三谷竜生が中団から先に動いて誘導員後位に収まる。菅原晃が近畿勢に続くと、金子貴志は赤板の2コーナーで踏み込んで先行策に出た。中部勢を受けた三谷は構えることなく打鐘の2センターから仕掛ける。が、出切れずに椎木尾拓哉(写真)のアシストで3番手に戻る。それでも、態勢を整えて最終2コーナーから再度アタック。椎木尾は2センターから北野武史の内を突くと、そのまま直線で伸びて白星を手にした。
「(前が三谷)竜生だし、何とかしてくれると思っていました。無理矢理に行ってくれたし、3番手に入っても仕掛けてくれてチャンスをくれました。自分だけ見てしまって、申し訳ないです。金子さんも強かったですね。地元記念は準決にも乗ったことがなかった。決勝はベストを尽くします」
三谷竜生(写真)は北野武史のけん制もあって、番手の外で併走したまま4コーナーを回る。直線で再び加速して2着に食い込んだ。
「ホームで出切りたかったですね。(3番手に戻って、すぐに仕掛けたのはラインのため)それもあるけど、後ろから来られて何もできないよりかはと思って。金子さんもしんどいと思いましたし。状態も悪くないと思います。あの展開で行き切れているので」
後方に置かれた簗田一輝は、最終2コーナーから仕掛ける。ジワジワと前団に迫って3着に入った。
「三谷さんのところで粘ろうかなと思っていたら、先に来られてしまって。すんなりでは勝てないし、最悪のパターンでしたね。とにかく、三谷さんより先に踏まないとって思って、詰まったところで仕掛けただけ。前は見えていなくて、周りに言われて3着に入ったとわかりました。今の状態で決勝に乗れるとは思わなかったですね。初日、2日目と良い感じはしなかったので。運が良かっただけ」
最終日6R S級ブロックセブン
最終日の6レースにS級ブロックセブンが一発勝負で行われる。12月から調子を上げていた稲垣裕之。今年の初戦となった1月立川記念も優出と、19年の好スタートを切った。
「少しずつ感触が良くなってきています。今の自転車とトレーニングがかみ合ってきました。(立川記念は)まだまだ要所で反省点はあるけど、徐々に勝負できるなと感じましたね。今年はグランプリを目指してやっています。2つめのタイトルも目標にしているし、結果を出せるように。7車は初めてですけど、いつものレースのつもりで走ります。行けるところでしっかり仕掛けたい」
早坂秀悟は1月立川記念の初日に白星を挙げるなど、好感触を得た様子。単発レースの相性もいいだけに、好勝負が期待できる。
「立川記念は感触が良かったですね。一発レースも好きです。ここまでの企画レースは最初のケイリンエボリューションが1着、ブロックセブンが1着、前回のケイリンエボリューションはグレーツァーがいたので2着でした。今回は相手が強いけど、次につながる走りをしたいです」
内藤秀久は12月小倉で昨年の3V目を奪取するなど、秋からキメ脚が冴えている。
「(好成績は)自分でもびっくりしています。春から夏にかけて低迷したけど、いろいろやってようやく思ったような乗り方ができるようになりました。フレームとのマッチングが良い。7車は初めてですし、稲垣さんがいるので展開は想像できないですね」
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