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23#
決勝戦レポート
マティエスブフリ(外国・999期)
ブフリが完全優勝
「決勝は難しい。タフなレースでした。2人(ボス、グレーツァー)も同様に感じたと思います。自分がラインの先頭で、先行の気持ちは強かったんですが、日本の選手がすごく強かったです。バックで後ろを見た時にボスさんがいなかったんですが、それはしょうがないので、100パーセントの力で踏みました」
外国勢の国際トラック競技支援競輪の優勝は16年9月の玉野、17年大垣6月のパーキンスに続いて3年連続になる。外国人選手では2人目のGIIIウィナーに輝いた。
「GIIIを初めて勝つことができて、本当にうれしく思います。コンディションは自分でもびっくりするぐらいよくて、自信を持ってレースに臨めました。このレースにピークを持ってきたんですけど、またトレーニングをしっかりして、日本でいいレースを見せたいと思います」
これで前回の宇都宮FIから7連勝。ワールドクラスのスピードで日本の競輪界を盛り上げる。
「難しいですね。(ブフリが)ちょっと行くのが遅かった。前がけっこういいスピードで駆けていて、1番(鈴木)にいいタイミングでブロックされた。やられてしまって残念です。あれでゼロパーセントになったけど、ずっと待ってあと200メートルのところから100パーセントで行きました。最終的に2着に入れたので結果には満足しています。ブフリが優勝したのはよかった。この結果にファンが満足してくれればいいんですが…」
「決勝でいいレースができました。自分の距離まで引っ張って、そこから目いっぱい行きました。一生懸命、踏んでいただけなので、後ろの状況は分からなかったです。今回は状態もよかったし、また頑張ります」
「ボスさんがブロックされて、自分も(鈴木に)ブロックされた。日本の意地というか、ブロックがすごくうまかった。それを早く交わして、乗り越えたかったんですが…。いい経験になりました」
「カマそうと思っていたけど、中井さんが駆けてくれてラッキーと思ってました。まくりに行ったけど、中井さんに合わされました。もうちょっと何かできればよかったですね」
「やれることはやりました。中井君が駆けた時にいい感じで(ボスを)ブロックできました。後ろに外国人しかいないのは分かっていたんで、もう1回ブロックしたら(ボスに)内をいかれてしまった」
レース経過
号砲が鳴ると、ブフリが別線の出方をうかがいながら誘導員後位へ。ボス-グレーツァーが続き、外国勢が前団。以下隊列は金子幸央-鈴木庸之、中井太祐-林巨人、山中貴雄、鈴木裕で周回を重ねる。
青板の4コーナーから中井が上昇。誘導員後位が入れ替わる。この動きに山中、鈴木裕、そして金子ら関東勢も続く。7番手となったブフリは仕掛けるタイミングを見計い、打鐘の3コーナーから踏み上げる。鈴木庸のブロックを受けたボスはブフリを追えず。ブフリは車間が空いた5番手に降りて離れたボスを確認すると、最終ホームで再加速。林のけん制も乗り越え、逃げる中井をバックで捕らえる。金子もブフリを目掛けて6番手から仕掛けたが、鈴木裕に合わされて不発。その鈴木裕も進みはいまひとつ。結局、ブフリの勢いは衰えずに、後続を4車身千切って圧勝した。ボスはブフリを追えずも後方で立て直すと、最終3コーナーから大外を踏んで2着に食い込んだ。3着は積極策に出た中井が粘った。
着 | 車番 | 選手名 | 府県 | 期別 | 級班 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | マティエス ブフリ | 外国 | 999期 | S2 | 11.3 | まくり | B | |
2 | 4 | テオ ボス | 外国 | 999期 | S2 | 4B | 11.1 | まくり | |
3 | 9 | 中井 太祐 | 奈良 | 97期 | S1 | 1W | 11.6 | 逃残 | H |
4 | 5 | 林 巨人 | 愛知 | 91期 | S1 | 1/4W | 11.5 | ||
5 | 3 | マシュー グレーツァー | 外国 | 999期 | S2 | 1W | 11.1 | ||
6 | 6 | 山中 貴雄 | 高知 | 90期 | S2 | 1/2W | 11.4 | ||
7 | 1 | 鈴木 庸之 | 新潟 | 92期 | S1 | 1W | 11.1 | ||
8 | 2 | 鈴木 裕 | 千葉 | 92期 | S1 | 1B1/2 | 11.5 | ||
9 | 7 | 金子 幸央 | 栃木 | 101期 | S1 | 1/2B | 11.6 |