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TOYOHASHI KEIRIN
45#
決勝戦レポート
清水裕友(山口・105期)
清水裕友がG1初制覇
「とてもうれしいんですけど、松浦(悠士)さんの怪我が心配ですね」
7度目のG1ファイナルでたどり着いた初戴冠。昨年の競輪祭では清水裕友、松浦の並びで松浦に初タイトルをもたらした。ともに中四国地区を引っ張ってきた松浦が、直線で落車に見舞わた。清水は開口一番、松浦を気遣い、こう続ける。
「いざ(G1を)獲ってみたら、まだ実感がなくてポカーンとしている感じです(笑)」
16年に初めてS級にステージを上げたが、翌年には一度A級に陥落した。S級にカムバックしたあとは、とんとん拍子もG1デビューは一昨年2月の全日本選抜と決して早くはなかった。その清水が100期台としては、三谷竜生(101期)以来のタイトルホルダーに輝いた。
レースは松浦が最終ホーム手前で主導権を握る。叩かれた三谷も踏み続けるが、清水まで出切って、願ってもない展開が訪れた。
「郡司(浩平)さん、平原(康多)さんが行ったあとにすぐ松浦さんが行くかと思ったら、1回待ったんでドキドキしながらでした。(松浦は)行き切るとは思ったんですけど、三谷さんが粘りそうだったんで、そこは集中しました」
展開は絶好ながらもラインは2車。後ろには別線が虎視眈々。さらに5番手から山田英明がまくって出ると、清水は3コーナーから番手まくりを敢行、目いっぱい踏み上げた。
「誰が来たのかはわからなかったんですけど。誰か来たと思ったんで、待って潰れるよりかは出ていってと思った。本当に余裕はなかった。(ゴールした時は)平原さんにいかれたと思いました」
ゴール前は山田のまくりに乗って強襲した平原と、ハンドル投げの勝負。確信のゴールではなかったものの、4分3車輪と写真判定に持ち込まれることなくタイトルをつかんだ。
「正直、自分に余裕があれば、松浦さんとゴール勝負ができたかもしれないなという気持ちがある。そこを練習で磨きつつ、いろいろと模索していきたいなと思います。(昨年の競輪祭で優勝した松浦と)G1を2回続けて中国地区で獲れたっていうのは、すごくいいことだと思う。今後、松浦さんとの連係もそうですし、もっと(同地区の)ほかの人ともうまく連係を決めたい」
2年目のS級S班でG1初制覇。20年のグランプリ一番乗りを決めた25歳の若武者にとっては、まだ序章。松浦とともに中四国時代を築き上げていく。
7度目のG1ファイナルでたどり着いた初戴冠。昨年の競輪祭では清水裕友、松浦の並びで松浦に初タイトルをもたらした。ともに中四国地区を引っ張ってきた松浦が、直線で落車に見舞わた。清水は開口一番、松浦を気遣い、こう続ける。
「いざ(G1を)獲ってみたら、まだ実感がなくてポカーンとしている感じです(笑)」
16年に初めてS級にステージを上げたが、翌年には一度A級に陥落した。S級にカムバックしたあとは、とんとん拍子もG1デビューは一昨年2月の全日本選抜と決して早くはなかった。その清水が100期台としては、三谷竜生(101期)以来のタイトルホルダーに輝いた。
レースは松浦が最終ホーム手前で主導権を握る。叩かれた三谷も踏み続けるが、清水まで出切って、願ってもない展開が訪れた。
「郡司(浩平)さん、平原(康多)さんが行ったあとにすぐ松浦さんが行くかと思ったら、1回待ったんでドキドキしながらでした。(松浦は)行き切るとは思ったんですけど、三谷さんが粘りそうだったんで、そこは集中しました」
展開は絶好ながらもラインは2車。後ろには別線が虎視眈々。さらに5番手から山田英明がまくって出ると、清水は3コーナーから番手まくりを敢行、目いっぱい踏み上げた。
「誰が来たのかはわからなかったんですけど。誰か来たと思ったんで、待って潰れるよりかは出ていってと思った。本当に余裕はなかった。(ゴールした時は)平原さんにいかれたと思いました」
ゴール前は山田のまくりに乗って強襲した平原と、ハンドル投げの勝負。確信のゴールではなかったものの、4分3車輪と写真判定に持ち込まれることなくタイトルをつかんだ。
「正直、自分に余裕があれば、松浦さんとゴール勝負ができたかもしれないなという気持ちがある。そこを練習で磨きつつ、いろいろと模索していきたいなと思います。(昨年の競輪祭で優勝した松浦と)G1を2回続けて中国地区で獲れたっていうのは、すごくいいことだと思う。今後、松浦さんとの連係もそうですし、もっと(同地区の)ほかの人ともうまく連係を決めたい」
2年目のS級S班でG1初制覇。20年のグランプリ一番乗りを決めた25歳の若武者にとっては、まだ序章。松浦とともに中四国時代を築き上げていく。
松浦にとっては計算された三谷の動きだったのかもしれないが、平原康多にとっては大きな誤算。打鐘で三谷に押さえられ、さらには山田にも割り込まれて6番手。山田に乗って強襲するも2着までだった。
「三谷が切ってくるとは思わなかった。あの2車が余計というか、ヒデ(山田)もいて3車が…。感じは良かったんでチャンスがあると思ったけど、これが実力」
「三谷が切ってくるとは思わなかった。あの2車が余計というか、ヒデ(山田)もいて3車が…。感じは良かったんでチャンスがあると思ったけど、これが実力」
単騎の山田英明は松浦ラインの仕掛けに乗って、最終ホームでは空いた5番手に入る。真後ろの平原にも怯むことなく、バックからまくって前団に迫った。
「単騎だったので初手の位置は難しかったですけど、やっぱり松浦の3番手が理想というか魅力的ですよね。でも、考えすぎずに流れのなかでって感じでした。(まくりは)行けるかどうかじゃなくて、行ってみてどうかって感じでしたね。そこからどう着を取るか考えようと。でもダメでしたね。平原さんに抜かれてしまっては」
「単騎だったので初手の位置は難しかったですけど、やっぱり松浦の3番手が理想というか魅力的ですよね。でも、考えすぎずに流れのなかでって感じでした。(まくりは)行けるかどうかじゃなくて、行ってみてどうかって感じでしたね。そこからどう着を取るか考えようと。でもダメでしたね。平原さんに抜かれてしまっては」
平原マークの佐藤慎太郎は、直線でコースを探して踏んだ。
「最後は外を踏めば良かったけど、平原が行ってる外を踏んでも届かない。松浦、清水って強い2人が並んで、すんなり逃げちゃうと(別線は)キツい。(今後)そこをどうにかしてかないと。でも、平原の後ろで負けるなら納得です」
「最後は外を踏めば良かったけど、平原が行ってる外を踏んでも届かない。松浦、清水って強い2人が並んで、すんなり逃げちゃうと(別線は)キツい。(今後)そこをどうにかしてかないと。でも、平原の後ろで負けるなら納得です」
レース経過
号砲で飛び出した三谷竜生、村上博幸の近畿コンビが前受けし、周回は三谷-村上-松浦悠士-清水裕友-平原康多-佐藤慎太郎-郡司浩平-和田健太郎-山田英明の並び。
郡司が赤板1コーナーで、この動きに続いた平原が1センターで先頭に立つが、ここでは松浦は動かない。打鐘で三谷が切ると、松浦はこの動きに乗って打鐘過ぎ4コーナーから主導権を握る。合わせて踏んだ三谷が3番手に飛び付くと、中国コンビと口が空いた単騎の山田は5番手に。6番手に平原、8番手に郡司で最終ホームを通過する。車間を切って別線の反撃に備えていた清水は三谷のバックまくりに合わせて3コーナーから踏み上げる。番手に付き直す形になった三谷に代わり、バックまくりの山田が清水に詰め寄るが、直線で三谷との接触もあって届かない。松浦の気持ちに応えた清水が悲願のG1初優勝。山田の仕掛けに続いた平原が外を2着に突っ込んだ。
着 | 車番 | 選手名 | 府県 | 期別 | 級班 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | 清水 裕友 | 山口 | 105期 | SS | 11.6 | まくり | ||
2 | 5 | 平原 康多 | 埼玉 | 87期 | SS | 3/4W | 11.2 | 追込み | |
3 | 6 | 山田 英明 | 佐賀 | 89期 | S1 | 1/4W | 11.3 | 捲残 | |
4 | 1 | 佐藤 慎太郎 | 福島 | 78期 | SS | 1B | 11.2 | ||
5 | 7 | 郡司 浩平 | 神奈川 | 99期 | SS | 1/8W | 11.1 | ||
6 | 4 | 和田 健太郎 | 千葉 | 87期 | S1 | 1B | 11.1 | ||
7 | 2 | 村上 博幸 | 京都 | 86期 | SS | 3B | 12 | ||
8 | 8 | 三谷 竜生 | 奈良 | 101期 | S1 | 1B1/2 | 12.2 | ||
9 | 3 | 松浦 悠士 | 広島 | 98期 | SS | 0 | H B |