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決勝戦レポート

吉沢純平(茨城・101期)

吉澤純平が地元記念初制覇

 地元の3車に諸橋愛がシンガリを固めて結束した2日目の優秀とは変わって、地元勢が吉澤純平、吉田拓矢のラインに分かれた決勝。優秀は吉田の番手から重責を果たした吉澤が、ファイナルは自力選手としてのプライドを貫いて優秀に次ぐシリーズ3度目の師匠の武田豊樹とのワンツーを結実させた。
 「番手を回るっていうのもひとつの手だけど、今回は(関東が)5人いたんでそういうあれじゃないと。自力でやりたいっていう気持ちの葛藤があった。気持ち良く分かれて新山(響平)、(吉田)拓矢との3分戦の方が見ている方たちも気持ちいいかなと」
 レースは新山が主導権。赤板の2コーナーから同期の新山に吉田が襲い掛かるが、新山にスイッチが入って吉田は中団まで。じっくりとその時をうかがっていた吉澤が、最終1センター過ぎから満を持してスパート。3番手からまくった古性優作をスピードの違いでとらえると、武田を1車身半突き放してゴールを駆け抜けた。
 「もう(古性と)スピードが合ってしまっていたので、無理やり力ずくで行った。自力でやりたいっていうワガママもあったんで、結果がついてきてよかった」
 3月の大垣記念からウィナーズカップにかけ3走続けての落車に見舞われ、今年すでに4度の落車の憂き目。怪我の苦しさを一番近いところ見ていた武田も、「ウィナーズカップでたくさん頑張ってくれたけど、落車してしまって…。それでも早い段階で復帰してくれたからよかった」と、愛弟子の復帰を喜んだ。
 「もうひとつレベルが上がらないとGIじゃ厳しい。毎回こういうメンバーでやって勝つのは難しいけど、ひとつ、ひとつ、そこをクリアしていけばGIが見えてくると思う」
 13年、師匠の見ている前でルーキーチャンピオンを制してから、落車での怪我に泣いてきた吉澤が通算2度目の記念V。周囲が認める努力の塊は、これからも不屈の心で師匠とともにG戦線を歩んでいく。
 
 吉澤の驚異の加速力に武田豊樹は、流れ込みが精いっぱい。最終4コーナーでは古性と体が重なったものの抜かりなく2着をキープした。
 「(吉澤の)まくるスピードが良くて対応できなかった。2着確保が精いっぱいでした。今回のシリーズで吉澤は育ったんじゃないかと思う。平原(康多)くらいになって欲しいですね」
 
 追い上げて北日本勢後位の3番手を手に入れた古性優作は、最終2コーナーからまくるも師弟コンビの大波に飲み込まれた。
 「かぶる前にと思って行ったけど、力の差ですね。(吉澤とスピードが)全然違った、力不足です」
 
 吉田との同期対決にも注目が集まった新山響平が、主導権を明け渡すことなく逃げる。吉田を不発に追いやったものの、意外な顔で振り返る。
 「(吉田は)もっと早く来るのかと思ってたんですけど。出して中団でもっていう考えもあったんで、7、8割で踏んでいた。そしたら思いのほか、(吉田が)来なかった。(吉田は)踏む距離で迷ったんだと思う」
 
 吉田拓矢は一度上昇を始めたものの、結局8番手に下げての赤板2コーナー手前からの巻き返し。出切れずじまいでのシンガリに、悔しそうに言葉を絞り出す。
 「あそこを叩ければよかったけど、全然出なかった」
  • 優勝者の写真です
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レース経過

 号砲が鳴ると、志村龍己がスタートを取る。初手は吉澤純平―武田豊樹―志村、新山響平―佐藤慎太郎、吉田拓矢―芦澤大輔、古性優作、山本直の並び。
レースが動いたのは青板の2センターから。吉田が上昇すると、新山が合わせ赤板で前に出る。この動きに、それぞれ単騎の古性、山本も続く。新山は別線を警戒しながら駆けると、後方に下げた吉田が1センターから踏み上げるのを確認してピッチを上げる。突っ張られた吉田は、中団で併走した後に力尽きて後退。前団の踏み合いが収まると、今度は吉澤が最終1センターからアタック。抜群のスピードで前団に迫り、3番手からまくった古性を2センターで捕らえる。そのままスピードは衰えず、1車身以上のセフティーリードを保って優勝した。武田は古性のけん制で吉澤と口が空くも、懸命に追いかけて2着に入る。古性は吉澤に力負けして3着。

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 1 吉沢 純平 茨城 101期 S1 11.3 まくり
2 7 武田 豊樹 茨城 88期 SS 1B1/2 11.3 マーク
3 2 古性 優作 大阪 100期 S1 1/2B 11.6 捲残
4 3 佐藤 慎太郎 福島 78期 S1 3/4B 11.5
5 6 山本  岡山 101期 S2 1/4W 11.4
6 8 志村 龍己 山梨 98期 S2 3B 11.3
7 5 新山 響平 青森 107期 S1 8B 12.8 H B
8 4 芦沢 大輔 茨城 90期 S1 3/4B 12
9 9 吉田 拓矢 茨城 107期 S1 D 15.2