わかやま競輪

WAKAYAMA KEIRIN

55#


1月10日

検車場レポート

1R


 昨年後半から好調を維持していた池田憲昭。しかし、今年初戦の岸和田は855着と振るわなかった。

 「岸和田は状態が悪くなかったけど、かみ合わなかったですね。でも、自転車を乗った感じも悪くなかったし、良い状態はキープできています。ここまでも普通に練習してきました。(1レースの1番車で)新人みたいですね(笑)」

 池田勇人は初戦の1月平をV。池田憲とは対照的に、好スタートを切った。

 「優勝しているし、状態が悪いとは言えないですね。徐々に良くなってきています。こんりゅう(近藤隆司)とかに話を聞いて、最近は体の使い方を勉強している。前回(平)は、セッティングを換えて一発目で好成績を出せたので方向性もわかりました」

2R


山田庸平選手

 前回の1月平塚を優出した山田庸平(写真)だが、反省を口にする。

 「最近はレース内容にこだわってやっています。でも、平塚は良いレースができなくて反省点が多かったですね。しっかり仕掛けないと。何もしないで終わるようだとダメですし、見せ場を作らないといけない。練習量も増やそうと思っているので、平塚の次の日からがっつりやってきました」

 志佐明は「勝ちパターンを作りたい」と、さらなる成長を誓った。

 「今は駆けて守ってもらうだけ。切羽詰まったときに得意なパターンがあれば勝ち上がれる。まくりだったりも(戦法に)入れることを考えて。(現在99勝で)ずっと100勝にリーチのままです。2、3着が多いけど、大敗もあるので、そこらへんも意識して走ります」

3R


 和田圭が得点最上位の存在。グレード戦を含めて優出を重ねているが、厳しく自己ジャッジする。

 「初日をもうちょっとまとめたいですね。(昨年の)春先は良かったけど、オールスターの落車で自転車が壊れて、そこからセッティングをいじっている。良い時はいじらなくていいんだけど。体調も競輪祭で一気に悪くなった。でも、今は(体調が)まあまあ良くなりました」

 前回の岸和田で落車失格した岡崎智哉だが、幸い大事には至らず。

 「怪我はほぼ無傷だし、フレームも大丈夫です。ちょっとダサかったですね…。変に位置を取ろうと思ってしまって失敗しました。今回はあんまり気にしないで、しっかりタテを出せたら」

4R


 金子幸央は次の目標に向けて、試行錯誤を重ねている。

 「今は全日本(選抜)に向けてやっています。でも、最近は良くないですね。12月の伊東記念からフレームを換えたけど、前回(1月武雄961着)が良くなくて。今回は元に戻します。ここで結果が出れば、(全日本選抜に向けて)気持ちも上がる」

 濱田浩司は、直前の立川記念から中2日の強行軍。

 「しっかりケアをしてきたし、調整もしてきました。状態は、見ての通り1着が取れていない。でも、今回は追加ですけど立川より悪くないかな。(連係する)吉武(信太朗)君は強いですよね。練習を熱心にやっている」

5R


菊地圭尚選手

 菊地圭尚(写真)は12月四日市、前回の平塚を連続優出。徐々に調子を上げている。

 「良くなっている実感もあるし、勝負できる体になってきました。今は例年通り、大垣に冬季移動しています。(竹内)雄作とか、松岡(篤哉)とかと一緒に練習をやっています。今年は結果を出したいですね」

 森川大輔は怪我から復帰した12月佐世保を2813着。さらに、続く岸和田も優出と好感触を得ている。

 「佐世保も良かったし、状態は維持できていると思います。怪我の影響はないと思いますよ。ここまでも、1日休んで普通にやってきました。今年はS級1班を取りたいですね。和歌山は3年前の記念で決勝に乗っているし、相性も悪くないです」

6R


簗田一輝選手

 簗田一輝(写真)は、練習中の落車で約1カ月の戦線離脱。復帰戦となった地元のグランプリシリーズは723着と一息に終わった。

 「怪我は肩鎖関節の脱臼です。静岡は想像以上に良くなかったですね。でも、怪我はほぼ大丈夫。状態も、前回に比べたら良いと思います。去年の目標は記念の優勝だったけど、今年はタイトルを獲りたい」

 11月立川の決勝で落車した川崎健次。しかし、12月平塚を116着など影響が薄れてきた。

 「落車で指を怪我してしまって。影響はあったけど、もう大丈夫だし戻ってきました。(連係する簗田は)めちゃくちゃ強いので、何とか食らい付いていきたいですね。連係は、(簗田がS級に)上がりたてのころにあったと思う」

7R


 直近の2場所で大きい着が目立つ横山尚則。当所が今年初出走だけに、気持ちを新たに臨む。

 「体は悪くないけど、(成績が)良くないですね。修正と言うより、レースになっていない感じです。何とか気持ちを切り替えて、一走一走やっていくだけ。練習もやってきたし、きっかけをつかめたら。和歌山は去年の記念で決勝に乗っています。風が強い印象がありますね」

 朝倉佳弘は4日制だった前回の平塚を9438着と優出。収穫を得て、さらなるレベルアップの糧にする。

 「初日は直線ですり抜けたらよかったのに、頭が出てしまった。でも、良いメンバーの中で変わらずに自分の仕事をして。そういう判断ができたし、自信になりました。準決も杉森(輝大)君のまくりに付いていけたし、新年としては悪くなかったですね」

8R


取鳥雄吾選手

 取鳥雄吾(写真)は、ここまでに3場所連続でFI戦を優出。状態が万全では無い中で、V争いに参加した。

 「状態は5割くらい。もっと踏めるって感覚で走っています。どこかが悪いわけではなくて。しっかり自力で決勝に乗れてはいるけど、感覚が戻らないですね。今回は同期が多いので話を聞いて、少しでもヒントがあれば。今年は自分の形を作りたい。行ってばかりもいられないし、自分も勝てる様に」

 岩津裕介は、直前の1月武雄を312着でオール確定板入り。しかし、好感触は得られなかった。

 「前回は新車だったんですけど。うまく乗れない感じがありました。今回は(自転車を)元に戻します。調子自体は問題ないですね」

9R


 稲毛健太は昨年の夏場からFI戦を3V。さらに、正月開催の1月岐阜も制するなど、ムード最高潮で地元記念を迎えた。

 「12月の宇都宮以外は感じが良い。デビューしてから、今が1番良いですね。(要因は)セッティングが出ているので。前回(岐阜)で優勝できているし、調子は大丈夫。今回は楽しみですね。(目標は)やっぱり決勝に乗れる様に。初日も油断せずにいきたいです」

 神田紘輔は12月伊東記念を優出など、トレーニングの成果を発揮して成績を上げている。

 「練習の感じは良くないけど、考えるようにやっていたら良くなってきました。(練習内容は)技術練習を増やして、自転車に長く乗って。時間をかけて、ゆっくり動作確認をしながら取り組んでいます」

10R


和田真久留選手

 近況の和田真久留(写真)は記念シリーズの優出こそないが、崩れずきっちり白星を挙げている。

 「前回の平塚(5271着)は、心身ともにマッチしなくて良くなかった。あっ旋が詰まっていた影響もあったと思う。でも、ここまでは練習ができたので。今年は一戦一戦で1着を意識して。そうしたら、優勝できると思う」

 山内卓也は、今シリーズが鎖骨骨折からの復帰戦となる。

 「(落車して)1週間入院して、1週間休んで。1カ月間は練習ができました。グランプリシリーズで復帰したかったけど、間に合わなかったですね。練習はできたけど、あくまでも練習。本番は力が入るので走ってみないとわからないですね」

11R


東口善朋選手

 波に乗れていなかった南潤だが、年末のヤンググランプリを準V。2度目となる地元記念も、プレッシャーを力に変えて仲間を盛り立てる。

 「最近はレースの感じが良くなくて。でも、ヤンググランプリは脚を使って位置を取って2着だった。2着に入れたのがすごいなと。今回もやっぱり決勝に乗りたいですね。そして、決勝で先行して、地元から優勝者を出したいです。新年の一発目で良い結果を出して、その流れで今後に行けたら」

 昨年の当所記念では、南の番手から地元Vを決めた東口善朋(写真)。初日からチャンスを生かすか。

 「南君とは相性が良いですね。(今年の)競輪祭の4走目でも連係して1着を取らせてもらっています。連覇は意識していないです。狙って獲れるものでもないし、去年と違って自然体ですね。ちょっとでも上のレースを走れるように、気を引き締めて」

12R


三谷竜生選手

 三谷竜生(写真)は年末のグランプリを制し、年間賞金獲得額の最高記録を更新。チャンピオンジャージを身にまとい、昨年と同様に当所から新年をスタートさせる。

 「昨年は前半が良くて、最後も締め括れた。競輪としては良い1年だったし、初のS班としてしっかり結果を残せたと思います。グランプリ王者としての身構えはないけど、去年以上になれるように。追われる立場と言われるけど、自分は変わらないと思う。やれることをやってですね」

 村上博幸は、4年ぶりにS班に返り咲き。己と向き合って、まだまだ進化を続ける。

 「(S班は)4年ぶりなんですけど、心境の変化を感じますね。今回は気負わずに。自分のやれることをやって、トレーニングとかいろいろなことにチャレンジしたいです。今年で40歳なんですけど、まだ年齢のせいにせず、40歳にしかできない練習をしたいです。グランプリは良い状態で走れて、やっと良い感じになってきました」

 和田健太郎は自力転向を宣言。前回の平塚でも連日ラインの先頭で戦って、8112着と結果を出した。

 「自力自在の1年生です。(自力に転向は)わがままだと思うけど、自分に対しての挑戦ですね。前回、自分でやってみて、いろいろレースが見えるようになってきました。先行はないかもしれないけど、何でもやりたいですね」

1月11日

検車場レポート

1R


池田憲昭選手

 打鐘前で猪俣康一を押さえた小川丈太が、ハイピッチで風を切る。7番手に置かれた池田勇人は最終1センターからスパート。小川マークの池田憲昭(写真)は池田勇をけん制すると、2センターから前に踏んで勝利した。

 「小川君がしっかり行ってくれて。でも、緊張していたのか、かたかったですね。オーバーペースだったと思う。池田(勇人)君を止めにいって、中村(淳)さんが内に来たら嫌だなと思っていました。状態はそこまで悪くない」

 まくった池田勇人が2着に入った。

 「池田(憲昭)さんがもってくるので、そこだけ気を付けようと。あとは、(中村)淳さんが内を行ってくれたら、ゴール前勝負でどちらかが1着になればと思っていました。2センターで前で出られると苦しいですね。追加で来て、1レースは緊張しました」

2R


 志佐明が打鐘で押さえると、前受けの山田庸平がイン粘り。前団の隊列が短くなったところを高橋泰裕が一気に叩いて最終ホームで先頭に立つ。3番手以降はモツれたものの、終始、無風の番手を回った阿部大樹が好展開を生かした。

 「(山田が)中団かなと思っていたけど違いましたね。僕はパッと後ろを見たら(3番手が)9番車(須藤誠)になっていた。高橋さんは踏み出しがよかったし、いいタイミングで行ってくれて、とにかく強かった。踏んだら抜き過ぎちゃうと思ったけど、残し切れなかった。練習は何も変えていないし、人の後ろだけど1着を取れたので良いきっかけになれば」

 1センターで荒澤貴史を飛ばして中団外に上げた大塚健一郎が直線中を鋭く割って2着に。

 「山田君は初連係だったし、前を取ったなりに突っ張るとかして欲しかった。あそこはもう切り替えるしかないですし、コースもあそこしかないところですね。今回から新車だけど、初日の感じだとわからない。セッティングはいじります」

3R


和田圭選手

 大谷靖茂、岡崎智哉の順で動く。前受けから引いた佐藤博紀は、打鐘の2センターから反撃を開始。最終1コーナーで主導権を奪うと、別線を突き放してゴールを目指す。続いた和田圭(写真)は空いた車間を徐々に縮めて、ゴール前で佐藤を交わした。

 「(前を取ったのは)佐藤君のスタイルだし、あとは早めに行くか、遅めに行くかと思っていました。早めに行ってくれてよかったです。掛かっていたし、バックで踏み直されて車間が空いてしまいました。(状態は)まとまった練習ができていなくて、練習不足感がありますね」

 佐藤博紀が2着。好機に仕掛けて、北日本ワンツーを決めた。

 「(仕掛けたタイミングは)行けそうだと思ったので。出切ってからは、後半がきつかったですね。和田君とは、あんまりワンツーが決まってなかったから良かった。前回の武雄が終わってから地元に帰ったので、中1日みたいな感じ。でも、調子は今のところ良いかな」

4R


金子幸央選手

 吉武信太朗の上昇に合わせて動いた金子幸央(写真)だったが、前受けの飯田憲司に踏まれて7番手に。中団の飯田はバックから先まくりに出たが、濱田浩司に合わせて踏まれて不発。金子は2センターから持ち出すと、大外を鮮やかに突き抜けた。

 「飯田君と踏み合っても仕方ないと思って、下げたら7番手に。ワンツーが決まったので良かったですけど、江連(和洋)さんには、もっと何かできただろって言われてしまいました。今回、自転車を戻して、そんなに変わらないと思っていたけど、車が出たので良かったかな」

 江連和洋が、金子の仕掛けに続いて2着。

 「金子作戦でしたね(笑)。早めに行かないで、7番手からの仕掛けで。カマしてもいいかなと思ったけど、行ってくれなかったから腹をくくりました。最後も、内に行くか迷いながら付いていったけど決まってよかった」

5R


 松岡孝高の上昇に赤板前で下げた橋本智昭は打鐘から森川大輔が切ったうえをすかさず叩いて主導権を握る。これで番手絶好になった菊地圭尚が直線で抜け出した。

 「スタートは誰も出なかったら行こうみたいな感じでした。9番(森川大輔)が切ってくれて、(橋本は)駆けやすい展開だったし、いい感じで駆けていたんですけどね。前のレースで金子(幸央)君が前を飲み込んでいたから、焦って踏んでしまった。声援がすごくて、お客さんの声援は力になるし、嬉しかった」

 7番手からまくった松岡孝高のスピードをもらった小岩大介が、横一線の2着争いを制した。

 「(1回動いたが)結局、1番後ろからになってしまったけど、松岡君がバックを踏まずに行ってくれた。良いスピードだったし、その勢いをもらえたのが大きい。僕の感触も良い」

6R


藤田勝也選手

 簗田一輝に蓋をした藤井栄二は、打鐘の3コーナーで出て先行策に出る。番手の藤田勝也(写真)は大きく車間を空けると、直線で追い込んだ。

 「藤井君が頑張ってくれました。抜きすぎちゃいましたね。もうちょっと車間を空けるか、スっと車間を空けたらよかったです。でも、藤井君は一周駆けのわりに、最後まで踏み上がっていました。(地元勢のトップバッターとして白星を挙げて)あとの仲間につなげられたかな」

 蓋をされていた簗田一輝は視界が開けると、最終ホームで車間が空いた5番手に追い上げる。3コーナーから仕掛けたが、届かず2着まで。

 「藤井さんが単騎を切り替えさせて、自分を7番手に置くと思っていたけど。思っていたより長く蓋をされてしまいました。踏み出した感触は良かったです。力の入り方も(前回の)静岡に比べると全然良い。ただ、良い時に比べたら、まだまだですけどね」

7R


 赤板ホームで横山尚則が正攻法に入ると、打鐘で前に出た長尾拳太は小野裕次を受けて中団を確保する。2コーナーまくりで北野武史とワンツーを決めた。

 「初手の並びが思っていたのと違ったけど。横山さんを1回叩いてから流せば、南関勢が来ると思ったので動きました。前が早めにフカしていたので、詰まったところで行こうと思って。それで仕掛けたら横山さんと合った感じ。重いのは気になったけど、持ってこられたところでしっかりこらえて行けた。これで二次予選Aにいけるのは大きいですね」

 長尾マークの北野武史だったが逆転はならず。

 「武井(大介)君の横を通過する時に、もってこられないように内にこらえながら通過したら落車があった。前々に踏んでいたから対応はできましたね。ただ、差せてもいないし、デキがいいとは言えないかな」

8R


 赤板の1コーナーで青森伸也が誘導員を下ろすと、前受けから下げた取鳥雄吾は7番手に。5番手の菅原晃が打鐘の4コーナーから先に仕掛けると、この動きに乗った取鳥がそのうえを豪快にカマして番手の岩津雄介を僅差で振り切った。

 「行こうと思ったら(菅原が)行ってくれたから、行きやすくなった。思ったよりバックで踏んでしまって、最後は抜かれて2着だと思いましたね。風は吹いているけど、自転車は軽かったです」

 ゴール前で取鳥にせまった岩津裕介だったが、微差届かなかった。

 「抜いた感じはなかった。(取鳥)雄吾はペースで行っていたし、2センターからも踏み直していた。今回から自転車を以前のモノに戻している。悪くはないけど、もうちょっとですね」

9R


稲毛健太選手

 先に動いた宇佐見裕輝を、市川健太が打鐘の2コーナーで押さえて先行策。一本棒で最終ホームを通過すると、前受けから7番手に引いた稲毛健太(写真)が1センターから満を持してアタックする。中団から仕掛けた宇佐見を力でねじ伏せて1着。

 「ああなるのはわかっていたけど、市川さんがあんなに行くとは。まくりに行こうと思った時に、立花(成泰)さんにもあたりそうになってしんどかったです。でも、全体的に落ち着いていたと思います。二次予選Aは(強い選手が多くて)きついけど、逆に勝ち上がれたら準決が楽になりますね」

 阿部力也が宇佐見の番手から追い込んで2着に入った。

 「宇佐見さんが動いてくれたし、考えていた通りの展開でしたね。とにかく稲毛君を後ろに置かないと話にならないので。でも、もう少し早く来ると思っていたけど、案外遅かったですね。2着が取れたことは大きい。でも、もう少し早く(稲毛が)来たことに気づいて。頭でもかけられたら、宇佐見さんにも(勝ち上がりの)可能性があった。番手のスキルがないですね」

10R


 正攻法に構えた和田真久留は一旦後方に引くが、打鐘の2センターで巻き返す。栗山俊介を最終ホーム過ぎに叩いて勝負あり。ラインを引き連れて、力強く押し切った。

 「前回(平塚)が構えて失敗していたので。ラインで決めるためには、早めに行こうと。脚よりも気持ちの問題で、リフレッシュできたのが大きいですね。シンプルに力を出し切って、差されたら仕方ないというくらいの気持ちで行きました。萩原(孝之)さんに抜かれていないし、良い状態ってことですかね」

 2着を確保した萩原孝之は、和田の強さに舌を巻く。

 「(和田が)早めに行ってくれたし、最終3コーナーからの伸びがすごかったです。和田君の上がりタイムが何秒かわからないけど、体感的には11秒台。差すよりも三上君に食われないようにする方で必死でしたよ」

11R


 前受けの南潤が青板の2センターから上昇した相川永伍を突っ張って主導権をがっちりキープ。相川が引いて中団で併走すると、そのままペース駆けに持ち込む。最後は絶好の展開となった東口善朋(写真)が、直線で抜け出した。

 「一次予選の勝ち上がりが5着権利とはいえ、緊張しましたね。本線で地元ですし。(南)潤を2着に残せなかったのは残念。前検日は(緊張もなくて)大丈夫だと思ったけど、走ってみたら体の堅さがあった。それが良くなれば。脚には余裕があります」

 南潤はゴール前で小川勇介に交わされて3着。しかしながら、強気な組み立ては十分に評価できる。

 「来るのが遅かったので突っ張りました。ダッシュ勝負になれば、負けない自信はあるので。内容は良かったけど、2着に残りたかったですね。久々に長い距離を踏んできつかったです」

 

12R


三谷竜生選手

 単騎の武田豊樹が早めに上がってレースを動かす。新山響平は赤板の1コーナーで出た三谷竜生(写真)をすかさず押さえて主導権を握った。中団で包まれた武田は椎木尾拓哉を退かしてまくり上げるも、4番手までが精いっぱい。この動きを冷静に見ていた三谷は、最終2コーナーから踏み込む。金子貴志のブロックも乗り越えて、抵抗する新山を2センターでとらえた。

 「スタートで小川(真太郎)君が出ると思っていなかったですね。武田さんの動きも意外でしたけど、結果的に僕たちのラインとしては良かった。思っていたよりもすんなり3番手が取れましたね。自分ができることをして、期待に応えられて良かったです」

 三谷にきっちりと続いた村上博幸だが、ゴール前で交わせずの2着。

 「武田さんの動きは予想外でしたけど、流れの中で走れたと思います。(三谷を)3コーナーで抜けるかなと思ったけど、2センターで踏み直されました。脚の感じもすごく良かったし、追走もばっちりだった。でも、あそこから脚力差を感じる。あれを抜けるトレーニングをしていきたい。あの展開を10回くらい練習したいね(笑)。そうすれば、(今後も)チャンスが広がるので」

 和田健太郎がコースを縫って3着に食い込んだ。

 「武田さんの動きに左右されてしまいました。自分も同じように(飛び付きを含めて)考えていて。三谷君もすんなり3番手ですし、仕掛けても合わされるだけなので。3着ですけど、内容はなかったですね。その分、二次予選でしっかり形になるようにしたいです」

1月12日

検車場レポート

6R


佐々木省司選手

 利根正明に合わせて踏んだ宇佐見裕輝が、赤板の1センターで主導権。前受けの森川大輔が5番手を確保して、利根は8番手に下げる。宇佐見が徐々にピッチを上げて、最終ホームは一本棒。番手の佐々木省司(写真)は、まくってきた森川を2センターで阻むと、直線で追い込んだ。

 「気温が低かったし、出るのが早かったから宇佐見君の掛かりがどうかなと思ったけど。バックくらいで掛かっていましたよ。自分は森川君のまくりと、山内(卓也)さんがしゃくってくるのを気を付けていました。最後は宇佐見君を残そうと思ったけど、踏んでしまって申し訳なかったです。状態も1着を取れているので悪くない」

 立花成泰が佐々木に続いて2着を確保した。

 「(付いていて)楽は楽でしたよ。出てからは、そのままのペースで行ってくれたので。抜けば2着があるので、4コーナーからは欲しかない(笑)。記念の準決と言うより、(競走)点数が上がることが(嬉しい)。良いきっかけになると思いますよ」

 

7R


菅原晃選手

 飯田憲司に蓋をした栗山俊介が打鐘で飛び出す。正攻法に構えた菅原晃(写真)はインで粘って番手を奪取。別線の動きを確認しながら、直線で抜け出した。

 「作戦は栗山君がフタをした時点で決めました。本当は引いてまくる脚がないとダメですけど、1着を取れているので。2日目にギアを下げて、踏み出しが軽くなった。アタリが出ているし、このままで準決も戦える」

 菅原に競り負けた佐野梅一は、3番手に降りる。ゴール前で迫るも、交わせず2着。

 「(菅原に粘られて)あっと思って締め込んだけど、ちょっとやりすぎたかなと思って。失格にならなくてよかったです。栗山君には悪いけど、最後に踏んだ時に(車が)進んでくれているし、良い状態だとは思います」

 

8R


中村一将選手

 中村一将(写真)が節目の300勝を決めて、準決勝に進出した。レースは藤井栄二が先に切った松岡孝高を赤板の1センターで押さえる。松岡が3番手に飛び付くと、猪俣康一が後方から巻き返して最終ホーム過ぎに叩いた。中村は目標の余力を見極めて、2コーナーから自力に転じる。力強くまくって勝利した。

 「(藤井)栄二が頑張ってくれたからですね。(300勝は)走る前に余裕がなかったし、意識していなかったです。栄二は、こられるようなスピードでなかったから(叩いた)猪俣君を誉めるべき。(番手回りで自力を出すことが)良いか悪いかわからないけど、現状を考えると勝負の仕方はああいう風になった。(人の後ろが増えて)求められることが変わってくるし、上達して次につなげられるように」

 初手から近畿勢を追った荒澤貴史が、直線で中村と布居寛幸の間を割って2着に入った。

 「近畿が後ろ攻めだったし、(先行すると思って)そこを追った。松岡君が粘るとは思わなかったけどね。松尾(信太郎)にからまれながら、中村さんが2コーナーから出ていってくれて良かった。最後は(布居に)あたっていくしかないと思ってコースを行ったけど、全部が正解でしたね。最近は流れが悪かったから良かった」

 

9R


中川誠一郎選手

 中川誠一郎(写真)が赤板の1センターで誘導を降ろす。岡崎智哉がその上を切ると、新山響平は押さえて出て打鐘で主導権を握った。岡崎が3番手に飛び付いて隊列が短くなると、6番手の中川が最終2コーナーからアタック。大外を一気に進んで、前団を飲み込んだ。

 「中団が取れて、いつもより楽でしたね。いつも7番手だから、前と近いなと思った(笑)。(岡崎の飛び付きを)見てたけど、行かないとって思って仕掛けました。3番手も離れていたので、3着までには間違いなく入るなと。あとは和田(圭)君の動きを見ながらでした。若干、体がなまっているのかキレがない気がするけど、自転車に乗ると楽だったので心配ないかな」

 逃げた新山響平は3着。「パワー負けです」と敗因を口にした。

 「初日もそうですけど、踏み直しがよくなかったですね。今までみたいにできなくて、脚力が落ちているなと。(原因は)単なる練習不足。(あっ旋が詰まっていて)レースのあいまにウエートもできないし、サイクルがよくないですね。力不足でいいレースができていないですけど、準決は気合いと作戦をしっかり考えて頑張りたい」

 

10R


村上博幸選手

 赤板の2コーナーで仕掛けるそぶりを見せた南潤は、打鐘で再び踏み込む。先に出た小川真太郎を2センターで叩いて先行策に出た。ラインで出切ると、最後は番手の村上博幸(写真)が好展開をモノにした。

 「(赤板の2コーナーで)行くのかと思ってつっかかったけどね。出切ってからは強かった。本音を言えば、僕くらい振り切って欲しかったけどね。潜在能力は高いし、経験を積み重ねていって、もっと強くなって欲しい。僕自身は周りが見えていたし、状態が良い」

 南潤は仕掛けのポイントこそ失敗するが、強引に叩いて2着に粘った。

 「迷わず行けばよかったけど、なぜか、和田(真久留)さんが一緒に出ると勝手に思ってしまって。もっと、サーっと行けば楽に行けたのに。出切ってからは、行くしかないと思って走ってました。最近の中では良いけど、良かった時に比べるとまだですね」

 

11R


金子貴志選手

 金子幸央が近畿ラインを警戒しながら、打鐘前から先行勝負に出る。稲毛健太は中団の外で併走になるが、最終ホームから反撃。目標の長尾拳太が内に包まれると、金子貴志(写真)は追わずに最終バックから自力に転じる。大外を一気に進んで別線を一蹴した。

 「(最終バック前では)中団で3車が併走みたいになっていましたね。長尾君も詰まっていたし、前が踏み合っていたので。行けるところまでと思って行きました。まくれたのは、たまたまですよ」

 稲毛健太は、執拗にけん制する武田豊樹を乗り越えて2着に入る。

 「強引にでも行くつもりでした。出させてくれると思って踏んでいたのに、あんなに抵抗されるとは。厳しいレースでしたね。ライン全員で勝ち上がれたのは良かったです」

 

12R


三谷竜生選手

 後ろ攻めの和田健太郎、佐藤博紀の順で切る。順番が回ってきた三谷竜生(写真)が赤板の1センターで出ると、4番手は佐藤と和田で併走に。これを見た取鳥雄吾は打鐘から一気に仕掛けて先行策に出た。中四国コンビを受けた三谷は3番手を確保。2コーナーからまくって人気に応えた。

 「1回切って、取鳥君が来なければ駆けるつもりでした。取鳥君は出切ってから流しましたね。もう少しホームで車間が空くと思ったけど。思っていたほど空かなかったですね。ラインで決まって良かったです。脚の状態も悪くないと思う」

 東口善朋は交わせず2着。引き揚げてくると、前を任せた三谷を称える。

 「初日に比べると、(勝ち上がりが楽になって)幅が広がりますね。前も(三谷)竜生だし、後ろにいて頼もしく感じました。どこからでも仕掛けられるから、安心して付いていって。最後は抜きにいって自信を付けたかったですけどね。まあ、最終日(決勝)にとっておきます。(状態も)初日に比べると体がほぐれてきて、段々と良くなってきましたね」

 藤田勝也は2センターで車間が空くも、前を追って3着に入る。地元記念の準決に勝ち上がった。

 「きつかったですね。(出切って)一息した時に、竜生が踏んでいってしまって。その後も池田(憲昭)さんと目があって、俺のところに来るなと思った。4コーナーの下りで勝負だと。3着キープになってしまったけど、和田さんの動きを見てコースを締めて。対応できたと思います」

1月13日

検車場レポート

10R


小川真太郎選手

東口善朋選手

 近畿勢に合わせて踏んだ新山響平が打鐘前で出るが、稲毛健太はすかさず巻き返して強引に主導権を奪取する。前受けから後方に引いた小川真太郎(写真)は冷静に戦況を見極めると、最終1センターからアタック。東口善朋のけん制で勢いが止まるが、4コーナーの下りで再加速して激戦を制した。

 「もっともがき合うと思っていたから、新山がもっと踏んでくれって心の中で願っていましたよ。結果、行けて良かったです。踏み出しはいつもより良かったし、やっと力を出し切れました」

 池田憲昭は2センターから小川の内コースを踏んで2着に入った。

 「稲毛君と新山君でやり合うと思っていたから、小川君も楽にいけるだろうと思って。(東口の)けん制を避けるために、(小川が)すごい外を踏んだから飛んだのかと思った。内を踏んだら復活されたね。余裕があるみたいだし、強い」

 東口善朋(写真)が稲毛の番手から追い込んで3着。薄氷を踏む思いで地元記念の決勝に進出した。

 「(稲毛)健太がジャンでちょっと躊躇していた。難しい判断だったとは思う。小川君に、あんな外を踏まれたらブロックが届かない。納得のレースではなかったけど、なんとか決勝に乗れたので。日に日に集中力が増しているし、地元代表として決勝に臨みたい」

 

11R


中川誠一郎選手

小川勇介選手

 近畿勢をしきりに警戒した中団の和田健太郎は、南潤の仕掛けに合わせて踏んで3番手に飛び付く。後方で様子を見ていた中川誠一郎(写真)は、大きく空いた車間を詰める勢いで最終1センターからスパート。目の覚めるようなまくりで前団をひと飲みした。

 「(南が)あんなに一気に行くとは思わなかったです。ホームで車間が空いて焦ったけど、和田君だけ越えたら何とかなるかなと。前検日から初日は体が重かったけど、2日目、準決とバッチリな状態に仕上がったかな。決勝も、この状態で迎えられたら」

 中川の仕掛けに続いた小川勇介(写真)は、ゴール前で迫るも2着。しかしながら、好感触を得た様子だ。

 「準決は離れるか、離れないかの勝負でした。(中川は)次元が違う。確認する意味で、付いていけて良かったです。離れて迷惑をかけられないと思って、体が力んでいましたね。セッティングを修正して煮詰めれば、手応えがありそうだし、決勝は良い勝負ができるかも」

 初手から九州勢の後位に付けた単騎の岩津裕介が、3着に流れ込む。

 「自分で前々に行こうというのがあったから、(コメントは位置を)決めずにでした。でも、和田君が前々に行ったから、(中川)誠一郎さんラインを追っていこうと。タイミングも良かったし、付いていきやすかった」

 

12R


椎木尾拓哉選手

三谷竜生選手

 三谷竜生が中団から先に動いて誘導員後位に収まる。菅原晃が近畿勢に続くと、金子貴志は赤板の2コーナーで踏み込んで先行策に出た。中部勢を受けた三谷は構えることなく打鐘の2センターから仕掛ける。が、出切れずに椎木尾拓哉(写真)のアシストで3番手に戻る。それでも、態勢を整えて最終2コーナーから再度アタック。椎木尾は2センターから北野武史の内を突くと、そのまま直線で伸びて白星を手にした。

 「(前が三谷)竜生だし、何とかしてくれると思っていました。無理矢理に行ってくれたし、3番手に入っても仕掛けてくれてチャンスをくれました。自分だけ見てしまって、申し訳ないです。金子さんも強かったですね。地元記念は準決にも乗ったことがなかった。決勝はベストを尽くします」

 三谷竜生(写真)は北野武史のけん制もあって、番手の外で併走したまま4コーナーを回る。直線で再び加速して2着に食い込んだ。

 「ホームで出切りたかったですね。(3番手に戻って、すぐに仕掛けたのはラインのため)それもあるけど、後ろから来られて何もできないよりかはと思って。金子さんもしんどいと思いましたし。状態も悪くないと思います。あの展開で行き切れているので」

 後方に置かれた簗田一輝は、最終2コーナーから仕掛ける。ジワジワと前団に迫って3着に入った。

 「三谷さんのところで粘ろうかなと思っていたら、先に来られてしまって。すんなりでは勝てないし、最悪のパターンでしたね。とにかく、三谷さんより先に踏まないとって思って、詰まったところで仕掛けただけ。前は見えていなくて、周りに言われて3着に入ったとわかりました。今の状態で決勝に乗れるとは思わなかったですね。初日、2日目と良い感じはしなかったので。運が良かっただけ」

 

 

最終日6R S級ブロックセブン

 最終日の6レースにS級ブロックセブンが一発勝負で行われる。12月から調子を上げていた稲垣裕之。今年の初戦となった1月立川記念も優出と、19年の好スタートを切った。

 「少しずつ感触が良くなってきています。今の自転車とトレーニングがかみ合ってきました。(立川記念は)まだまだ要所で反省点はあるけど、徐々に勝負できるなと感じましたね。今年はグランプリを目指してやっています。2つめのタイトルも目標にしているし、結果を出せるように。7車は初めてですけど、いつものレースのつもりで走ります。行けるところでしっかり仕掛けたい」

 早坂秀悟は1月立川記念の初日に白星を挙げるなど、好感触を得た様子。単発レースの相性もいいだけに、好勝負が期待できる。

 「立川記念は感触が良かったですね。一発レースも好きです。ここまでの企画レースは最初のケイリンエボリューションが1着、ブロックセブンが1着、前回のケイリンエボリューションはグレーツァーがいたので2着でした。今回は相手が強いけど、次につながる走りをしたいです」

 内藤秀久は12月小倉で昨年の3V目を奪取するなど、秋からキメ脚が冴えている。

 「(好成績は)自分でもびっくりしています。春から夏にかけて低迷したけど、いろいろやってようやく思ったような乗り方ができるようになりました。フレームとのマッチングが良い。7車は初めてですし、稲垣さんがいるので展開は想像できないですね」

 

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