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21#
決勝戦レポート
諸橋愛(新潟・79期)
悲願達成の地元記念初V
「よかったぁ。あぁ、よかったぁ。苦しい練習をしてきてよかった」
引き揚げて来た諸橋愛がデビュー20年にして手に入れた地元記念Vをかみ締めながら、何度も同じ言葉を繰り返した。
2日目の優秀で、吉田拓矢の後ろで競りを演じた木暮安由とは別線。渡邉雄太とタッグを組んだ。
「オマエが勝てる競走でいいから、そうすれば俺にもチャンスがあるから」
急造のラインも、渡邉は稲垣裕之を押さえて迷わず風を切る。追い上げた木暮と稲垣で3番手がもつれると、その上を浅井康太が踏み上げるが木暮のブロックで不発。輪界名うての俊敏型、浅井、木暮、稲垣のつばぜり合いが3番手で繰り広げられ、番手すんなりだった諸橋に追い風は吹いた。
「後ろがもつれるのは予想外だった。阿部(力也)君が切り替えてくれるかと思ったけど、そうじゃなかったね。あおりをつくりながら、まくらせないようにと」
浅井をどかした木暮が外併走からまくり上げると、諸橋が2発目のブロックで仕留めて直線を迎える。内から稲垣、外を椎木尾拓哉の近畿勢が迫るが、力いっぱいハンドルを投げた。
「(最終)4コーナーからは自分のモガキじゃなかった。その辺がプレッシャーに弱いですね(笑)。椎木尾が見えた時は、行かれたかなって思ったけど。俺が出ているかなっていうのもあった」
椎木尾を4分の1輪振り切ってのゴール。4度目の記念Vは、地元だけに格別な思いがこみ上げてくる。
「違いますね、さすがにここまでうれしいっていうのは。声援がすごかった。2カ月くらい前、高松宮記念杯が終わってからは、ここを照準にしていた。地元だから頑張ってたけど、年々体もいうことをきかなくなっている。しっかり休んで、また一から」
不惑を迎えて初めてのシリーズで地元記念を制覇。諸橋はこれからも自分の道を信じて突き進む。
引き揚げて来た諸橋愛がデビュー20年にして手に入れた地元記念Vをかみ締めながら、何度も同じ言葉を繰り返した。
2日目の優秀で、吉田拓矢の後ろで競りを演じた木暮安由とは別線。渡邉雄太とタッグを組んだ。
「オマエが勝てる競走でいいから、そうすれば俺にもチャンスがあるから」
急造のラインも、渡邉は稲垣裕之を押さえて迷わず風を切る。追い上げた木暮と稲垣で3番手がもつれると、その上を浅井康太が踏み上げるが木暮のブロックで不発。輪界名うての俊敏型、浅井、木暮、稲垣のつばぜり合いが3番手で繰り広げられ、番手すんなりだった諸橋に追い風は吹いた。
「後ろがもつれるのは予想外だった。阿部(力也)君が切り替えてくれるかと思ったけど、そうじゃなかったね。あおりをつくりながら、まくらせないようにと」
浅井をどかした木暮が外併走からまくり上げると、諸橋が2発目のブロックで仕留めて直線を迎える。内から稲垣、外を椎木尾拓哉の近畿勢が迫るが、力いっぱいハンドルを投げた。
「(最終)4コーナーからは自分のモガキじゃなかった。その辺がプレッシャーに弱いですね(笑)。椎木尾が見えた時は、行かれたかなって思ったけど。俺が出ているかなっていうのもあった」
椎木尾を4分の1輪振り切ってのゴール。4度目の記念Vは、地元だけに格別な思いがこみ上げてくる。
「違いますね、さすがにここまでうれしいっていうのは。声援がすごかった。2カ月くらい前、高松宮記念杯が終わってからは、ここを照準にしていた。地元だから頑張ってたけど、年々体もいうことをきかなくなっている。しっかり休んで、また一から」
不惑を迎えて初めてのシリーズで地元記念を制覇。諸橋はこれからも自分の道を信じて突き進む。
諸橋の後ろをキープした稲垣は、直線で逃げた渡邉と諸橋の間を踏む。外に持ち出した椎木尾拓哉が、諸橋に詰め寄るも2着まで。
「おしい~、届いたかなと思ったんですけど。自分としては成績的にもまとめられたし、よかったんじゃないかと思います」
「おしい~、届いたかなと思ったんですけど。自分としては成績的にもまとめられたし、よかったんじゃないかと思います」
「渡邉君の出方次第では、先行も視野に入れていた」と、振り返った稲垣裕之。結果、渡邉ラインを受けて好位確保も、最後まで仕掛けられず直線は中割り及ばずの3着。
「(渡邉が)掛かっているなかで、木暮君が追い上げて来てへばりついていた。それで自分のコースが確保できなかった。最後は内に行くしかなかった。諸橋君の気迫は伝わってきました」
「(渡邉が)掛かっているなかで、木暮君が追い上げて来てへばりついていた。それで自分のコースが確保できなかった。最後は内に行くしかなかった。諸橋君の気迫は伝わってきました」
諸橋との即席ラインも、ケレン味ない仕掛けで渡邉雄太がレースを支配。横一線のゴール勝負からは遅れて4着も、十分にその存在をアピールした。
「(周回中は)もう1個前のラインがよかった。それで(先行するタイミングが)早くなっちゃいました。ちょっと焦ってたけど、残れる感じもあったし状態はいい気がします。(地元の諸橋が番手で)変なレースはできないから、荷が重かったんですけどよかったです」
「(周回中は)もう1個前のラインがよかった。それで(先行するタイミングが)早くなっちゃいました。ちょっと焦ってたけど、残れる感じもあったし状態はいい気がします。(地元の諸橋が番手で)変なレースはできないから、荷が重かったんですけどよかったです」
6番手の木暮安由は、打鐘の3コーナー過ぎから踏み込んで3番手追い上げ。浅井をさばき、再度踏み込んでまくったが諸橋のブロックに力尽きた。
「もう(先頭まで)行って出ちゃおうと思ったんだけど、前が踏んじゃったからああなった。そのあともからんで(脚力を)ロスして、3コーナーからもう1回行ったけどダメでした」
「もう(先頭まで)行って出ちゃおうと思ったんだけど、前が踏んじゃったからああなった。そのあともからんで(脚力を)ロスして、3コーナーからもう1回行ったけどダメでした」
レース経過
号砲で朝倉佳弘が飛び出し、木暮安由‐朝倉が前受け。以下は、浅井康太‐西村光太、渡邉雄太‐諸橋愛、稲垣裕之‐椎木尾拓哉、阿部力也で周回を重ねる。
青板バックで動く稲垣を制し、浅井が先に木暮に並び掛ける。赤板で今度は渡邉が踏み出すと、合わせて動く稲垣を叩いて2コーナーから先制。稲垣がすんなり3番手を確保し、6番手に木暮、浅井は8番手まで下げる。だが、打鐘2センターで木暮が動き、稲垣の外へ猛然と追い上げ。木暮を追って浅井も仕掛けたが、最終2コーナーで稲垣が外の木暮を押し返すと、このあおりで失速。3番手は依然として併走で、快調に逃げる渡邉の番手を回る諸橋には絶好の勝機が到来。外併走からバックまくりの木暮を止めた諸橋は、中を割る稲垣、外を迫る椎木尾をギリギリ振り切って地元記念初Vを果たした。
着 | 車番 | 選手名 | 府県 | 期別 | 級班 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 諸橋 愛 | 新潟 | 79期 | S1 | 11.7 | 追込み | ||
2 | 5 | 椎木尾 拓哉 | 和歌山 | 93期 | S1 | 1/4W | 11.6 | 追込み | |
3 | 3 | 稲垣 裕之 | 京都 | 86期 | SS | 1/2W | 11.7 | 追込み | |
4 | 7 | 渡辺 雄太 | 静岡 | 105期 | S1 | 1/2B | 12 | H B | |
5 | 4 | 朝倉 佳弘 | 東京 | 90期 | S1 | 3/4W | 11.6 | ||
6 | 6 | 阿部 力也 | 宮城 | 100期 | S2 | 3/4B | 11.7 | ||
7 | 9 | 木暮 安由 | 群馬 | 92期 | S1 | 1/2W | 12 | ||
8 | 2 | 浅井 康太 | 三重 | 90期 | SS | 2B | 11.8 | ||
9 | 8 | 西村 光太 | 三重 | 96期 | S2 | 1/2W | 12 |