたので反省を生かして、明日(準決)も頑張ります」
 南関ライン3番手の萩原孝之が2着に続いた。
 「最後はしょうがなく内のコースに行ってしまいました。外も結構、来ていたから持ち出せなかったですね。とりあえず勝ち上がれたんで良かったです。感覚は悪くないですよ。2着に入れているんで」

7R

選手の写真です。
野田源一選手
 後攻めから前団を押さえた佐藤雅春が赤板過ぎに先行態勢を取る。中団の野田源一(写真)がこれに乗り換え、前受けの中島将尊は7番手まで下げる。打鐘前から反撃に出た中島に合わせて佐藤はペースを上げる。中団は併走となったが、野田が中島を飛ばして2コーナーからまくる。近藤俊明のブロックを乗り越えた野田がそのまま後続を引き離して快勝した。
 「落ち着いて集中力を保って組み立てられたと思う。配分が多い中でお寺(違反訓練)もあり、脚の上積みができない状態だけど、何とかですね。バンクコンディションは風もなくて軽いけど、仕掛けるときに重く感じるのはそのあたりでしょう」
 野田マークの萱島大介は2着で初の記念準決勝へ駒を進めた。
 「前のおかげ。付いていっただけだから。中島君のラインが終始外にいたので、降りてこらないように注意して。特に(野田が)仕掛けるときにこられると離れてしまうから」
 中島将尊は早めに巻き返したが、中団までが精一杯。シンガリ負けを喫した。
 「今のレース形態と僕の脚質で押さえ先行は難しい。引いての巻き返しは作戦通りで、あれでいけるかどうかだから。佐藤さんに気付かれるのが早かったし、中団まで上がった時点で脚は一杯でした」

8R

選手の写真です。
島川将貴選手
 後ろ攻めから動いた竹澤浩司は、中団の島川将貴(写真)にフタをした後に打鐘で堀内昇を叩いて先制。しかし、堀内も内側で抵抗し、3番手で谷田泰平とからみながら最終回へ入る。そこへ、後方から島川が一気のスパート。豪快に前団を飲み込むと、そのまま後続を振り切って快勝した。
 「あんな展開になると思わなかったですね。隊列が短くなって展開が向きました。竹澤さんもカカっていたけど、(自分の)体が楽なのでそこが一番です。(優勝した)名古屋の前に10日間しっかり休んで、これが疲れが抜けている状態なんだと分かりました。いつもは練習をしていないと不安になっていて、疲れていたので。(昨年11月)小松島で優勝した時も、肉離れで休んでから行った時なんですよ。それで阿竹(智史)さんにも、やっと(調整方法に)気づいたかって言われました。決勝には乗りたいけど、(準決勝も)難しいことは考えずに自分のやりたいレースをやります」
 島川マークの吉岡篤志は最終2コーナーで離れてしまい、逃げた竹澤浩司が2着に粘った。
 「(堀内が)突っ張るか、どうするのかをずっと見ながら行きました。(島川に)行かれた後は、目標になってガマン、ガマンと思って。思ったより踏めましたね。初手で島川が中団にいてくれたことも、展開が良かったです」

9R

選手の写真です。
松本貴治選手
 赤板でハナに立った小森貴大の上を、松本貴治(写真)が叩いて主導権を握る。橋本強は松本に合わせて踏んだ鈴木竜士に阻まれて一度は連係を外したが、すぐに番手まで追い上げて打鐘を迎える。ハイペースで逃げる松本に、4番手の鈴木は最終バックから反撃開始。しかし、なかなか車は進まず、最後まで踏み切った松本が別線を完封して逃げ切った。
 「(打鐘前に橋本が)離れたのが分かったので、一回待ってから踏みました。しっかり踏めているって言うより、タレてないですね。体の状態も良いし、自転車のセッティングも良いのかなって感じです。前回(小松島FI)が悔しかったので今回は内容も意識して、結果が出ているのでうれしいですね」
 松本マークの橋本強が2着に続いた。
 「あいつ(松本)の持ち味は先行なんでね。あれだけ行ってくれたら頼もしい。でも、抜けなかったのは誤算です。あれで交わしていたら完ぺきだったんですけど。道中の余裕はすごいありました」

10R

選手の写真です。
松井宏佑選手
 後ろ攻めから上昇した山岸佳太が赤板過ぎから駆ける。中団は内に松井宏佑(写真)、外に柴崎淳で併走が続く。最終ホームで柴崎が強引に内に締め込んで中団を奪ったが、内藤秀久が金田健一郎をどかして松井を6番手に迎え入れる。松井はそのアシストに応えるべく、2コーナー手前から豪快にまくって圧勝した。
 「ライン3人で準決勝へ行きたかったので、態勢を立て直してからすぐに仕掛けた。初日より脚の感じは良かったと思うし、3日目以降も上がると思います。タイム的には、矢野(昌彦)さんのあおりを考えて外寄りを踏んでいたので、そこまでじゃないかも(上がりタイムは11秒0)。2日目の後にハンドル回りを調整して、少し楽に回せるようになった。競技用のガーボンフレームがハンドルの高めなセッティングなので、それに近づける感じですね」
 3着の内藤秀久は松井とワンツーこそ叶わなかったが、マーカーとしての役割りは果たした。
 「(松井は)中団併走になったけど、引く必要はないでしょう。僕は自力選手に1車でも前の位置から仕掛けてほしいと思うし、その場所を作ってあげるのが役目だから」

11R

選手の写真です。
諸橋愛選手
 後ろ攻めの稲垣裕之は、渡邉雄太にフタをしてから赤板でハナに立つ。そこを渡邉雄太が押さえて主導権。ライン4車で前に出切って、稲垣は5番手で打鐘を迎える。すると、8番手に置かれた山田庸平が近畿ラインをすくって中団が入れ替わる。それでも逃げる渡邉に別線は反撃できず、隊列は一本棒で最終バックを通過。最後は、車間を開けて援護した地元の諸橋愛(写真)が余裕をもって抜け出した。
 「初日に刺激が入って、感覚が研ぎ澄まされていました。誰が来ても止めるつもりだったけど、その必要もなかったですね。ホームで(渡邉が)駆けて行った時にビリビリしてきたから、これはもう(別線は)来れないなと。(渡邉)雄太も自信を持って駆けているし、巧く決まって良かったです」
 藤原憲征が2着に続き、地元ワンツーが決まった。
 「渡邉君のお陰です。安部(達也)さんも4番手を固めてくれましたからね。安部さんもいたから早めに踏んだけど、諸橋さんを抜けなかったですね。良いきっかけになると良いですね」

12R

選手の写真です。
清水裕友選手
 青板バックから動いた小林泰正は、中団の清水裕友(写真)にフタをして、赤板で渡邉一成を押さえてハナに立つ。4番手に渡邉、7番手に清水で打鐘。前でスピードを上げない小林に、渡邉は2センターから仕掛けて最終ホームで主導権を奪取する。しかし、佐々木雄一が離れてしまい、番手に小林がはまって最終回へ。そこへ清水が2コーナーまくりで迫って前団を抜き去り、そのまま力強く押し切って連勝を決めた。
 「(小林に)フタをされなければ、自分でチャンスがあれば行こうって思っていたんですけど、結構早くから来ましたね。周回中から楽だったし、踏み出した瞬間に行けるなって感じでした。久々に自転車に乗っていてしっくり来ましたね」
 清水に食い下がった坂本健太郎が2着。西日本ラインでワンツーが決まった。
 「(清水が)マジで強い。さすが、レッドパンツですよ。調子が良くても、あの辺には太刀打ちできないですね。先行ならまだしも、2コーナーまくりだとね…。抜きに行こうと思ったけど、力んでしまうと思って抜きに行けなかったです」

10R

選手の写真です。
小林泰正選手
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藤原憲征選手
 赤板過ぎで強引に渡邉雄太を押さえた小林泰正(写真)の上を、打鐘で松本貴治が叩いて先制。4番手に小林、6番手に渡邉で最終回へ入ると、2コーナーから渡邉が仕掛ける。しかし、中団から小林が先まくりに出て、4コーナー手前で松本をとらえて先頭に。そのまま力強く後続を振り切って、初めての記念シリーズで決勝進出を果たした。
 「前受けはしない作戦でした。先行する気持ちで前へ出たことで中団に入れたと思います。力では同型の2人(清水と渡邉)に及ばないから、組み立てを考えて挑みました。僕の走り方は同期で活躍している連中と比べると、邪道に映るかもしれないんですけど、自分の特徴なので。(活躍している)同期との比較で、自分だけ大したことないと思われたくない気持ちもありました」
 小林に合わされた渡邉雄太だったが、2着でゴールした。
 「あのタイミングですんなり引くのもどうかなと思って突っ張ったけど、そのまま踏んだら2周駆けさせられるなと思って…。一本棒になってからは、前が詰まって、追い付いたタイミングでそのまま行きました。一戦ずつ集中して走っているので、調子などは自分でもよく分からないです」
 小林を巧追した地元の藤原憲征(写真)が3着に入った。
 「アイツ(小林)が、互角に戦える同期が活躍しているんだから、たまたま出遅れているだけで、やれると思っていました。僕は地元記念の決勝に乗れて、今年の一番大きい仕事は終わった感じですね(笑)」

11R

選手の写真です。
諸橋愛選手
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山田庸平選手
 8番手から上昇した島川将貴は鈴木竜士にフタをしてから、山田庸平を叩いて先頭に立つ。7番手になった鈴木は打鐘の3コーナーから巻き返し、最終ホームで島川から主導権を奪取。ピタリと続いた諸橋愛(写真)が、徐々に車間を空けて行くと、最後は車間を詰める勢いで追い込んで、地元記念の決勝へコマを進めた。
「(鈴木)竜士が良い感じで出て行ったし、ラインで決めたかったですね。いつもの感じだと残るんですけど。2センターで(山田が)来ていたから、あれ以上は待てなかったです。感覚的にはだいぶセッティングを変えて、練習のトップスピードは2キロ上がりました。今までは競り対応だったけど、ワッキー(脇本雄太)が出てきたんで、そうじゃないと。(決勝に上がれて)やっとスタートラインです」
 最終2コーナー8番手からまくった竹澤浩司に勢いをもらい、柴崎淳が直線で伸びて2着に入った。
 「(竹澤に)任せた以上はギリギリまで待つしかないですからね。(2着に届いたのは前が)パッとなって締まったからですよ。この暑さで気温が上がって、フワフワしていました。練習の疲れが多分ありますね。(決勝に)乗れる時は乗れるし、焦りはなかったです」
 最終バックで5番手の山田庸平(写真)は、前の中四国コンビをすくって2センターで諸橋の後ろまで上昇し、3着に入った。
 「鈴木君がカマして行ったし、外に行くというよりは内でした。今回は結果にこだわるレースをして、内容が小さくなってしまっていますね…」

12R

選手の写真です。
清水裕友選手
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岡村潤選手
 赤板1コーナー手前で先頭に立った矢野昌彦がそのまま主導権を握って逃げる。4番手は清水裕友(写真)と、前受けから引いた松井宏佑で併走になるが、清水が松井をキメて中団を確保し、打鐘を迎える。逃げる矢野に、清水は最終2コーナー手前から反撃。一気に関東ラインを抜き去ると、そのまま後続を突き放して無傷で決勝進出を果たした。
 「(打鐘前で松井に)ちょっと当たったら引いてくれたんで、やってみるもんやなと思いました(笑)。自転車を2日目に変えて、自転車自体は良いんですけど、感触は昨日(二次予選A)の方が良かったですね。記念を3連勝で決勝に乗ったのは初めてです。ダービーの準決から自力のレースで1着を取れてなかったんですけどね。良い薬になります」
 番手の橋本強は踏み出しで離れてしまい、清水の仕掛けを追いかけるようにまくった松井宏佑が2着に入った。
 「(打鐘で)引いてすぐムリヤリ行ったら合わされると思ったし、清水は早めに仕掛けるだろうと思ったんで、そこから行こうって思いました。外々だったけど、2着までは行けたので良かったです。もっと競輪選手らしく走りたいですけどね。タテしか鍛えてないんで、走りが競技っぽいというか。岡村さんも一緒に決勝に上がれたので、最低限のことはやったかなと思います」
 松井の仕掛けに食い下がった岡村潤(写真)が3着に入った。
 「(松井は)引いても出ちゃうんで、あの脚はやっぱりすごいですね。(最終)3コーナーの辺でキツイかなって思ったけど、信用して付いて行ってどうかだと思ったんで。(松井から)離れてないんで、悪くないと思います」


6Rブロックセブン前検日
 近況、FI戦で優出が続いていた藤井栄二は、前回の名古屋FIを当日欠場している。状態面はどうか。
 「急性扁桃炎になってしまって休みました。1週間、点滴と抗生物質だったんですけど、3日間くらいは自転車に乗ってきました。最近は、やっている練習の成果がレースで出始めたかなって感じがしますね。状態も上がってきていると思います。(今回は7車立てだが)僕は気にしてないです。やることは変わらないので」
 瀬戸栄作は前回の和歌山FIで234着と、4場所ぶりに決勝進出を果たした。
 「S級に上がってからは、好きに走らせてもらえてないですね。(5月)岸和田で失格をしてから、ちょっと調子がくるってしまったんですけど、戻ってきていると思います。(前回からは)ゆっくり休んで、練習もしっかりやってきました。状態は良いと思うから、しっかり力を出し切れるように頑張ります」
 今期からS級1班に昇班した小原唯志。最近は好調時ほどの勢いこそないが、随所に白星は挙げている。
 「状態は良いのに、レースでそれが出てくれないですね。最近は師匠の武田(豊樹)さん、吉澤(純平)、吉田拓矢、早坂秀悟なんかの良いメンバーで、充実した練習ができています。せっかく(S級)1班にも戻ってこれたし、今回は一発レースなので優勝だけを狙っていきたいです」