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わかやま競輪

WAKAYAMA KEIRIN

55#

検車場レポート

  • 1/10 Wed. (前検日)
  • 1/11 Thu. (1日目)
  • 1/12 Fri. (2日目)
  • 1/13 Sat. (3日目)

1R

選手の写真です。
酒井拳蔵選手

 オープニングレースの1番車に選ばれたのは酒井拳蔵(写真)だ。直近5場所で優出2回。S級でも力を発揮できるようになった。

 「1レースの1番車は初めて。うれしいですね。前期はS級の点数がたぶん取れたと思います。今は戦法がちょっと中途半端ですね。周りも自分がどういう選手か分かってないと思うので、まずは戦法をしっかり確立したいです。今年はヤンググランプリに出たいですね。しっかり自力で頑張ります」

 機動型のなかで一番点数を持っているのは竹山陵太だ。今年初戦の伊東F1は予選で敗退したが、調子は上向いている。

 「思っているよりも調子はだいぶいいです。でも、自信がなくて仕掛けられないことが多い。行けたんじゃないかっていうレースが最近はけっこうあります。今回は仕掛け損じだけはないようにしたい」

 

2R

 相川永伍は通算199勝で足踏み状態が続いている。今回こそは豪快な仕掛けで節目を飾る。

 「(200勝まで)かなり遠いですね。今シリーズのどこかで決められればって思ってます。成績が上がってくると、やっぱり周りから警戒されて厳しくなる。調子は悪くないんですけど、最近はちょっと点数を落としてます。休みなくお正月も練習してきました。ここで流れを変えたいですね。先行基本にしっかり力を出し切ります」

 川口公太朗は12月佐世保記念の最終日に落車。それから歯車が狂いだした。

 「ケガは右半身の打撲と擦過傷ですね。そこまでひどくないと思っていたんですが、やっぱり影響はありました。前回の平も重かったです。前回からマッサージを入念にやっているので、よくはなってます。初日は積極的に仕掛けて、展開次第ではうまく立ち回りたいと思ってます」

 

3R

 矢野昌彦は近況、目立った活躍こそないが、唯一のS級1班として意地を見せる。

 「この時期は腰痛が毎年、出るんです。向日町のあとに少し怪しくなったので、大事を取って1本欠場しました。ケアしながら練習してきたので、大丈夫だと思います。初日はみんな積極的なんで厳しいですけど、自力でしっかり頑張ります」

 牧剛央は広島記念を走り終えてから1年の疲れをしっかり取った。心機一転、今年初戦に挑む。

 「広島記念の前からちょっと疲れがたまっていて、感覚がおかしかった。1本休んで1回リセットしてから練習しました。だから調子は問題ないです。津村(洸次郎)君に任せて頑張ります」

 

4R

 小原太樹は落車のケガから立ち直り、本来のスピードが戻りつつある。追加参戦でも不安はない。

 「前回の別府は準決勝で負けてしまったんですけど、調子自体はそんなに悪くなかったです。レースを走りながら戻していきます。ここまでは家の用事などもあって、そこまで練習はできてないんですが、追加は12月の初めにもらっていたから大丈夫です」

 野口正則は前期A級でVを量産。パワーアップしてS級に返り咲いた。今期初戦の平FIは連日、バックを取る好内容。予選は2着で突破した。

 「喘息でA級に落ちたけど、半年ぶりにS級に復帰して、平は3日間、しっかり仕掛けられました。こういうレースを続けていけば、成績も上がってくると思います。初日もしっかり主導権を取りたいですね」

 

5R

 簗田一輝は12月大宮、1月別府と年をまたいでFI戦で連続優出するなど調子はよさそうだ。

 「連続で決勝には乗れてるけど、決勝がダメですね。大宮は番手が嶋津(拓弥)さんだったので先行したけど、前回は押さえに行くのが遅かった。組み立てがダメ。決勝に乗れてるんで(状態は)悪くないけど、内容がイマイチなのが。和歌山は初めて。風が強いみたいだけど、それはみんな一緒だし気にならないです」

 12月は平、西武園と連続で優出した岡部芳幸だが、ここは予選スタートとなってしまった。

 「GIに出られないと点数を落とすのが早い。予選はしょうがないですね。(前2場所は)どっちか優勝できるぐらいの仕上がりだった。来る前はちょっと追い込みすぎて気管支が炎症したけど、走る分には支障はない。年末の追加、年頭の追加も断って、ここに向けてやってたし頑張りたいですね」

 

6R

 永井清史は今年初戦の岸和田で優勝と新年の好スタートを切った。

 「だいぶ良くなったと思う。変わったことはない。休まず練習してるだけなんですけどね。優勝は1年半ぶり。和歌山は優勝もしてるし、イメージは悪くない。この成績を維持したいですね」

 坂上忠克は差し脚好調。前回の岸和田でも準決勝、決勝と永井の番手を回っている。

 「調子がいい? 気のせいです(笑)。たまたまですよ。でも前回は久々に良かったですね。12月の成績が悪くて、自転車をいじったり試してたのが出た感じ。たまたまいい位置を回っての結果だけど、前も抜けてますからね」

 上原龍は立川記念から中2日での追加参戦だ。

 「追加は昨日の午後2時に連絡が来ました。練習終わってゆっくりしてるところでした。もう追加は入らないと思って練習ガツガツやってたけど、疲れは大丈夫です。和歌山はけっこう毎回成績がいいんで。今回も出せるようにしたいけど、まずは自分のレースができるように」

 

7R

選手の写真です。
南潤選手

 地元期待の新鋭、南潤(写真)は7Rに出走する。昨年12月に9連勝で特進すると、S級初戦の四日市では準決勝で敗れたがシリーズ2勝。実力の片りんを見せた。

 「(追加が)入るかなと思ってたし、緊張もないです。とりあえず自分の力を出し切って。内容重視でどれだけ通用するか試したい。四日市は2日目に負けて組み立てとか考えてやったほうがいいなと思った。今年の目標はとりあえずヤンググランプリには出たいなと思う」

 筒井裕哉はいきなり南の番手回りがめぐって来た。

 「初日は自力の予定だったんですけどね。最近1着が増えてるけど、何も変わってない。でも一時よりもまともに走れてますね。去年、唯一外国人を抜いたのが僕なんで、今度は和歌山のパーキンスを抜けるように頑張りたい」

 

8R

選手の写真です。
島川将貴選手

 島川将貴(写真)は11月伊東でS級初優勝してからも好調を維持している。

 「去年の後半はたまたまよかった。8月には練習中の落車があったけど、もう影響はないし(10月)平塚記念ぐらいから良くなってきました。今年は記念とかで決勝に乗ったり上位で活躍できたら。焦らず先行基本に戦っていきたい。いつも(期の)一発目は失敗してるので、今回は頑張りたいですね」

 番手を回るのは師匠の室井健一だ。

 「島川と連係するのは初めて。いつも練習は一緒にやってるし、楽しみですね。状態は普通。僕は2着でいいんで、とりあえず付いて行けるように」

 

9R

選手の写真です。
中西大選手

 予選のメーンを務めるのは中西大(写真)だ。これが地元記念初出場。まずは4日間主導権を握って地元ファンにアピールする。

 「(石塚輪太郎は最終日のブロック7に出場)記念のほうに出られなくて悔しがってたし、その思いも背負って恥ずかしいレースはできない。僕も1班だったら出られてなかったと思うし、2班だから出られた。今はいい環境で練習させてもらってるし、南(潤)も練習は強い。記念はまだ準決勝に乗れてないし、一番近い目標はFIの優勝。今回はバック4本取りたいです」

 伊藤勝太は初日からいきなり強力な自力型との対戦になった。

 「今は展開によってって感じなんですけどね。いいときと悪いときの差が激しすぎる。最近は自転車を換えたので、色々試しながらやってるんですけどね。(初日の戦法は)自力だけど、状況に応じては粘ることも考えていかないと」

 

10R

選手の写真です。
諸橋愛選手

 ここからはシリーズの主力がぶつかる特選。グランプリでは落車、失格の憂き目にあった諸橋愛(写真)だが、気持ちも新たにS班としての18年初戦を迎える。

 「(S級S班になって)高揚感はありますね。(グランプリの落車で)ろっ骨が痛かったし、左手の人差し指も痛めてるけど力は入る。走れる状態で来ないとダメだし、ここまではケア中心にやってきた。SSになったけど、いつもどおり自分のスタイルを崩さずに走るのが前提になると思う」

 菊地圭尚は昨年後期に失格2回のマイナス点をリカバリーできなかったが、12月別府記念で2勝するなど調子は上げていた。

 「前期は(1班の点数に)届かなかったです。状態は悪くないけど、ちょっと競走が空きすぎたんでね。あとは事故点がマックス。ヤバいですよ。今月までダービーの賞金がかかってるし、事故点をつけると(ダービーが開催される)5月のあっせんが止まる。難しいけどやるしかないですね」

 地元記念を前に12月平塚で落車してしまった東口善朋は状態が気がかりだ。

 「練習はしっかりできたけど、レースは別なんでどれだけできるか。でも気持ちだけは強く持って地元記念を盛り上げていきたい」

 競輪祭のあとは調子を落としてしまった中川誠一郎だが、和歌山記念の前年度覇者。気持ちを切り替えてシリーズに臨む。

 「競輪祭が終わって疲れ果てた。気持ち的なところがありましたね。でも佐世保記念が終わってから鎖骨のピンを抜いたんで、そこの違和感はなくなりました」

 

11R

選手の写真です。
椎木尾拓哉選手

 武田豊樹は今年も和歌山記念から1年をスタートさせる。年末のグランプリでは2着。後半戦はオールスターでの骨盤骨折から復帰し、苦しい戦いが続いたが、気を抜く暇もなく新たな戦いが始まる。

 「グランプリのあとも普通に練習して。2日ぐらいゆっくりしたけど、特に正月ということもなくやってました。(状態は良くなってきているが)まだこれからキツいんじゃないですか。ただ参加するんじゃなくて、グランプリで勝負したかった。それで早めに復帰したけど、苦しいレースばかりでしたね。これからも怪我と付き合っていかないといけないし、アクシデントスポーツといい意味で向き合っていきたいと思う」

 地元のエースは椎木尾拓哉(写真)だ。昨年は寛仁親王牌でGI初優出を飾るなど成長した1年だった。悲願の記念初優勝を地元で決められるか。

 「(12月)四日市は本当に(南)潤が強くてツキバテしました。ここまでは気負わずにやってきた。気持ちの面でも脚の面でも問題ないです。地元勢で一緒に練習して仕上がってたのは潤ですね。あとは中西(太)とか。僕はそれなりに」

 昨年は惜しくもグランプリ出場を逃した郡司浩平。その悔しい経験を今年に生かしたい。

 「けっこう配分が空いてたんで年末年始関係なく練習できた。体調は問題ないですね。去年はいいときも悪いときもあったけど、色々な経験ができてよかったかなと思います。目標は毎年そう。去年よりいい1年にしたい。(昨年後半の経験が生きる)自分ではそうとらえている。悪いことも踏まえて今年に生かしていきたい」

 

12R

選手の写真です。
原田研太朗選手

 8年ぶりにS級1班に戻った村上義弘にとって今年は巻き返しの年。元旦から練習を開始し、1年間戦い抜く強い気持ちを確かめた。

 「竜生が日本選手権を獲って、グランプリを走ってる姿を見て気持ちを引き締めて頑張らなアカンなと思った。グランプリは(向日町)競輪場で見てました。走れなかったのは自分の実力ですから。競輪祭で(グランプリ出場が)ダメになった時点で、2018年に向かって行く訳ですし、グランプリに出ても出なくても今年に向けては変わらない。正月は4時半から一人でゆっくり乗った。一人で久しぶりにじっくり乗って、色んなことを考えたし、色んな意味で原点に戻った」

 三谷竜生はS級S班として迎える今年の初戦となる。

 「グランプリはあれでもまくれるようにしっかりと練習していかないとダメですね。SSになったからといって自分のやることは変わらない。チャレンジャーと言ったらアレだけど、積極的な気持ちで攻めていきたい」

 近畿コンビに襲いかかるのは原田研太朗(写真)だ。昨年は松山記念の優勝でスタートするなど毎年年始は好成績を残している印象だが、今年はどうか。

 「今年一発目で幸先いいスタートが切れれば。年始一発目は4連覇がかかってるので。明確な目標はないけど、一戦一戦目標を持ってやったほうがいいのかな? 今までは何も考えてなかったし、ここをある程度まとめたらモチベーションも上がってくると思う」

 

1R

 小雪が舞うオープニングレースを制したのは酒井拳蔵。後ろ攻めから上昇した月森亮輔にフタをされ、前受けの竹山陵太が打鐘過ぎ4コーナーから主導権。外併走の月森がバックからまくると、酒井はこれに切り替え、直線でとらえた。
 「あそこの位置は譲れない。もう少し早めに押さえにきていたら引いたけど、来た場所が場所だったので。冷静に走れました。モガく距離も短かったので楽でした。角(令央奈)さんと決められず残念ですね」
 2着に入線した月森亮輔は復帰2場所目ながらも存在感を示した。
 「(酒井が)引くかなって思ったけど、引かなくて結果的に良かったですね。顔見せからそんなに重くもなかったし、風も気にならなかったので。(右鎖骨骨折明け)2場所目ですけど良かったです」
 月森と連係を外しながらも角をさばいて酒井に切り替えた星島太が3着を確保した。
 「やっぱり若い子は風とか重馬場に強いね。出切れるかわからなかったから先に内をキメようと思ったら遅れてしまった。でも前回の2日目からギアを下げたから重馬場にも何とか対応できていますね」

2R

 後ろ攻めの宮崎康司が中団の相川永伍にしばらくフタをしてから打鐘前に踏み込む。前受けの川口公太朗が飛び付いて3番手を確保。踏み遅れた相川は後退してしまう。2コーナーから四国勢を軽くまくった川口を吉村和之が鋭く差し切った。
 「川口君が強すぎですね。特に位置を取りにいく時のダッシュが強烈。101点の選手じゃない。まくりは吸い込まれるような感じで行ったので、しっかり対応して付いていくことができました。本来なら最後までスピードが落ちないスタミナがあるんですけど、風が強かったのでちょっと失速しましたね。それで差すことができました。ワンツーが決まって良かったです」
 川口公太朗が2着に粘って人気の岐阜コンビで連を独占した。
 「展開が向いただけですね。前回の平の初日と同じような流れになったので、同じ失敗をしないように、相川さんが来たら弾いて仕掛けようと思ってました。相川さんが止めて位置が取れて、2コーナーからまくって行ったんですけど、感覚はすごい悪かったです。修正しないとダメですね」

3R

 後ろ攻めから動いて正攻法に入った矢野昌彦は神田龍の打鐘先行を受けて中団を確保。2コーナーからまくると、鮮やかに前団を飲み込んだ。
 「自分のタイミングで行きました。1回切って遅いようなら突っ張りも考えてたけど、そんなタイミングじゃなかったですね。有賀さんが動いたのが見えたから、そこだけ乗り越えられればと思った。展開は良かったし、脚は良い感じです」
 逃げた神田龍は有賀の援護もあって2着に粘った。
 「最近、初日は悪かったけど、だいぶ良い感じでいけた。有賀さんのおかげですね。感じは悪くないけど、ちょっと重たかったです」
 有賀高士は矢野マークの宗景祐樹をブロック。ラインで2、3着を決める好アシストを見せた。
 「恵まれました。久々に勝ち上がれてよかった。神田君が強かったし、点数どおりの脚じゃないと信じてた。信じたとおりでしたね。僕もいい仕事ができて少しは恩返しできたかな」

4R

 赤板で上昇する野口正則に合わせて動いた箱田優樹が中団を確保。一旦7番手に置かれた小原太樹が最終ホーム手前で追い上げると、外併走の形からまくり上げて前団を飲み込む。中団からすかさず外に持ち出した箱田が3コーナーで前団に襲い掛かるが、南関3番手を回った須藤誠が外を張りながら直線で突き抜けた。
 「やっと余裕も出てきた。ホームで小菅(誠)さんの口が空いてて大丈夫かなって車間を空けて見てました。内藤(宣彦)さんも箱田君も内でソワソワしてたから当たられないように。最後は被りたくなくて外を張りながら踏んだら伸びました(笑)。初日クリアできたのはデカい」
 2着の箱田優樹は悔しそうにレースを振り返る。
 「とりあえず中団からって作戦でした。外が空いた瞬間に仕掛けたつもりだけど、(須藤に)前に踏まれる感じで伸びきれなかった。重さはそこまでないけど、風が強くてキツかったですね」
 3着で一次予選を突破した小原太樹は自身のレースに及第点を付ける。
 「中団、中団って感じでしたけど、後ろになってしまったので。あそこ(ホーム手前)で行かないとチャンスはないと思った。あそこで動けたのは良かったと思う。車の出は悪くなかったけど、2コーナーからの伸びが足りない感じですね。みんな同じ条件ですけど、気温的にも厳しい中で勝ち上がれて良かった」

5R

選手の写真です。
大塚英伸選手

 打鐘前に出た簗田一輝を荻原尚人が押さえると、谷田泰平が一気に仕掛けて最終ホームから主導権を握る。中団からまくり上げた荻原に合わせて早めに追い込んだ藤原誠が1着をさらった。
 「谷田君サマサマですね。すかさず行ってくれました。バックからはちょっとタレてきていたし、こんな展開は久しぶりでどこから抜きにいけばいいか難しかったです。このメンツで勝てたのはうれしいですね。これで4日間、走れます。前期はS級点が取れなかったので、今期は頑張ろうと思ってます」
 人気の静岡コンビは後方に置かれる厳しい流れ。簗田のまくりに乗った大塚英伸(写真)が直線で大外を伸びて2着に入った。
 「展開は最悪でしたね。ああなると厳しい。でも、余裕はあったので、外を踏めば届くかなって思ってました」
 7番手からまくった簗田一輝は3着まで。組み立てミスを悔やんだ。
 「失敗しました。ダメなレースでした。組み立てが甘いですね。脚自体は軽かったので修正します」

6R

選手の写真です。
坂上忠克選手

 打鐘から先頭に立った永井清史はそのままマイペースの先行。別線の巻き返しを封じると、番手の坂上忠克(写真)がゴール前で逆転した。
 「永井が強いですね。1周半行って、(差すのが)やっとです。落ち着いてまくりでいいと言ってたけどね。そのほうが飛びつきもないんで。でも、あのかかりならだれも来れないぞと思った。頼もしいですね。永井とは相性がいい。次、生まれ変わったら結婚します(笑)」
 2着の永井清史だが、走りっぷりは好調そのもの。完全にレースを掌握していた。
 「前に出たら誰も出させないつもりで話してた。ペースで踏んでたし、来ても坂上さんが仕事してくれると思ってました。風は前回の岸和田のほうがキツかったので気にならなかった。自分の状態はいいと思うので、近畿勢の開催にならないように頑張りたい」
 中部3番手を回った田中雅史が3着に続いた。
 「結果、永井ちゃんが強かったですね。僕は飛びつかれたり、すくわれたりしないようにしっかり付いて行っただけ。後ろを見てたら自分が置いてかれるぐらいいいペースだったし、2コーナーからまたペースが上がった。永井ちゃんが強かったです」

7R

 地元のホープ南潤が正攻法に構え、別線の上昇を見ながら7番手まで一旦下げる。打鐘4コーナーから巻き返しを狙うと、誘導員の後ろに入り合わせて踏む亀井久幸や中団から踏む松岡孝高らを一気に叩いて主導権。番手を回った筒井裕哉がゴール寸前で捕らえて白星をゲットした。
 「作戦通りに走ってくれましたね。口が空いたわけじゃなくてホームでバランスを崩している感じだったから大丈夫かなって。余裕はありましたよ。強いは強いけどまだ硬さもあったから竹内(雄作)君みたいなバックからの伸びはそこまでじゃなかった」
 南潤の記念デビュー戦は2着という結果に終わった。
 「押さえて駆けても良かったんですけど、作戦で前から引いてカマシでいいと言われたので。打鐘で行けたけど、作戦どおりにカマシでいいかなって。でもそこは師匠にも詰まったら行かないとって言われたので。でも力んでしまってバランスを崩してしまった。自転車と体が連動していないのでその辺をしっかり修正したい」
 3着には篠塚光一をさばいて3番手を確保した松岡孝高が入線した。
 「(3番手狙いが)作戦じゃないですよ(苦笑)。もう全開で踏んだ結果。(南が)出切ってから一瞬流して少し詰まったから、内が空けば狙おうと思ったけど、その後はドンドンかかっていって。強いの一言ですね。熊本にはいない選手(笑)。ぜひ欲しいですね」

8R

選手の写真です。
成松春樹選手

 後ろ攻めの島川将貴が赤板の2コーナーから一気に踏み込んで主導権を取る。そのまま後続を1本棒にしてハイペースで飛ばしていく。この4番手を確保していた成松春樹(写真)が最終2センターから外を踏み込み、真っ先にゴールを駆け抜けた。
 「もう少し早く仕掛けたかったですね。4番手を取って仕掛けようと思っていたけど、前も流さなくて行けなかった。バックで詰まった時に、行く勇気がなかったです。脚は余裕がありました。動いた距離は短かったんですが、感覚は良かったです」
 弟子の島川の先行をフルに利した室井健一が2着に入った。
 「展開やね。(ライン)3人で勝ち上がれて良かった。最後は島川もタレていたけど、強いから決まった」
 突然、強まった雪の中でも島川将貴は果敢に逃げた。
 「先行しか考えてなかったです。雪で前は見にくかったです。タイムは悪かったけど、長い距離は踏んで感触も悪くなかった。ライン3人みんな勝ち上がれて良かったです」

9R

選手の写真です。
中西大選手

 前受けから7番手に下げた中西大(写真)は打鐘過ぎから一気にカマシに行く。「ダッシュがないんで」と出切るのに時間はかかったが、ホーム過ぎにライン3車で出切るとそのまま上位独占。地元勢のシリーズ初勝利を飾った。
 「前受けはキツい。ダッシュがないんで出切るのに脚を使いますね。風はそんなに感じなかったです。出切るのに脚を使ったんで2コーナーからペースで。何とかラインで決まったんでよかった。僕の前は近畿から3人しか(二次予選に)上がってなかったんで。緊張はしなかったし、応援が力になりました。明日(二次予選)からですね。しっかり主導権を取って残れるかどうか。頑張ります」
 番手の酒井耕介は断トツの一番人気に応えて、ホッと胸をなでおろす。
 「出切って1センターでファンから『抜いてや~』って言われたけど、これは無理と思った。離れたら最悪やと思ってたから必死でした。一番人気を決める走りをせなと思ってました」
 3番手で続いた中澤央治も「出切ったときに決まりやと思った」と笑顔でレースを振り返った。

10R

選手の写真です。
東口善朋選手

 前走、平塚での落車明けでも東口善朋(写真)が地元の意地で白星を挙げた。坂本貴史が横山尚則の動きを見ながら先に切って待つと、横山が叩いた上を高橋和也が一気にカマして主導権。東口はまくってくる坂本貴を張りながら直線抜け出した。
 「走る前は不安しかなかったですけど、何とか高橋君も頑張ってくれて勝てたので。ちょっと踏むのが早いかなって気もしたけど、(ギリギリまで待つ)そこまでの余裕がなかった。でも一走してほっとした部分もあるし、徐々に良くなると思うので明日以降も頑張りたい」
 坂本亮馬と連係を外しながらも大外を踏み込んだ中川誠一郎が2着に突っ込んだ。
 「体も反応してくれなくて。車も全然進まなかった。調子が良ければ2車身くらいは余裕で突き抜けていたと思うし修正したい」
 懸命に外々を踏み続けた坂本貴史が3着で優秀戦への切符をつかんだ。
 「坂本(亮馬)さんに内へ来られたのでタイミングを取れずに仕掛けたけど、それでも3着には入れたので悪くないと思います」

11R

選手の写真です。
香川雄介選手

 打鐘で前に出た郡司浩平を松岡健介が押さえてペースを上げるが、天田裕輝もすかさず反撃に出る。両者で激しく踏み合って最終バックを通過。9番手から車を外に持ち出した香川雄介(写真)が前団のもつれを鮮やかにまくって快勝した。
 「タマタマですよ。山形(一気)が動くまで待って、そこからですね。武田(豊樹)さんが誰かとやり合ってる感じだったので、そこを乗り越えられればと思ってました。風が強かったので、内はないなって。4コーナーから止まったけど、山降ろしを使って行けました。9番手から1着だからいいですね」
 天田が松岡の抵抗を強引にねじ伏せると、その後ろの武田豊樹は椎木尾拓哉にからまれながらも2着に食い込んだ。
 「天田君が早めに仕掛けてくれた。天田君も外で止めない選手だし、椎木尾君も隙がないのでコースがなかった。考えながらですね。急に風が出てきたし、もう必死ですよ。一生懸命、なんとか1着と思って走ったけど、外から香川君ですか。伸びてきましたね」
 最終バックから武田を追う形で郡司浩平が3着に入った。
 「4番手を取り切るのに脚を使いました。武田さんがどっちにいくのか、付いていって様子を見てました。もう少し余裕があれば、もう1回、仕掛けられたと思います。でも、周りは見えてました」

12R

選手の写真です。
原田研太朗選手

 田中晴基、原田研太朗の順で前に出ると、そこを打鐘から三谷竜生が踏み込んで主導権を握る。すかさず巻き返した田中だが、村上義弘のけん制で不発。成清貴之に下りられ、7番手に下げさせられた原田研太朗(写真)だったがバック手前からまくり上げると村上のけん制も乗り越えて2018年の白星スタートを決めた。
 「(最終)ホーム、あそこがキツかったですね。成清さんが僕のところに下りてきて、かなりバック入れた。本当は田中さんの仕掛けに切り替えてと思ってたので。後ろの2人が入れてくれたおかげです。(下げ切って、すかさず)あそこで行かんとチャンスがないし、行けると思って自分を信じて行きました。感じは悪くないですね」
 三谷後位で再三にわたるアシストを見せた村上義弘だったが、原田のまくりに屈した。
 「最後、研太朗が強かったです。竜生もSSの責任を持って内容のあるレースをしたと思うし、僕もしっかり自分のできることをした。一瞬、(原田は)止まったと思ったけど、最後僕らは内で風を受けて止まってしまった。(2日目以降も)とにかくひとつひとつ頑張るだけ」
 逃げた三谷竜生は3着に逃げ粘った。
 「(前受けは)スタートは誰も出なかったし。先行主体に行こうと思ってたし、行けるタイミングでと思ってた。あともうちょいでしたね。(田中の仕掛けに)気づくのが遅かったけど、しっかりモガけた。重かったけど、3着に残れてよかったです」
 原田のまくりに高原仁志が離れてしまったが、その後ろから池田良が直線強襲。前団に迫ったが、惜しくも4着で優秀行きを逃した。
 「しょうがないですね。(三谷を)食ったと思ったけど。デキは悪くないです」

6R

選手の写真です。
山内卓也選手

 先行態勢に入った簗田一輝を酒井拳蔵が叩くが、番手で口が空いていた筒井裕哉は簗田に飛ばされる。そこを8番手から高橋和也がまくって前団を飲み込むと、続いた山内卓也(写真)が鋭く抜け出した。

 「切るのが遅くなった時点で和也に早く引かせて残り1周で仕掛けろと言ってあったんで。僕は和也しか見てなかったので、どのくらい(前団との)スピード差があるかも分からなかった。でも何とかよかったです。和歌山は記念優勝もあるし、いいですね」

 簗田マークの成清貴之が直線鋭く伸びて2着に突っ込んだ。

 「簗田君は強いですね。根性もある。ホームは重かったしカマされるのはしょうがない。でも、あそこよく筒井をさばいたということで。あそこで(簗田を)捨てて追いかけないとまくられますね。まくられるのは分かってたけど、前と後ろの(どちらを取るか)難しいレースだった。今回は俺の調子も悪いんでね」

 まくった高橋和也は3位入線も直線で簗田を締め込んだ行為が審議の対象に。セーフの結果が出るとホッと胸をなでおろした。

 「先に切って4番手を取れればよかったけど。酒井君のカマシのスピードがよかったんで、それを追いかける形で出られました。最後余裕がなくて締めちゃったけど、セーフでよかった。感じ自体はいいと思います」

 

7R

選手の写真です。
菊地圭尚選手

 後ろ攻めにこだわった箱田優樹が島川将貴にフタをする形から一気に踏み込んで主導権。菊地圭尚が巻き返しを図った島川を大きくけん制すると、切り替えを狙った高原仁志と紺野哲也がからんで落車する。菊地圭尚(写真)が後ろの状況を確認しながら直線で鋭く抜け出し白星を手にした。

 「巻き返しも早かったし、あそこで出られたらヤバいと思って。落車もあったけど、箱田君がまだバックで踏み直していたのでまだ大丈夫だと思って最後の最後に踏みました」

 2着には落車を避けて後方からまくり上げた小原太樹が入線した。

 「初日は重くてヤバかったけど今日は軽かったですね。落車を避けてからの反応も良かったし車も出ました。落車もあって素直には喜べないけどここは相性も良いので」

 小原に離れながらも懸命に踏み続けた山本健也が3着に食い込んだ。

 「ホームで口が空いてしまったところは良くなかったけど、そのあとは集中できたので落車も避けられました。復帰戦で準決に乗れたのは大きいですね。準決勝も持ち場でしっかりと頑張りたい」

 菊地のブロックに遭った島川将貴は菊地後位に入ったが一車も進まず6着に沈んだ。

 「結果的に3番手には入れたけど、そこまでに脚を使っていたし一車も出ませんでした。完全に負けパターンですね。出切れないと弱いです」

 

8R

選手の写真です。
横山尚則選手

 後ろ攻めの月森亮輔が中団の横山尚則(写真)にフタをしてから打鐘で出る。これで6番手となった横山は3コーナーから反撃。ホームで月森を叩いて主導権を握る。最後まで力強く踏み切った横山が人気に応えて快勝した。

 「初日は何もできなかったので、自分のタイミングでしっかり主導権を取ろうと思ってました。後ろがもつれているのは分からなかったけど、飛び付けるようなスピードではなかったと思う。ホームがだいぶ追っていたんですが、バックは向かいでけっこう苦しかったです。踏んでいる感じは悪くなかったです」

 叩かれた月森は横山の後位で粘るが、これをしのいだ武藤龍生がきっちり2着に流れ込んだ。

 「横山君は大丈夫だろうけど、自分がしっかり付いていけるか心配でした。飛び付かれた時に、ちょうど横山君が踏み直してくれた。気持ちにも余裕があって、しのげたんでよかったです。初日の感じが悪かったので、セッティングを元に戻しました」

 初手から関東勢を追っていた池田良はもつれた時に追い上げ、武藤に続いて3着に入った。

 「あの並びなら横山君が先行すると思って付いていたんですけど、なかなか行かなかったので、ちょっと焦りました。切り替えようかと思った時に、ちょうど行ってくれました。ずっと前はかかっている感じでした。4番(小沼良)が遅れていたんで、うまく(武藤を)追っていけました」

 

9R

選手の写真です。
南潤選手

 スタートけん制を我慢した南潤(写真)は後ろ攻め。赤板ホームで先頭に立つが、出切ってペースを緩めたところを坂本亮馬に叩かれそうになる。内を盛り返して坂本を合わせると、一度は連係を外してしまった松岡健介がタイミングよく追い上げてドッキング。そこからペースを上げた南が力強く逃げ切った。

 「セオリーどおりに走ろうと思った。亮馬さんが来たってことは、たぶん流しすぎたんでしょうね。そこを3日目からは気を付けて。ここで出したらアカンなと思ったし、後ろがいないのは分かったので松岡さんが追い上げてきたタイミングで踏んだ。最後は気持ちですけど、踏み直せました。脚自体は初日よりよかった」

 追い上げて南に続いた松岡健介だったが逆転はならず。

 「(南は)出切ってから打鐘までもう少し踏んでたらよかったけどね。強いっすね。でも、まだ一人で(レースを)やってる気がする。もっとライン戦が分かれば、もっとすごい先行選手になる気がします。最後もあれだけ踏み直せるんだから頼もしいですね」

 矢野昌彦の2コーナーまくりに乗った須賀和彦がゴール寸前で中澤央治をとらえて3着に。

 「恵まれました。打鐘で亮馬が叩きに行ったから落ち着いてたら矢野さん(チャンスが)あるぞと思った。4着かと思ったけど、中澤さんを食えそうだと思って踏んだら3着でした」

 

10R

選手の写真です。
山形一気選手

 後ろ攻めとなった天田裕輝が打鐘で先頭に立ち、7番手に下げた永井清史を警戒しながら徐々にピッチを上げたが、打鐘過ぎに天田が空けた内を山形一気がすくってそのまま主導権。番手の室井健一が展開有利に抜け出した。

 「山形の判断に全て任せていました。永井君の番手に入るのかなって思ったけどそのまま踏んでいったので。自分は被るのが嫌でなにもできなかったけど強かった。(山形は)普段先行していないから逃げたら弱いと思ったら強かったね」

 2着には徳島コンビを追走した中村昌弘が入線。昇級2場所目にして記念の準決勝へ勝ち上がった。

 「初日も恵まれて今日も恵まれ。準決勝も恵まれたい(笑)。でも調子はずっと良かったので展開が向けばとは思ってましたよ。流れも本当にいいですね」

 奇襲の先行で別線を手玉に取った山形一気(写真)はしてやったりの表情。

 「内が空いたので諸橋(愛)さんのところまで潜って番手で勝負するか追い上げようかと思ったけどガラッと空いたのでそのまま行ってしまおうと。永井さんをしっかり合わせ切れたのは自信になりますね。判断も良かったと思います」

 

11R

選手の写真です。
五十嵐力選手

 神田龍と中西大で打鐘から激しく踏み合って主導権を争う。これで田中晴基のまくり頃に。最終ホームからスパートした田中が椎木尾拓哉のけん制を乗り越えてバックで先頭に立つ。続いた五十嵐力(写真)が鋭く差し切った。

 「(田中)晴基が強かった。それに尽きますね。でも、中近で叩き合うとは思わなかったし、展開も向きました。1着なんで感じはいいです。流れもいいですね」

 田中晴基が2着で南関ワンツー決着となった。

 「流れが向きました。打鐘ではもらったと思ったんですけどね。思ったよりも車が出なかった。中西君は本当に強い。神田君の抵抗がなければ、まくれなかったと思う。展開に助けられました」

 神田の猛抵抗を強引にねじ伏せた中西大が3着に踏ん張った。

 「ああいう風になるのは分かっていたので、もう少し早く仕掛けて前に出てペースに入れられればよかったんですけどね。出切るのにかなり脚を使ったし、バックも取れなかった。力は出し切れたんですが、アクシデント(椎木尾の落車失格)もあったので何とも言えないですね」

 

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手

 優秀の「熊野古道賞」を制したのは単騎の郡司浩平(写真)。三谷竜生が主導権を握ると番手の村上義弘が大きく車間を空ける。武田豊樹が4番手から先まくりを打つが村上のブロックで不発に。郡司はその後ろからバックで仕掛けると、前団をひと飲みにした。

 「1車でも前にと思ったけど、武田さんと併走になりそうだったので(5番手に)引いた。武田さんが先に仕掛けそうだったし、そこだけタイミングが合わないように落ち着いて。その分出ましたね。自分で位置を取ってあのまくりが出ればいいですね。でも、しっかり仕掛けられたので3日目につながると思う」

 1コーナー、7番手から仕掛けた原田研太朗は郡司の番手にはまる感じで2着に入線した。

 「優秀なんで力勝負できたらと思ったけど、進みが悪くて(番手の香川に)迷惑かけた。しょうがないと言えばしょうがないんですけどね。感覚も初日のほうがよかったので修正したい。ホーム過ぎにまくりに行ったので、郡司君のハコに入っただけ。それでも村上さんの迫力はすごかったです」

 村上義弘は3着。武田のまくりは止めたが、郡司のまくりには対応できなかった。

 「武田さんに隙がなかった。様子を見たいところで来られたので。そこからは波状攻撃みたいになって対応できなかった」

 原田マークの香川雄介は5着。「外々回されて置いて行かれた。余裕はあったけど、今日こそ内やったね。調子に乗って付いて行ってしもた」と苦笑いしながらレースを振り返った。

 

10R

選手の写真です。
武田豊樹選手
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横山尚則選手

 原田研太朗が打鐘で切ったうえを中西大が叩くと、横山尚則は冷静に3番手を確保。2コーナーまくりに合わせて番手まくりを打つ松岡健介を力で飲み込むと、続いた武田豊樹(写真)がゴール前で逆転。決勝進出一番乗りを決めた。

 「(横山は)流れの中であの位置を取ったんでしょう。先行をするつもりでいたと思いますけど、今日はスタートけん制が入ってのレースでみんなきつかったと思う。また決勝も頑張ります」

 武田と初のワンツーを決めた横山尚則(写真)は嬉しさを噛み締めながらレースを振り返る。

 「打鐘のところで3車併走になったのが大きいですね。あれで行きやすくなりました。叩きにいく準備はできていましたけど、(原田が)遅れていたので自分の判断で入りました。松岡さんが蛇行していてタイミングが取りづらかったですけど、結果的に決勝に乗れて良かったです」

 スタートけん制で誘導員を追いかけた原田研太朗は「根性でしたね」と笑顔。3番手に横山に入られる苦しい展開になったが、直線で武藤龍生をとらえて決勝戦に滑り込んだ。

 「誘導員を追いかけるのに脚を使って、打鐘のところでも結構踏んで。3番手に飛び付けるほどの態勢を整えられなかった。前は取りたくなかったけど誰も出なかったので仕方なく。連日、自分だけ届くレースになっていて後ろに申し訳ない」

 武藤龍生は最後の最後で原田に交わされ4着に。

 「悔しい…。もったいないけど、もうあれ以上は伸びないから。(原田に)脚負け感がすごいです…」

 番手まくりを飲み込まれた松岡健介は「(横山の仕掛ける)タイミングもうまく外せたと思う。でも横山が強かったですね」と肩を落とした。

11R

選手の写真です。
村上義弘選手
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南潤選手

 後ろ攻めから早めに動いた南潤が誘導員の後位に収まる。赤板で切ろうとした郡司浩平を南が突っ張り、徐々に踏み上げる。ハイピッチで駆ける南に対し、別線の機動型はなかなか仕掛けられない。番手絶好となった村上義弘(写真)が鋭く追い込んで今年初勝利を飾った。

 「南とは初連係だったし、後ろでどんな感じなのかなって思いながら付いてました。早めにピッチを上げて、3番手に郡司君がいたのも分かっていたので、しっかり状況を見ながらですね。踏んだのは直線だけです。僕は稲垣(裕之)や脇本(雄太)とか先行日本一を争うような選手の後ろに付いてきた。南にもその位置を狙えるような選手になってほしい」

 絶好の3番手のポジションを確保した郡司浩平は仕掛けられず。4コーナーからの追い込み勝負で2着に入った。

 「成清(貴之)さんに申しわけないですね。3番手を取って、あとは何もできなかった。悔しいです。前もかかっていたし、村上さんの動きも気になってしまって…。反省点の多いレースです」

 2周先行で最後まで力強く踏み切った南潤(写真)は3着。記念初挑戦でファイナル進出を果たした。

 「後ろが村上さんで緊張しました。いつもなら前に出てサーっと流して、来たのが見えたら踏む感じなんですけど、誰も見えなくてもう必死でした。かかってるのか分からなかった。いつ来るんだろうって気になって、ずっと踏んでました」

 周回中から近畿勢を追走していた池田良だが、赤板ホームで南が郡司を突っ張ったときに内から付いて行けず。バックから内へ切り込んだがリカバリーはできなかった。

 「近畿勢に付いてればと思って、あそこ(3番手)にいた。郡司も締めながら下がって来たし、あそこ付いて行ったらアウトでしょ。バックで一発(内から)勝負に行ったけど、しょうがないですね」

12R

選手の写真です。
菊地圭尚選手
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東口善朋選手

 後ろ攻めから動いた田中晴基に対して三谷竜生が誘導員を残して下げると、そこを坂本貴史がフタをする。坂本は打鐘で一気に叩いて主導権。7番手からすかさず叩きに行った三谷だったが、菊地圭尚(写真)のけん制で不発に。そのまま3コーナーから自力に転じた菊地が坂本の頑張りに応えて決勝進出を決めた。

 「(三谷が)止まる気配がなくて体で止めに行ったら前に出ちゃったので。そのまま腹をくくって踏ませてもらった。連日、北の後輩が頑張ってくれての結果だし、決勝戦は自力で何とかします」

 三谷後位から2センターで菊地後位に切り替えた東口善朋(写真)が2着で2年ぶりの地元記念優出を決めた。

 「(三谷が出切れず)色々考えることがあるレースでした。とりあえず(決勝に)乗れて。まだホッとはしてないけど、また気持ちを入れて。(決勝は)気持ちで乗りました。それだけです」

 打鐘過ぎ2センターから仕掛けた三谷竜生はホームで3番手を狙ったが取れず。再度、外を踏んだが菊地のけん制で浮いてしまう。絶体絶命の展開だったが、粘り強く踏んで3着に踏みとどまった。

 「出切れると思ったけど、出切れなかった。調子は…。それでも3着には粘れたのでヨシとしないと」

 単騎の中村昌弘は北勢を追走から中川誠一郎を飛ばして東口に切り替えたが、惜しくも4着で決勝進出はならなかった。

 「東口の後ろにいて、圭尚が仕事してるとこを狙って突っ込んだ。決勝に乗ろうと思って行ったんですけどね」

 

 <最終日・9R S級ブロックセブン>

 最終日9Rには地区ごとに選ばれた7選手によるブロックセブンが開催される。中心はバック17本の積極性が光る石塚輪太郎。残念ながら地元記念を走ることはできなかったが、最終日の一発勝負にその悔しさをぶつける。

 「ほんとはこっち(記念を4日間)走りたかったけど、しょうがない。特に変わったことはしてないけど、調子はいい。好調をキープできてると思います。去年は優勝が目標だったけどできなかった。最近は決勝2着とかも多いし、今年はそれをできるように。ブロックセブンでも走れないよりはいい。悔しい分、ここで頑張ります」

 石塚マークは笠松信幸。年末から準決勝が壁になっている印象だが、ここで石塚を交わして流れを変えるか。

 「石塚君とは初めてです。強い印象はありますね。(7車のレースが)どういう感じになるのか分からないですけど、しっかり追走してゴール前勝負したいですね。前回の平も初日はけっこうよかったんですけど、2日目、3日目と大きい着を取ってしまった。最近は準決勝の成績が悪いんで、ここで流れを変えたいですね。和歌山は相性がいいです」

 レースは石塚と高木翔の2分戦。点数では10点の開きがある高木だが、石塚との同期対決で意地を見せるか。

 「前回、平のあとはいつもどおりで調子は普通。和歌山は初めてで、単発レースは(昨年6月取手記念での)レインボー以来です。同期対決っていうのは意識してないけど、すんなり出られるのはキツい。その辺を考えて走りたい」

 稲村成浩は「取手のあとは普段と変わらず。状態もいつもどおりだと思う」。高木の番手で人気の中近コンビに一矢報いることはできるか。