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UTSUNOMIYA KEIRIN

24#

検車場レポート

  • 3/18 Thu.  (前検日)
  • 3/19 Fri.  (1日目)
  • 3/20 Sat.  (2日目)

1R

選手の写真です。
石井寛子選手
 石井寛子(写真)は宇都宮バンクを得意にしている。前回の取手は決勝2着に敗れたが、今回のメンバー構成では負けられない。
 「取手は今思えば調整に失敗しました。決勝は悔しかったです。(500バンクは)好きです。全場、優勝できていると思います。どこからでも突っ込める感覚があります。去年、久留米の同じ大会は決勝2着でとても悔しい思いをしているので、リベンジしたいです」
 追加参戦の岩崎ゆみこは直前の地元取手で結果を残せなかったが、できる限り修正してきた。
 「取手の時は練習から不安で、いつもと違う感じで、脚が回らなかったです。でも、動かずにいるよりは積極的に動いて、自分のレースをしっかりしようと思ってます。今回は切り替えてやってきたので、決勝を目指して頑張ります」

2R

選手の写真です。
太田美穂選手
 太田美穂(写真)は高いレベルで成績が安定している。妹の瑛美(120期)の存在が発奮材料になっている。
 「最近は結果は出ているんですが、先行が少ないので、積極性を出したいですね。練習はバンク中心で妹と一緒にやってきました。妹に負けたくないという気持ちと自分のレースを見てもらって、しっかりした自力選手になってほしいという気持ちがあります。初日はしっかりレースを読んで、行けるところから仕掛けます」
 梶田舞は約1カ月半ぶりの復帰戦を地元で迎える。
 「体調不良で欠場してました。10日からバンクに乗り始めました。自力の練習をすごいやってきたので、その成果を出せれば。ここはずっと練習しているバンクなので。初日は自力自在に。優勝を目指して頑張ります」

3R

選手の写真です。
鹿内翔選手
 鹿内翔(写真)は差し脚好調。予選クラスでは実力上位の存在だ。
 「ここ2、3場所、乗り方を変えて良くなりました。楽になって常に余裕がある感じです。前回(京王閣)の感覚もすごい良かったです。坂本(周作)君は冬期移動で一緒に練習しているし、強いのは知っているので。しっかり付いていきます」
 松尾信太郎は試行錯誤しながら進化を続けている。
 「(2月)別府が終わって、クツのサンをいじったら(3月)福井はあまり良くなかったので、別府の時にまた戻しました。いろいろ流行りのセッティングにしたりしたけど、かみ合ってない感じなので、やっぱり自分に合うのが一番かなと。前回よりは確実にいいと思います」

4R

 杉本正隆は3月広島FIの初日に落車したが、幸い軽傷で済んだ。
 「(広島は)雨が降っていたので、落車は軽傷でした。大丈夫です。フレームは前に使っていたものに換えてきました。そんなに違和感はないです。練習はふつうにやってきました。悪くないと思います」
 戸田洋平は3月玉野記念in広島で2勝を挙げるなど差し脚は切れている。
 「広島は自分のやりたいレースはできました。いつも通り、ここに向けて練習、調整をしてきました。問題ないと思います。宇都宮はいいイメージを持ってます。黒田(淳)君を信頼して任せます」

5R

 伊原克彦は2月伊東FIで準Vと大健闘。初日予選は3場所連続で連対している。
 「前回(玉野記念in広島)の感触は悪くなかったと思います。あとは展開、走り方、気持ちの面かなって。練習はいつも通り、しっかりやってきました。宇都宮は走りやすい印象です。いつも通り自力で頑張ります」
 渡部幸訓は3月西武園FIの最終日を欠場している。
 「(西武園FIは)2日目に接触して、腰を痛めて途中欠場しました。それから前半はケアして、残りの1週間はいつも通り練習してきました。体調は問題ないです。宇都宮は相性いいバンクです」

6R

 福田知也は今年に入って調子を上げていたが、アクシデントに見舞われた。
 「(2月小倉FIの)最終日にふくらはぎの肉離れをしてしまって…。それから2本(FIを)欠場しました。けっこう酷かったですね。練習は1週間くらいやって大丈夫そうなんですけど、走ってみないと分からないですね」
 網谷竜次は目立った活躍こそないが、初日予選の成績は悪くない。
 「前回(玉野記念in広島)の感触は良かったです。展開ですね。昨日(17日)まで3日間、250バンクの講習を受けてました。今回は500バンクなので、それがどうかですね」

8R

 柿澤大貴は3月豊橋FIで準Vと結果を残したが、準決勝は末木浩二のカマシに離れている。
 「(豊橋は)2日目に離れてしまったので、良くなかったですね。そこからしっかり修正してきました。(2月)川崎(全日本選抜)は着は大きかったんですが、しっかり走れたので自信になりました。500バンクは好きなほうです。前回よりもいいと思います」
 江連和洋は地元GIIIに向けて、できる限りの準備はしてきた。
 「最近はやれているほうでしょう。ここに向けて、やれることは全部やってきました。展開もあるから結果はどうなるか分からないですけど。(柿澤に)頑張ってもらいます」

9R

選手の写真です。
望月一成選手
 望月一成(写真)は3月別府FIで待望のS級初優勝を飾った。徹底先行のスタイルを貫き、大きく成長している。
 「順調にきてますね。前回の小倉も非常に良かったです。今回から新車を使います。前よりも大きめのものを作りました。そのほうが後半のタレは少ないけど、前半のダッシュが落ちるから、そこが悩みどころですね。ここに向けての調子は上手くいきました」
 同県の頼もしい後輩を目標にできる新田康仁も気持ちは入っている。
 「大垣記念から中3日なんですけど、練習とケアをしっかりやって、調子自体はいいと思います。宇都宮はいつも1着が取れているし、相性いいバンクです。望月君とは2、3回連係があるけど、まだワンツーはないので、しっかりサポートして決まるようにしたいですね」

10R

選手の写真です。
佐々木悠葵選手
 佐々木悠葵(写真)は直近3場所で優勝2回、準V1回と文句なしの成績。2度目のGIII挑戦で大きな期待を集める。
 「前回(広島FI)の決勝は前がやり合ってくれて、展開が向きました。まくりに行った時にイメージと違って、ただ外、外を踏んでいる感じなので、もっとへばり付いてスピード良くまくるのが理想ですね。その辺はもっと勉強していきたいです」
 成清貴之は3月静岡FIで決勝3着と好走。今シリーズの初日は即席で佐々木とラインを組む。
 「前回は感触はダメだったんですが、ラインに助けられて気持ちで走りました。体調は変化ないです。忙しくて練習は3日くらい。佐々木君は連係したことがないけど、いいレースをしているし、すごい強い選手だと思ってます」

11R

選手の写真です。
神山雄一郎選手
 山岸佳太は3月静岡FIで優出を逃した。地元勢に任された初日は積極的に攻める。
 「静岡は入る前から良くなくて、レースも良くなかった。反省点が多くて、考えさせられる内容でした。終わってギックリ腰になったので、広島(FI)を休んでケアしてから、静岡で感じたことを練習で多めにやってきました。初日はプレッシャーもあるけど、ラインでワンツースリーが決まるようにしたいですね」
 神山雄一郎(写真)は3月静岡FIで3度の確定板入り。地元G3に向けて仕上がりは順調だ。
 「静岡の感触は良かったです。ここに向けて調整できたし、万全だと思います。花粉症はここ数年は体質が変わったのか、そんなに出てないです。地元なんで1着を目指して、みんなで力を合わせて頑張ります」

12R

選手の写真です。
小松崎大地選手
 小松崎大地(写真)は3月小倉FIで今年初優勝を達成した。今シリーズは得点最上位。しっかり力を見せつける。
 「小倉は思った通りに動けていたので悪くないと思います。計画的にトレーニングはできました。ダービーが直近の大きいGIなので、そこにウエイトは置いているんですが、目の前の一戦をしっかり出し切っていかないと得るものがないですからね。デビュー初勝利と特別初勝利が宇都宮。走りやすいし、縁起のいいバンクなので、しっかり頑張ります」
 小川真太郎は前回の広島FIから中3日で疲れが心配される。
 「この1カ月くらいずっと忙しくて、まとまった練習ができてなかった。これが終わって、少し空くので、今回は気合で乗り切りたいと思います。初日は力勝負します。立ち遅れないようにしたいですね」
 関東勢は3車で結束。番手を回る杉森輝大は好気配だ。
 「前回の静岡は久しぶりにいい感触でした。前回からセッティングをすべて極端に変えて、良くなりました。今回も楽しみですね。500バンクはチャンスがあると思うので、しっかり落ち着いて走ります」

1R

選手の写真です。
石井寛子選手
 5番手からゆっくり踏み上げた高木佑真が最終ホーム過ぎから主導権を握る。2コーナー、6番手の位置から岩崎ゆみこがまくるが、これを追った石井寛子(写真)がその外をまくり上げて快勝した。
 「人気に応えられて、かなりホッとしてます。最近は前々に攻めて勝ちたい気持ちが強いので、スタートで前に行きました。1回、高木さんが切ったところで踏んだけど、連なっていたので出そうと。500バンクはチャンスはたくさんあるからいいですね。体が動かないかなと思ったが、直線は脚が回った。500バンクはどこからでもいけるのが魅力ですね。2日目も人気に応えられる走りをしたい」
 中村由香里は大外を伸びて2着に食い込んだ。
 「スタートは前団がほしかったが、後ろからに。流れに乗って機敏に走れました。500バンクだったので(2着に)届いた。体が機敏に動いていて良かったと思う。かなり状態はいいと思う。メンバーの中でも自分は下位なので、大穴を狙っている。2日目が大事なので、集中して走ります」

2R

選手の写真です。
太田美穂選手
 最終ホームで誘導員が退避。前受けから先頭に立った比嘉真梨代が緩めているところを2コーナーで寺井えりかが抜き去る。これを追いかけた梶田舞がバック前からまくるが、さらにそのうえを太田美穂(写真)がまくって人気に応えた。
 「梶田選手にけん制されて、自分のミスで先行できなかった。そこは反省ですね。落ち着いて行けるところからは行けたと思います。1着は取れたし、明日(2日目)はしっかり先行できるように」
 ゴール前で梶田と板根茜弥がからんで両者ともに落車。太田のまくりを追いかける形になった中野咲が2着に入った。
 「作戦では(初手は)もうちょっと前にいる予定でした。迷いもあって気付いたら後ろになってました。結果的に太田選手の後ろになって2着に入れてラッキーでした」

3R

 前受けした原口昌平が打鐘で坂本周作を突っ張ってペースを落とすと、坂本は打鐘過ぎ4コーナーから山おろしを使って一気に先制する。原口は大きく車間が空いた5番手になってしまったが、最終バックから徐々に車間を詰めると逃げる東日本ラインを直線でとらえた。
 「先行基本に考えて前取って下げて早めのカマシで考えていたけど、不意をつかれてあの展開になった。まだ1周以上あったので仕掛けてこないだろうと思っていた。踏もうと思ったところで仕掛けられた。3人で決まるように早めにまくり追い込もうと思ったが、前がかかっていた。状態はいいし、500バンクは400バンクより走りやすい」
 鹿内翔は絶好の位置で4コーナーを回ってきたが、最後は原口のまくりに屈した。
 「原口君が緩めてくれていて、坂本君が積極的ないいレースをしてくれた。バックではワンツーだと思った。でも原口君とスピード差があって、それを計算し切れず。1着取れず残念。前に出ているから悪くないですね」

4R

選手の写真です。
杉本正隆選手
 中団から先に動いて切った黒田淳を末木浩二が打鐘の3コーナーで押さえて逃げる。中団は黒田と佐藤一伸で取り合いに。ペースで駆けた末木を杉本正隆(写真)がゴール前できっちり逆転した。
 「(中団の併走は)何となくそんな感じはしてました。誰か来たら、仕事するつもりでした。(前回の落車の影響は)若干、違和感はあるけど大丈夫です。GIIIの決勝に乗ったことがないし、来た以上はしっかり頑張ります」
 末木浩二は持ち味の先行勝負で2着。ラインを上位独占に導いた。
 「車番が悪かったので、後ろからだと思ってました。落ち着いて駆けました。ずっと8割くらいの同じペースで踏んでました。初日はクリアしたいと思っていたので、自信になりました」

5R

 後ろ攻めから打鐘過ぎに誘導員を下ろした伊原克彦だったが、そこを大矢崇弘、藤根俊貴と次々に切られて7番手になってしまう。藤根のペースに最終バックも一本棒になっていたが、伊原は3コーナーから一気に仕掛けると前団を鮮やかに飲み込んだ。
 「中団、中団を回って仕掛けたかったが、藤根君の積極性と大矢君がきっちりしたレースをして後方になった。後方になったので届くところから仕掛けようと。タイミングは若干、遅かったのでそこは反省。スピードは良くも悪くもですね。その辺は調整して良くしたい。あとは組み立てとか気持ちの面ですね」
 伊原をけん制しながら踏み込んだ渡部幸訓だったが、スピードに乗った伊原に伸び負けてしまった。
 「藤根君が早めに行ってくれて、2センターぐらいで伊原さんが来たのがわかって、もっとうまく張っていれば1着も取れたし、藤根君も残せたと思う。さじ加減が難しかったですね」

6R

選手の写真です。
脇本勇希選手
 後ろ攻めの脇本勇希(写真)の後位は初手から競り合い。打鐘からペース駆けに持ち込んだ脇本がそのまま力強く押し切った。
 「初手は前の予定で後ろになってしまったんですけど、しっかり押さえて駆けようと。かかる前に行かれても嫌なので、三登(誉哲)さんだけ見て、残り1周からペースを上げました。三登さんが来たのが見えて、出られないように全開で踏みました。S級の勝利自体3回目。G3は初勝利でうれしいです。変なレースをしないようにして、決勝に乗りたいですね」
 番手の決着は伊藤大志が最終2コーナーで福田知也に競り勝つ。青森コンビの後位にスイッチした松坂英司が2着に突っ込んだ。
 「(福田)知也が競り負けちゃって、あそこでは入れられなかったですね。ここ2場所、踏むところを間違って失格してるんで、最後は外を踏もうと。結果的に2着なんでホッとするというか、うれしいです。(伸びは)良かったと思います」

7R

選手の写真です。
筒井裕哉選手
 前受けから7番手まで車を下げた平尾一晃が最終ホームで一気に巻き返すと逃げる巴直也と踏み合いになる。後方で脚をためていた畑段嵐士が加倉正義のけん制を乗り越えてまくり切ると最後は筒井裕哉(写真)が差し切った。
 「全てお任せでした。(畑段は)自信を持ってますね。加倉さんにからまれていたから大丈夫かと思ったが、余裕がありましたね。抜きにいくのは早かったかなと思う。落車とかいろいろと重なって、試行錯誤して裏目って成績が落ちたけど、そのうちバシッと上がってくると思う」
 畑段嵐士は2コーナーまくりで前団の踏み合いを飲み込んだ。
 「中団からの考えでした。前のスピードとかを見ながらでしたね。読み通りにはいかなかったが、それなりのレースはできた。バンクも軽かったから自力的にはいつもよりいいのかなと。今回は裏開催なので、チャンスはものにしたい」

8R

選手の写真です。
柿澤大貴選手
 後ろ攻めの柿澤大貴(写真)から月森亮輔、北野良栄の順で切って先頭に立つ。柿澤が中団の外まで追い上げると、月森が内をすくって北野の番手勝負に出る。前団がもつれたところを柿澤が好回転でまくり切った。
 「(初手は)中団がほしかったけど、しょうがない。1回レースを動かして切って、そこから考えようと。月森君が北野さんを出させる感じの踏み方だったので追い上げたら、月森君が番手まで行ってくれました。90パーセントは追い上げのつもりで行きました。北野さんが流していたので出切って、そこからマイペースで粘れたので悪くないです。反応は良かったと思います」
 月森マークの坂本修一が最終バックから自力に転じて2着に。
 「(月森が)内に行って付いて行ったんですけど、北野さんが流していて、さばける感じじゃなかったので、外から行かせてもらいました。何も考えずに外を踏んだだけですね。状態は悪くないと思います。少しでも上のレースを走れるように頑張ります」

9R

 別線が切り合って鶴良生が最終主導権を握る。後方に置かれた望月一成は7番手から一気にまくり返すと別線のけん制をものともせずに前団を飲み込んだ。
 「切れはなかったですね。何とかなったって感じ。行けるぞって感じではなかった。フレームがバッチリと合っていないから、どうセッティングをいじるかは先輩たちと相談して調整したい」
 望月の仕掛けにピタリと続いた新田康仁だったが、望月に踏み直されて逆転はならず。
 「(望月は)脚の差で無理矢理行ったけど、上位ならさばかれて不発になっている。それが今の彼の課題ですね。最後はガチで抜きに行って抜けず。踏み直されましたね。一成の成長を感じるレースでした。状態はいい」

10R

 打鐘の4コーナーで内をすくって先頭に立った薦田将伍に佐々木悠葵が襲いかかる。最終2コーナーで薦田を抜き去った佐々木がまくってきた相笠翔太をきっちり合わせて押し切った。
 「薦田君にすくわれたのは想定外だったけど冷静に対処できました。踏み出しはそんなに良くなかったけど、しっかり踏み直せました。(相笠のまくりは)誰か来たら合わせるつもりだったので大丈夫でした。練習はそんなにできてないけど、状態はいいと思います」
 即席でラインを組んだ成清貴之が佐々木にきっちり続いて2着をキープした。
 「基本的には佐々木君にやりたいレースをしてもらって任せていました。相笠君のまくりのスピードは良かったけど、佐々木君の強さを信じて付いていました。パターン的にはもう少し差し込みたかったですが、ワンツーが決まったのは良かったです」

11R

 スタートけん制が入り前受けした山岸佳太は車を下げて3番手の位置で三好陽一にフタをされる。三好が打鐘の4コーナー仕掛けると、外に持ち出した山岸がすかさず反撃を開始。流していた三好を1センターで山岸が叩いて3車できっちり出切る。これで関東勢で上位独占の態勢となり、最後は番手の神山雄一郎が差し切った。
 「スタートはけん制が入ったから前を取るしかなかったですね。山岸君は強いレースをしてくれるから力を出し切れば問題ないと思っていた。バックで踏み直して、後ろの自分は脚を使って、抜けるチャンスがあれば、抜こうと思った。ここで最近、人気に応えられていなかったから人気に応えられて素直に嬉しい。お客さんが来てくれたら頑張り甲斐がありますね。前回から良くなって、その調子のまま来れている」
 山岸佳太はライン3人で上位独占に導く先行策で2着に残った。
 「前受けより中団の方が先行できると思ったけど、けん制が入ったので前を取った。想定通りではありましたね。距離は長いかなと思ったけど、行ったほうがラインで決まると思った。こういうレースを想定して練習をしていた。神山さんにすんなり抜かれたのは悔しい。神山さんは仕上がってますね。ただワンツースリーだったのはうれしい」

12R

選手の写真です。
神山拓弥選手
 最終レースの特選は地元の神山拓弥(写真)が1着。3連単の配当13万円台の大穴決着となった。レースは小川真太郎、小松崎大地の順で切ったうえを竹内雄作が押さえて最終ホーム前から逃げる。前受けから7番手まで下げた宿口陽一は2コーナーからまくり上げるが、5番手の小川に合わされて不発。バック最後方から内を突いた神山が直線でシャープに伸び切った。
 「(宿口は)頑張ってくれたんですけど、小川君とスピードが合ってしまう感じだったので、内に行きました。コースは見えていたけど、1着までいけるとは思わなかったです。(状態は)申し分ないですね」
 絶好の3番手を取ってまくった小松崎大地は2着。
 「車番が良くなかったので、取れた位置からいい位置が取れればと思ってました。流れに乗って動けたと思います。竹内君のかかりが良くて、川口(聖二)君も止めてきていたので、車の出は良くなかった。組み立て自体は良かったんですが、それで勝ち切れなかったのは悔しいです」
 逃げた竹内の番手で絶好となった川口聖二は3着まで。
 「(竹内)雄作さんが駆けてくれて、1着を取らないといけない展開だったし、反省点はありますね。小松崎さんを止められなかったし、もう少し上手く対応できれば良かった。脚の感じは余裕があって良かったです」

1R

選手の写真です。
岩崎ゆみこ選手
 最終ホーム過ぎに4番手の位置から岩崎ゆみこが一気に踏み込んで主導権を取る。前受けから飛び付いて2番手に収まった石井寛子が直線で鋭く追い込んだ。
 「どんなメンバーでも人数でも前からのレースをしっかり勉強したいなと思ってました。仕掛けが遅くなるだろうから、それでも勝てるような判断力を付けたいと思っていたのでバッチリでした。あそこは譲れない位置。当たってはいないけど、ギリギリでした。詰まるのが嫌で外していた。今日(2日目)のほうが体が動いたけど、もう少し改善点はある」
 岩崎ゆみこ(写真)は石井に交されたが、2着に粘った。
 「本当はカマしていきたいと思ったが、初日は仕掛けが早く、今日(2日目)は遅めに行きたかったが、石井さんがスピードを落として詰まっていたので行きました。思っていた通りになった感じですね。押し切っちゃうのかなと思った」

2R

選手の写真です。
高木佑真選手
 4番手から動いて2番手の位置に入った高木佑真が最終2コーナーから踏み上げる。これを追いかける形から太田美穂が力強くまくって連勝を飾った。
 「緩んで行こうと思ったところで(高木が)行ったので、勢いを借りて行きました。先行したいんですけど、500バンクで仕掛けどころが分からずに悩んでいるところもありますね。連日、まくりに回っているんですが、しっかり1着が取れているし、自分のレースはできているのかなって思います。決勝は先行選手が多いし、立ち遅れないようにして、行けるところから行こうと思っています」
 太田に踏み負けた高木佑真(写真)だが、2着に逃げ粘って決勝に進出。
 「(太田)美穂さんより先に踏んで負けてしまったんですが、2着に残れたのは良かったです。美穂さんを意識してのレースになりました。もっと自分のレースをして勝てるぐらいの脚力をつけないとダメですね。周りのことを意識して、この2日間はいまいちです。決勝は積極的に自力を出して頑張ります」

10R

選手の写真です。
竹内雄作選手
選手の写真です。
神山雄一郎選手
 打鐘過ぎに飛び出した末木浩二に対し、前受けから4番手に収まった望月一成がホーム前から襲いかかる。末木が2コーナーで自ら望月をブロックすると、空いたインから宿口陽一が番手まくりを敢行。前団のもつれを単騎の竹内雄作(写真)が最後方から豪快にまくり切った。
 「前々にいるつもりだったんですけど、気が付いたら9番手でした。末木君の踏み出しに付いていけなかったし、あとは畑段(嵐士)君の仕掛けを見て、自分のタイミングで行こうと。余裕はありました。9番手だから行けたのもありますね。1歩目、2歩目はヤバいと思ったんですが、そこから上手く自転車が流れてくれました。初日は末脚を欠いたけど、今日(2日目)はまくりで最後まで踏み切れました」
 番手まくりで望月を合わせ切った宿口陽一が2着に入った。
 「末木君に頑張ってもらう形でレースをしました。ホームですかさず(望月が)来てけん制したけど止められなかった。内に行ってしまって申しわけなかったんですが、あそこしかなかったですね。脚の感じはいいと思います」
 宿口に続いた地元の神山雄一郎(写真)が3着で決勝進出を決めた。
 「前2人のおかげです。最高ですね。もがき合いになると思っていたけど、宿口が上手く対応してくれた。最後、差し込める感じじゃなくて、キツかった。僕の3着でお客さんが喜んでくれたので、うれしかった。状態は全然いいです。いいから3着に入れた感じです」

11R

選手の写真です。
柏野智典選手
選手の写真です。
小川真太郎選手
 打鐘過ぎに小川真太郎が切って原口昌平を出させると後方を嫌った山岸佳太が内にもぐる。外併走となった小川は原口がペースを落としていたのを逃がさず一気のカマシ敢行。これで絶好となった柏野智典(写真)が好展開を逃がさず差し切った。
 「小川君の状態が良さそうで勘がいいなと。考えが一致したからこれなら大丈夫だなと。山岸君が内にきてどうするのか焦るのかと思ったけど、すぐに切り替えて行ってくれて判断が良かった。踏み出しはキツかったけど、その後は良かった。最近はよく前を抜けるので状態はいいです」
 小川真太郎(写真)は好判断でカマして2着に粘った。
 「スタートは中団か前がいいと思っていたけど、前のレースで関東勢が気合入っていたので後ろからの方がいいかなと。原口君も積極的だから山岸さんと踏み合えばいいなと思っていたけど、違った展開になった。原口君が流していたので行きました。レース勘はずっと走っているからいいし、嗅覚が良い。ただキツかったですね。500バンクでバックを取るとは」
 原口マークから柏野の後位に切り替えた新田康仁が際どい3着争いを制した。
 「(小川)真太郎が来て、スピード差があって止められる感じじゃなかったので、前に踏ませてもらいました。本当は柏野のところにいきたかったけど、(坂本)修一のところになった。前もかかっていたので、必死に前に踏んでました。脚の状態は悪くないので、決勝もベストを尽くして頑張ります」

12R

選手の写真です。
渡部幸訓選手
選手の写真です。
佐々木悠葵選手
 佐々木悠葵、小松崎大地の順で切ったところを前受けから8番手まで下げた脇本勇希がすかさず巻き返して最終ホームから主導権を取る。3番手を確保した小松崎が2コーナーからまくるが、その外を佐々木が抜群のスピードでまくり切る。小松崎との連係を外していた渡部幸訓(写真)が関東勢の後位から外を鋭く伸び切った。
 「(小松崎)先輩にお任せして、信頼して付いていくだけでした。一番いい位置を取って、ホームでは決まったかなと思ったんですけどね。小松崎さんに付いていかなくちゃいけないんですけど、はさまれたりして危険な匂いがしたので。冷静にその場、その場で対処はできたと思います。宇都宮はA級時代から相性が良くて、それが出ました。引き続き、調子はいいですね」
 好回転でまくった佐々木悠葵(写真)は2着。GIII初優出を果たした。
 「脇本(勇希)君は後ろからだと思っていました。周回中に考えて走りました。1回レースを動かして、脚的にはすごい良かったです。踏み出しは最高に良くて、小松崎さんと併走する感じになったので、出切る時は全開で踏みました。それで最後はタレる感じでした」
 佐々木マークの杉森輝大は3着に入るのが精いっぱいだった。
 「(佐々木は)まくりに構えると思ったけど、ホームですかさず行ったので僕の対応が遅れました。付き直してからは余裕がありました。何とか決勝に乗れました。乗れたからにはしっかり頑張ります」